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みんなの「文学」ブログ

タイトル 日 時
カフカの世界はVRで味わえるか!?(Verwandlung⇒VRwandlung)
カフカの世界はVRで味わえるか!?(Verwandlung⇒VRwandlung) 7月3日はフランツ・カフカの誕生日。1883年生まれの彼は、135回目の誕生日を迎えるわけだ。 ゲーテ・インスティトゥート東京で、6月30日からVRインスタレーション「VRwandlung」の展示が行われている。テーマは、フランツ・カフカによる小説『変身(Verwandlung』。自分の体が虫に変身してしまう主人公の体験ができるのだという。 ...続きを見る

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2018/07/01 23:11
佐藤卓史 シューベルトツィクルス第8回 旅するシューベルト ピアノソナタ第17番
佐藤卓史 シューベルトツィクルス第8回 旅するシューベルト ピアノソナタ第17番  シューベルトのピアノ曲演奏の第一人者である佐藤卓史さんが、シューベルトツィクルス、いわば全曲演奏に取り組んでいる。4月18日(水)は、その第8回コンサートが東京文化会館小ホールで開催された。佐藤卓史さんのリサイタルの特徴はテーマ設定にもある。今回は、「旅するシューベルト」。  旅のイメージからはほど遠いシューベルトであるが、音楽家として独立して以降は、夏から秋にかけてどこかに出掛けていたという。そして、ニ長調ソナタは、山間部の温泉地の滞在中に完成したのだという。 ...続きを見る

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2018/04/29 17:54
新国立劇場 『1984』 発展可能性を秘めた本邦初演
新国立劇場 『1984』 発展可能性を秘めた本邦初演  4月14日(土)午後は、新国立劇場小劇場で演劇『1984』を鑑賞。13時から1時間55分の舞台。  『1984』は言わずと知れたジョージ・オーウェルの小説だが、今回の作品は、英国で舞台化されたもの。5月13日まで切符は完売で、凝縮された舞台に観客は引き込まれた。 ...続きを見る

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2018/04/15 23:15
プラハにはカフカの足跡がある6 聖職者は呼びかける!!
プラハにはカフカの足跡がある6 聖職者は呼びかける!! 『審判』の第9章「IM DON」(大聖堂にて) K. fühlte sich ein wenig verlassen, als er dort, vom Geistlichen vielleicht beobachtet, zwischen den leeren Bänken allein hindurchging, auch schien ihm die Größe des Doms gerade an der Ganze des für... ...続きを見る

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2018/03/24 19:52
プラハにはカフカの足跡がある5 運命の大聖堂?!
プラハにはカフカの足跡がある5 運命の大聖堂?! 『審判』の第9章「IM DON」(大聖堂にて)  ここでは、K.は、頭取の指示でイタリア人顧客を案内することになる。イタリア語が出来、芸術通で、街の記念物保存会の会員であった。レニからの電話を切って、K.は大聖堂に向かう。 Der Domplatz war ganz leer, K. erinnerte sich, daß es ihm schon als kleinem Kind aufgefallen war, daß in den Häusern di... ...続きを見る

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2018/03/24 00:21
プラハにはカフカの足跡がある4 城壁の外れが石切場の方角?
プラハにはカフカの足跡がある4 城壁の外れが石切場の方角?  審判の舞台 最終章である。 So kamen sie rasch aus der Stadt hinaus, die sich in dieser Richtung fast ohne Übergang an die Felder anschloß. Ein kleiner Steinbruch, verlassen und öde, lag in der Nähe eines noch ganz städtischen Hauses. ... ...続きを見る

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2018/03/21 11:37
新国立劇場「松風」 異次元・異形・異世界の響きと心
新国立劇場「松風」 異次元・異形・異世界の響きと心  2月18日(日)午後3時〜新国立劇場で細川俊夫の歌劇「松風」を鑑賞した。2011年にブリュッセルのモネ劇場で初演され、日本では今回が初演となる。能からインスピレーションを得て、あの世との交流を夢の世界のうちに表現したという作品。こうしてみると、オペラの描く舞台と能が表現してきた世界が異質なもので、その融合にチャレンジすることがいかに難しく、また意義があることであるかがわかる。 主人公は、在原行平。76歳まで生きた。《立ち別れ いなばの山の みねにおふる まつとし聞かば 今帰り来む》とは、多く... ...続きを見る

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2018/03/04 22:52
プラハにはカフカの足跡がある3 カフカ博物館
プラハにはカフカの足跡がある3 カフカ博物館  現在のプラハにはプラハ博物館がある。フランツ・カフカはドイツ語作家であり、チェコでは評価されてこなかったらしい。しかし、フランツ・カフカの名声は、プラハ市民の頑なな姿勢を変えていった。 ...続きを見る

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2018/03/04 22:47
プラハにはカフカの足跡がある2 カフカの生家
プラハにはカフカの足跡がある2 カフカの生家 カフカの生家は、市庁舎近くにある。レリーフがあるから探すのは難しいことではない。もっとも建物自体は建て替えられたもので、当時のものではない。 父ヘルマン・カフカは商人で手広く商売をこなしていた。 ...続きを見る

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2018/03/04 22:41
プラハにはカフカの足跡がある1 黄金小路
プラハにはカフカの足跡がある1 黄金小路 プラハを訪れた人のほとんどが大聖堂近くの黄金小路を歩く。そこには、フランツ・カフカの妹オトラが借りて、その実は、フランツ・カフカが小説を書くために利用していた家屋がある。    黄金小路とは、錬金術師が住んでいたかららしいが、フランツ・カフカの小説がここで生まれたと考えると、なにかインスピレーションが湧いてくる。1916年11月からたった7ヶ月の間ではあるが・・・  フランツ・カフカは、1917年7月、フェリーツェ・バウアーと二度目の婚約をした。しかし、二ヶ月後にフランツ・カフカはふた... ...続きを見る

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2018/03/04 22:39
春風亭小朝独演会 菊池寛が落語になる日vol.6 流石『芝浜』、もう少し『菊池寛二噺』
春風亭小朝独演会 菊池寛が落語になる日vol.6 流石『芝浜』、もう少し『菊池寛二噺』  2月1日(木)午後6時半からは、紀伊國屋ホールで、「春風亭小朝独演会 菊池寛が落語になる日vol.6」に行く。  開口一番は、林家ひろ木師匠が『宿題』。木久扇師匠の六番弟子で、昨年真打ちに昇進したばかり。 続いて小朝師匠が、菊池寛作品を二席。今回は女性との関わり二作品なのだが、今までと違い、なぜか据わりが悪い。仲入り後の二胡演奏は楊貴妃の後でぴったり。 最後は、古典落語で『芝浜』、これは流石というしかない。   ...続きを見る

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2018/02/17 14:20
散歩のこだわり ジェーン・エアの冒頭部分
散歩のこだわり  ジェーン・エアの冒頭部分 ジェーン・エアの冒頭部分は、真冬の散歩で始まる。 雨の日も嵐の日も雪の日も、散歩にこだわるイギリスの習慣だ。 ...続きを見る

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2018/02/17 13:58
歌劇『審判』と歌劇『ダントンの死』
歌劇『審判』と歌劇『ダントンの死』 2018年1月13日(土)NHKFM午後9時〜10時放送のクラシックの迷宮は興味深いものだった。http://www4.nhk.or.jp/classicmeikyu/3/ アイネム生誕100年ということで、オーストリアの作曲家“ゴットフリート・フォン・アイネム(Gottfried von Einem)”の作品の特集だったのだが、その代表作は、歌劇『ダントンの死』であり、歌劇『審判』だった。『ダントンの死』は、カール・ゲオルク・ビューヒナーの戯曲をもとにしたもので、ビューヒナーは、戯曲『ヴォイ... ...続きを見る

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2018/01/14 15:56
菊池寛通りの『父帰る』ブロンズ像
菊池寛通りの『父帰る』ブロンズ像 高松市には、“菊池寛通り”がある。1988年の命名だという。菊池寛の生家があったところを通るもので、香川県庁や高松市役所にも近い。ただ、幅員20mもあるメインの通りであり、風情はあまりない。 ...続きを見る

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2018/01/11 21:43
冬の花 ツバキの知恵
冬の花 ツバキの知恵  街歩きの楽しみの一つは植物の発見だ。  花、冬の花と言えば、ツバキである。 ...続きを見る

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2018/01/08 15:09
知恩院の鐘と高瀬川
知恩院の鐘と高瀬川 大晦日の鐘と言えば、知恩院である。 森鴎外の『高瀬舟』では、「知恩院の桜が入相の鐘に散る春の夕(ゆうべ)」に罪人が役人とともに高瀬舟に乗ってきた。 ...続きを見る

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2017/12/31 20:00
楽しめる『星の王子さま』(りゅーとぴあプロデュース)
楽しめる『星の王子さま』(りゅーとぴあプロデュース) 8月8日(火)午後7時からは、東京芸術劇場プレイハウスでサン=デグジュペリの『星の王子さま』(りゅーとぴあプロデュース)を観る。  井上芳雄の出演だから、ミュージカル仕立てだ。笹部博司氏が芸術監督(演劇部門)を務める新潟市の市民芸術文化会館の作品はエレクトラに次いで二回目。   会場は、圧倒的に若い女性が多い。井上芳雄人気だろうか。 ...続きを見る

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2017/08/10 21:36
川越散歩 通りゃんせ
川越散歩 通りゃんせ  川越は歴史と文化で活きようとしている都市である。文化財の数では関東なら鎌倉、日光に次ぐのだという。親藩・譜代の城下町、戦災に遭わなかったのが大きい。  とはいえ、産業や人口集積度、交通の利便性もある。 ...続きを見る

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2017/05/04 23:14
Drops3 暗い時代の灯 
Drops3 暗い時代の灯   4月22日(土)は15時から神楽坂のSESSION HOUSE GARDENで、16:20頃まで、Labo!Solo 瀧川真澄さんの一人舞台  受付でサクマドロップ1粒をもらう。何の味が好きかって?! ...続きを見る

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2017/05/03 21:58
回転していない鮨
回転していない鮨 久しぶりに鮨屋に入った。 いつもは回転寿司ばかりだが、 今回はランチサービスとはいえ、鮨という名前がふさわしい鮨屋だ。 ...続きを見る

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2017/02/10 23:44
菊池寛が落語になる日vol.3 (小朝)
菊池寛が落語になる日vol.3 (小朝)  12月26日(月)午後6時半からは、紀伊國屋ホールで、「春風亭小朝独演会 菊池寛が落語になる日vol.3」に行く。  開口一番は、五明楼玉の輔師匠が『マキシム・ド・呑兵衛』。三遊亭白鳥の新作だ。 続いて小朝師匠が、菊池寛作品を二席。菊池寛の作品が語りにぴったりというのには驚かされる。そもそも語りを前提として執筆していたのだろう。 最後は、古典落語で『七段目』、味わいは言うことなし。   ...続きを見る

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2016/12/27 18:47
春風亭小朝独演会 菊池寛が落語になる日 VOL.2
春風亭小朝独演会 菊池寛が落語になる日 VOL.2 8月23日(火)午後6時半からは、紀伊國屋ホールで、 小朝の独演会。菊池寛作品を落語として取り上げるというもの。  まずは、高松市で開催し、その後、4月に紀伊國屋ホールで、そして8月、12月に再び紀伊國屋ホールで開催だ。    菊池寛作品がこうも簡単に落語作品になるのも驚くが、小朝の話術もたいしたもの。  最後は季節ネタの牡丹燈籠で閉める。 ...続きを見る

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2016/08/24 22:42
藤の花の季節 五島美術館の春の展示
藤の花の季節  五島美術館の春の展示 春の花々が美しい季節がやってきた。少し早いが、樹木が美しい五島美術館に出かけた。ツツジ、皐月、藤の花、辛夷など、多摩川を見下ろす段丘に自然な形で配置されている。 ...続きを見る

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2016/04/23 23:10
奈良美智が愛読する五月三十五日
奈良美智が愛読する五月三十五日 奈良美智のラジオ番組を聴いていたら、彼が今でもケストナーの作品を原文で読んでいると語っていた。取り上げた小説は『五月三十五日』である。 http://www.nhk.or.jp/radiosp/ootomomeetyou/ この小説、詠んだことがなかったが、確かに面白い。ただし、ドイツ語で読むべきである。日本語訳は、高橋健二先生には失礼だが、よくありがちな冗長なものだ。 ...続きを見る

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2016/03/21 22:21
東京ひとり散歩1 泉岳寺1
東京ひとり散歩1 泉岳寺1 池内紀さんの『東京ひとり散歩』を読んでいる。“東京の居候”と自らを規定して、十八歳から今までの半世紀を街歩き風に描いたエッセイだ。  少しシニカルな、そこで半身に永遠の居候がいると見いだして昔ながらの“イソテキ”とも自らに呼びかける。 ...続きを見る

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2016/03/16 21:13
ドイツの町からのレポート 肉は週一回だけ、モーツァルトの祖先は福祉住宅に住んでいた
ドイツの町からのレポート 肉は週一回だけ、モーツァルトの祖先は福祉住宅に住んでいた   NHKラジオ深夜便にワールドネットワークというコーナーがある。ドイツからはバイエルン州トゥッツィング(Tutzing)という町からレナー順子さんという主婦の方がレポートしている。この町にはシュタルンベルク湖がある。ノイシュバンシュタイン城で有名なルートヴィッヒ2世が亡くなったのはこの湖である。森鴎外の小説もある。   前回の放送では、話題の一つはドイツ人の食事。ドイツと言えばソーセージのイメージ、バイエルンの白ソーセージ トンカツ、牛肉のロール、グラッーシュ、豚モモの丸焼きなどだが、ドイツ... ...続きを見る

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2016/02/11 19:33
高松といえば菊池寛  図書館と文学館が共生
高松といえば菊池寛  図書館と文学館が共生   菊池寛といえば高松市出身ということは知っていた。   高松市にはなんと《菊池寛通り》がある。通りに面して生家の跡がある。 ...続きを見る

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2016/01/14 23:26
伊藤傳右衛門の邸宅と魅力
伊藤傳右衛門の邸宅と魅力 伊藤傳右衛門の邸宅は、かなりいい状態で保存されている。NHKの朝ドラの舞台になったことで、1年間の入場者がそれまでの累計入場者数を上回ったらしい。 ...続きを見る

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2015/11/23 20:45
現代能楽集[ 道玄坂綺譚(世田谷パブリックシアター)
現代能楽集[ 道玄坂綺譚(世田谷パブリックシアター)  11月15日(日)は、世田谷パブリックシアターで、『現代能楽集[ 道玄坂綺譚』(午後2時〜4時50分(うち15分休憩)の観劇である。現代能楽集は、X「春独丸」「俊ェさん」「愛の鼓動」(2010年)http://steintogil.at.webry.info/201011/article_6.html 、Y「奇ッ怪 其ノ弐」(2011年)http://steintogil.at.webry.info/201108/article_4.html 以来である。  今回の作品は、三島由紀夫の“近代... ...続きを見る

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2015/11/16 23:36
ソライロノハナ 第5集 宮澤賢治 銀河編 Darieさん『星めぐりの歌』のピアノ弾き語りが印象的
ソライロノハナ 第5集 宮澤賢治 銀河編  Darieさん『星めぐりの歌』のピアノ弾き語りが印象的   11月14日(土)14時〜16時は、下北沢アレイホールでLABO! in LABO! piece8の【ソライロノハナ 第5集 宮澤賢治 銀河編】である。ソライロノハナ 第4集も宮澤賢治の作品だった http://steintogil.at.webry.info/201303/article_3.html ので、2回連続。    前回は、『春と修羅』の中の詩と『よだかの星』、今回は、『銀河鉄道の夜』をテーマとして採り上げる。『永訣の朝』と『青森挽歌』は瀧川真澄さんが演じる今回も引き続き賢治の... ...続きを見る

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2015/11/14 21:36
夜市の日
夜市の日    10月31日(土)はハロウィーンだという。街中には大勢の人々が集まってきている。 ...続きを見る

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2015/10/31 20:00
青いトマトと女たち
青いトマトと女たち しばらく、『町の地図』の朗読を聴きながら、街歩きをしてみることにする。 ...続きを見る

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2015/07/07 22:18
光と影の大舞台『沈黙』(新国立劇場の再演は大劇場で)
光と影の大舞台『沈黙』(新国立劇場の再演は大劇場で) 6月28日(日)は新国立劇場で『沈黙』を鑑賞する。てっきり中劇場だと思っていたのだが、なんと大劇場。2012年2月は中劇場であったのだ。演出は宮田慶子、指揮は下野竜也で同じ。オーケストラは東京交響楽団から東京フィルハーモニー交響楽団に変わっている。キャストは共通の人も多いが、私が前回観たのは別のキャストだった。   大劇場の良さは、舞台では、長崎の提灯祭りのシーンなどに見られるほか、オーケストラの編成の大規模さ、それに伴う音の響きに表れているのだという。観客にとっては... ...続きを見る

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2015/06/29 23:45
『町の地図』の作家、高橋治氏が死去
『町の地図』の作家、高橋治氏が死去   高橋治氏が亡くなったという。直木賞作家だったということだが、“東京物語”で助監督を務めたりで、むしろ、映画界で有名な方なのかも知れない。折しも、篠田正浩監督が日経新聞に追悼記事を寄稿している。松竹同期入社で篠田監督の映画「札幌オリンピック」を酷評したことから疎遠となっていたらしい。    私が知ったのは、NHKラジオ第一放送の“ラジオ文芸館”の放送を通じてである。『町の地図』という短編の朗読だ。(再放送があったくらいだから、好評だったのだろう) ...続きを見る

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2015/06/26 23:58
フランツ・カフカ短編集の朗読2 判決
フランツ・カフカ短編集の朗読2 判決  NHKラジオ第2放送のフランツ・カフカ短編集の朗読番組で、『変身』以外の短編『判決』『橋』などは、池内紀さんのものである。  判決は、ロシアのサンクトペテルスブルクにいる友人とのやりとりを父に伝えているのだが、父はその友人の存在がでっち上げであると喝破するもの、主人公は堪えられなくなり、川に身を投げる。 In diesem Augenblick ging über die Brücke ein geradezu unendlicher Verkehr. (この瞬間、橋... ...続きを見る

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2015/05/09 00:05
フランツ・カフカ短編集 石澤典夫アナウンサーが『変身』を朗読
フランツ・カフカ短編集 石澤典夫アナウンサーが『変身』を朗読   NHKラジオ第2放送で、フランツ・カフカ短編集の朗読番組があった。朗読者は、石澤典夫アナウンサー、翻訳は『変身』は高橋義孝さんのもの、そのほかの短編『判決』『橋』などは、池内紀さんのものである。カフカの作品集はドイツ語のものを聞くことはあれ、日本語のものを聞くことはなかったので、新鮮であった。あらためて、カフカ作品の面白さに感じ入った。   まず、『変身』が小説としての永続性を持つのは、負傷なり病気をした人間の疎外を捉えていること。高齢社会の現代なら日常生活の中の現象といってもよいだろう。... ...続きを見る

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2015/05/06 18:05
20年ぶりのリューベック
20年ぶりのリューベック    ハンザ都市リューベックを20年ぶりに訪れた。駅からまっすぐ伸びる道、中心市街地への入り口がホルステン門である。    トーマス・マンの小説「トニオ・クレーガー」を読んだのは学生時代のこと、冬の貧弱な太陽で、いささか暗いイメージのあった町である。中州がそっくり、市街地となっている。明らかに計画的に作られた町である。海から少し内陸に入っており、冬の波浪を避けることから皇帝が目を付け、当時、住んでいた漁民たちを移住させて港町をつくったのだという。 ...続きを見る

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2013/09/03 23:21
世界初演の『夜叉ヶ池』(新国立劇場)、優れた素材、成長を期待
世界初演の『夜叉ヶ池』(新国立劇場)、優れた素材、成長を期待 6月29日(土)14時〜16時20分の『夜叉ヶ池』を鑑賞した。 6月6日(木)早朝のラジオで作曲家の香月修氏の話を聞いた。「“和の心”でオペラを創る」というもので、かなり前からオペラを創るなら泉鏡花のこの作品でと決めていたのだという。番組の中で、音楽中心のオペラにしたいこと、心に残る曲を、会場を出た人たちが帰りに口ずさむことができる歌をという思いでつくったという。ラジオの中で幸田浩子さんの歌声が流れる。   昼休憩の時に人だかりがあり、女性たちが初老の男性にサインを求め... ...続きを見る

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2013/07/07 22:01
庶民の神田明神で4年ぶりの大祭
庶民の神田明神で4年ぶりの大祭 5月11日、12日は、神田明神の祭礼である。2年おきに開催されているのだが、一昨年は震災のために中止となったので、4年ぶりだという。  初めて行って観た。神田明神は、もともと大手町の平将門首塚の近くにあったのだが、その後、神田台に、そして、現在の場所に移転したものらしい。江戸城の北部の商家の氏神として、今でも、秋葉原や神田、日本橋のあちこちで神輿の行列が繰り広げられる。 ...続きを見る

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2013/05/19 20:46
歌舞伎座まではプロムナード・ギャラリーで押し絵を楽しむ
歌舞伎座まではプロムナード・ギャラリーで押し絵を楽しむ   東京の東銀座の前の歌舞伎座が新装なって4月3日からこけら落とし公演が行われている。前には人だかりで写真を撮っている。  歌舞伎座までは、地下鉄銀座駅で降りて、地下の通路を歩くとよい。今は、ちょうど、歌舞伎を題材とした押し絵の展示が行われている。久月人形学院華麗会の作品で、5月5日〜6月1日までだという。 ...続きを見る

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2013/05/19 17:59
室生犀星の生まれた町 金沢の冬
室生犀星の生まれた町 金沢の冬   金沢に初めて行ったのはいつの頃だったろうか。兼六園には雪が積もっていたのは確かだから、まだ2月か3月のことだったろう。  北陸の中心都市であり、様々な文化が息づくところ、改めて街を眺めると、仔細に観察せよ、そこに人々は生きているという声が沸き上がってくるようだ。  室生犀星もこの都市の出身だ。不幸な出生が故のもの悲しさがある。生い立ちについて書いた作品「幼年時代」がある。  朝の街を散策した。まだ雪がある。この辺りが古い町並みなのだろうかと思う。 ...続きを見る

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2013/05/05 12:49
ソライロノハナ第4集宮沢賢治篇
ソライロノハナ第4集宮沢賢治篇 3月17日(日)16:30-18:00劇団LABO!の演劇公演『ソライロノハナ第4集宮沢賢治篇』(下北沢アレイホール)を観た。   劇団LABO!の公演は久々。空にある美しい魂を意味する“ソライロノハナ”、今回は、宮沢賢治の作品を劇にしたのだという。   東日本大震災後は、以前にも増して朗読や演劇で使用される賢治の作品、LABO!も、その素材をそれらしく料理して魅せてくれた。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2013/03/18 00:27
本の電子化
本の電子化  年末の大掃除。書籍、雑誌類のストックが限界にきている。そろそろ本の電子化を始めなくては、と思い立ったところ ...続きを見る

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2012/12/29 11:51
松本竣介展 その再評価で静かなブーム
松本竣介展 その再評価で静かなブーム  松本竣介展が世田谷美術館で開催されている。今年4月14日に岩手県立美術館から始まり、神奈川近代美術館(葉山)、宮城県美術館、島根県立美術館と巡回し、今回が最後。生誕100年を記念して、油彩・約120点、素描・約120点、スケッチ帖及び書簡等の資料・約180点が展示されている。 ...続きを見る

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2012/12/16 21:53
西行法師の袋田の滝
西行法師の袋田の滝  久々に訪れた袋田の滝。今は、滝を鑑賞する施設も整備されている。 昔はそんなにも感動しなかったのだが、今回は、年齢のせいか、秋の終わりのせいか、なぜかもの悲しくも感じる。     その昔、西行法師がわざわざこの滝を訪れて歌を詠んだ。時代を下り、光圀公と斉昭公も歌を詠んで、その歌碑が鑑瀑台にある。  ...続きを見る

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2012/12/09 14:42
高知の文学 土佐には文学が根付いている。
高知の文学 土佐には文学が根付いている。  高知県出身の文学者は多い。高知城近くにある高知県立文学館、その立派さだけを見ても、高知県人の文学への力の入れ方が良くわかる。  寺田寅彦も科学者というより文学者だ。芸術家として油絵を描き、チェロやバイオリンを弾いたという。実際に使った楽器が文学館に保存されている。  宮尾登美子は健在の作家である。映画やドラマになった作品も多く、ドラマ的に生きる土佐の気質を示しているかのようだ。 劇作家・演出家の別役実、倉橋由美子といった前衛的な作家もいる。流行作家である有川浩もそうだ。青春アドベンチ... ...続きを見る

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2012/11/06 23:38
 逸品としての大佛 孤高の作家と大仏餅
 逸品としての大佛 孤高の作家と大仏餅   角久旅館に宿泊した。日本海の交易で栄えた越中高岡のまちなかにある明治元年創業の伝統旅館である。近くには高岡大仏がある。  日本三大大仏の一つが高岡大仏なのだという。高岡の港町「伏木」の廻船問屋の末裔である堀田善衛が詩を遺している。 ...続きを見る

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2012/10/27 22:06
青春アドベンチャー「幻想郵便局」 思い切り駆け抜ける青春
青春アドベンチャー「幻想郵便局」 思い切り駆け抜ける青春    2年程前からNHKFMの青春アドベンチャーを聴いている。月曜日〜金曜日の15分番組、大体は10回シリーズだ。    先週は、堀川アサコ原作の「幻想郵便局」、なんとも不思議な題。主人公の安倍あずさが就職したのはモノ探しが得意という特技が評価された郵便局だった。それも、実在と魔界の境界線上に存在する・・・  幽霊が出てくる、殺人事件がある・・・演出家によると1回1回で完結して楽しめるようにしたという。もちろん、通しで聴くのが一番良い。最後に完結で、これまでの謎解きとなる。  主人公の安部... ...続きを見る

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2012/09/08 22:40
赤い靴をはいてた女の子(麻布)
赤い靴をはいてた女の子(麻布)    東京の麻布十番に「赤い靴はいてた女の子は、今、この街に眠っています」という石碑がある。野口雨情作詞の歌、「赤い靴」のモデルになった女の子は実は、渡米せずに、鳥居坂教会の孤児院でひっそりと病気で亡くなっていたのだという。    野口雨情記念館の館長(野口雨情の子孫)が、辿って調べていき、孤児院に関わっていたT学院にたずねたということだ。しかし、この説には異論も唱えられているとのこと。 ...続きを見る

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2012/07/13 21:38
賢治「セロ弾きのゴーシュ」の中の『インドの虎狩り』の演奏があった
賢治「セロ弾きのゴーシュ」の中の『インドの虎狩り』の演奏があった   毎週日曜日にNHKFMで【きらクラ!】という番組が放送されている。3月まで放送されていた【きままにクラシック】の後継番組で、司会は、ふかわりょうさんと遠藤真理さん。 ...続きを見る

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2012/05/07 21:27
団平坂を歩く
   東京の茗荷谷、小石川植物園の近くに団平坂という坂道がある。団平と称する米搗屋が住んでいたのだという。    その近くには、石川啄木の終焉の地がある。 ...続きを見る

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2012/04/29 21:39
カフカの地点と “Pfadabhaengigkeit”
  「ある地点からはもうもどることができない。しかし、この地点に到達することはできる。」(フランツ・カフカ 「実存と人生」辻瑆・編訳)    ドイツ語の文献の中に “Pfadabhängigkeit” という単語が出てきた。独和辞典の中にはない。インターネットで調べると、英語で “path dependence” という単語に行き着いた。“経路依存性”ということだが、現在及び将来の意思決定は過去の行動に制約されている、経済現象も過去の経済現象に依存しているといったことら... ...続きを見る

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2012/04/11 21:54
フランツ・カフカの日記 スペースシャトルの軌道とほんとうの道
   その歴史的使命を終えたスペースシャトル。宇宙で偉大なる仕事をしたということで、高い上空を飛んでいたような印象があるのだが、運用高度は、190キロメートルから960キロメートルのいわば低軌道、一方、静止衛星は、3万6千キロメートルの高軌道にあることからいうと、ごくごく低いところを飛んでいたにすぎない。(これは、1000キロメートルを超えるとバンアレン帯の恩恵に与らないので人が乗る宇宙船は放射線の影響を避けるためであり、静止衛星は、その高度であれば、地球を一周する時間が地球の自転と同じ24時間... ...続きを見る

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2012/03/25 21:31
4回目の圓朝に挑む! 馬石の『双蝶々』は見せて聴かせて
   3月24日(土)13時からの国立演芸場の恒例の企画公演「圓朝に挑む!」は、今年で4回目になるという。長講の落語だけを楽しむというコースは、今回も満員御礼である。    柳橋師匠の『両手に花』は初めて聴く珍しい噺である。舞台は板橋で、縁切り榎木にちなんだもの。扇好師匠と圓馬師匠は、『怪談牡丹灯籠』の『お札はがし』と『栗橋宿』を演じる。同じ日のうちに連続して聴く機会は少ないので、こういった企画もいい。どうせなら全部やる企画もいい。    トリの馬石師匠の『双蝶々』は音曲が入り立ち回りもある... ...続きを見る

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2012/03/24 19:41
世田谷パブリックシアター『サド侯爵夫人』 個性派俳優のコンビネーションの妙味
   3月17日(土)13時〜16時35分の世田谷パブリックシアターの公演『サド侯爵夫人』を鑑賞した。三島由紀夫の戯曲の中でも多く上演されているものらしい。     野村萬斎演出の今回の作品は、役者の個性をより強く押し出している。いや、出自の異なる様々な役者をよく揃えたというべきか。そのコンビネーションの妙味が良く出ている。    公演は3月6日から始まっているが、評判は上々で、3月10日からは、補助席も売り出しているらしい。3月20日までの公演で、この種のものは、後半が良いとの判断で、17... ...続きを見る

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2012/03/18 23:29
『さまよえるオランダ人』と『飛ぶ教室』
オランダ人というと、ドイツでしばしば耳にするのは、ドイツ人が運転する自動車に同乗するときである。「Holländer(ホレンダー)!!」、路地から道に忽然と現れたり、方向指示もしないでいきなり路線変更したりする車を見掛けると、ドイツ人がついつい発してしまう言葉。オランダでは、交通ルールがドイツほど厳しくないようだ。事前に周囲に知らせるというドイツのカルチュアには染まっていない人たちのことなのである。ちなみにドイツではオランダのことはネーデルランド(Niederlande)、... ...続きを見る

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2012/03/11 19:10
「沈黙」(新国立劇場)は、真摯に追求の作品
   2月19日(日)14時〜16時50分の歌劇「沈黙」(新国立劇場)を鑑賞した。遠藤周作の小説を松村禎三がオペラ化した作品(1993年)で、今回は、新国立劇場としては、新制作で2月19日が最終日、演出は宮田慶子。松村禎三は、遠藤周作の小説を映画化した作品のいくつか(「海と毒薬」、「深い河」、「愛する(『わたしが・棄てた・女』を現代風にアレンジしたもの)」)の音楽を手がけており、「沈黙」をオペラ化したのも、偶然ではない。新国立劇場の公式パンフレットで、宮田慶子さんは、「『沈黙』は台本も音楽も松村... ...続きを見る

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2012/02/25 19:26
植田実の『真夜中の庭』とドレスデンの心臓
   NHKの週刊ブックレビューで紹介されていた『真夜中の庭』(植田実)を読むとなかなか面白い。その中に「ドレスデンの心臓」がある。エーリッヒ・ケストナーの「エーミールと探偵たち」をテーマとした作品だ。ヨーロッパの         東半分の都市・町村をまわっていて異様な感銘を受けた都市がドレスデンだったという。数本の欠けた塔が見えた。それは都市のはかないシルエット、空爆で廃墟となった町だった。 植田実氏が最初にドレスデンを訪れたときの、廃墟のドームの中にあった聖人や天使のたちの像が彼にとって... ...続きを見る

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2012/01/22 00:22
昼下がりの日曜喫茶室 楽しい そして戦慄
   12月18日(日)、NHKFMの日曜喫茶室を聴いた。一年を振り返ってということで、常連客の人たちがこぞって参加する楽しいひとときであった。日曜日の昼下がりに、音楽を交えての語らいをソファで聴くのは楽しい。    今年の話題は、どうしても東日本大震災となる。天災と人災、防災と原子力、話題が繰り広げる中で、日本の報道について議論が及ぶ。ここで気がかりなのは、外国のメディアのほうがきちんとした報道をしていたことだという。日本では情報が公開されなかったのか、報道のほうに国民を混乱させないようにと... ...続きを見る

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2011/12/18 20:40
忘れかけられていた日本人論
   クルト・ジンガーは、戦前に東大や二高で教鞭をとったドイツの哲学者・経済学者である。その著作に『Mirror Sword & Jewel』(独訳「Spiegel, Schwert und Edelstein」、邦訳「三種の神器」)がある。ハンブルグ大学教授から転じた人だが、ユダヤ人であったため、ナチ政権奪取後は、東大を追われ、仙台で職を得たものの、最後はオーストラリアに脱出し、そこでは最初は敵国人として収容されていたという悲しい経歴を辿っている。    戦後、シドニー大学教... ...続きを見る

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2011/12/07 23:40
カフカが期待する善意の普通の人
   マックス・ウェーバーの官僚制を取り上げた書籍は多いが、カフカを並べて取り上げたものは珍しい。野口雅弘著「官僚制批判の論理と心理」なのだが、カフカの『審判』は、不当な逮捕に反対し、官僚制的なシステムに戦いをいどんだものの、そのなかで消耗し、次第に無力化され、破滅する個人の物語をリアルに描いている(p.122)とし、カリスマの消失を見事にとりあげていると解釈するのである。    確かに、カフカの小説の中で登場する官僚たちには血も涙もない。逮捕された後に、街に裁判所の手がかりを探しに出掛けたヨ... ...続きを見る

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2011/12/06 23:56
読み聞かせと電子出版
  NHKの朝のBSニュース(ZDF)で、ドイツの子どもへの読み聞かせについて報道していました。読み聞かせを推進する財団の発表をうけてです。    電子出版についてのニュースが多く報じられる中で、読み聞かせをすると、子供は、インターネットにも関心を持つということかと思いましたが、そうしたこみいったものではなかったようです。  読み聞かせをしている子どもは、本に関心を持つだけでなく、活動が活発になり、スポーツにも熱心になるというもの。 ...続きを見る

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2011/11/08 22:19
風そよぐ 奈良の小川の夕暮れは  
   京都には見所がたくさんある。小倉百人一首の中の歌の中にある「奈良の小川」とは、てっきり、奈良にあるもの ...続きを見る

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2011/09/30 23:13
作家と朗読 夏目漱石 そしてカフカの朗読の舞台
  8月28日のNHKFM日曜喫茶室は、「寄り添う言葉を探し続けて」というもの。ゲストは、林望氏と中村明氏で、番組の中で明治の文豪を比較していた。   耳で聞く夏目漱石と眼で読む森鴎外、それは、落語好きの漱石と漢籍に通じていた鴎外というところから来たのかもしれない。鴎外は漢字表記にこだわり、編集者の手を入れることを許さなかったそうだが、その作品の朗読を聞くのははなはだしんどい。一方の漱石の作品は、朗読となると実に活き活きしてくる。 また、映画にすると面白くない漱石の「坊っちゃん」だが、キヨ... ...続きを見る

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2011/09/02 21:01
能の鎮魂の構造を現代劇に取り入れた意欲作 現代能楽集Y 奇ッ怪其ノ弐
   世田谷パブリックシアターで『現代能楽集Y 奇ッ怪其ノ弐』が上演されている。8月22日はその四日目。監修者・演出者のポスト・トークもあるというので、行ってみた。      舞台には、村の神社の舞台。いきなり男が現れるが、ここの神主の息子が都会から帰ってきたものらしい。そこには、浮浪者が住み着いていた。    もともと、小泉八雲の短編を翻案して現代劇に仕立てた作品。今回は、能の構造を取り入れ、旅での出会った荒ぶる霊の語り、そして鎮魂を組み入れたというわけだ。息子を亡くした母の話、... ...続きを見る

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2011/08/23 00:23
カフカの審判の舞台のホテルはベルリン
 カフカの審判は、フェリーツェ・バウアーとの婚約の過程の中で執筆されてきたのは疑いもない事実。その時のホテルが、今なおベルリン・クーダムに残っている。アスカーニシャーホフ・ホテルであり、執筆活動との板挟みにあったフランツ・カフカに女性は判決を下した。その法廷の場であった。  なお、当時のアスカーニシャーホフは、ポツダム広場近く、ベルリン・アンハルト駅そばのケーニッヒグレッツ通りにあった。1910年からの営業とあり、1930年に移転したのだろうか?(あるいは別の可能性もある) ...続きを見る

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2011/08/20 21:53
カフカが観た日本の曲芸師
   カフカが活躍した時代は、日露戦争の後、日本の事情も少なからず伝わっていたに違いない。しかし、どれだけの人々が、どれだけの文化を伝えていたのだろう。 カフカは日本の曲芸師のことを知っていた。どのような事情によるものであろう。1910年の日記のことだが、どこでその光景を観たのだろう。   Das können wohl einzelne. z.B.japanische Gaulker, die auf einer Leiter klettern, die nicht auf de... ...続きを見る

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2011/07/23 23:49
川のある街 鴎外橋から紫川へ
 美しい川がある街、様々な彩りが心地よい。なぜか、散歩をしたくなる。Spazierengehenがその言葉、愉し歩きというのが、街歩き。 その昔、陸軍第十二師団のあった小倉に軍医部長として森鴎外が滞在していた。1899年(明治32年)のことだったという。左遷だったともいう。彼はここでクラウゼヴィッツの戦争論を将校たちを相手に講じた。     今も残る鴎外旧居。その近くの紫川に小さな鉄橋の鴎外橋が架かっている。30年ほど前には橋のたもとに、喫茶店があった。和食のモーニングサービスではご飯... ...続きを見る

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2011/03/07 23:44
不思議な魅力 金子みすゞ展
  2月上旬に三越日本橋本店で、金子みすゞ展が開催されていた。金子みすゞは、今では知らぬ人がない、小学校のほとんどの国語教科書でとりあげられている薄倖の天才詩人である。       大正末期から昭和初期において西條八十が編集する雑誌の中にその作品は光り輝いていた。しかし、その後、数十年前までの間は、ほとんど知られぬまま埋もれていた。彼女は、発表したもの以上に多くの作品を創作していた。しかし、その金子みすゞが傾倒して、作品を手帳にしたためて西條八十に送ったが、彼がそれを取り上げなかったとい... ...続きを見る

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2011/02/21 23:53
幕末の人材育成に未来の教育の鍵があった
   1月16日(日)午後9時からのNHKラジオ第二放送の文化講演会はなかなか面白かった。茨城大学准教授の磯田道史さんの講演、「幕末維新の人材育成」である。武士の家計簿で話題の著者である。会津藩や鍋島藩の教育、朱子学の徹底した教育と薩摩藩の実践的な教育の違いが、幕末における藩の行動と将来に大きく影響したのだという。 ...続きを見る

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2011/01/18 00:00
阿刀田高と柳家小三治の賑わいと語り口
  阿刀田高さんは、短編小説で定評のある作家である。「ギリシア神話を知っていますか」といった世界の古典の読み解き随筆が最初に読んだ本。そのうち、「アラビアンナイトを知っていますか」も読んだ。ショートショート、推理小説もある。 ...続きを見る

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2011/01/17 21:16
K2と日本(銀ギツネと山紫水明と砂浜と)
  世田谷パブリックシアターの公演(堤真一、草g剛主演、シス・カンパニー)で人気を博した『K2』。パトリック・メイヤーズの脚本「K2」、原書を取り寄せてみた。面白いことに気がつく。ところどころあるjapaneseという言葉。カーテンが開く前の描写「The first notes of a Japanese flute are heard, a low, haunting sound.」、聞こえてくるのは日本の笛の音。    そして、ハロルドの最後の部分の台詞では「There's this... ...続きを見る

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2010/12/31 21:27
もうすっかり大衆に定着した“ややこしや”は『まちがいの狂言』
     2010年12月23日(木)19:00〜20:45、世田谷パブリックシアターの『まちがいの狂言』を観た。本来、22日に会員チケットで鑑賞する予定だったが、用事が入り、別途、チケットを確保した。      現代版狂言であり、狂言版シェイクスピアというのがこの作品。主演は野村萬斎ほか、現役の狂言師。   「ややこしや~、ややこしや~」、NHK教育の「日本語であそぼ」で有名になったというが、もともとはこの作品で取り上げた台詞。NHKラジオ・フランス語講座「ナミのおいしいパリ日記」「ナ... ...続きを見る

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2010/12/25 00:10
あこがれの郊外都市 あるかなしかの町かパルテノン多摩
郊外都市は人々のあこがれだったのだろうか。2007年3月 若林幹夫「郊外の社会学〜現代を生きる形」(ちくま新書)では、多摩新都市をモデルとして郊外都市をとりあげている。  その中にシンボル施設として登場するのが、パルテノン多摩。市民の感覚は? ...続きを見る

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2010/12/11 23:31
能舞台の愛と真実が蘇る現代能楽集X「春独丸」「俊ェさん」「愛の鼓動」
11月20日19時〜21時20分の世田谷パブリックシアター・シアタートラムにおける演劇公演で現代能楽集X「春独丸」「俊ェさん」「愛の鼓動」(能「弱法師」「俊ェ」「綾の鼓」より)を観た。 ...続きを見る

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2010/11/21 01:45
氷壁の孤独と二人の人生に魅入る『K2』 世田谷パブリックシアター シス・カンパニー公演 
  11月6日(土)19時〜20時45分 世田谷パブリックシアターでシス・カンパニーの演劇『K2』の公演を鑑賞した。世界第二の高峰K2登頂を果たした二人の登山家が下山途中に遭難。どうにか一晩を明かしたものの、身動きがとれない二人、そしてハロルドは足を骨折していた。    二人の語り、大自然、家族への思い、友情、孤独、人生を受け入れること、身近な時間の中で二人は向かい合い、語り合う。    氷壁の岩棚に座る二人、一本しかないザイル。動けるテイラーは一本しかないザイルでなんとか助かる道を試みる。... ...続きを見る

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2010/11/06 22:45
大人のファンタジーとしてのピストルズ(阿部和重氏の小説)
   この小説の題名「ピストルズ」とは、『拳銃』という意味ではない、『雌しべ』という意味らしい。作中人物として4姉妹が登場する。作者によれば、谷崎潤一郎の「細雪」を意識してのことらしい。 最初のページに人物相関図が登場する。山形県の神町が舞台。市町村合併で町名はなくなっているが、地名としては残る。そのほかに隠岐が登場。昔々までさかのぼる香りの魔術の系譜だ。    平成22年度の第46回谷崎潤一郎賞を受賞したこの作品、選考委員は、池澤夏樹、川上弘美、桐野夏生、筒井康隆、堀江敏幸の各氏なのだが、... ...続きを見る

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2010/11/06 00:38
谷崎潤一郎賞と中央公論文芸賞 どちらも静かだが熱意あふれた作家の作品
2010年10月14日(木)中央公論新社の文学賞授賞式・祝賀会があった。中央公論新社の平成22年度の第46回 谷崎潤一郎賞は、阿部和重氏の「ピストルズ」である。選考委員は、池澤夏樹、川上弘美、桐野夏生、筒井康隆、堀江敏幸の諸氏。   この作品への評価は委員によって大きく異なったという。実験的作品なのだろう。阿部和重氏は、「苦労して書きました、公私ともに書いている間はひどいことがたくさん起こったけれど、書き終わってからは良いことばかり。」と語っていた。また、少年時代のエピソードも披露、静... ...続きを見る

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2010/10/14 23:42
脆くも透き通った白井晃の演出で「ガラスの葉」(世田谷パブリックシアター)
   2010年10月4日(月)19時〜21時の世田谷パブリックシアターの演劇公演「ガラスの葉」を鑑賞した。フィリップ・リドリーの作品を白井晃さんが手掛けた三作目だという。白井さんの演出は、私にとっては、「三文オペラ」(2007年)、「偶然の音楽」(2008年)(共演者で田中圭)以来だ。    自殺した父、正反対の性格らしい兄弟、兄嫁の妊娠、ガラスのような脆くも透き通った情景が心に突き刺さっていくようなドラマの展開、蝋燭と共感、この劇について論評を加えるのはまだ先のことだが、4人の役者、そして... ...続きを見る

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2010/10/05 22:30
シュトルムが描いた理想の市民
  シュトルムは19世紀の良き時代の市民階級、すなわちビュルガーが都市の政治で最も重要な役割を果たしていた時期の彼らの様子について、愛着を持って描いている。 ドイツでは、業者は、商工業(Gewerk)会所属の人と手工業(Handwerk)会所属の人に分けられる。手工業には、機械、左官、建築などが含まれる。ビュルガーは、中世時代でいうマイスターである。政治の場面に登場すると、終身で名誉職として市政に奉仕した。  『人形つかいのポーレ』の最初の部分において、そのシュトルムの思想が... ...続きを見る

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2010/09/08 21:06
ようやく見つけた「人形つかいのポーレ」の朗読CD
 ようやく紀伊國屋ブックWEBでテオドール・シュトルムの「人形つかいのポーレ」の朗読CD(NAXOS社 ISBN 3-89816-105-6 2001年11月)(http://www.kerssenbrock.org/verena/hoerb/hor.html)を見つけ、購入しました。青少年向けの文学作品とされ、日本では、少女向けの翻訳がちらほらとあるだけのこの作品ですが、本人は本格的な作品として記述し、実際にその価値があるもの。  19世紀末の市民社会に生きる市民たちの生き方、教育の本質、地... ...続きを見る

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2010/08/29 22:02
ポールリーチ神父が導いた石澤学長のアンコールワット
  10年5月30日、上智大学で石澤良昭学長の講演があった。上智大学学長の石澤さんが初めてアンコールワットに接したのは1961年のこと、フランス語指導教授であったポールリーチ教授がカンボジアで講義するというので、お供したのだという。ポールリーチ教授とは井上ひさしの「モッキンポット師の後始末」のモデルとなったイエズス会の神父。65メートルというピラミッドの高さ以上、いわば8階建ての建物に相当する寺院に感激した。当時カンボジアには、フランス極東学院のカンボジア事務所があり、フランス人7名が研究を続け... ...続きを見る

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2010/05/31 00:00
ヴォツェックの闇と光(新国立劇場とバイエルン州立歌劇場共同制作)〜グリム童話にも少し関連
  ヴォツェックは、新国立劇場の2009/2010シリーズの20世紀オペラ作品である。いわば、現代音楽ものだ。作曲はアルバン・ベルク。2005年には、新国立劇場で彼の作曲になる『ルル』を観た。新国立劇場は、当初、ルルを、三幕版で上演予定であったが困難で急遽二幕(ベルク・オリジナル)版に変更して上演したという経緯がある。ルルも三幕版であれば子供が登場するはずであった。    今回のヴォツェックはルルに先立つベルクの作品。ルルでは、上流階級の男たちが妖女ルルの魔力に陥落していくが、ヴォツェックでは... ...続きを見る

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2009/11/21 19:53
津村節子作「多津子の定年」を聴く
10月10日(土)午後9時からのNHK文化講演会は女優の春日宏美さんの講演「朗読と私」、講演のあとは、本格的な朗読を披露。津村節子の『多津子の定年』である。 録音して携帯音楽プレーヤーで聴いていたのだが、思わず引き込まれた。夫に先立たれその生命保険金を元手に地方都市で美容院を経営してきた多津子だが、時代の波を感じて、東京で家を建てていた息子のところに同居しようと赴く。その資金の半分は多津子が出しており、同居できる住まいであったはず。しかし、母の和室であるはずのところは、嫁が... ...続きを見る

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2009/10/12 20:13
ケストナーの『飛ぶ教室(Das fliegende Klassenzimmer)』は新訳と映画で読む
  エーリッヒ・ケストナーの作品は、児童文学として定評があり、日本では、「エーミールと探偵たち」、「二人のロッテ」が有名だが、この『飛ぶ教室』も定番の一つである。   今回、NHKアンコールドイツ語講座の放送を聴き、あらためて岩波書店の高橋健二氏の翻訳を読んでみた。そこで少しびっくりした。本当にこういった翻訳で児童は楽しんでいるのだろうか。   といったら失礼に当たるのかもしれないが、まずもって、最初と最後の部分だ。作者の語りで始まり、語りで終わるのだが、場面は、首都ベルリンや南部の保養地ツ... ...続きを見る

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2009/09/06 23:53
『ばかもの』絲山秋子が本格小説家へ踏み出す第一歩の小説
   絲山秋子の小説『ばかもの』が刊行されたのは、2008年9月25日である。家族に頼まれて図書館で借りた本の中の一冊だったが、ちらっと斜め読みしただけで、そのまま返した覚えがある。その後、「沖で待つ」(芥川賞受賞作品)のドラマ(NHK新日曜名作座)で彼女の小説の面白さを知り、「イッツ・オンリー・トーク」、「海の仙人」、「袋小路の男」などを味わった。    しかし、この絲山さんの小説、一瞬のうちにサラッと読めてしまう。かといって、読後に爽快感が失われるわけではないが、なにか物足りなさを感じてい... ...続きを見る

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2009/08/16 15:47
もじゃもじゃペーターの中身は奥深い
  『Der Struwwelpeter oder lustige Geschichten und drollige Bilder(もじゃもじゃペーター、あるいは、おもしろい絵のついた愉快なお話)』、ドイツの書店に行けば必ずといって見掛けるこの書物。漫画、子供への教訓、そんな類のものかと思っていたが、その実は、結構、精神科医の分析に基づくきちんとした著述でもあるようだ。   作者のハインリヒ・ホフマンはフランクフルトに生まれ、故郷で精神科医となった。自分の子供へのクリスマスプレゼントとして自分... ...続きを見る

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2009/08/16 00:57
若葉は想い出の地(平成21年の同窓会はオテル・ドゥ・ミクニで)
   ‘井上ひさし’に『ナイン』という小説がある。東京・四ッ谷駅前の辺りの少年野球団をめぐる物語だ。いかにも下町のイメージの新道通りが舞台である。ここには今でも飲食店やカラオケボックスが建ち並ぶ。確かに、昔だったら少年野球団の子供たちが駆け回っても不思議はなかったろう。    一方、新宿通りをへだてた若葉町のほうは、迎賓館が近く、学習院初等科があることもあって、高級住宅地の趣がある。『ナイン』でも、近所には歌舞伎役者の家もあり、きれいなお嬢さんが二人いて女優となったとある。岩井半四郎の邸宅であ... ...続きを見る

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2009/07/22 00:22
中高年が読むべき“ナルチスとゴルトムント”
 高橋健二氏の翻訳『知と愛』として知られるヘルマン・ヘッセの“Narziss und Goldmund”。かねてから購入しておいた朗読CD(短縮版)を聞き終えた。この作品、中期の作品といった風に考えていたが、よく見ると、ヘッセ53歳の時に発表されたものである。それまでの青春時代の作品(『車輪の下』など)、40代の内面的自己追求の記録(『デミアン』、『シッダールタ』など)といった一連の作品をもう一度るつぼに入れて鋳出したかの如き作品というのが、高橋健二氏の評価(新潮文庫あとがき)である。彼... ...続きを見る

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2009/07/17 23:51
カフカと聖職者のことの覚書き
聖職者のことをドイツ語でGeistlicheという。ドイツ市民生活におけるキリスト教のウエイトはとても大きいので、この言葉も通常、用いられる言葉として知っていて損はない。 この言葉を自覚したのは、カフカの審判の中の大聖堂の章である。出てくる僧は、教誨師なのだが、聖職者とも表記されており、むしろ、そういった用例の方が多い。   ドイツ人と話していて初めてこの言葉を用いたのはG・Rとであった。Rさんはドイツにある民間博物館の館長であった。そこはRさんのコレクションをもとにつくられ... ...続きを見る

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2009/06/28 21:21
修善寺物語をオペラで観る 坂田藤十郎の演出を味わう
    『修善寺物語』は、日本人の手による日本語オペラである。原作は岡本綺堂、演出は上方歌舞伎の第一人者の坂田藤十郎である。鎌倉幕府の第二代将軍源頼家の悲劇の物語、その中に面作師の‘夜叉王’とその娘‘かつら’の芸術と愛と人生の物語が横糸として織り合わされる。舞台は、その名前のとおり現在は静岡県の修善寺。今なお、伊豆の山中という風情が残る温泉地である。 ...続きを見る

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2009/06/28 19:43
『アンコール・ドイツ語講座U応用編』を愉しみに
  NHKの語学講座、2008年度に大幅な番組改編があり、英語以外の語学については、20分番組・週6日放送から15分番組・週5日放送に短縮された。その代わりというか激変緩和措置というのか、2008年度については、過去の番組をアンコール放送することとなり、それがなぜか2009年度も続いている。   2008年度のアンコール・ドイツ語講座は応用編だけで構成されていたが、2009年度は入門編・応用編の2部構成、私にとってメリットは縮小したが、それでも生のドイツ語を聴けるのはいいので、今年度も応用編だ... ...続きを見る

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2009/06/23 23:16
『掟の問題(Zur Frage der Gesetze)』を読む
カフカの八折りのノートの二冊目に記されてあった小編である。 ‘残念ながらわれわれの掟はあまりよく知られていない。支配者である小さな貴族間の秘密であるからだ。’で始まる奇妙な物語である。  この場合の『掟』に相当するドイツ語は『das Gesetz』、相当する日本語は、“法、法規範、法律、法令、法規;(一般に)おきて;(聖書・ユダヤ教)律法、トーラー”(小学館「独和大辞典」)と広義なのである。  ハプスブルクのオーストリア帝国が崩壊に瀕し、貴族社会が終末にさしかかり、ブルジョア社会... ...続きを見る

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2009/06/12 21:58
シュトルムの文学を毛沢東が好んだのは政治家のリアルな切実感?
  ドイツの作家・詩人として日本でも知られてきた存在として19世紀に北ドイツで活躍したテーオドーア・シュトルムがいる。翻訳も岩波文庫などでいくつかの作品を読むことができる。   1989年には、没後100年を記念して日本シュトルム協会がシュトルム文学論集を刊行している。その中で、高橋健二氏が「シュトルム・毛沢東・ツルゲーネフ」という論文を寄稿し、‘毛沢東がシュトルムの『みずうみ』を愛読していることを、ドイツのテレビで知った時、私は少なからず驚いた。’と述べている。毛沢東は優れた詩人でもあるとし... ...続きを見る

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2009/06/07 19:59
心は古代ギリシャ
   帰りの電車でK教授と乗り合わせた。最近は、ギリシャとか、トルコに出掛けているのだという。教授のホームページには、その地域の写真が最近、豊富であったが、昔に撮ったものかと思っていた。  教授はペルガモン博物館に触発されていたし、古代ギリシャ語も勉強していた。アクロポリスの写真も拝見していた。そういえば、以前に電車で乗り合わせたときは、プラトンを読んでいた。「国家」もそうだし、「法律」もそうだ。そして、ペルガモンは現代のトルコに位置する都市である。  ツアーで旅行すると、肝心なところも、... ...続きを見る

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2009/06/02 22:35
カフカのデァ・プロツェス(審判)最終章の犬
 優れた文学作品には、読者を魅了する殺し文句、呪いの言葉がある。カフカのデァ・プロツェス(審判)最終章の一文もそうだ。  »Wie ein Hund!« sagte er, es war, als sollte die Scham ihn überleben. 台詞の部分»Wie ein Hund!«は、高校時代に読んだのは角川文庫の本野亨一・訳の翻訳で“犬のようにくたばる”というもの。当時、ちょうどNHKテレビでカフカの文学作品の特... ...続きを見る

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2009/05/24 11:18
‘沖で待つ’をドラマで楽しむ
 2006年の芥川賞受賞の『沖で待つ』は、絲山秋子さんの作品。実は、これ、まだ読んだことはなかった。最近では、‘ばかもの’という小説があり、独特のタッチの作家かなという印象は持っていた。暮らしとサラリーマン生活と性を軽快なテンポで掘り下げていくといったようなものであろうか。  2009年4月19日(日)のNHKラジオ第一の新日曜名作座、西田敏行と竹下景子が二人で演じるラジオドラマである。‘沖で待つ’は、この番組の絲山秋子短編シリーズの第1回目として取り上げられた。そもそも、新日曜名作座は、原作... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 1

2009/04/25 23:51
偶然の音楽(世田谷パブリックシアター)再演は若者に魅力的
 9月14日(日)から世田谷パブリックシアター(三軒茶屋)で「偶然の音楽」が上演されている。15日(月)14時からの公演を鑑賞した。  現代アメリカ文学の旗手「ポール・オースター」の小説が原作で、2005年に当劇場で初演、今回は再演となる。演出は、白井晃。主役には仲村トオル(前回と同じ)、準主役には田中圭を投入した。若者に人気の配役構成もあり、観客は若者が多い。  消防士のジム・ナッシュ(仲村トオル)、資金を得て旅に出る。そして、ジャック・ポッツィ(田中圭)と出会う。このコンビはなかなか... ...続きを見る

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2008/09/15 19:06
ボーヴの「ぼくのともだち」 60年後に日本で蘇ったユダヤ系フランス人作家
 広場では、山高帽をかぶった男がチラシを配っていた。その男はぼくにチラシを何枚も差し出した。通行人は誰一人としてチラシを受け取ろうとしない。・・・チラシ配りの人を見ると気の毒になる。ぼくは、差し出されたチラシは必ず受け取ることにしている。この人たちは、何千枚もの紙切れを配り終えた後でなければ自由になれないのを知っているから。・・・(エマニュエル・ボーヴ「ぼくのともだち」渋谷豊・訳)  2005年に白水社から出版されたこの「ぼくのともだち」が、日本における最初のエマニュエル・ボーヴの本だとい... ...続きを見る

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2007/12/18 20:51
義士祭(12月14日)の泉岳寺に想う
 今日は赤穂浪士の討ち入りの日。東京高輪にある泉岳寺でも義士祭が行われた。四十七士(一部)が切腹したのは、その近くの細川家下屋敷であった。現在は、都営住宅の敷地の中にその場所がある。標示に従って歩いていくとよい。静かなところだ。門があり格子の中をのぞいてみるとそこだ。じっとたちどまっているのは気が重く、また別の方に足を向ける。  おそらく屋敷の一部だったであろう地域には中学校があり、校庭では、生徒たちが歓声を挙げている。もうすこし行くと高台に、椎の古木を見つけることができる。柵がわ... ...続きを見る

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2007/12/14 22:43
カフカの審判に果敢に挑戦 〜松本修氏構成・演出のリアルな舞台〜 そして私の希望
 12月2日(日)の午後2時からの審判を観ました。1週間前は失踪者を観劇。今日は、少し早く三軒茶屋のシアタートラムに着いたので休んでいると、そばで演出家の松本修さんが「今日はダブルヘッダーで大変だよ。」と友人と談笑していました。  劇場に入ると、シアタートラムは小さいので、舞台と客席は一体のようなものです。教会の鐘らしき音で劇が始まり、朝にKが突然逮捕されるシーンになります。ヨーゼフ・Kの笠木さん、フラウ・グルーバッハの大崎さん、そのほか、高田さん、福士さん、中田さん、小嶋さん、宮島さんな... ...続きを見る

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2007/12/02 21:45
カフカと宮沢賢治は似ている?  シニカルなドタバタ喜劇に仕上がった松本修さんの演出
 「カフカの翻訳は、あの四つの物語が何をやってもうまく行かないヘマな男を主人公とするスラップスティック(ドタバタ喜劇)としても読めるように訳された時、はじめて正確な名訳となる。カフカを読んで笑う読者が増えてくればそれだけカフカは偉大な作家に近づくのである」(倉橋由美子「カフカと私」) ...続きを見る

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2007/11/27 21:37
池内紀・訳のフランツ・カフカが再び演劇に〜世田谷シアタートラムで「失踪者」「審判」
  池内紀さんの講演を聴く機会があった。世田谷パブリックシアター・シアタートラムで11月から12月にかけて上演される松本修・演出の「審判」「失踪者(アメリカ)」(原作:フランツ・カフカ)の理解を助けるためにと企画された一連の講演会の最初である。  池内さんによると作家カフカには5つのポイントがあるという。一つにはプラハで生まれプラハに育ち人生の大半をプラハで過ごしたこと、第二に、両親がユダヤ人であったこと、第三に、1883年に生まれ、1924年に亡くなっている、ある意味ではいいときに生まれいい... ...続きを見る

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2007/10/29 20:06

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