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zoom RSS 小三治一門会は粒揃い

<<   作成日時 : 2009/07/26 19:47   >>

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  7月26日(日)の国立演芸場の小三治一門会。満員御礼で立ち見が出ている。最初の柳家一琴は『真田小僧』。この噺、寄席では真田小僧と言われる所以のところは省略されることも多いが、ここでは25分間の語りの中で六文銭の下りも含めて丁寧に語る。 
  次の柳家禽太夫は『臆病源兵衛』で、夏の暑い盛りにふさわしい幽霊風噺。源兵衛になぐられて気絶し死んだものと思われて行李に入れられた八五郎。源兵衛を脅した博打帰りの三人組が行李を開けるとむっくり起き出す。夜の不忍池の蓮の花を見てここは天国か。近くには根津の地獄宿で婆さんが焼き鳥を焼いている。肉を切るのを窓の外から見るとまさに地獄。八五郎がここは地獄か極楽か訊ねると‘食べると極楽だよ!’。この噺のサゲはいろいろあるが、おそらく禽太夫が工夫したものだろう。物語性のある優れたサゲだと思う。なお、地獄宿というのは、私娼を置いた最下級の売春宿ということである。サゲの難しさもあって、金原亭馬生(十代目)以後、廃れていた噺を桃月庵白酒が2005年11月の落語研究会で復活させたのだとか。これを踏まえると表面的には焼き鳥、実は娼婦という意味が込められているようだ。25分。
  中トリは、柳家喜多八の『盃の殿様』。吉原と殿様の描写もさることながら、盃を抱えて九州と江戸を往復する使者の情景がなんともいえずリアル。場内から拍手が沸き上がる。25分。一門会で、師匠の時間を確保するためにどの噺家も時間をきちんと守っている。しかし、それぞれに手を抜くところはないのはお見事。
   トリの小三治は定番の『茶の湯』。15時3分。昨日は花火大会、鬼子母神の盆踊り大会では、東京音頭といった古典的なものではなく、ドラえもん音頭やオバQ音頭で踊るので面食らったという。夜店ではカラメル焼きといったものはもうないのか、と郷愁をそそる。そして13分から今日は千秋楽の大相撲は、今は両国だが、一時、蔵前に国技館があったと話を始める。仕事一筋だったご隠居が趣味の世界に入るというところから、俄仕立ての茶の湯のあつらえ、店子の引っ越し騒動、利休饅頭と、とても丁寧な『茶の湯』である。CDで何度も聴いているが、これは20年ほど前の録音。その後の蓄積がしっかりと反映されている。サゲもよく決まり、全体で59分、マクラを除いても49分、これで満足しない客はいないだろう。
   帰り道で小三治追っかけのような人たちの話を聞いた。池袋、上野と小三治師匠が出る寄席に行くのだという。昼席の始まりの1時間前から並ぶという熱心なお年寄りたち。そうして並ぶ価値有りの小三治一門会であった。

○ 前座 柳亭市也 たらちね
○ 落語 柳家一琴 真田小僧
○ 落語 柳家禽太夫 臆病源兵衛
○ 落語 柳家喜多八 盃の殿様
中入り
○ 奇術 花島世津子
○ 落語 柳家小三治 茶の湯

落語名人会(32)茶の湯
ソニーレコード
1996-05-22
柳家小三治

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