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zoom RSS 正蔵 正蔵を語る という企画公演 (満員御礼)

<<   作成日時 : 2008/10/25 21:27   >>

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 10月25日(土)は国立演芸場の特別企画公演『正蔵 正蔵を語る』という企画公演。
 普段のステージとは少し違い、照明を暗くして、蝋燭を二本灯してという舞台がまず浮かび上がる。

 最初の高座は、林家たけ平の“宮戸川”、夜の若い男女のもつれあい?!が素材であり、演出になじんでいる。お花の小父は平壌にいるのだとか(もともとは肥後)といったバラエティはあるが、気のいい小父さんとすっかり所帯じみた小母さんなどモダンな出来。
 落語は、次に、九代目林家正蔵の登場である。演目は、“岸柳島”。歴代の正蔵、といっても一代目をまず語り、二代目は“こんりゃく問答”をつくった人と紹介した後は、祖父の七代目、そして彦六で亡くなった八代目の話を紹介する。
 九代目は祖父には会ったことはなく、軍事慰問の映像で古今亭志ん生と一緒のもので、わずか3分くらいを観ただけだという。それでも、現代にも通じる名人の心意気を感じたらしい。
 八代目には言葉は交わしたことがあるが、アーソウといった程度、六代目三遊亭圓生とは目を交わした程度だったらしい。そして、八代目の技は、古今亭志ん朝を通じて教わる。古今亭志ん朝は稲荷町の彦六師匠のところには足繁く通ったらしい。そして、九代目にも古典落語の魅力を伝えることになる(父、三平師匠は古典落語よりも創作の名人であった)。 九代目は、志ん朝の“唐茄子屋政談”を聴き、江戸の情景が知らず知らずのうちに浮かんでくるのに驚いたという。

 さて、“岸柳島”は、先代も得意にしていた噺。武士、船頭、年老いた武士、紙屑屋という、いわばお馴染みのような面々が登場し、舟の上でのやりとりを繰り広げるわけだ。最後のサゲは、最初のキセルの雁首に戻るのだが、ここはキセルの噺を得意とした八代目ならではのもの。しかし、九代目も、舟の情景、武士の態度にジェスチャーを交えながら、真摯に取り組んでいる様がうかがえて良かった。というのも、キセルの噺、若い人が相手ならなかなか難しいのだが、今日は、一般売り出しの前日に発売開始から1時間もたたないうちに売り切れてしまった切符だ。聴衆はベテラン揃いで耳が肥えている。これなら文句なかろう。

 中入り後は、二代目林家木久蔵。彼は、ダブル襲名披露でも演じた“権助魚”。与太郎噺であり、楽しいネタで、これならいわば、正蔵独演会の席にはふさわしい。先代木久蔵も八代目正蔵師匠の噺を得意とした人である。

 トリは、九代目で、予定通り、“火事息子”。江戸の人情噺である。火事に備える様子、夫婦の生き様、店の様子、息子の粋な姿がくっきりと浮かび上がる。ただ、サゲはすんなりといった。ここはもう少し、希望のようなものを感じるような演出を期待したいところだった。それが、古今亭志ん朝が演じた噺の見せ場だったからだ。

 いずれ、味のある、2時間の公演、特に幅広い活躍をしている九代目であるから、より一層、芸に磨きを掛けるに違いない。次回も楽しみである。

○落語 林家たけ平 宮戸川
○曲独楽 三増紋之助 
○落語 林家正蔵 岸柳島
中入り
○紙切り 林家二楽
○落語 火事息子








林家正蔵 名演集 4 真景累ヶ渕「豊志賀の死」/道具屋/首提灯
ポニーキャニオン
2006-08-18
林家正蔵(八代目)

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