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みんなの「落語」ブログ

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白鳥・三三 両極端の会 VOL.11ちょっと濃いめの両極端ワールド
白鳥・三三 両極端の会 VOL.11ちょっと濃いめの両極端ワールド  3月29日(水)は、紀伊國屋ホールで、「白鳥・三三 両極端の会 VOL.11」である。今回からお互いに宿題を出し合う形式。白鳥⇒三三「俺の新作から落語家が主人公の噺をやって」、三三⇒白鳥「文七元結をテーマにした噺をやって」  ということで、落語が好きで古典も新作も好きで・・・というお客さんのためのちょっと濃いめの両極端ワールドとのこと。  白鳥師匠の場合は、『女性版文七元結』、女流落語家のために改作を試みている経験を活かしてとのことで、なかなかの世界に仕上がっている。  三三師匠の今... ...続きを見る

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2017/03/29 23:30
機微『子別れ』(志らく)、貫禄『お若伊之助』(金馬)、軽快『お見立て』(彦いち)
機微『子別れ』(志らく)、貫禄『お若伊之助』(金馬)、軽快『お見立て』(彦いち)  3月21日(火)夜は、第627回紀伊國屋寄席。粒が揃っている。一蔵は二ツ目ながら、一朝一門だけあって鍛えられいるとの印象。栄枝師匠はベテランらしく得意の『都々逸坊扇歌伝』。金馬師匠は『お若伊之助』、志ん朝師匠の録音では別れた後のお若と伊之助の噺はぼかしてあるが、金馬師匠は真っ正面から付き合いを取り上げる。少し違和感があるが、本来はこうした噺で志ん朝師匠のほうが工夫したのだろう。最後は“月満ちて産んだのが狸の双子で、これを殺して根岸のお行の松の根方に葬ったという、因果塚由来の一席”とのサゲは... ...続きを見る

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2017/03/22 22:15
迫力『大坂屋花鳥』(龍玉)、絶妙『らくだ』(たま)、貫禄『片棒』(一朝) 
迫力『大坂屋花鳥』(龍玉)、絶妙『らくだ』(たま)、貫禄『片棒』(一朝)   3月4日午後6時からは、国立演芸場で第454回花形演芸会だ。早い内から満席だったので、龍玉師匠やたま師匠への高い評価の賜物だろうか。 ...続きを見る

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2017/03/12 15:44
15年目の『らくだ』(鹿芝居)、しぶいベテラン陣『紙入れ』(馬生)など
15年目の『らくだ』(鹿芝居)、しぶいベテラン陣『紙入れ』(馬生)など  2月12日(日)は国立演芸場2月中席である。ほぼ満席。鹿芝居も15年目を迎えるという。人気は定着している。  芝居は相変わらず鹿芝居らしいが演目のお陰なのだろう、2日目ながらよくこなしている。  落語ではベテランの馬楽師匠の『しわいや』、正雀師匠の『大どこの犬』、馬生師匠の『紙入れ』など、しぶい。 ...続きを見る

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2017/02/12 20:40
米国・英国の2人の女性を相手の演目は『死神』(小袁治)
米国・英国の2人の女性を相手の演目は『死神』(小袁治)  2月5日は、5時20分頃から新宿末廣亭2月上席夜の部に入った。3割程度の入りだろうか。トリまでいるという客も多くないようだ。入ってきたときは、龍玉師匠が『強情灸』、途中から聴いたがなかなか魅力的。  仲入り後のあたりだろうか、西洋人らしき女性が入ってきて、一番前の席を陣取った。外国人観光客が多いとは言え、落語は日本語能力が要求される演芸である。理解できるのだろうか。  おそらく、英語教師などで長らく滞在している女性なのだろう。 ...続きを見る

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2017/02/11 00:00
見事『おかめ団子』(圓太郎)、迫力『お峰殺し』(馬石)、創意工夫『西洋の丁稚と日本の小僧』(わさび)
見事『おかめ団子』(圓太郎)、迫力『お峰殺し』(馬石)、創意工夫『西洋の丁稚と日本の小僧』(わさび)  2月4日(土)午後6時からは国立演芸場で、特別企画公演「圓朝に挑む!」である。今回で9回目になるという。最近は日程が合わず、なかなか鑑賞できなかったが、今回は久々に堪能。  圓太郎師匠によると、この企画、さん喬師匠からのものらしい。『おかめ団子』は志ん朝師匠の録音があり、面白い噺とは思っていたが、高座で聴くのは初めて。浅草演芸ホールの楽屋で馬風師匠の前に圓太郎師匠と菊之丞師匠が座るところからマクラ。色が黒い、器量よしなど、噺の伏線だ。  『牡丹灯籠』については、特に馬石師匠が得意とするとこ... ...続きを見る

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2017/02/10 23:34
粗忽の記憶『粗忽長屋』(小三治)、冬の秘密『二番煎じ』(市馬)、味わい『権兵衛狸』(金馬)
粗忽の記憶『粗忽長屋』(小三治)、冬の秘密『二番煎じ』(市馬)、味わい『権兵衛狸』(金馬)  1月14日(土)の新宿末廣亭正月二之席は朝から超満員。若い世代も多く、落語人気の定着を思わせる。もっとも本日はなぜこんなに混んでいるのかとの若者の声もあり、新宿末廣亭正月二之席の事情を知らず寄席に来ているのがよくわかる。  土曜日は深夜寄席があるのでさすがの小三治師匠も夜9時までという制約。マクラではまず正月二之席の意義を語る。初日となった1月13日(金)では『船村徹と美空ひばり』という噺を口演したところ、小袁治師匠がブログで、古典落語のほうが良かったと語ったという。 ...続きを見る

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2017/01/15 00:24
国立演芸場新春国立名人会 長いマクラ『小言念仏』(小三治)、酒酔(弱)し『親子酒』(花緑)
国立演芸場新春国立名人会 長いマクラ『小言念仏』(小三治)、酒酔(弱)し『親子酒』(花緑) 1月7日(土)は、国立演芸場で新春国立名人会を鑑賞。1月7日は平日では鑑賞できないし、この日は小三治師匠が主任なのでチケットが取りにくいこともあり、新春国立名人会で1月7日に鑑賞するのは初めてだ。  寿獅子に次いで花緑師匠が登場し、お酒が弱い、祖父も弱かったが鍛えたとのマクラの後で、『親子酒』。馬生師匠は、目出度い『笊屋』で楽しませる。文楽師匠も楽しい『掛取り』。 小さん師匠はこれも滑稽噺の『幇間腹』。  主任の小三治師匠は、30分の長いマクラ。真打ちに昇進した時に師匠から頂いた“小三治... ...続きを見る

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2017/01/07 18:30
絶妙『お血脈』(三三)、貫禄『将棋の殿様』(小さん)、愛情『三年目』(さん喬)、味『猫の災難』(円蔵
絶妙『お血脈』(三三)、貫禄『将棋の殿様』(小さん)、愛情『三年目』(さん喬)、味『猫の災難』(円蔵 12月31日(金)午後6時半からは第624回紀伊國屋寄席である。前売り券は売り切れだったが、当日券も早くに完売で満員御礼。  二ツ目の遊京は、まだこなれていないが楽しい『堀の内』。文蔵師匠の『猫の災難』は味わえる。さん喬師匠は愛情細やかな『三年目』。  三三師匠の『お血脈』は絶妙の出来。小さん師匠の『将棋の殿様』は初めて聴くが、さすがの貫禄。  本日の演者は満員御礼のお陰かそれぞれに張り切っていたようで、満足度は高かった。 ...続きを見る

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2016/12/31 01:19
菊池寛が落語になる日vol.3 (小朝)
菊池寛が落語になる日vol.3 (小朝)  12月26日(月)午後6時半からは、紀伊國屋ホールで、「春風亭小朝独演会 菊池寛が落語になる日vol.3」に行く。  開口一番は、五明楼玉の輔師匠が『マキシム・ド・呑兵衛』。三遊亭白鳥の新作だ。 続いて小朝師匠が、菊池寛作品を二席。菊池寛の作品が語りにぴったりというのには驚かされる。そもそも語りを前提として執筆していたのだろう。 最後は、古典落語で『七段目』、味わいは言うことなし。   ...続きを見る

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2016/12/27 18:47
仮名手本忠臣蔵と落語
仮名手本忠臣蔵と落語 10月16日(日)、11月3日(木・祝)、12月11日(日)と国立劇場で開催されていた仮名手本忠臣蔵を鑑賞した。  歌舞伎を楽しむというよりは、落語の基礎知識として、どうしても見ざるを得なかったという事情である。第1部は『四段目』だ。実話では大石内蔵助は主君、浅野内匠頭の切腹を見届けてはいない。赤穂にはご切腹なされたという知らせがあり、それを聞いて初めて主君の死を知った。しかし、仮名手本忠臣蔵では、地元から駆け付けて、塩冶判官が「待ちかねたぞ、由良之助」という台詞を吐く。落語の舞台では、芝... ...続きを見る

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2016/12/24 21:45
味のある『明烏』(扇遊)、軽快『尻餅』(一朝) 新宿末広亭12月上席夜の部
味のある『明烏』(扇遊)、軽快『尻餅』(一朝) 新宿末広亭12月上席夜の部  12月4日は新宿末広亭12月上席夜の部、6時過ぎから入る。客の入りは40名程度であまりよくはないが、十分楽しめた。  注目は一朝師匠。今回も軽快な『尻餅』で沸かせる。 主任は入船亭扇遊師匠で、『明烏』、時間が足りなそうで、勿体ない。 ...続きを見る

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2016/12/10 18:35
第8回「正蔵 正蔵を語る」  ぎゃふんといわす『蛸坊主』(正蔵)、サラッと『ちりとてちん』(さん喬)
第8回「正蔵 正蔵を語る」  ぎゃふんといわす『蛸坊主』(正蔵)、サラッと『ちりとてちん』(さん喬) 1月26日(土)午後1時からは、国立演芸場で第8回「正蔵 正蔵を語る」。  毎回、楽しみにしている。  ゲストはさん喬師匠で『ちりとてちん』をサラッとこなす。  俗曲の小菊師匠の『忠臣蔵づくし』が面白い。寄席の古老から伝授されたものだという。忠臣蔵といっても仮名手本忠臣蔵で国立劇場の歌舞伎公演でちょうど演じられているところ。  正蔵師匠の1席目は『蛸坊主』、初めて聴く噺だが、先代の正蔵師匠が演じていたという。なかなか面白い。2席目の『鰍沢』、これまでの演者のものとは違う工夫がある。しか... ...続きを見る

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2016/11/27 15:13
時間不足がもったいない『らくだ』(円太郎)、間近『小言念仏』(燕路)
時間不足がもったいない『らくだ』(円太郎)、間近『小言念仏』(燕路)  新宿末広亭11月中席夜の部千秋楽の途中から入る。40人程度の入りだろうか。    燕路師匠の『小言念仏』、小三治師匠ゆずりなのだと思うが、少人数で間近で聴くとなかなか面白い。  天どん師匠、時間もないということで新作をはしょって演じていたが、かなり雑。こうした演じ方はすべきではないと思う。  円太郎師匠、楽しみだったが、演目は『らくだ』。この噺、ゆうに45分はかかる。しかし、9時まで、残り時間30分。なかなかの迫力だったが、どうしても途中で切らざるを得ない。 ...続きを見る

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2016/11/22 23:37
歌蔵落語会 其の13 円熟『らくだ』、ダイナミックな技巧『時そば』、新作の味わい『モンゴル公演記』
歌蔵落語会 其の13 円熟『らくだ』、ダイナミックな技巧『時そば』、新作の味わい『モンゴル公演記』  11月2日(水)のお江戸日本橋亭の夜席は「歌蔵落語会 其の13」。座席はほぼ埋まる盛況である。歌蔵師匠、今回は三席を演じる。今回の演目は、古典落語はなじみの演目、『時そば』『らくだ』ともに力が入って円熟味を増している。  『モンゴル公演記』は外国で落語を演じる歌蔵師匠ならではの面白さ。脚色とは思いつつも、伝わってくるあたりが新作の味わい。 ...続きを見る

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2016/11/06 21:38
味がある『優しい言葉』(好楽)、醍醐味『行ったり来たり』(圓楽)
味がある『優しい言葉』(好楽)、醍醐味『行ったり来たり』(圓楽) 10月22日(土)国立演芸場は、五代目圓楽一門会の中日。席はほとんど埋まっているが、満員御礼ではない。古典落語をはじめとする巧さでは定評のある一門であり、寄席では味わえない面々だけに、年に数回はこの一門の落語は聞いておきたい。  楽㐂と楽八は二つ目に昇進したばかり。それぞれ『宗論』『元犬』を演じ、サゲにも一工夫がある。良楽師匠は4人しかいない富山出身の噺家。柳亭痴楽にならって『恋の北陸新幹線』は面白い。ナカトリは、喜八楽師匠の『岸柳島』でハラハラする雰囲気が面白い。  圓楽師匠... ...続きを見る

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2016/10/27 00:28
風格の『一分茶番』(鳳楽)、納得『百川』(志ん輔)、大ぶろしき『風呂敷』(白酒)
風格の『一分茶番』(鳳楽)、納得『百川』(志ん輔)、大ぶろしき『風呂敷』(白酒)  10月11日(火)午後6時半からは、第622回紀伊國屋寄席。意外と客は少なく、7割程度の入りか。 志ん輔師匠の『百川』は納得ゆくもの。意外と難しい噺で、小三治師匠のほかは、録音の志ん朝師匠、圓生師匠のものなど、納得のゆくものにはあまりお目に掛からない。もう少しといった感じはあるが、いずれ聞かせる噺だ。  白酒師匠の『風呂敷』も、この人らしい大きな噺。個性を生かしているといってもよい。逆にそれがさみしくもなる。主任の鳳楽師匠、圓生師匠の弟子らしく『一分茶番』(別名『権助芝居』)は芝居噺として... ...続きを見る

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2016/10/15 21:52
廓噺の人情『紺屋高尾』(歌丸)、面白い『やかん』(小遊三)
廓噺の人情『紺屋高尾』(歌丸)、面白い『やかん』(小遊三) 9月24日(土曜日)の国立演芸場は、「桂歌丸噺家生活65周年を祝う会」で満員御礼。落語芸術協会の幹部の面々も揃う。 今回も仲入り後の座談が面白い。歌丸師匠は15歳で噺家となり早や65年、5月22日に笑点も50周年を迎えその司会者を引退、年齢では満80歳となり、記念すべき年だという。鶴光師匠曰く、滑稽噺、人情噺、怪談噺、のすべてを演じることができる噺家は少ない。歌丸師匠にはますます精進していただきたい。歌丸師匠曰く、今後は落語に専念し、国立演芸場の4月中席では『中村仲蔵』、8月中席では『圓朝... ...続きを見る

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2016/09/24 21:48
新作オンパレード 懐かしの『グリコ少年』(円丈)・『長い夜 改U』(小ゑん)
新作オンパレード 懐かしの『グリコ少年』(円丈)・『長い夜 改U』(小ゑん)    国立演芸場の9月中席、9月16日(金)の夜の部だ。新作がメインの面子で、それなりに面白いはずだが、夜席はそもそも客が少なく、この日も3割程度の入り。 めぐろ から早速、新作オンパレード。順番が繰り上がった清麿師匠は、自身の新作『バスドライバー』、もともと先代柳家つばめ門下で、小さん門下に移った人。ともかくも新作らしい。漫才のホームラン、勘太郎が自慢の喉を披露。歌は『四谷三丁目』。感じの良いコンビで楽しみにしていたが、これにはびっくり。甚語楼師匠と正雀師匠は古典落語。作法を真似る噺と忠臣... ...続きを見る

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2016/09/17 22:07
細やか『景清』(雲助)アホウが響く『駒長』(龍玉)ダイナミック『反対俥』(彦いち)
細やか『景清』(雲助)アホウが響く『駒長』(龍玉)ダイナミック『反対俥』(彦いち)  9月13日(火)は第621回紀伊国屋寄席である。主任は五街道雲助師匠。演目は好みのものが揃う。三木助の『転宅』、まだまだ課題は多いが、演目は楽しめる。女性前座のマクラだ。龍玉師匠の『駒長』は初めて聴く噺だが、味わいがある。サゲのカラスのアホウもタイミングよし。談幸師匠の『質屋蔵』は久々だ。鳴り物も入って心地よい。 彦いち師匠は、飛行機の出発遅れ、なんと機長が来ていないという事件に対処する民衆たちの行動というマクラ。そんな中で『反対俥』もダイナミック。主任の雲助師匠の『景清』は目の使い方な... ...続きを見る

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2016/09/14 21:35
春風亭小朝独演会 菊池寛が落語になる日 VOL.2
春風亭小朝独演会 菊池寛が落語になる日 VOL.2 8月23日(火)午後6時半からは、紀伊國屋ホールで、 小朝の独演会。菊池寛作品を落語として取り上げるというもの。  まずは、高松市で開催し、その後、4月に紀伊國屋ホールで、そして8月、12月に再び紀伊國屋ホールで開催だ。    菊池寛作品がこうも簡単に落語作品になるのも驚くが、小朝の話術もたいしたもの。  最後は季節ネタの牡丹燈籠で閉める。 ...続きを見る

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2016/08/24 22:42
本当はリアルな圓朝作品『江島屋怪談』(歌丸) 国立演芸場8月中席
本当はリアルな圓朝作品『江島屋怪談』(歌丸) 国立演芸場8月中席    8月14日(日)午後1時からは国立演芸場の8月中席、桂歌丸師匠が笑点司会を引退して、落語に専念して初めての国立演芸場の定席公演である。噺家生活六十五周年記念、そして師匠の80歳の誕生日だという。  小南治師匠は、恒例の大入り袋のマクラ。一番弟子の歌春師匠は得意の『長命』。ベテラン小遊三師匠と圓楽師匠はそれぞれ得意の『千早ふる』『代書屋』を短めに演じるが密度は濃い。  今回は仲入後に座談会が催され、これがなかなか面白い。主任の歌丸師匠は恒例の怪談噺で、今回は江島屋怪談。圓朝作品の魅力は... ...続きを見る

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2016/08/14 18:55
演出『江戸怪奇夜話』(貞水)、貫禄『夏の医者』(金馬)、庶民の『鰻の幇間』(志ん橋)
演出『江戸怪奇夜話』(貞水)、貫禄『夏の医者』(金馬)、庶民の『鰻の幇間』(志ん橋)  7月18日は、第619回紀伊国屋寄席。主任は講談の一龍斎貞水師匠だが、ナカトリは金馬師匠で芸道76年目の超ベテラン。主任前の志ん橋師匠も、『鰻の幇間』をたっぷりと演じる。  燕路師匠は深川出身、歌手の岩崎宏美と同郷、『かんしゃく』の作者はコロッケの唄の益田太郎冠者で、三井物産の創始者・益田孝の次男。玄孫が岩崎宏美の元夫というエピソードを披露しながら、さわりに入る。 ...続きを見る

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2016/07/18 23:19
明晰『井戸の茶碗』(一朝)、母犬も『元犬』(三三)、ハレルヤ『宗論』(歌る多)(国立演芸場7月中席)
明晰『井戸の茶碗』(一朝)、母犬も『元犬』(三三)、ハレルヤ『宗論』(歌る多)(国立演芸場7月中席)  7月16日(土)の国立演芸場7月中席、空席は少しあったが、9割程度は埋まっている。主任は一朝師匠で、明快なのが良い。得意の『井戸の茶碗』もわかりやすい。  ナカトリの三三師匠、母犬も登場するサゲが面白い工夫。冗長になるおそれもあるので、三三師匠のように軽快にいかないと難しいだろう。  歌る多師匠の『宗論』もお手のもの。時季外れと断りながら、傘屋の商売とひっかけて“ハレルヤ”を歌う。権助はオレゴン州と来るのも一工夫で面白い。 ...続きを見る

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2016/07/17 17:23
新宿末廣亭 ケストナーの物語に出てくる粗忽な庶民『粗忽長屋』(小三治)、人間魅力『妾馬』(市馬)
新宿末廣亭 ケストナーの物語に出てくる粗忽な庶民『粗忽長屋』(小三治)、人間魅力『妾馬』(市馬)   新宿末廣亭は昼前から聴衆が押しかける。6月下席は小三治が主任を務める。早いうちから大勢の立ち見客。もっとも、昼の部の座席には予約があり、この人たちは夜の部は入れ替えとなることから、夜の部到来で立ち見の人たちは着席し、新たにやって来た人が立ち見となる。  昼の部の主任は市馬師匠で、得意の『妾馬』、なんとも言えない人間魅力。  いつもは長いマクラの小三治師匠だが、土曜日は深夜寄席があるため、短いマクラでさわりに入る。そそっかしい人とくれば『粗忽長屋』だ。ケストナーの物語に出てくるような... ...続きを見る

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2016/06/26 18:43
花形演芸会スペシャル 受賞者の会 納得の表現力『夏泥』(龍玉)、深み『看板のピン』(萬橘)
花形演芸会スペシャル 受賞者の会 納得の表現力『夏泥』(龍玉)、深み『看板のピン』(萬橘)  いつもながらの賑やかな花形演芸会スペシャル 受賞者の会。今回は、6月19日(日)午後6時開演だ。 贈賞式では、茂木理事長が思いがけずギャグを飛ばす。 審査員講評は、東京かわら版の佐藤友美さん。花形演芸会をすべて観ての講評で、納得だ。  実際の高座を聴くと、それぞれの賞のとおりの実力が表れていると感じる。鯉橋師匠は、『犬の目』で鯉昇門下らしい丁寧な語り口。吉坊師匠の『四段目』も歌舞伎の舞台を探究した納得いくもの。笑福亭たま師匠は、『火焔太鼓』を上方チックに演じる。笑福亭たま師匠、才知が... ...続きを見る

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2016/06/20 00:05
とぼけた味わい『青菜』(小三治)、貫禄『お神酒徳利』(小さん)、玄人前座噺『寿限無』(文治)
とぼけた味わい『青菜』(小三治)、貫禄『お神酒徳利』(小さん)、玄人前座噺『寿限無』(文治) 6月13日(月)は、第618回紀伊國屋寄席である。主任は小三治師匠で前売り券は売り切れ。当日券はある程度は確保しているところが紀伊國屋らしいが、開演の頃には売り切れ。  志ん吉の『寄合酒』も、なかなかの面白さ。三之助師匠の『かぼちゃ屋』はとぼけた味わいがある。小さん師匠の『お神酒徳利』は、貫禄。  文治師匠は食いつきで、一人芸術協会落語家で、『寿限無』。花緑師匠もそうだが、このいわば前座噺をいかに演じられるかが玄人なのだろう。  主任の小三治師匠の『青菜』は初めてだが、これこそ本物の... ...続きを見る

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2016/06/13 22:26
円熟『竹の水仙』(歌丸)、味わい『武助馬』(鯉昇)、軽快『大山詣り』(小文治)
円熟『竹の水仙』(歌丸)、味わい『武助馬』(鯉昇)、軽快『大山詣り』(小文治)  5月23日(月)は、第617回紀伊國屋寄席。主任は歌丸師匠だが、病気の心配のせいか、直前まで空席がある。終盤では座席はほぼ埋まっていたが、かつての人気というわけにはいかないだろう。  前座の後の二つ目は秋田音頭の出囃子で大曲出身の遊里が登場。『花色木綿』とは新鮮な演目だが、『出来心』の別名バージョンだ。小文治師匠の『大山詣り』は軽快で飄々としたところが愉しい。鯉昇師匠の『武助馬』は武張った雰囲気が独特の味わいだ。サゲは馬の耳に念仏だ。  歌丸師匠は、見台なしの正座姿で登場。見事な『竹の水仙... ...続きを見る

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2016/05/24 21:31
渋みと薄甘さ『猫に小判』(圓窓)、躍動の『動物園』、得意『湯屋番』(菊之丞)
渋みと薄甘さ『猫に小判』(圓窓)、躍動の『動物園』、得意『湯屋番』(菊之丞) 4月26日(火)の夜は第616回紀伊國屋寄席である。圓窓の渋い落語が聞ける。後方の脇の席には空席があるが、8割程度は埋まっているだろう。  一蔵の『のめる』は一応納得。萬窓師匠の『締め込み』はなかなかのもの。雀々師匠の上方落語は上手い。テレビにも出演していたが、地道に高座をこなすのが人気定着の道ということなのだろう。とても表現力のある『動物園』である。  菊之丞師匠の『湯屋番』は得意の演目。主任の圓窓師匠の『猫に小判』は、古今亭志ん生師匠が録音しているくらいの珍しいもの。渋味の風味に微か... ...続きを見る

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2016/04/28 20:02
活躍へ期待『片棒』(遊馬) 新宿末廣亭4月中席夜の部
 活躍へ期待『片棒』(遊馬) 新宿末廣亭4月中席夜の部 新宿末広亭4月中席夜の部に7時直前に入る。2割程度の入り。神田松鯉師匠の講談は初めから聞きたかったところ。  主任は遊馬師匠で、『片棒』はなかなかの出来栄え。いずれ人気が出てくるだろう。 ...続きを見る

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2016/04/23 21:07
熱演『塩原多助』(歌丸) 懐かしの新作『電話の遊び』(遊雀) 歌丸人気の国立演芸場4月中席
熱演『塩原多助』(歌丸) 懐かしの新作『電話の遊び』(遊雀) 歌丸人気の国立演芸場4月中席 4月16日は国立演芸場4月中席である。主任は恒例の桂歌丸師匠で、連日満員御礼。遊雀師匠は、古い新作の『電話の遊び』で懐かしい思い。代演、食い付きの小南治師匠は大入り袋のマクラを振りながら『ドクトル』。主任の歌丸師匠は、昨年に引き続き、圓朝作の『塩原多助』であり、たっぷりの40分の熱演。 ...続きを見る

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2016/04/23 21:07
白鳥・三三 両極端の会 VOL.10 感動の『百年目』(三三)、10年目の新作(白鳥)
白鳥・三三 両極端の会 VOL.10   感動の『百年目』(三三)、10年目の新作(白鳥)  4月1日(金)は紀伊国屋ホールで【白鳥・三三 両極端の会】である。前売りチケット売り切れで当日券なし、数日前までは少し残っていたようだが、おかげさまで満員御礼である。今回の宿題は、三三さんから白鳥さんへ「第10回だから、十にちなんだハナシをやってね」というもの。  相変わらず楽しい会である。 ...続きを見る

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2016/04/02 19:13
得意『崇徳院』(小遊三)、お見事『厩火事』(文菊)、余裕たっぷり『彦六伝』(木久扇) 紀伊國屋寄席
得意『崇徳院』(小遊三)、お見事『厩火事』(文菊)、余裕たっぷり『彦六伝』(木久扇) 紀伊國屋寄席    3月22日(火)は第615回紀伊國屋寄席である。二つ目の鯉斗は、沸かせる『荒茶』だが、まだ荒削り。文菊師匠の『厩火事』はお見事、登場人物を上手に使い分けて大家、姉さん女房、髪結いの亭主が生き生きと現れる。木久扇師匠の『彦六伝』もホール落語のたっぷりとした時間を生かしての楽しさ。   一之輔師匠の『三方一両損』も聴かせる。主任の小遊三師匠は、得意の『崇徳院』で聴衆の満足感は高い。 ...続きを見る

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2016/03/24 00:02
想像力をかき立てる『妾馬』(雲助)、磨きの『王子の狐』(馬石) 国立演芸場3月上席
想像力をかき立てる『妾馬』(雲助)、磨きの『王子の狐』(馬石) 国立演芸場3月上席  3月6日(日)の国立演芸場3月上席は6割程度の入りだが、中身は悪くない。主任は、雲助師匠で、その一門の落語も魅力的である。  馬石師匠の『王子の狐』も磨きがかかる。 扇辰師匠の『お血脈』も二回目だろうか、味わえる。馬の助師匠の百面相は笑えた。最近の高座では珍しい。  雲助師匠は、得意の『妾馬』で、聴衆の想像力を十分にかき立てる迫力。 ...続きを見る

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2016/03/12 22:47
圓朝の語り口『鰍沢』(龍玉)、祖父譲り『粗忽の使者』(花緑)、豊かな『片棒』(志ん陽)
圓朝の語り口『鰍沢』(龍玉)、祖父譲り『粗忽の使者』(花緑)、豊かな『片棒』(志ん陽)   2月21日(日)は、第441回 花形演芸会で、通常の花形演芸会は空席があるのだが、今回は満員御礼。その理由を探れば、一つは国立演芸場の営業努力。放送大学との連携講座という旗を掲げた人も見かけた。また、一つは人気の花緑師匠。さらに、主任の蜃気楼龍玉師匠の演目の鰍沢、この時期でなければ味わいが出ない演目だ。  立川談吉の『よかちょろ』は珍しい噺。チャレンジは面白い。桂宮治の『権助芝居』も沸かせる。ただ、賑やかだけでなく濃淡がほしい。志ん陽師匠の『片棒』は、古今亭一門らしい豊かな噺に仕上がっ... ...続きを見る

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2016/02/21 19:36
恒例の鹿芝居は品川心中(国立演芸場2月中席)
恒例の鹿芝居は品川心中(国立演芸場2月中席)  2月14日(日)は国立演芸場2月上席、恒例の鹿芝居である。どういうわけか本日は満員御礼ではなかったが、大入りで人気は変わらない。4日目とあって、鹿芝居もどうにか格好がついたようだ。 落語の演目は陽気な噺ばかり。彦丸がこの三月に真打ち昇進だという。  金原亭世之介・古今亭菊春の奇術もなかなかお見事。 ...続きを見る

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2016/02/14 21:06
納得『粗忽の釘』(小遊三)溌剌『源平盛衰記』(枝太郎)
納得『粗忽の釘』(小遊三)溌剌『源平盛衰記』(枝太郎)  2月7日(日)は、国立演芸場2月上席で、満員御礼。これまで2月上席は客の入りは良くなかったと思うが、例年、小遊三師匠が主任を務めているので、若者に評価を得たのかもしれない。 遊里は『庭蟹』。初めて聴くが、この噺、高座の時間調整用の洒落を集めたものだという。なかなか面白い。枝太郎師匠は、衣川村出身という地の利を活かして『源平盛衰記』。鳴り物入りで、溌剌とした出来。 主任の小遊三師匠は、軽く『粗忽の釘』で納得の行くものだが、時間が押していたせいか、さわりの部分は18分程度。満員御礼の寄席で... ...続きを見る

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2016/02/07 22:07
しわい『味噌蔵』(市馬)、語りの魅力『紋三郎稲荷』(扇辰)、志ん朝直伝『愛宕山』(花緑)
しわい『味噌蔵』(市馬)、語りの魅力『紋三郎稲荷』(扇辰)、志ん朝直伝『愛宕山』(花緑) 1月28日(木)は第613回紀伊國屋寄席。9割程度の入りだろうか。  文雀師匠の『伽羅の下駄』は初めて聴く。先代正蔵師匠がよく演じていたらしい。古典の味わいがある噺。花緑師匠は『愛宕山』を志ん朝師匠から教わったという。二つ目の時は『元犬』、そして真打ちでこの噺を神楽坂の自宅にて。  扇辰師匠は、これからが本当の落語と自信のほどを語りながら始める。『紋三郎稲荷』は初めて聴く噺だが、この人ならではの語り。主任の市馬師匠は貫禄のしわい『味噌蔵』。ついつい豆腐に味噌の香りが漂ってきそうだ。 ...続きを見る

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2016/01/30 23:49
納得『王子の狐』(圓馬)、上方の魅力『たちきり』(茶楽) 新宿末廣亭1月下席
納得『王子の狐』(圓馬)、上方の魅力『たちきり』(茶楽)  新宿末廣亭1月下席   1月24日は新宿末廣亭1月下席夜の部にも顔を出す。3割程度の入りだろうか。正月以外であればこんなものだろう。  圓馬師匠の『王子の狐 』はわかりやすく丁寧。主任の茶楽師匠は、『たちきり』。この演目、鳴り物入りで上方落語という感じもあるが、東京でも味わえる。 ...続きを見る

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2016/01/30 23:44
検死司法『粗忽長屋』(小三治)、迫力満点『妾馬』(市馬)、勢いの娯楽『芝居の喧嘩』(一朝)新宿末廣亭
検死司法『粗忽長屋』(小三治)、迫力満点『妾馬』(市馬)、勢いの娯楽『芝居の喧嘩』(一朝)新宿末廣亭  1月16日(土)は新宿末廣亭の正月二之席6日目である。開幕早々、昼の部では70名ほどの団体客が入ったこともあり、すぐに二階席まで埋まり、立ち見もすぐに続出するという盛況ぶり。夜の部となり、団体客が退出して立ち見の人は座るが、その後も立ち見が続出して、終わりまで続く。  昼主任の市馬師匠は、『妾馬』。迫力満点。  喬太郎師匠は今回も欠席で、文左衛門師匠がダイナミックな『時そば』を代演。権太楼師匠は朝出掛けるときは『時そば』を演じようと思っていたということで、漫談に、春団治師匠がなくなったエ... ...続きを見る

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2016/01/17 17:56
マクラで味わう『千早ふる』(小三治)、76年目の『孝行糖』(金馬) 新宿末廣亭正月二之席初日
マクラで味わう『千早ふる』(小三治)、76年目の『孝行糖』(金馬) 新宿末廣亭正月二之席初日  1月11日(月)は新宿末廣亭の正月二之席初日である。開幕早々、二階席まで埋まる盛況ぶり。昼席の終わりころには立ち見も続出。  新宿末廣亭の扁額は、「和氣満堂」なのだという。外は少し寒く、内もけっして暖かくはないが、笑いの心で満ちている、そんな雰囲気の寄席である。前列に座っていても、途中で帰る人もいる。しかし、8割方は小三治師匠が目当てなので、落語を1日味わっているというわけだ。  マクラは寄席の様子の違い、浅草、池袋、そして新宿と、小三治師匠は新宿生まれ、新宿育ちなので、この寄席には愛着... ...続きを見る

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2016/01/12 23:51
講談の人情噺『浜野矩随』(さん喬)、貫禄『高砂や』、淡々『だくだく』(志ん橋)
講談の人情噺『浜野矩随』(さん喬)、貫禄『高砂や』、淡々『だくだく』(志ん橋)  12月30日(水)18時30分からは、恒例の第612回紀伊国屋寄席。年末は、以前は先代小さん師匠が主任を務めていたが、現在は、六代目小さん師匠とさん喬師匠が交替で主任を務める。  喬の字の『風呂敷』は、同名の噺がもう一つあるが、今回は、別名『風呂敷の間男』あるいは『褄重ね』で、間男の噺。二ツ目ながらの頑張りは買いたい。志ん橋師匠は、ベテランらしい淡々とした『だくだく』、絵を描くに及ぶ経緯が仔細で面白い。小さん師匠は、貫禄の『高砂や』。  さん喬師匠は、講談の人情噺『浜野矩随』、最後は、名人... ...続きを見る

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2015/12/30 23:21
初挑戦『阿武松・花筏』(円丈)、最新『舞番号』(彦いち)、現代版抜け雀『抜けガヴァドン』(喬太郎)
初挑戦『阿武松・花筏』(円丈)、最新『舞番号』(彦いち)、現代版抜け雀『抜けガヴァドン』(喬太郎) 12月23日(水)の国立演芸場は恒例の円丈公演だ。満員御礼、オープニングで小ゑん師匠によれば早々と売り切れてネットオークションにもチケットが出ていたらしい。  円丈師匠の演目は久々に古典だが、そのほかの噺家は新作ないし新作風古典。実験場のような愉しさがなんとも言えない。円丈師匠、140ほどの古典落語の演目の中で、相撲噺はなかったとのことで、本格派圓生相撲噺に初挑戦との触れ込みだ。  開口一番のたん丈は、脱サラして42歳で入門、46歳で二ツ目、現在、53歳という。秋田県男鹿市出身で、なま... ...続きを見る

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2015/12/23 18:24
老体に鞭打っての好演『紙入れ』(歌丸)
老体に鞭打っての好演『紙入れ』(歌丸)  11月29日(日)、新宿末廣亭11月下席夜の部に行く。落語芸術協会で、主任は桂歌丸会長。1階席はほぼ満席。桂富丸の『老稚園』は、古今亭今輔の新作落語らしい。  主任の歌丸師匠、痛々しいが、老体に鞭打って『紙入れ』を好演。 ...続きを見る

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2015/12/07 22:23
絶妙の『干物箱』(雲助)、枯れた賑わい『枯木屋』(圓窓)、お見事『田楽喰い』(雀々)
絶妙の『干物箱』(雲助)、枯れた賑わい『枯木屋』(圓窓)、お見事『田楽喰い』(雀々) 11月24日(火)18時半からは第611回紀伊國屋寄席である。9割くらいの入りだろうか。彦いち師匠は得意の『権助魚』だが、折角なのでもう少し風味のある噺を演じてほしいという気がする。中トリの圓窓師匠は彼自身の創作落語『枯木屋』である。圓窓師匠ならではの枯れた味わいだ。サゲは“そうだろう、クチナシだったよ”  食い付きは、桂雀々師匠が見台なしで登場。米朝師匠の思い出話がマクラで、サワリは『田楽喰い』(江戸落語の『ん廻し』)で、お見事。主任の雲助師匠は『干物箱』、この噺、とても難しい演目で... ...続きを見る

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2015/11/26 22:32
圓楽一門会も新体制 会長に好楽さん 喜怒哀楽『ねずみ穴』(好楽)、説得力『徂徠豆腐』(竜楽)
圓楽一門会も新体制 会長に好楽さん 喜怒哀楽『ねずみ穴』(好楽)、説得力『徂徠豆腐』(竜楽)   11月23日(月)は、五代目三遊亭圓楽七回忌追善〜新体制発足 五代目圓楽一門会の千秋楽である。主任は新たに会長に就任した好楽師匠。色物なしであるが、途中で踊りと中喜利が入る。踊りも様々で芸達者な一門らしい。中喜利では、お題は「忘年会」のほか、聴衆からの「新宿二丁目」「紅葉」「花魁道中」「圓楽一門」といったもので面々の即答はお見事。    洗練された古典落語の会である。萬橘師匠の『真田小僧』、愛楽師匠の『親子酒』はそれぞれサゲも工夫した新境地を開拓している。中トリの竜楽師匠、『徂徠豆腐』の語... ...続きを見る

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2015/11/23 20:11
洒脱『井戸の茶碗』(一朝)
洒脱『井戸の茶碗』(一朝)  11月3日(火・祭)の国立演芸場11月上席に行った。今回の主任は一朝師匠が代演を努める。一朝目当てである。初日とはメンバーが大部違い、代演も、金也師匠、志ん橋師匠、ホームランの3人・グループと多く、だからこそでもある。  それぞれに無難な出来映えと言えようか。主任の一朝師匠は得意の『井戸の茶碗』で、洒脱な口演を楽しんだ。 ...続きを見る

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2015/11/03 22:59
十八番『茶金』(金馬)得意の『幇間腹』(一朝)
十八番『茶金』(金馬)得意の『幇間腹』(一朝)  11月1日(日)は国立演芸場11月上席初日である。金馬師匠と一朝師匠の登場は魅力的。8割程度の入り。  一朝師匠は、得意の『幇間腹』。金馬師匠も、『茶金』は十八番の演目だ。たっぷりと楽しめる。 ...続きを見る

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2015/11/01 18:12
話術の魅力『紺屋高尾』(歌丸)、貫禄『百川』(小柳枝)
話術の魅力『紺屋高尾』(歌丸)、貫禄『百川』(小柳枝) 10月26日(月)夜は、第610回紀伊國屋寄席だ。病気がちな歌丸師匠が主任だが、人気は衰えずということで、満員でこそないが、大入り。   竹千代は9月下席から「竹のこ」改めで二ツ目になったという。『狸賽』を無難にこなす。歌助師匠、いつもは歌丸師匠の膝代わりが多いのだが、今回はうめ吉さんがいることから二番手。へぎ蕎麦をエピソードに『そば清』は味なもの。中主任は、小柳枝師匠で貫禄の『百川』。棚橋正博氏が最近、ラジオの講座で十返舎一九の解説をしているが、江戸での活躍の舞台は長谷川町だった。“落... ...続きを見る

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2015/10/27 22:20
愛情溢れる『別れ話は突然に』(文枝)、味わいの『ちりとてちん』(鯉昇)
愛情溢れる『別れ話は突然に』(文枝)、味わいの『ちりとてちん』(鯉昇)  10月11日(日)午後6時〜9時は、国立演芸場で芸術祭寄席。少し値段が張るのだが、今回は、上方落語の代表演者を招いてとのことで、なかなかの企画。 染二師匠の『茶屋迎い』は、圓窓師匠の『不幸者』で聴いたことがある味わいのある噺。中トリの小遊三師匠は、熱演の『代わり目』。 食い付きは、鯉昇師匠で、これもまた味わいの『ちりとてちん』だ。主任は、文枝師匠で高座で聴くのは初めてで嬉しい。最近演じている『別れ話は突然に』はお見事。 ...続きを見る

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2015/10/13 22:40
楽しめる『子は鎹』(一之輔)、久々の『蔵前駕籠』(正朝)
 10月4日(日)夜は、新宿末廣亭10月上席夜の部の途中から入る。7〜8割程度の入りだろうか。それなりに入っているとの印象だ。  扇治師匠、今回も『引越の夢』だ。新作だが、慣れてくると味わいがある。中トリは代演で正朝師匠だが、彦六師匠の名演がある『蔵前駕籠』は、これも懐かしく面白い。  主任は一之輔師匠だが、悪びれずといった感で『子は鎹』を演じていた。楽しめる口だろう。 ○ 音曲バラエティ 東京ガールズ ○ 落語 入船亭扇治 引越の夢 ○ 落語 五明楼玉の輔 動物園 ○ 漫才 ホンキ... ...続きを見る

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2015/10/13 22:34
国立演芸場「正蔵 正蔵を語る7」 語りの『双蝶々〜定吉殺しの場〜』
 9月27日(日)午後1時からは、国立演芸場で「正蔵 正蔵を語る」。満員御礼でこそないが、会場は一杯。今回は、正蔵にちなんだトークはあまりなく、むしろ米朝師匠と同い年だった先代三平師匠を知らない世代が増えたといった噺が印象に残った。  題材は、正蔵師匠に向いているものを選んでいるとの印象。朗読やトーク、演劇での活躍が目立つ正蔵師匠、今後も、是非、圓朝モノなどに取り組んでほしいところだ。  『大どこの犬』は、上方の『鴻池の犬』に相当する噺で、サゲは、旦那たちと碁を打っている白と黒というエピソー... ...続きを見る

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2015/09/27 17:38
二代目圓生の珍しい古典落語『怪談累草紙〜親不知の場〜』(正雀)ほか
9月25日(金)は、第609回紀伊國屋寄席。今回は主任が正雀師匠で珍しい古典落語を披露。『怪談累草紙〜親不知の場〜』は、二代目三遊亭圓生 作のもので、二代目三遊亭圓生は、圓朝の師匠に当たる。この人の作品では唯一現存する作品だという。ストーリーは、宿に泊まった武士が聞こえてくる唄に惚れてしまい、夜這いに そして結婚を申し込むという噺。しかし、朝、武士が観た嫁さんの姿は!!!??というもので、この時代ならさもありなんというものだ。  中トリとして演じた『親子茶屋』は、これも芸者遊びの噺。彦丸... ...続きを見る

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2015/09/26 11:50
立体映像の境地『お見立て』(たい平)、4Kの境地『ハワイの雪』(喬太郎)、新境地『宗論』(一之輔)
  9月20日(日)、新宿末廣亭9月中席千秋楽は、昼席の途中から入ったが、立ち見ありの満員御礼。夜席では入れ替わりがあったが、立ち見こそないものの、二階席を開く満員御礼。主任がたい平師匠と喬太郎師匠だけあって若い層が比較的多い。   一之輔師匠の『宗論』は、独特の世界を創り出す。サゲは嫁さん探しに絡めて候補者に細川ふみえなどを掲げ、息子が「ふみえ(踏み絵)だけは勘弁してください。」とするところで新境地。昼主任のたい平師匠は、満を持しての登場。来年で番組「笑点」は50周年を迎えるが、10年来... ...続きを見る

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2015/09/26 11:46
感動の『お岩誕生』(貞水)、古典の味『佃祭』(菊之丞)昔の魚料理『猫久』(文楽)
8月18日(火)は紀伊國屋寄席。落語一家の噺家が続く。まずは二ツ目の桂三木男で、『雛鍔』をそつなく演じる。真打ちの木久蔵師匠、久しぶりに聞くが成長ぶりがうかがえる。『お見立て』だが、もう少しといったところだろう。中トリは、文楽師匠の『猫久』で、なかなか演じられない噺。昔の魚料理がテーマである。 菊之丞師匠の『佃祭』も、本来の戸隠様に納める梨という本来のサゲを使うところ、なかなかの味わい。主任の貞水師匠は演出も効果満点。ここまでに丁寧にお岩誕生の謂われを演じてもらうと感動モノである。 ...続きを見る

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2015/08/22 12:55
歌蔵落語会其の十二 アフリカと野方の爺さん・犬コラボ(マクラ)、得意の『片棒』、軽妙『熊の皮』
   8月14日(金)の午後は「歌蔵落語会其の十二」である。場所は「なかの芸能小劇場」で、中野区社会福祉会館「スマイルなかの」の2階にある。中野区社会福祉協議会などが入居している施設だ。見た目には雑居ビルだが、中の施設は、芸能公演の舞台の雰囲気が一杯。  開演10分前に入場すると、110の席はかなり埋まっている。 ...続きを見る

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2015/08/14 21:48
味わいの『乳房榎』(歌丸)、発展『鈴ヶ森』(文治)、好演『金明竹』(歌助)
  8月12日(水)は、休暇を取って、国立演芸場8月中席に行ってみる。トリが歌丸師匠で連日の満員御礼。入院していた師匠も、なんといっても、この公演に合わせて体調を整えて退院したのだろう。   文治師匠は、得意の『鈴ヶ森』、噺はかなり改変しており、今後の展開が楽しみだ。歌助師匠の『金明竹』も面白い。助六師匠は得意の相撲噺と踊りを披露。   小南治師匠はなんといっても大入り袋のマクラでこれを見ないと8月中席ではない。トリの歌丸師匠、2007年の8月中席で演じた『怪談乳房榎』の再演。体力が落ちて... ...続きを見る

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2015/08/14 21:43
聴かせる『お化け長屋』(小三治)、枯れの『百川』(はん治)、温かみの『藁人形』(扇辰)
7月26日(日)は、国立演芸場で、国立名人会である。トリが小三治師匠で、満員御礼。 ...続きを見る

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2015/07/26 21:50
冷房の中の夢『橋場の雪』(三三)、熟年得意『妻の旅行』はん治
 7月17日(金)は、新宿末廣亭7月中席の夜の部に途中から入る。客は半分程度の入りだろうか。中トリは、円丈師匠の代演で志ん橋師匠、軽く『呑める』をこなす。  中入り後の食い付きはろべえの『お菊の皿』、技能はなかなかだと思うがキモチが荒れて魂が入っていないようだ。はん治師匠の『妻の旅行』、当代文枝師匠の新作だが、熟年、高齢者、唐獅子モノをこなす師匠らしい面白さ。  トリの当たりでは客も増えている。三三師匠は得意の『橋場の雪』、真夏でも江戸の大雪かとびっくりしたが、冷房の中、夢の世界に違和感はな... ...続きを見る

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2015/07/18 18:34
入船亭扇橋師匠を偲ぶ
  入船亭扇橋師匠が亡くなったという。得意演目は日経新聞では『文七元結』、朝日では『文七元結』、『鰍沢』とある。高座で『鰍沢』を聴いたことがある。淡々とした語り口でその風貌と相まってなかなかのものであった。   親しい友人が小三治師匠、句会でも一緒だ。ドキュメンタリー映画『小三治』では、扇橋師匠のアドバイスを受けながら小三治師匠が挑戦するのがこの『鰍沢』だ。映画の場面を観る限り、さすがの小三治名人も扇橋師匠の域にはまだまだ達していないように思える。  扇橋師匠、指導者としての力もなかなかのも... ...続きを見る

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2015/07/12 17:44
比類なき『船徳』(さん喬)、泣かせる『一文笛』
 7月6日(月)は第607回紀伊國屋寄席である。  左橋師匠は雲助一門らしい豊かな表現力で『お菊の皿』、中トリの正蔵師匠は亡き米朝師匠に稽古をつけてもらったという『一文笛』で泣かせる。  喜多八師匠はこの寄席は久し振りだという。『かんしゃく』も久々で聞くネタ。トリのさん喬師匠の『船徳』は比類のない素晴らしい出来映え。師匠の術にハマった江戸の舞台という感じで、若旦那や客集が活きてくるのは不思議だ。 ...続きを見る

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2015/07/07 22:26
代演ながら貫禄の『名人長二』(喬太郎)新宿末廣亭6月下席
 6月28日(日)の新宿末廣亭6月下席、7時半ほどの時間に入場。夜の部は燕路師匠の途中からだ。主任は小三治師匠の代演なので、席はある。しかしながら、それなりの入り。小ゑん師匠の新作、題名はわからないが、顔で注文する鮨屋ということでなかなか面白い。  代役主任の喬太郎師匠、三遊亭圓朝の力作を演じる。新作をやればよかったとのボヤキを挿入するのが喬太郎師匠らしい。 ...続きを見る

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2015/06/30 22:24
魅力の『お茶汲み』(小三治)生芝居『中村仲蔵』(一朝)インテリ『旅行日記』(ろべえ)
  6月21日(日)は、久々の新宿末廣亭である。恒例の6月下席の初日。トリはもちろん、小三治師匠である。今回は昼トリが一朝師匠なので、これも魅力的。   昼の部から入ったが、開場時点では意外に空席あり。しかし、いずれ埋まるのは畢竟。昼席が終わった時点で後ろを振り返ると、二階席まで一杯だ。 ...続きを見る

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2015/06/22 22:14
ポカスカジャンに刺激を受けて盛り上がり 花形演芸会スペシャル〜受賞者の会〜
 6月15日(月)18時〜は、花形演芸会スペシャル〜受賞者の会〜である。平成26年度花形演芸大賞の受賞者が集い、得意の演目を演じるのと、贈賞式における受賞者たちの個性豊かな振る舞いが面白いので人気がある。今年もまた満員御礼なのである。  司会は談春師匠、大賞受賞者のみ司会者の資格ありだという。(もっとも、大賞受賞者でなくとも司会者を務めていた例はたくさんある)キッコーマン社長だった茂木理事長が賞状を授けるのだが、この会にも慣れっこで微笑ましい。受賞者の中で欠席は柳家小せん師匠だけなので、盛りだ... ...続きを見る

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2015/06/16 22:24
貫禄『笠碁』(市馬)、仙人の域『孝行糖』(金馬)、名人肌『鼻ほしい』(文治)、味『鮑のし』(馬石)
 6月8日(月)は、第606回紀伊國屋寄席である。馬石師匠は雲助一門らしくじっくり聴かせる芸で、『鮑のし』。中トリの金馬師匠は、今年で芸歴76年目、売り声の噺から始まる得意の『孝行糖』は仙人の域。  食い付きの文治師匠は2月で休演だった演目のリカバリー。小さな落語会で豆屋と妾馬を演じるつもりで、二階から降りてきたところ、階段の踊り場で骨折。昔語りに云う“あやまちは、安き所に成りて、必ず仕る事に候ふ”(徒然草「高名の木登り」)だと・・・噺は 『鼻ほしい』で、文治師匠らしい持ち味。  トリの市... ...続きを見る

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2015/06/11 22:24
銭湯の落語会に初めて参加 歌蔵師匠の鷹番寄席
  5月29日(金)午後7時〜東京・東急東横線学芸大学駅にある【鷹番の湯】で開催される「鷹番寄席」に行ってみた。ロビーで聴衆は16名ほどだが、満員御礼。 ...続きを見る

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2015/05/30 00:54
貫禄の『大山詣り』(鳳楽)、絶頂の『首ったけ』(白酒)、得意の『殿様だんご』(小文治)
  5月1日(金)は、第605回紀伊國屋寄席、季節の『大山詣り』に注目。   まずは、一左で荒削りだが、一朝の弟子らしい面白味で『締め込み』。小文治師匠は、得意の『殿様だんご』で雰囲気がある。“梅干しが入っているな・・・塩っぱいか、いや粋な味だ” 馬桜師匠も、自信の『景清』だ。   仲入り後は、貫禄ある噺家たちだ。白酒師匠は、マクラをちらつかせながら、じわじわと絶頂ムードで“今度こそは、首ったけだよ!!”と『首ったけ』。注目のトリの鳳楽師匠はこれから大山詣りに出掛けるかのムードで聴衆を惹きつ... ...続きを見る

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2015/05/01 22:43
新作と古典の激突 白鳥・三三 両極端の会 VOL.9
  4月30日(木)紀伊國屋ホールは、新作と古典がぶつかり合うとこれだけのものができるのか という落語会である。VOL.6からなので、今回で4回目。交互の宿題は、白鳥から三三への番で、「三三くん、おれの新作から古典を改作したネタをやってみてね」というもの。   まずは、ふたりのトークで始まる。西宮の兵庫県立芸術文化センターで開催された両極端の会を披露。700人収容の中ホールを埋めたのだという。このホール、佐渡裕さんが芸術監督を務める。クラシック愛好者の三三が無頓着な白鳥を責め立てる。 次に... ...続きを見る

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2015/05/01 22:40
長講『青の別れ』(歌丸)、甘党版『時そば』(鯉昇)、固定電話ネタ『電話の遊び』(遊雀)演芸場4月中
  4月11日(土)国立演芸場は、4月中席の初日、トリは桂歌丸師匠で、連日満員御礼なのだという。   開口一番は、昇也の『寄合酒』。一昨年に二ツ目に昇進したばかりであるが、楽しくこなす。次は、遊雀師匠の『電話の遊び』で、携帯電話の時代に固定電話開通の時代のネタが懐かしい。中トリは、鯉昇師匠の甘党版『時そば』で味がある。9時のところは甘味ココナッツ、サゲのところは甘味蜜として、ベートーベンの運命だとなる。   食い付きの竹丸師匠は、学校のマクラを延長すると思いきや、新作としての『学校感想文』。... ...続きを見る

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2015/04/11 19:53
好感『幾代餅』(扇蔵)、一門の味『人形買い』(扇遊)、貫禄『狸賽』(市馬)(新宿末廣亭4月上席)
 4月5日(日)、オペラの後は、Henryさんと一緒に寄席に出掛ける。新宿末廣亭4月上席は、落語協会の真打ち披露興行、彼にこういったイベントを紹介するのも悪くない。落語協会のお歴々も出演する。  新真打ちの扇蔵師匠、学校の先生が三代続き、四代目になるところを、扇遊師匠に入門したのだという。小三治名人の親も学校の先生、共通性がありそうだ。扇橋一門、扇遊、扇辰などの師匠たちと同様に好感をもてそうなところがいい。まだ荒削りではあるが、楽しめそうだ。小さくならずに、地道に演じていってほしい。  ...続きを見る

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2015/04/10 22:45
冴えた『茶湯』(鯉昇)、貫禄『長者番付』(小さん)、古典『庚申待』(雲助)、軽快『猿後家』(彦いち)
  4月1日(水)18時半からの第604回紀伊國屋寄席である。珍しい噺も多く、しかも落語協会と落語芸術家協会の双方のメンバーが参加しているのが面白い。前座は、柳家三三師匠の弟子だという。柳若氏は、社会人から鯉昇師匠の弟子となった二ツ目で、『鷺とり』はなかなかの出来。今回、期待の鯉昇師匠は、同窓会のエピソードをマクラに冴え渡る『茶の湯』をこなす。中トリの雲助師匠は、志ん生師匠が得意として最近は演じられていない噺。筋は、『宿屋の仇討ち』なのだが、江戸時代の風習をもとに演じるところで、紀伊國屋寄席なら... ...続きを見る

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2015/04/02 23:09
国立演芸場2月中席 定着の鹿芝居『人情裏長屋』(「井戸の茶碗」)
 2月15日(日)は、国立演芸場2月中席に行く。恒例の鹿芝居である。満員御礼。落語は早め、短めに切り上げる。 ...続きを見る

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2015/02/15 20:08
破れ『火焔太鼓』権太楼〜渋さ『橋場の雪』三三〜名人『柳田格之進』志ん輔〜古典『ラーメン屋』歌助
   2月9日(月)18時30分〜紀伊國屋ホールで第602回紀伊國屋寄席を聞く。当日券はあったようだが、ほぼ満席。   遊一は挑戦の『親子酒』。怪我の文治師匠の代演の歌助師匠は、昭和37年に先代今輔師匠が発表したという『ラーメン屋』で泣かせる。古典の域の新作で、広く演じられてもいいだろうと思う。志ん輔師匠は本格的な『柳田格之進』でじっくり聴く。  食い付きは三三師匠で、『橋場の雪』を渋さでこなす。トリの権太楼師匠は、破れかぶれといったムードで『火焔太鼓』を演じるから凄い。 ...続きを見る

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2015/02/11 00:23
得意の『肥甕』(小遊三)、躍動の『虱茶屋』
 2月7日(土)は、国立演芸場の2月中席、いつもながら、小遊三師匠が主任を努める番だ。例年は、なぜか客の入りが良いわけではないのだが、本日は満席。若者が目立つ。  講談が二つあるのも、少し異例だが、中トリは松鯉師匠でなかなかの重み。最初は、神田きらりで、『扇の的』、惹きつけるが、途中で終わるのは残念。遊喜師匠は、軽快に『熊の皮』。  今回は、助六師匠の『虱茶屋』に感服。長い四肢を駆使しての虱搔きに注目。主任の小遊三師匠は、マクラでミニ笑点史を語る。肥甕も迫力満点だ場内を沸かせる... ...続きを見る

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2015/02/07 23:17
得意の『彦六伝』(木久扇)、現代版『時そば』(昇太)、出初め式の踊り(馬生)
 1月4日(日)午後1時からの新春国立名人会。本日は満員御礼である。寿獅子に引き続き、開口一番は彦いち師匠が軽く『反対俥』でこなす。馬生師匠の『ざるや』は目出度い上がり。寄席の踊りも見事。中トリは、講談の人間国宝、貞水師匠が忠臣蔵にちなんだ噺。  昇太師匠は、マクラで日本人の無節操な宗教習慣から兄弟の話に転じ現代版の『時そば』でお見事。トリの木久扇師匠は、噺家人生54年目、喉頭ガンから回復の報告をマクラに得意の『彦六伝』。 ...続きを見る

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2015/01/04 21:12
唯一の演者『七草』(金馬)、親父の妙味『親子酒』(小さん)、庶民的新作『読書の時間』(正蔵)
 1月3日(土)新春国立名人会の前半の部である。ほぼ満席。正月であるから短めで、お目出度い噺がほとんど。今年で芸歴75年というトリの金馬師匠は、最近では自分しか演じないという『七草』を披露。   そのほか、開口一番の花緑師匠は目出度い『つる』、正蔵師匠は得意にしている六代目桂文枝作の『読書の時間』、小さん師匠も得意の味のある『親子酒』、南喬師匠はこれもそつのない『壺算』、食い付きの浪曲師の武春師匠は現代的ムードの『巌流島』。 ...続きを見る

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2015/01/04 00:01
切れの『道灌』(花緑)、活きの『掛取り』(市馬)、温まる『按摩の炬燵』(さん喬)、血筋の『宿屋の冨』
  12月30日(火)午後6時半からは紀伊國屋ホールで紀伊國屋寄席。紀伊國屋ビル竣工50周年で、寄席としても600回の記念すべき回ということだ。満席である。   本日の最初は社長挨拶(6:31-33)。紀伊國屋寄席は、紀伊國屋ビル・紀伊國屋ホールの竣工と共に昭和39年9月12日に第1回目を開催、第2回から古典落語を中心に演じるようになったという。いわゆるホール落語のはしりで、企画には当初から先代柳家小さんが関わっていた。新宿を文化の発信地としたいという創業者の思いを伝えて、社長は挨拶を終え... ...続きを見る

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2014/12/30 23:32
愛嬌の『累ヶ淵SADAKO3000』(円丈)、新作ダイナミック(丈二、彦いち、小ゑん、白鳥)
 12月23日(火)午後1時からは国立演芸場の「芸歴50周年記念 円丈 冬の夜噺」である。円丈の高座は、いつもながら満員御礼。 ...続きを見る

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2014/12/23 22:10
渋い『二番煎じ』(歌蔵)、寅次郎の『掛取り』(歌奴)、シックな『御神酒徳利』(小せん)
   12月13日(土)、初めて、池袋演芸場に行く。池袋駅西口からほど近く、地下二階にある100席ほどの小さな寄席。7割程度の入りで、このくらいの規模であれば、楽しむにはとても良い環境だろう。昼の部の途中からで、夢太朗師匠が孫娘、娘のエピソードのマクラ、『置き泥』は、夏に演じれば、『夏泥』なのだが、この季節では、晦日にまた来てくれるかというサゲ。    昼トリの歌蔵師匠は、偽造問題やポール・マッカートニーのマクラ、『二番煎じ』は、まさに冬の噺で、渋く演じて、なかなかの出来映え。 ...続きを見る

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2014/12/14 00:19
五代目圓楽一門会初日 コントラスト明快の『短命』(圓楽)、切れ味良し『天災』(鳳楽)
 11月22日(土)の国立演芸場、午後1時開演の五代目圓楽一門会初日は満員御礼。オーソドックスな古典落語を味わうなら絶好の機会である。  大楽師匠は青森県の大間出身だという。南部弁や津軽弁にまつわるエピソードをマクラに『勘定板』。この噺、「閑所」がなまった福井方言という説や、海のそばで用を足す「寒所」からきたという説があるようだ。歌之介師匠が得意としている感があり、いずれ訛りが得意な噺家が演じている。サゲにバリエーションあり。京楽師匠の『あくび指南』もなかなかの味。とん楽師匠は、『河豚... ...続きを見る

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2014/11/22 18:14
日本語の普及のための落語で高い評価 『長短』『死神』(さん喬)
  10月27日(月)午後6時半から、国際交流基金賞受賞記念 柳家さん喬講演・公演会、東京・四谷にある国際交流基金のJFICホール「さくら」の200名ほどの会場は立ち見が出るほど。落語と文化を語らせるなら、小三治師匠を別格とすれば、さん喬に並ぶ人はいないだろう。   国際交流基金理事長挨拶に引き続いて、早速、さん喬師匠が登場。師匠は、外国人に対する日本語教育の手法として落語を活用し、特に小噺をさせるという教育を行っているという。筑波大学の酒井たか子教授(当時は助教授)から留学生に落語を聞かせた... ...続きを見る

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2014/10/28 00:26
芸術祭寄席 珍しい『写真の仇討ち』(小南治)、初めて『五人廻し』、思い出の『長短』(小三治)
  10月26日(日)13時〜 は国立演芸場の「芸術祭寄席」である。トリが小三治師匠ということで、満員御礼。   芸術祭寄席ということで、普段の名人会にプラスで名人揃いの落語会というものらしい。小南治師匠の『写真の仇討ち』は彦六師匠が発掘したものらしく、珍しい噺。喜多八師匠の『五人廻し』も、サワリに入ったところで、この噺だとはわかったが、高座で聴くのは初めてで収穫。 ...続きを見る

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2014/10/26 21:25
末廣亭10月下席夜の部 早口の妙味『締め込み』(三三)、世代の共通項『同棲したい』(喬太郎)
   10月25日(土)新宿末廣亭10月下席夜の部に6時過ぎに入る。二階席にも客が入る大入りである。小ゑん師匠、喬太郎師匠、円丈師匠の新作落語も狙い目なのか、若者が目立つ。喬太郎師匠の『同棲したい』は、若者と団塊の世代の共通項か?    円十郎師匠は巨体を引きずっての『湯屋番』で花が咲く。歌奴師匠の『鼓ケ滝』も悪くない。トリは三三師匠。マクラはマーケティングリサーチと語りながら、いきなり落語に入る。淡々とした早口で泥棒、主人、女将さんを使い分ける妙味はたいしたもの。 ...続きを見る

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2014/10/25 23:33
正蔵 正蔵を語る6 芝居噺で勝負 九代目正蔵
  9月27日(土)午後1時からは国立演芸場の【正蔵 正蔵を語る】、このシリーズ、毎回、聴いている。満員御礼とまではいかないが、根強いファンも多いようだ。   今回は、歴代の正蔵が得意とした芝居噺である。特に、『中村仲蔵』はネタおろしだという。八代目から稽古を受けた一朝師匠に稽古をつけてもらったのだという。女将さんにスポットライトを当てた、淡々とした趣のある彦六調、一朝流の『中村仲蔵』というべきか。   ○ 落語 林家まめ平 真田小僧 ○ 曲芸 翁家勝丸 ○ 落語 桂南喬 つづら泥... ...続きを見る

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2014/09/27 17:47
新作満載の圓丈主任・中席
9月14日(日)の国立演芸場9月中席に行く。6割程度の入り。トリが圓丈師匠なので、新作期待。期待に違わず、新鮮な新作が勢揃い。   究斗師匠は古典落語の『お菊の皿』なのだが、劇団四季などで活躍した経験を活かした立ち回り?がお見事、少し咬んでいるのが気になる。小ゑん師匠の『鉄の男』は、定番で聴き応えがある。   トリの圓丈師匠、全身を駆使しての映画落語『ランボー怒りの脱出』には感激。 ...続きを見る

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2014/09/15 10:19
歌蔵落語会 其の十一 情景の『紺屋高尾』、磨きの『長短』
 9月5日(金)19時〜(お江戸上野広小路亭)の “歌蔵落語会 其の十一”に行く。60名、客席の8割くらいだが、若い女性客も多い。  歌蔵師匠の得意の『長短』のほか、今回は、歌丸師匠の十八番の『紺屋高尾』だ。  歌蔵師匠の持ち味の一つはマクラ、今年の連なる偽装事件、ポールマッカートニーの公演中止事件など、展開が妙味。また、海外公演を行っており、今回は、ウズベキスタンとカザフスタンの噺で、ウズベキスタンの空港における無秩序の荷物引き取りが岸和田のダンジリが如くとはお見事。  『長短』も磨きを... ...続きを見る

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2014/09/05 23:50
マクラで炸裂『悋気の火の玉』(小遊三)、大拍手の『のっぺらぼう』(文治) 第596回紀伊國屋寄席
 8月25日(月)は第596回紀伊國屋寄席、9割程度の入りか。  市楽は、『持参金』をそつなくこなす。馬石師匠の『崇徳院』はストーリー性豊かな展開を味わう。水がしたたる→水が垂れる→ドイツ語という連想も、師匠らしいユニークな響き。中トリの小さん師匠の『出来心』は淡々とした雰囲気の泥棒芸だが、なかなかの熱が入っているものだ。  食い付きの文治師匠は本日が誕生日だという。演目は『のっぺらぼう』で、師匠らしい味わい。大拍手を浴びる。トリの小遊三師匠は、本妻・妾ネタの『悋気の火の玉』で、大師匠の四... ...続きを見る

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2014/08/26 00:08
ホタルの投映の『栗橋宿』(歌丸)、早くも『掛け取り』(文治)、独特の『ん廻し』(小南治)
 8月17日(日)は、国立演芸場8月中席の後半である。満員御礼ではないようだが大入りは間違いない。文治師匠は早くも『掛け取り』を掛ける。なかなかの出来映え。助六師匠は得意の『長短』。柳若の『看板の一』も悪くない。サラリーマン生活経験の遅れての入門だという。小南治師匠は、独特の『ん廻し』。  歌丸師匠の『栗橋宿』は、怪談牡丹灯籠のいわば第3部だ。地味な部分となるが、最後に幸手の土手で、伴蔵がお峰を殺害する場面では、暗い舞台にホタルを投映する仕掛けで、雰囲気を盛り上げる演出には感服。 ...続きを見る

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2014/08/17 19:42
凄みの『お札はがし』(歌丸)、恒例のマクラで『ドクトル』(小南治)、得意の『肥がめ』(文治)
 8月11日(月)は、国立演芸場8月中席の初日である。恒例の満員御礼。小南治師匠は、恒例の大入り袋のマクラ。平成17、19、21、23と話した後、連続で24、25、26と中席に登場である。噺もいつものドクトル。このほか、文治師匠の『肥がめ』は定番、助六師匠の操り人形がなんといっても見もの。   比較的長めに演じる国立演芸場の定席だが、歌丸師匠がトリを努める高座にあっては、いつも、トリが光る他の寄席と同じようなスタイルとなる。   歌丸師匠も歩くのが辛そう。舞台もいったん幕を閉じてから、高座に... ...続きを見る

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2014/08/12 23:09
新宿末廣亭8月上席 緻密な『笠碁』(花緑)、夢想の『読書の時間』(正蔵)
 8月2日(土)、新宿末廣亭8月上席の2日目、昼席途中から入る。客の入りは良く、昼席は二階席まで埋まる盛況ぶり。夜席は客が減ったが、それでも、二階席を閉鎖して、一階席は九割程度の入りであるから、上々と言えよう。   菊丸師匠の『たがや』、短い時間ながら躍動感あり。権太楼師匠の『代書屋』は定番といえよう。正蔵師匠の『読書の時間』(六代目文枝・作)は楽しい出来映え。夜の部の彦いち師匠の『みんな知ってる』と同じ流れで面白い。音楽パフォーマンスの のだゆき の芸もなかなかの注目の的。小団治師匠の『平林... ...続きを見る

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2014/08/03 00:09
満足の『千両みかん』(雲助)、本物の『酢豆腐』(志ん輔)、貫禄の『化物使い』(一之輔)
 7月25日(金)18時30分からの第595回紀伊國屋寄席。当日券はあるが、ほぼ満席。三木男の『転宅』、なかなか味がある。三平師匠は先代ネタをマクラに『三人無筆』を軽快にこなす。中トリの志ん輔師匠、ホッピーなどをマクラに、これぞ『ちりとてちん』ならぬ本物の『酢豆腐』という出来映えを感じるもの。  食い付きは、一之輔師匠、42歳の前座が19歳の女流前座にこき使われるというマクラからの『化物使い』で、なかなか貫禄が出てきた。トリの雲助師匠は、ゆったりと『千両みかん』で聴衆は満足。 ...続きを見る

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2014/07/26 00:35
白鳥・三三 両極端の会VOL.8 お見事怪談二連発(古典・豊志賀と新作的・お露)
7月23日(水)午後7時から新宿紀伊國屋にて開催の白鳥・三三 両極端の会VOL.8を聴く。相変わらず楽しい会である。プレトークではNHKの美の壺で座布団を取り上げるということで白鳥師匠が取材を受けるという。  落語のほうは、今回は、白鳥師匠が宿題をこなす番、そして三三師匠はというと、冒頭、牡丹灯籠とは双璧の圓朝怪談噺である豊志賀を掛けると言うので、みんなびっくり、拍手。歌丸師匠、雲助師匠に次ぐ出来映えと言っては失礼だろうか。「あんぽつ」については用語解説をして欲しかったところ(ちなみに歌丸師... ...続きを見る

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2014/07/23 23:46
想像力たっぷりの『愛宕山』(たい平)、科学分析『新・寿限無』、怪談講談『四谷怪談の発端』(琴調)
    7月20日(日)の夕方、新宿末廣亭7月中席夜の部に行く。トリは林家たい平師匠で、1階はほぼ満席の入りであるが、座席は少し空いている。前座が退席したところから聴く。  女流噺家が続く。決して悪くない。落語界も女性進出の波で、前座は女性だけという日もあるという。古今亭始は6月中席で二ツ目に昇進したばかり。『湯屋番』もそれなりに頑張っている。中トリは代演で宝井琴調師匠。お岩稲荷のお守り6百円を披露しながら怪談噺に入る。  木久蔵師匠は久し振り。襲名披露から7年経ったという。『大師の杵』は... ...続きを見る

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2014/07/20 23:57
第594回紀伊國屋寄席 病み上がりの迫力『真景累ヶ淵完結編』(歌丸)、味わいの『青菜』(歌助)
 6月23日(月)18時半からの第594回紀伊國屋寄席は、トリが歌丸師匠。当日券はあったが、満員御礼となった。  膝代わりはいつもの歌助師匠、十日町生まれで、横浜市上大岡在住だという。この時期の噺、『青菜』は新鮮。  トリの歌丸師匠は、真景累ヶ淵の最終章を語る。本来はもっと長く、相撲取りなども登場するのだが、そこまではやらない。いずれにしても、圓生師匠もやらなかった『お熊の懺悔』で、CDでは既に聴いていたが、寄席で聴くのはなかなかのもの。 ...続きを見る

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2014/07/05 19:28
新宿末廣亭6月下席 小三治らしい『百川』、中トリ遅刻の圓丈師匠
 6月22日(日)は久々の新宿末廣亭である。夜の部、途中から入る。6月下席はトリが小三治師匠なので満員なのだが、この時間は椅子席も少しだけ空きがある。天候不順なせいであろう。  中トリは圓丈師匠だが、なぜか遅刻というハプニング。代演のしん平師匠が間をもたせるというなかなか見られないもので、しかも、仲入り後には出演、それなりに場をこなすという見事さ。  小三治師匠の演目は、『百川』で、祭りのマクラですぐに推測できた。ゆったりと、小三治師匠らしさが際立つ演目でとても良かった。 ...続きを見る

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2014/06/27 00:26
2年ぶりの花形演芸会スペシャル 受賞者の会
  6月18日(水)午後6時から国立演芸場で、平成25年度花形演芸大賞受賞者の会があった。昨年は行けなかったが、今年は平日というものの、行くことができた。今年の大賞は上方落語の桂吉弥である。上方落語の参加に違和感があったのだが、今日の吉弥の話では、師匠の故・桂吉朝が大賞受賞者だったのである。吉弥は既に定評がある噺家ではあるが、参加していたのは師匠の弔いの意味もあったのかもしれない。上方ではほかに桂文我なども大賞受賞者だ。   今日の会には、銀賞受賞者の三遊亭天どんが欠席。白酒の鞄持ちでベルギー... ...続きを見る

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2014/06/19 00:15
楽しめる『茶金』(三三)、軽快『壺算』(一朝)、講談の本領『鋳掛松』(琴調)、柔『ろくろ首』(燕路)
 久々の鈴本演芸場に行く。6月上席夜の部で途中から入る。雨の中、50人程度の入りではあるが、なかなかの演者が揃う。とはいえ、今一つ力が入っていない感じもある。  代演の燕路師匠、『ろくろ首』をさらりとこなす。柔らかさがなんともいえない。文左衛門師匠は、短く『道灌』、一朝師匠はベテランらしい『壺算』で楽しい。中トリは珍しく講談で、琴調師匠の『鋳掛松』は、以前、歌丸師匠やさん喬師匠の落語でも聴いたことがある。もっとももともとは講談ネタ。講談もなかなか良い。  仲入り後、前座がアナウンス、携帯電話... ...続きを見る

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2014/06/06 00:01
桂歌丸一門会 復帰『小噺』(歌丸)、頑張る『八五郎出世』(歌春)、マクラが冴える『豆屋』(歌蔵)
  5月31日(土)18時からの横浜の三吉演芸場で開催されている【桂歌丸一門会】に始めて行った。満員御礼で、通常ならなかなかとりにくいチケットだが、都合がつかないという関係者から譲り受けた。歌丸師匠の出演はかなり厳しそうだったが、なんとか出演、ただし長講は難しいとのことだった。  枝太郎師匠は久し振り。現代風アレンジ気味『お見立て』ということで、努力の意気込みは感じる。こなれていくと面白いと期待する。歌蔵師匠のマクラは、5月1日の新宿末廣亭における歌丸師匠復帰がテレビ会見場のようだったというエ... ...続きを見る

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2014/05/31 23:53
好感度で『藪入り』(晴の輔)、軽笑『親の顔』(志の輔)、関西弁『動物園』(雲水)
 5月24日(土)は春の立川流落語会の中日で、満員御礼。寄席では聴けない面々だけあって、人気がある。志の輔師匠が出演することも大きい。  真打昇進襲名披露公演ということもあって、軽めの噺が続く。志の彦は、今年4月に二ツ目に昇進したばかりというが、『元犬』をそつなくこなす。志の春はイェール大学卒という国際派だが、『錦の袈裟』は無難。雲水師匠は、関西弁で情景が浮かぶ『動物園』。中トリの志の輔師匠の『親の顔』は軽い噺ながら、お見事。  談四楼師匠の『のっぺらぼう』も昇進披露の軽い噺だが、ベテラン... ...続きを見る

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2014/05/24 22:17
感銘『中村仲蔵』(さん喬)、興味『つるつる』(馬桜)、名演『不動坊』(扇遊)、怪談『天狗裁』彦いち
  5月20日(火)は第593回紀伊國屋寄席、当日券で入る。完売に近いのだが、実際には空席があり、9割程度の入り。  志ん吉は、『熊の皮』をそつなくこなす。彦いち師匠、得意の『天狗裁き』だが、本日は、怪談調でとても冴えた出来だった。馬桜師匠の『つるつる』、別名、『粗忽の幇間』は、あまり演じられない噺、サゲが“井戸替えの夢を見ました”であり、井戸替え(井戸の水を汲み出して掃除をする)という言葉が死語になってしまっているためだろう。それだけに興味深い口演だった。  扇遊師匠の『不動坊』このクラス... ...続きを見る

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2014/05/20 23:17
五代目志ん好の『大山詣り』を聴く (国立演芸場5月中席) 
 5月18日(日)の国立演芸場5月中席は、落語協会の真打ち披露興行。7割程度の入りか。  最若手の志ん丸師匠の『祇園祭』はきびきびしたところが売りだが、もう少しゆとりを見せることも必要だろう。志ん彌師匠の『替わり目』は落ち着いた出来。中トリのさん喬師匠は、軽く『長命』でまとめる。マクラは月下美人の美人薄命のエピソード。  志ん橋師匠は、新真打ち 志ん好の師匠だけあって、『看板の一』は魅力。新真打ち、志ん好師匠は、藤枝の出身だという。富士にちなんで、『大山詣り』。大山は、相模国の大山で、大山石... ...続きを見る

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2014/05/18 20:47
今年最後の『花見の仇討ち』(市馬)、二代目の魅力『刀屋』(花緑)(紀伊國屋寄席)
 4月30日(水)は第592回紀伊國屋寄席である。  『刀屋』は、『おせつ徳三郎』の一部であるが、花緑師匠が演じる時、二代目のマクラ、親子関係がキーワードとなる。なかなか味のある演目であった。  さて、トリは落語協会会長就任予定の市馬師匠。東京で演じるなら今年最後の時期の『花見の仇討』というべきか。ぴったりの演目。 ...続きを見る

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2014/05/08 23:55
サラリーマンの悲哀『ぺたりんこん』(喬太郎)、巧妙『粗忽の釘』(三三)、味わい『一眼国』(扇辰)
  4月28日(月)は、引き続きの新宿末廣亭。夜席の途中から入る。   中トリ三三師匠の『粗忽の釘』は磨きが掛かった一席。扇辰師匠の『一眼国』は、短い時間の中でなかなかの味わい。   主任の喬太郎師匠、『ぺたりんこん』は、中高年サラリーマンの悲哀を不条理で表現。まさに演劇。 ...続きを見る

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2014/04/29 16:40
新宿末廣亭 4月下席 新作の枠を超える『ハンバーグができるまで』(喬太郎)
  4月26日(土)は、久々の新宿末廣亭。4月から料金は3千円に値上げ。連休に入り4月下席も連休初日といったところだろう。   昼席の最後あたりから入る。二階席は空いているそうだが、一階で立つ。夜席もほぼ満員御礼。二階席にも客が入っている。喬太郎様々だろう。若い客が目立つ。   萬窓師匠の『まぬけ泥棒』は人柄が出て親しめる。中トリの左龍師匠の『棒鱈』も飄々とした味。 食い付きの天どん師匠、新作の魅力はたっぷりだが、表現が曖昧で伝わってこないのは難点。改善をすべきだろう。膝代わりの燕路師... ...続きを見る

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2014/04/28 23:15
歌丸師匠代演で色気の『船徳』(小遊三) (国立演芸場4月中席)
  国立演芸場4月中席は、いつもは桂歌丸師匠が主任を務める(塩原多助のうち戸田の屋敷を演ずる予定)のだが、今回は病気のため休演。   4月12日(土)の昼の公演。昇々は『肥がめ』で、なかなかしっかりとしてきた。遊雀師匠は斜に構えた感じの『金明竹』、夢太朗師匠の『禁酒番屋』もなかなか味がある。  食い付きは小文治師匠で、色っぽい『宮戸川』、主任の小遊三師匠、会長の代演で意欲満々の色気の『船徳』 ...続きを見る

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2014/04/12 18:52
率直『茶金』(権太楼)珠玉『ねずみ』(正蔵)爽快『夢金』(菊之丞)〜紀伊國屋寄席
  3月31日(月)午後6時半からの第591回紀伊國屋寄席は、ほぼ満席。   一左の『だくだく』は陽気な様が良い。三之助師匠は若いが、陽気な『長屋の花見』は優れた人物描写。中トリの正蔵師匠、子どもを入れての噺が良く、『ねずみ』は珠玉の味わい。   菊之丞師匠、季節外れの雪の話題ということで、ことわりを入れる。『夢金』は、情景が浮かぶ深みのある噺である。トリの権太楼師匠、構成を率直に組み立て直しての『茶金』は飾らないところが持ち味。 ...続きを見る

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2014/03/31 23:24
渋い『武助馬』(圓窓)、新鮮『ほっとけない娘』(小ゑん)、快感『粗忽長屋』(志らく)
 2月23日(日)の国立名人会は、なかなかのメンバーで、満員御礼。  最初は扇辰師匠の『夢の酒』、この時間、睡魔に襲われるのできついが、という噺をしながらの妙芸。志らく師匠の『粗忽長屋』は快感を感じるような面白味。雲助師匠は、さすがの定番『井戸の茶碗』。“磨くといかん、また騒動になる。”  小ゑん師匠の新作『ほっとけない娘』は2011年の協会台本募集の入選作で、なんと【仏女】の娘が見合いでインド生まれの仏像そっくりの若者とのデート。しかし別れてしまった。そのワケは、“仏像好きなのに、なにを言... ...続きを見る

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2014/02/23 19:48
荒さの鹿芝居がウケる『与話情浮名横櫛』
国立演芸場2月中席は、恒例の鹿芝居。2月16日(日)のリレー落語の正雀師匠、馬生師匠もイマイチ熱が入っていないよう。ともかくも芝居が面白ければ良い。落語と芝居の連続性という意味では、『お富与三郎』は格好の噺なのかもしれない。  芝居は荒さが目立つが、鹿芝居としてはこれがかえって面白い。いつの間にか、満員御礼となってしまった。“死んだはずだよ、お富さん、生きているとはお釈迦様でも・・・”は、昔の流行歌だ。 ...続きを見る

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2014/02/16 21:23
渋い『居残り左平次』(鳳楽)、饒舌な『やかん』(志らく)、愉快な『今戸の狐』(拍手)
 2月12日(水)は第590回紀伊國屋寄席。遅れて前座の途中から入る。才紫はこの度真打昇進で三代目桂やまと を襲名するのだという。炭坑節で福岡と思いきや、荒川区。文菊師匠、洗練されてきた。先日は『百川』を聴いたが、今回は、なかなかの味『棒鱈』。中トリの志らく師匠の『やかん』は見事。これだけの饒舌を聴かせるのは、この人ならではといえよう。“やけになって・・・に手を出したからヤカンになった”  白酒師匠の化け物噺も定評がある。『今戸の狐』、“骨の賽(千住の妻)”はお向かいの女将さんでございます“ ... ...続きを見る

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2014/02/14 22:16
貫禄の『長命』(小遊三) 満員御礼の2月上席初日
 国立演芸場2月上席初日は、この時期には珍しく満員御礼。一つには、中学生が団体で入っているためのようだ。   鯉斗は『荒茶』という珍しい演目、まだまだ荒削りだが、噺は面白い。歌蔵師匠は、今日はマクラで稼ぐ。楽輔師匠も、陽性の『火焔太鼓』。   春馬師匠は小遊三師匠の三番弟子だという。聴衆を意識してか、『桃太郎』。トリの小遊三師匠は、マクラは聖火ランナーの噺。サワリは、短命と思いきや、自分を意識しての『長命』。 ...続きを見る

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2014/02/01 23:01
志の輔落語に感服
  志の輔の落語は何回か寄席で聴いたことがあるが、独演会(渋谷パルコ劇場)は初めて。前座も二ツ目もなく、彼1人ですべて演じるというのだから、凄い。  1月20日(月)の最初の二つの話は新作。『モモリン』については、氷見市のゆるキャラを登場させての展開で、流れはスムーズ。ついつい現実の姿を想像してしまうところが志の輔の素晴らしさ。  古典でも『井戸の茶碗』、時間をたっぷり使っての名演。 ...続きを見る

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2014/01/22 20:28
満員御礼の二之席 しっかりと味わう『やかんなめ』(小三治)、悲哀の笑い『徳ちゃん』(さん喬)
1月11日(土)の新宿末廣亭正月二之席。朝から満員御礼。顔見世興行で噺は短いが、収穫もそれなりにある。短いなりに圧縮しサゲまで辿り着く噺家、盛り上げて途中で終える噺家、漫談で終える噺家、マクラで盛り上げる噺家など様々。 年に二度の楽しみの昼夜ぶっ通し寄席味わいだ。  花緑師匠が昨年の八月上席で8月3日に昼夜の主任を努めた噺、圓生以来の30年ぶりの快挙だったという。昼の主任は正蔵師匠、家庭の事情で代演をお願いしたのだという。花緑師匠がその後、あるところでスポーツ新聞を見た時、3日の泰葉の復活... ...続きを見る

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2014/01/12 14:21
新春名人会 憎々しい魅力『紙入れ』(歌丸)、躍動的な『相撲風景』(助六)、絶妙『時そば』(小柳枝)
 1月5日(日)の新春国立名人会(国立演芸場13時〜)は、恒例の満員御礼。めでたい席で、いうことなしという雰囲気。たくさんの知り合いにも出会った。K銀行関係のHさん、○先輩のMさん、子どもの同級生親のSさんも見かけたようだ。休み期間中に開催される興行の中ではなかなか魅力的なメンバーということなのだろう。 ...続きを見る

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2014/01/05 22:08
多芸の『掛取万歳』(さん喬)、味の『一眼国』(小さん)、迫力の『四段目』(馬石)(紀伊國屋寄席)
  12月30日(月)午後6時半からは、年末の紀伊國屋寄席(第588回紀伊國屋寄席)。当日券の販売もあるが、ほぼ満席。   さん弥の『雪てん』は初めて聴く噺かと思いきや、『雑俳』『歌根問』なのだ。“初雪や、これなら【てん】になる”というサゲで、『雪てん』ということなのだろう。馬石師匠は、落語界に多い“馬”の名前を含むので・・・午年にちなんでと張り切る。『四段目』もなかなかの迫力。小さん師匠は、諸先輩のおごり、地方巡業を語りだし、これがマクラだ。九州の話題なので、主人の失踪の後日談に奥さんが豚の... ...続きを見る

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2013/12/30 23:46
新作古典の域を期待『白鳥作・腹ペコ奇譚』(三三)
12月28日(土)午後2時半からの白鳥・三三両極端の会 VOL7(紀伊國屋ホール)。   早々と満員御礼のこの会、若手のホープ、新作落語と古典落語を得意とする二人が競い合うというもの。今回は白鳥が出した宿題、「白鳥の新作の中から、コートームケー(荒唐無稽)な噺をなんかやって」に三三が応えるというもの。  白鳥は古典落語、盛り上がっているが、なにかまとまらない感じで、聴衆は追いかけていくのが大変。  三三の宿題噺は、食べ物の噺がマクラ。柳家は前座といえども食事だけは満足いくものという慣行... ...続きを見る

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2013/12/29 00:55
お見事『小間物屋政談』(歌丸)、迫力『巌流島』(夢太朗)、活き活き『三日天下』(竹丸)国立名人会
  12月22日(日)午後6時からの国立名人会は、満員御礼。ただし、この名人会、販売後、しばらくは空席があった。23日の圓丈の落語会は早々と売り切れだったのに・・・国立演芸場の窓口も、歌丸師匠がトリなのにおかしいと言う。おそらく、11月に歌丸師匠が健康を害して2週間ほど休業したことが影響しているのだろう。  しかし、ともかくも歌丸師匠なのである。人情噺『小間物屋政談』はお見事というしかない。  そのほか、夢太朗師匠の『巌流島』は迫力があった。竹丸師匠の『光秀の三日天下』も新作の活き活きとした... ...続きを見る

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2013/12/22 23:39
巧さの『夢金』(王楽)、味わいの『紺屋高尾』(柳朝) (第415回花形演芸会)
 12月21日(土)午後1時からの国立演芸場・花形演芸会は満席。メンバーが揃っており、演目も面白そうということなのだろう。  朝也とたま はレギュラーではないが、若手チャレンジ。どちらも注目される。テンポが新しさを感じさせる。  中トリの王楽師匠、『夢金』は力が入るネタで、人物の使い分けも巧い。トリの柳朝師匠は淡々と『紺屋高尾』で、吉原の情景はなかなかお見事。ただし、二人の師匠とも、サゲをもう少し丁寧にしたほうが良いのではないか。  白酒師匠は、悠々自適のゲスト出演。 ...続きを見る

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2013/12/21 22:38
風太郎の忍者の迫力(今輔)、貫禄が出てきた(志ん陽)、得意(吉弥)、江戸の舞台(三三)
 11月16日(土)午後6時からの第414回花形演芸会は、満員御礼。なかなかいいメンバーが揃う。  桂三木男は三代目三木助の孫で四代目三木助の甥、天性の味わいを感じるところが良い。『時そば』はまだまだ荒削りだが、説得力がある。志ん陽師匠は、志ん生が十八番にした『風呂敷』。艶噺で、『紙入れ』と似たような噺をさらりと演じる。貫禄が出てきた。  今輔師匠の『忍法相伝64』は上手かった。山田風太郎のなかなか難しい作品だと思うが、六代目今輔を名乗るだけあって、新作に磨きが掛かる。  ゲストの三三師匠... ...続きを見る

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2013/11/16 23:55
国立演芸場11月上席 めげるな天どん!新作の期待
 国立演芸場11月上席は、落語協会の真打昇進襲名披露公演。今回はなんと5人。昨年の一之輔、そして、文菊、志ん陽に追い越されていたメンバーと言うことらしい。しかし、これからが勝負だ。11月2日(土)は圓丈師匠の弟子、天どんが登場ということなので、新作を期待。  満員ではないものの、かなりの入り。天どん師匠は、国立埼玉大学教育学部卒で教員免許も持っているという。落語研究会出身で41歳独身ということで、若い女性客も目立つ。  さすがに新作が多い。丈二師匠の『1パーミルの恋人』は初めて聴くが、それな... ...続きを見る

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2013/11/02 21:44
第586回紀伊國屋寄席 歌丸師匠急遽休演、体育会系の『千早ふる』(小遊三)
 10月29日(火)は、第586回紀伊國屋寄席。トリは歌丸師匠で真景累ヶ淵の第六話と第七話を演じる予定が、なんと体調不良により休演。代演は、柳亭市馬、桃月庵白酒、三遊亭小遊三ということに。他の演目ならともかく、シリーズで聴いてきたものだけに、歌丸師匠の休演は本当に残念。一日も早い健康回復を祈りたい。  それはともかくも、今回の演目は楽しいもの。歌助師匠の『錦明竹』もなかなか聴かせる。代演の三人の噺も、歌丸師匠の替わりというわけにはいかないが、それぞれお見事。市馬師匠の『黄金餅』、地名も合わせ実... ...続きを見る

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2013/10/29 23:21
第五回正蔵 正蔵を語る 木訥な魅力
 なぜか、“正蔵 正蔵を語る”、毎回、聴いている。10月27日(日)の国立演芸場、入場時点では満員御礼ではないが、ほぼ満員の入り。正蔵師匠は、器用な方ではないし、3回目の後は、いったんは中断(平成23年)したのだが、翌々年から再開し、今年は2年目だ。師匠が最後にお礼を述べたところ、聴衆から、来年は6回目という声が掛かった。多くは期待しているだろう。本流の魅力があるのかも知れない。   『猫と金魚』は田河水泡の作、軽く演じられることが多いが、古典の雰囲気でまとめている。『まめだ』は、師匠が三田純... ...続きを見る

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2013/10/28 01:25
見事なマクラに古典『湯屋番』(木久扇)、職人気質『大工調べ』(権太楼)第585回紀伊國屋寄席
 9月30日(月)は、紀伊國屋寄席。二ツ目ながら初花の『くしゃみ講釈』はしっかりとした運び。三之助師匠は、小三治直伝と思われる『備前徳利』、うまいが、この噺はもう少し醒めたところが必要。木久扇の古典落語を久々に聴く。彦六、三平、談志の物真似を交えながらのマクラはこの人がその名手であることを改めて教えてくれる。古典の切れ具合も楽しい。  菊之丞師匠は変身噺が得意、『景清』もその実力があふれ出る。トリは、権太楼師匠。地味な『大工調べ』を職人気質と町役人としての大家、奉行所としっかり見せてくれるのが... ...続きを見る

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2013/10/01 00:38
昇太が誘う落語の世界『壺算』(新宿末廣亭9月上席夜の部)
   久々の新宿末廣亭である。6時以降の割引料金で入場、まだ席には余裕がある。トリが昇太ということで客層は若め。女性客も目立つ。    桂宮治は昨年二ツ目に上がったばかりであるが、古いネタの『反対俥』を体力でこなしている。春風亭柳太カ師匠の『伝説のカレー屋』は、どこかで一度聴いている新作。瀧川鯉昇師匠の枯れた『粗忽の釘』は何とも言えぬ味わい。    春風亭昇太師匠、笑点ネタ、若大将のゆうゆう散歩(テレビ朝日)を交えながらのマクラは流石。これだけで寄席にきた甲斐があるという感じ。サワリは壺算だ... ...続きを見る

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2013/09/07 00:42
楽しめる『引越の夢』(べん橋)、豊かな表現力『堪忍袋』(遊雀)、クライマックス『真景累ヶ淵』(歌丸)
 国立演芸場8月中席初日は大入り満員。立ち見が出ている。  二ツ目の春風亭べん橋、北海道生まれ、少し訛りがありそれを生かしている。マクラは札幌のエピソードから始まり、サワリは『引越の夢』、なかなか楽しめる内容。  小南治師匠の大入り袋は定番のマクラ。落語も師匠らしい『鋳掛けや』。  食い付きは、遊雀師匠の『堪忍袋』、豊かな表現力で面白い。  トリは歌丸師匠。8月11日は三遊亭圓朝の131年目の命日。歌丸師匠も、谷中の全生庵にお参りしてきたという。そのほか、四谷須賀町にある五代目古今亭今輔... ...続きを見る

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2013/08/11 21:44
第583回紀伊國屋寄席 お見事『八五郎出世』(歌司)、麻雀屋で『小言幸兵衛』(小さん)
 7月16日(火)の紀伊國屋寄席は、9割方の入り。夏らしい噺と言えば、『宮戸川』か。小文治師匠が色気のあるスタイルでまとめる。  中トリの歌司師匠の『八五郎出世』は、この噺、こんなに面白かったのかと思わせる出来映え。  トリの小さん師匠の『小言幸兵衛』、サゲは鉄砲屋ではなく、麻雀屋が登場、「どうりでポンポン言う」という下り。どうせなら三味線を入れて欲しかった噺。 ...続きを見る

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2013/07/17 20:29
個性でお大尽と花魁と『お見立て』(小助六)、名人芸『短命』(歌丸)・『蛇含草』(鯉昇)
  国立演芸場の7月上席は、落語芸術協会の真打昇進襲名披露公演である。7月7日(日)は、梅雨が明けて暑い盛りだが、七割程度の入りはなかなかのもの。  花助改メ三代目小助六師匠、協会の幹部の面々からは会計事務所職員のようだとからかわれながらも、独特の個性があり、花助時代から注目していた。小助六の初代は、後の第四代古今亭志ん生で、第二代は、後の八代目助六。『お見立て』は、少しまだ荒削りではあるが、小助六師匠の個性が生きる作品のようだ。  歌丸師匠や鯉昇師匠のしっかりとした芸もなかなかいい。  ... ...続きを見る

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2013/07/07 22:06
颯爽とのどかな泥棒噺『転宅』(小三治) 夏の蕎麦『インド人の蕎麦屋』(一琴)新宿末廣亭6月下席二日目
 新宿末廣亭6月下席はトリが小三治師匠なので、昼席から通しで聴くことにした。昼席の初めから座席は一杯。昼席の終わり頃には立ち席で超満員。  特筆は、第二番目に二ツ目昇進の落語家が登場すること。昼は「まめ平」、夜は「扇」で、確かに前座ではない聴かせる域の噺。また、近く真打ちに昇進する川柳つくしもいいノリ。 ...続きを見る

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2013/06/23 00:26
第582回紀伊國屋寄席 渋い人情と愛情〜説得力のある『不幸者』(圓窓)
 6月12日(水)18時30分〜は、第582回紀伊國屋寄席。当日券もあるがほぼ満席。  中堅どころが揃う落語会で、それぞれの噺もトリで語られるべきもの。しかし、やはりトリの圓窓師匠の『不幸者』は圧巻。  渋い人情噺で、親子の諍いと男女の感情が微妙に絡み合う面白さ。圓窓師匠ならではのものだろう。説得力を感じる迫力。親父のとてもいいシーンで息子の消息、「親不孝者め!」 ...続きを見る

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2013/06/23 00:21
立ち見も出る名人会 マクラもたっぷりの『やかんなめ』(小三治)
  6月5日(水)18時〜の国立演芸場は、第364回国立名人会で、トリは小三治。満員御礼である。3人ほどの立ち見あり。この予約、連れがいてもバラバラの席という人が目立つ。 ...続きを見る

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2013/06/08 01:04
村井正誠記念美術館で落語独演会
  第11回の桂歌蔵独演会(5月25日(土)15時〜)は、なんと美術館の中。村井正誠氏は1905年生まれ、99年に94歳になる直前に死去した現代美術作家。2005年に生誕100周年を記念してオープンした美術館である。http://www.muraimasanari.com/  建物の設計は隈研吾。等々力駅を降りて、ゴルフ橋を渡ればもうすぐだ。http://kissh.jugem.cc/?eid=638  入場した時は、公演のセットがもうできていたので、美術館の中を見学することはできなかったが... ...続きを見る

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2013/05/26 08:07
得意の『ねずみ』(圓楽)、貫禄の『鰻の幇間』(文楽)
5月1日(水)は、第581回紀伊國屋寄席。二ツ目の桂才紫は来年3月真打ちに昇進し、「三代目桂やまと」を襲名するという。『たがや』はなかなかの魅力。一之輔師匠は東京ではほとんど演じられていない上方落語の『夢見の八兵衛(夢八)』に挑戦。サゲで“お伊勢参りの夢をまた見ていたんだ”というあたり、やはり上方なのだろう。紀伊國屋寄席辺りで反応を見ながら展開していくというのは賢明。また聴いてみたい。文楽師匠の『鰻の幇間』は貫禄。   白酒師匠の『笠碁』はひと味違う魅力。トリの圓楽師匠の『ねずみ』は流石に... ...続きを見る

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2013/05/03 20:42
古典と新作 両極端を愉しむ(三三と白鳥 ねたおろし)
4月30日(火)の紀伊國屋ホール19時〜は白鳥・三三 両極端の会 VOL.6。 「携帯を切って安心落語会♪♪♪、買い物袋のガサガサにもご注意を!」との場内アナウンスで始まる新進気鋭のお二人による落語会。  三三師匠、寄席で見かけないと思っていたら、47都道府県 全国行脚の旅に出掛けていたのだという。なんと毎日高座を持つというもの。最初の地は沖縄。笑点を放送していない唯一の地域ということで落語不毛の地ではないかと恐れていたが、300人収容の映画館に230人近いファンが集まり、ウケも良かったと... ...続きを見る

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2013/05/03 20:38
盛大な拍手で『人情八百屋』(談修)、絶妙の『猫の皿』(志の輔)
4月27日(土)国立演芸場は、立川流の真打披露公演の中日、トリは談修、中トリは志の輔である。満員御礼は、寄席ではお目に掛からないこのグループの人気、そして志の輔人気だろう。  全体としてきびきびとした雰囲気が立川流らしい。キウイ師匠は、ぜんざい公社改作の『落語公社』、談之助師匠も『安倍晋三物語』と軽めの新作が続く。ベテランらしい龍志師匠の『笠碁』の後は、絶妙の志の輔師匠の『猫の皿』。   生志師匠の『元犬』もサゲに工夫、談四楼師匠が『権助魚』で軽く流すと、文字助師匠は時間調整で新真... ...続きを見る

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2013/04/28 00:40
新作で勝負『雨のち晴れ』(枝太郎)、持ち味『擬宝珠』(文治)、名人芸『鰍沢』(歌丸)
4月19日(金)の国立演芸場4月中席夜の部、今回も引き続き、主任は桂歌丸師匠、演目は前半とは異なり『鰍沢』である。 枝太郎師匠、毎日異なった演目を演じているようだが、今回は初日の『不動坊』にしようと思っていたが、始まる前にお客にまた演じて欲しいと言われたので、やめて新作にするという。新作を得意とする師匠、『雨のち晴れ』で正解。鯉昇師匠は、『へっつい幽霊』をさらっと演じる。 文治師匠は、『擬宝珠』、あまり演じられることのない噺、崇徳院、やかん、夏の医者など、切り出しだけで... ...続きを見る

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2013/04/20 01:09
淡々と『七度狐』(花助)、深みのある『時そば』(鯉昇)、名人『中村仲蔵』(歌丸)
 国立演芸場の4月中席の主任は恒例の歌丸師匠。11日はその初日である。  花助の『七度狐』は淡々と演じるが、味がある。枝太郎師匠の『不動坊』どこか平板、もともと得意とする噺のはずだが・・・?上方落語で吉弥師匠が演じたように鳴り物入りで行きたいところ。鯉昇師匠の『時そば』はお見事。蕎麦屋のハーフ、蕎麦処ベートーベン、甘味でココナッツと蜜と掛けて、新たな境地を開いた。   文治師匠の『肥がめ』は得意の持ち味。歌丸師匠の『中村仲蔵』は名人芸。歌舞伎にも通じているのだろう。聴衆の想像力を十分に... ...続きを見る

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2013/04/13 23:48
絶妙の『勘蔵の死』『お累の自害』(歌丸)、巧さの『長屋の花見』(鯉昇)、出来の『たいこ腹』(一左)
 4月1日(月)第580回紀伊國屋寄席は、当日券はあるものの満席に近い入り。桂歌丸師匠の2話連続の真景累ヶ淵第4話・第5話がメインだ。   一左の「たいこ腹」もなかなかの出来。一朝師匠の弟子らしい歯切れの良さ。鯉昇師匠は持ち前の巧さ。トリで聴いても不思議はないほどの「長屋の花見」を楽しむ。  とはいえ、メインは歌丸師匠。昨年、国立演芸場の8月中席で聴いた噺だが、2話連続で聴くことができるのは良い。  次回の歌丸師匠の公演は10月29日(火)だという。これもまた楽しみである。 ...続きを見る

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2013/04/02 22:17
残り1時間で楽しむ寄席の夜席(新宿末廣亭3月下席夜の部)
   8時前、入り口は閉鎖され、御用の方はどうぞという状況。帳場は今日の日銭の計算だが、そこを押し入って入る。本来なら8時半に主任が登場というわけだが、閑散期の寄席は、あまり元気はない。     ともかくも、半額で友人と入場。1割程度の入り。『近日息子』を途中から聴いたが、初めての噺で収穫。『幇間腹』も“身体の中を針がぐるぐる回っている。こんな時計なんかいらねえや。”という独自のサゲでこれも収穫。蝙丸師匠がマクラを演じているところで、桟敷に居た小さな男の子が父親に連れられて帰る。気になったか... ...続きを見る

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2013/03/25 23:13
5回目の《圓朝に挑む!》玄人受けの『にゅう』(こみち)、納得『因果塚の由来』(圓太郎)
  第5回目になる国立演芸場の企画公演《圓朝に挑む!》、毎年、聴いているが、今回は、玄人はだしの演目となったようだ。そのせいか、また演者が若手のせいか、満員御礼とはいかないが、9割以上の入りは確保。   “こみち”は身重の身体で現れる。妊娠9ヶ月だという。演目は『にゅう』、金持ちに招待された鑑定家が、気が進まず、身代わりに愚か者を派遣し、その男が失礼千万を働き、金持ちがこれも趣向か?!と驚く噺。 http://homepage3.nifty.com/nadokoro/kogai/nyu.ht... ...続きを見る

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2013/03/23 22:49
 『花見の仇討』(雲助)、『明烏』(花緑)、『猫の災難』(市馬)に並んで光る『百川』(文菊)
3月18日(月)の第579回紀伊國屋寄席はもったいないような布陣だが、当日券はまだあった模様。   ベテランの中にあって、若手真打ち文菊師匠の『百川』はお見事。秋田の西馬音内(ニシモナイ 盆踊りで有名)に毎年出掛ける噺をマクラに日本橋の料亭「百川」で使用人“百兵衛”と魚河岸の若者たちとのやりとりは実に活き活き。花いちの『だくだく』もソツはない。   雲助師匠の『花見の仇討』は期待に違わず、花緑師匠の『明烏』は、貧乏に生まれつき『長屋の花見』を得意とした祖父の先代小... ...続きを見る

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2013/03/18 23:54
好感の『小間物屋政談』(遊馬)、なかなかの語り口『ねずみ穴』(王楽)〜第106回花形演芸会
   3月9日(土)午後6時からの国立演芸場は、第106回花形演芸会である。好みの演目が並び、ゲストが花緑ということなので、行って観た。満員御礼の札はぶらさがっていなかったが、ほぼ満席。   馬るこ氏は、二ツ目ながら、工夫の『新牛ほめ』、サゲは“アイドルのポスターを張るといい。どこからどうみても、立派な《オタク》だと言われます”志ん陽師匠の『熊の皮』は初めて聞く噺だが、昔からの古典のようだ。妻からの口上を忘れた男が《熊の皮》の用途を聞き、尻に敷くものだと言われ、“女房がよろしくと言っていました... ...続きを見る

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2013/03/10 23:48
上方若手落語会 人気の若手揃いの迫力
 2月23日(土)午後5時からの上方若手落語会である。満員御礼。注目の落語家揃いでなかなかの迫力。  笑福亭たまは、小噺を連発し、この人ならではの作品で受ける。『花ねじ』は新作のようだ。  トリの吉弥師匠は、出囃子の真室川音頭を歌ってサービス。真室川でも吉弥師匠の落語会を開催しているのだという。『不動坊』は、近頃は東京の寄席では、お目にかかることがめっきり少なくなっている。その意味で、鳴り物入りで、講釈師まで登場する上方の噺はなかなか新鮮。銭湯のシーンは東京ではない。サゲも東京のものは宙ぶら... ...続きを見る

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2013/02/23 22:45
第578回紀伊國屋寄席 正雀が本格派の『稽古屋』、芝居噺の『鰍沢』
 2月20日(水)は第578回紀伊國屋寄席。9割程度の入り。  ここの前座は名乗りをしない。名乗りをしても良いのではと思うのだが・・・    落語に入ると、『やかんなめ』『花筏』はそれなりに味わえる。  しかしなんといっても、目玉は二席を演じる正雀師匠。師匠の『稽古屋』のサゲは、“色は指南のほかでございます。” 屋根の上で“煙立つ・・・海山越えて・・・”と言うのを聞いて、“火事はそんなに遠けりゃ大丈夫”というのが東京落語のサゲなのだが、上方風なのだろう。宇治のホタル踊りの噺もあり、小噺た... ...続きを見る

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2013/02/21 00:49
大喜利の鹿芝居 人気の公演だが落語は短め
国立演芸場2月中席は金原亭一門による恒例の鹿芝居。2月16日(土)は、団体客もあり、大入り満員。落語の時間は短く、客は、むしろ大喜利を楽しんでいたというところだろう。古今亭菊春、金原亭世之介の二人の漫才も見所。 ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2013/02/17 00:33
小遊三ワールドの『厩火事』、珍しい『ドクトル』(夢花)
 国立演芸場2月上席、節分の日の今日は、豆まきの豆のプレゼント。7割程度の入り。春雨や雷太は二ツ目ながら『元犬』はこまめな身体の動きで悪くない。遊喜師匠の『宗論』、努力の作品で権助のサゲも盛岡出身とするなど一工夫あり。圓丸師匠の『締め込み』は巧さを感じる。   夢花師匠の『ドクトル』は上方の桂小南の噺で珍しい。聴く価値あり。トリの小遊三師匠は小遊三ワールドの『厩火事』、2月7日の国立名人会でもこの演目だが、先に聴かせていただいた。 ...続きを見る

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2013/02/03 20:31
ワールド形成『死神』(志らく)、貫禄の『禁酒番屋』(文治)、じっくり味わう『御神酒徳利』(権太楼)
  1月21日(月)の第577回紀伊國屋寄席、新春の紀伊國屋寄席は中堅・ベテランどころが揃った。志ん吉も二ツ目ながら、『蟇の油』を軽妙にこなす。三平師匠『呑める』のマクラは家族ネタ、先代三平師匠はもちろんのこと、正蔵兄、帰国子女妻の国分佐智子さんも引きずり込む。マクラの途中で最前列の男性の携帯電話が鳴るトラブル、そこは、さすがの師匠のこなしだ。中トリは、志らく師匠。マクラは談志師匠の納骨をめぐる噺。『死神』のサゲは第二の人生の誕生日を祝うということでついつい蝋燭を吹き消してしまうというもの。ノリ... ...続きを見る

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2013/01/21 23:56
魅力の『宗論』(一朝)、名人芸の『蒟蒻問答』(小三治)新宿末廣亭正月二之席
  午後7時から入場した。二之席は3千円(通常2800円)だが、この時間帯は2000円。立ち席だが、このメンツでこの料金はなかなかの魅力。    金馬師匠が中トリで渋い『紙入れ』を演じていた。食い付きは、左橋師匠で、ソフトタッチの『宮戸川』、続いて、一朝師匠の『宗論』は魅力的。サゲは番頭が「親子代々隠れキリシタンで・・・」というもの。この人ならではのものだろう。賛美歌はいつもの「慈しみ深き」で、神父はフィリップ・ルイ・ヴィトンと来る。    小袁治師匠が、「お目当てはまだ楽屋入りしていません... ...続きを見る

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2013/01/19 01:22
新宿末廣亭正月二之席初日 ブラックユーモア『夜の慣用句』(喬太郎)、快調な『千早ふる』(小三治)
  膝がわりの前の落語のマクラで「お目当ては先ほど高田の馬場を出たそうです。本日はすこぶる快調とのこと。マクラは1時間でしょう。」と告げる。この位置、プログラムでは、さん喬師匠なのだが、本日は、小燕枝師匠だ。   新宿末廣亭正月二之席はいつも楽しみにしている。噺そのものは短いが、普段ならトリを努めるような落語家が大勢出演するのが魅力だ。  入船亭扇橋師匠のお弟子さんたちは独特の味わいがある。扇辰師匠もそうだが、扇遊師匠の『道灌』も色彩感覚ある演出だ。  喬太郎師匠は短い時間の中で新作『夜の... ...続きを見る

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2013/01/11 23:27
軽妙な『紙屑屋』(たい平)、愛情に満ちた『初天神』(圓楽)、貫禄の『阿武松』(金馬)
 1月3日(木)新春国立名人会の11時30分からの部を鑑賞した。恒例の満員御礼、年齢層は幅広い。  新春名人会のプログラムの最初は、寿獅子。華やかさを愉しむ。次は、若手のエースを配している。今回のたい平師匠の軽快さが魅力の『紙屑屋』、次の歌司師匠の『小言念仏』は味がある。中トリの圓楽師匠は、愛情溢れた『初天神』、凧揚げのところまで。  南喬師匠の『河豚鍋』は、この時期ならではのもの。トリの金馬師匠は、噺家になって72年目だという。現役落語家では噺家歴で最古参である。貫禄の『阿武松』 ... ...続きを見る

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2013/01/03 20:44
演劇派の『鼠穴』(さん喬)、とぼけた味の『碁どろ』(小さん)
 12月30日(日)新宿・紀伊國屋で第576回紀伊國屋寄席があった。当日券もあったが、ほとんど満席の入りだった模様。トリは、柳家小さん(六代目)。紀伊國屋寄席では、年末は、先代の小さんもトリを取るのが恒例だったという。日本と韓国で世襲政治家がトップに輩出された年にいわば世襲落語家のトリを聴くのも悪くない。   二ツ目の入船亭遊一の『ぞろぞろ』も丁寧に演じてよくわかる。萬窓師匠の『三井の大黒』も納得できる線。しかしなんといっても、聴きたかったのは、さん喬師匠の『鼠穴』、かつて圓楽師匠のそれ... ...続きを見る

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2012/12/31 00:11
正蔵 正蔵を語る 期待の『稽古屋』、自信の『やかんなめ』
第4回目となるこの企画、国立演芸場で平成20年10月25日にスタートして、平成21年10月25日、平成22年10月23日と開催された後、この第3回目でいったんは打ちきりとなっていたが、このたび、再スタートと相成った。 満員御礼とはいかないまでも、ほぼ満席。正蔵師匠も着実に実力をつけてきたのだろう。国立演芸場が独演会の形でこういった落語会を企画するのは桂歌丸師匠の記念公演くらいのものだろう。 ...続きを見る

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2012/11/23 19:31
貫禄の十一代文治『尻餅』、講談から発掘の『善悪双葉の松』(鶴光)
 11月11日(日)からの国立演芸場11月中席で十一代桂文治襲名披露公演が始まった。初日の今日は満員御礼。昔昔亭桃太郎一門と滝川鯉昇一門、桂文治一門を中心にメンバー構成、わかりやすい噺と新機軸を混ぜ合わせた口演となった。   鯉朝師匠は鯉昇師匠の弟子らしく渋みのある味の『置き泥』。伸治師匠は、散歩の達人として場内を沸かせる。『初天神』も、凧の噺まで盛り込むもの。鶴光師匠の『善悪双葉の松』は旭堂南鱗伝授の講釈ネタのようだ。上州は桐生の武助が奉公で尽くした旦那から大金を頂き、郷里の信州に帰る途中... ...続きを見る

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2012/11/11 19:36
地道な今回の落語協会真打昇進披露(文菊、志ん陽)
  国立演芸場の11月上席の情報である。11月8日(木)は満員御礼だったという。抜てきということだが、一之輔師匠に比べれば、文菊師匠、志ん陽師匠ともに堅実なところ、地味目といったところだろうか。それぞれ圓菊、志ん朝に最初は弟子入り、師匠が他界するという中での地道な努力が実ったというところであろうか。 ...続きを見る

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2012/11/08 22:33
第575回紀伊國屋寄席 粒ぞろいの演者の口演を満喫
 11月5日(月)の第575回紀伊國屋寄席、18時半からだが、15分には前座が上がる。  本日はすべて落語。満員御礼とはいかないが9割程度の入りか。  鯉昇師匠の弟子の柳若は9月に二ツ目に昇進したばかりという。一応そつなく『悋気の独楽』をこなす。私の本日のお目当ては、扇辰師匠の『甲府い』、人情噺で、温かみのある独特の味わいが何とも言えない。“甲府お参り、願ほどき”というサゲも扇辰師匠ならではの泣けてくる場面。中トリの馬桜師匠の『文違い』はなかなか聞くことが出来ない噺。難しく演者も少ないと... ...続きを見る

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2012/11/06 00:11
劇的『天使と悪魔』(百栄)、ショート天分『二階ぞめき』(志らく)、磨きを掛ける『粗忽の釘』(一之輔)
  11月3日の夜の国立演芸場は第402回花形演芸会である。   国立演芸場は、11月26日から12月いっぱい舞台整備工事等で休館することもあって、行事を詰め込んでいる。花形演芸会も11月は3日と25日に予定されている。3日のチケット、事前の予約では比較的余裕があったが、当日は満員御礼となっていた。  らく次氏は、志らく師匠の弟子らしく『黄金の大黒』を軽妙にまとめる。傳枝師匠の『浮世床』も味がある。  本日、光っていたのは、百栄師匠。マクラで落語のネタにまつわる話で、最後に冬の大ネタの芝浜... ...続きを見る

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2012/11/06 00:00
国立演芸場11月上席 伝統の古典『壺算』(志ん陽)、工夫の『お見立て』(文菊)
 11月2日(金)は、落語協会の真打昇進披露公演である。国立演芸場は最後の公演で、11月上席。今回の昇進も春の一之輔師匠と同様、抜擢だが、二人ということもあり、異例といった取り上げ方はされていない。押しの強い一之輔に対して、着実な文菊と志ん陽ということだろうか。  志ん陽師匠の『壺算』は、自然な語り口で、落ち着いて聴ける。トリの文菊師匠の『お見立て』は、墓参りのシーンを充実。   ○ 前座 古今亭きょう介 手紙無筆 ○ 落語 桂才紫 狸札 ○ 落語 古今亭志ん彌 宮戸川 ○ 漫才 笑... ...続きを見る

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2012/11/05 23:55
掛け合い活き活き『置どろ』(兼好)、豊富なイメージ『お血脈』(楽之介)、自信の『抜け雀』(鳳楽)
   今年の国立演芸場の五代目圓楽一門会は、いつもよりひと月早い10月。12月は改修のため閉館ということで、臨時的に早まったもの。圓楽一門は、磨かれた古典落語を演じるので、その一門会はなかなかの魅力である。    二日目は、9割弱の入りで満員御礼とはいかないが、力強いしっかりした口演を聴かせてくれた。    中堅どころの兼好師匠は、テンポの良い小粋な落語で聴衆を引きつける。師匠の『置どろ』は季節を超えた長屋の人々の呼吸だ。会の終了後に示された演目は『夏どろ』だったが、今日の口演は夏のけだるい... ...続きを見る

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2012/10/27 21:37
芸術祭寄席 表現力豊かな『虱茶屋』(小文治)、十八番の『井戸の茶碗』(歌丸)
 国立演芸場で10月21日(日)に開催された芸術祭寄席の昼の部(落語芸術協会)を鑑賞した。夜の部(落語協会)は発売当日即時売り切れの一方で、昼の部は完売ではないところが、落語協会と落語芸術協会の実力の違いか。とはいえ、昼の部も歌丸会長も含めてしっかりとした布陣で、なかなかのもの。 ...続きを見る

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2012/10/21 21:14
歌丸師匠 紀伊國屋寄席でも真景累ヶ淵「深見新五郎」「豊志賀」
10月9日(火)の第574回 紀伊國屋寄席、この落語会は久し振りである。  前座で出た朝呂久君、11月1日から二ツ目だという。したがって、紀伊國屋寄席の前座も今日は最後と張り切って演じる。昇々さんは「鈴ヶ森」、ノリが今ひとつという感じ。     この日は、桂歌丸師匠の真景累ヶ淵を二席。「深見新五郎」は、国立演芸場8月中席では聴き損ねていた演目、「勘蔵の死」の後でこれを聴くのも因果がわかって、なかなか良い。「豊志賀」を歌丸師匠で聴くのは三回目、この噺は、真景累ヶ淵の中核部分といって良... ...続きを見る

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2012/10/10 21:39
国立劇場 歌舞伎 通し狂言 塩原多助一代記 人情噺を坂東三津五郎が好演
  平成24年10月7日(日)の国立劇場の歌舞伎公演『通し狂言 塩原多助一代記』を観た。原作は、落語で三遊亭圓朝作の人情噺であることは言うまでもない。明治25年には早くも東京・歌舞伎座で五代目尾上菊五郎により初演されていたようだ。しかし、近年は昭和35年に上演されていただけで、今回は実に52年ぶりの上演、通しでは、実に83年ぶりになるという。    あまりにも有名な噺で、戦前は修身の教科書にも掲載されていたという。実在の炭商人の多助の活躍はかなりなもので、タドンは彼の発明だという。戦後は様変わ... ...続きを見る

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2012/10/08 00:50
とぼけた歌司の『抜け雀』(国立演芸場9月中席)
 9月14日(金)の国立演芸場9月中席の夜の部、客は少なく3割程度か。ゆったり聴ける。  入りが悪い日のせいか、オーソドックスな古典落語のみ。歌奴師匠の『金明竹』は、彼らしい工夫で味わいがあった。もう少しとげとげしいところがあっても良いような気もするが・・・。扇好師匠の『浮世床』、馬楽師匠の『替わり目』、左橋師匠の『目黒のさんま』は得意ネタだろう。  トリの歌司師匠の口演には、最近は少し違和感があったのだが、本日の『抜け雀』には師匠らしい味わいを感じることができた。この噺、さん喬師匠のものを... ...続きを見る

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2012/09/14 23:06
第9回歌蔵落語会 マクラに力、丁寧な『寝床』
けっs   9月7日(金)午後7時から上野広小路亭で歌蔵落語会其の九。   今回のゲストは太神楽の鏡味 味千代さん。歌蔵師匠は落語を三席。1席目7:02マクラ-7:24サワリ-7:33、2席目 7:46マクラ-8:01サワリ-8:14、3席目 8:36マクラ-8:38サワリ-9:06。歌蔵師匠、独演会では、マクラに力を入れている。1席目では歌丸師匠と一緒の地方の大ホールでのエピソード、2席目では、英語落語のエピソードである。3席目では、早々と切り上げ、古典落語に入る。   マクラがなかなかい... ...続きを見る

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2012/09/08 00:11
圓丈かぶき噺『白浪五人男』 コミュニケーションの『竹の水仙』(喬太郎)、工夫の『トキそば』(白鳥)
  8月25日(土)の国立演芸場は恒例の圓丈の登場である。通常であれば12月なのだが、今年はこの期間、改修工事で休館が予定されており、夏の時期になったものだろう。    特別企画公演としては定着しており、今回も満員御礼。しかし、圓丈師匠以外の落語は定番。圓丈師匠のかぶき噺もサポートとの準備不足が目立ったのは残念。時期が早まったせいだろうか。    中トリの喬太郎師匠は、『竹の水仙』、TBSの落語研究会でも演じているもので、他の縁者と比べると、宿屋の主人とのコミュニケーションの部分に力を入れて... ...続きを見る

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2012/08/25 18:45
寄席でこそ怖い『お累の自害』(歌丸)、観て楽しい『四人癖』(小南治)、創作の味『童謡』(竹丸)
    国立演芸場8月中席の後半である。桂歌丸師匠が恒例の主任で、真景累ヶ淵の「お累の自害」を演じる。今日も、満員御礼。    『四人癖』(桂小南治)、『童謡』(桂竹丸)といった初めての噺もあったのは収穫。二ツ目だが、春風亭昇々の「ちりとてちん」も勢いがあり面白い。小南治師匠は、二十面相を入れて紙切り芸人を親戚筋に持つ独特の芸人の味。夢太朗師匠は、貫禄の『猿後家』    竹丸師匠も米丸師匠の弟子だけあって創作の『童謡』は面白い。    トリの歌丸師匠の「お累の自害」は高座では初めて。録音で... ...続きを見る

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2012/08/18 22:15
上方の寄席  ワッハ上方演芸資料館
  大阪難波に行って気がついた。上方の落語は、東京の落語とは異次元のものだ。友人が大阪で放送作家をしていた。落語のラジオ放送について、何を聴いているのかと尋ねられたことがある。大阪の演芸誌を観た。一つのラジオ局で落語番組がずらり、大阪は漫才だけの町ではなかったのだ。 ...続きを見る

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2012/08/17 21:04
グィーと引き込まれる『勘蔵の死(真景累ヶ淵)』(歌丸)、味のある『たがや』(夢太朗)
    8月11日(土)は国立演芸場8月中席の初日。大入り満員である。トリは、落語芸術協会会長の桂歌丸師匠で恒例の怪談話。今回は、昨年に引き続いて三遊亭圓朝作の真景累ヶ淵の『勘蔵の死』と『お累の自害』を取り上げる。    桂歌丸師匠は、以前、真景累ヶ淵を5回に分けて口演した。その際には、最も演じられることの多い『宗悦殺し』と『豊志賀の死』を実質省いている。今回は、再構成して7回に分けて演じるもので、これまで、3回目の『豊志賀の死』までを演じてきたことから、今年は、『勘蔵の死』と『お累の自害』、... ...続きを見る

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2012/08/11 19:35
新宿末広亭8月上席 花緑ならではの醍醐味『三軒長屋』、味のある正蔵の『悋気の独楽』
 8月1日、一日休んで、新宿末広亭8月上席に行く。ここは、昼夜入れ替えなしなので、9時間たっぷり楽しむというのが良い。オリンピック開催期間中のせいか、客の入りは3割程度。平日なので、こんなもんだろう。  新たに聴く話も少なくない。三三師匠の『釜泥』、志ん橋師匠の『穴子でからぬけ』、花緑師匠の『三軒長屋』だ。圓太郎師匠の『粗忽の釘』発展バージョンも面白い。  小ゑん師匠の新作は、題名は不明だが、ミニ戸建て、針金ハンガー、レースのカーテン、収納といった都市住宅の話題。さん喬師匠は期待していたの... ...続きを見る

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2012/08/04 00:24
ひと味違う上方落語は大阪繁昌亭
  天満天神繁昌亭の7月29日(日曜日)の昼席は大入り満員。さすがに上方落語、東京落語とはひと味違う。開口一番は智六の『動物園』である。見台はない。 『千早ふる』、『饅頭怖い』とわかりやすい噺が続くのは日曜日のせいか。染二師匠の『地獄八景亡者の戯れ』は、上方らしい噺。音曲付きも良い。   文喬師匠の『住吉駕籠』も上方で聴くべき噺。三扇師匠の『又も華々しき華燭の典』は、文枝師匠の創作落語で、女流らしく上手にこなす。トリの塩鯛師匠は、大作『遊山船』で、これも上方落語ならではの噺。 ...続きを見る

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2012/07/31 21:12
名人の手に掛かる大作『猫の皿』(小三治)、懐かしの『女天下』(小袁治)
7月21日(土)の国立名人会は、トリが柳家小三治師匠。国立演芸場の国立名人会に小三治師匠が登場するのは、新春を除けば久し振りのようだ。当然のことながら満員御礼。   中トリの文生師匠は『蒟蒻問答』、マクラで小三治師匠が若くして活躍していたのをラジオで聞いた話、その後の、学卒者が落語会に登場していく話、サワリはベテランらしい味のある運び。   食い付きの小袁治師匠は『女天下』、益田太郎冠者の創作落語で、師匠も先代馬楽師匠から教わった珍しい噺らしい。戦前の日本の雰囲気がある夫婦噺で、... ...続きを見る

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2012/07/21 21:08
リアルな人間落語『初天神』(一之輔)、マクラなし軽快な『天災』(兼好)、芸事プロ『幇間腹』(菊之丞)
   6月24日(日)午後6時から、国立演芸場で、平成23年度花形演芸大賞受賞者の会が開催された。ここ4回連続して行っている。今回も満員御礼。    口演もさることながら、贈賞式が面白い。今回も菊之丞師匠の司会で、受賞者たちの反応もいい。茂木理事長も出席してとてもユーモラス。    審査員講評では、今回は、上位三人が一点差のなかなかの接戦だったという。最後は、審査委員の審議で、全員一致で一之輔師匠に決まったらしいが、兼好師匠を推す意見もあったらしい。落語分野では、「青菜」の植木屋、「不動坊」... ...続きを見る

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2012/06/24 23:20
マクラのある『天災』(小三治)、沸かせる『豊竹屋』(正雀)
 6月22日(金)の新宿末廣亭6月下席夜の部、途中から入り、まずは桟敷席に座ったが、途中で椅子席が空く。7時頃からは二階席に客が入る。 新宿末廣亭では、夜の部の割引料金を始めた。通常興行の日で、2800円のところ、18時より入場の場合は2200円、19時より19時45分までに入場の場合は1400円というもの。   しかし、できるだけ観たいので、6時前ぎりぎりであったが、通常料金で入る。 ...続きを見る

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2012/06/23 00:55
人情の『二十四孝』(馬楽)、盛りだくさんの『品川心中』(志ん彌)、今流行?の『かんしゃく』(燕路)
   6月2日(土)国立演芸場6月上席は、4分の1程度の客の入り、トリも代演で、計3人が代演だが、こういうときこそ、ゆったりと中身を楽しむべき。    燕路師匠が演じる『かんしゃく』は寄席では近頃お目に掛からなかった。テレビ朝日「落語者」の6月1日の放送では圓太郎師匠が『かんしゃく』を演じていたので、協会の面々では、最近、取り上げているのかもしれない。文楽師匠が得意とした噺。小三治師匠も演じる。   志ん彌師匠の『品川心中』も同様、久々に聴く噺。源平師匠は、先代・三平師匠の弟子だという。それ... ...続きを見る

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2012/06/02 23:21
人情の『甲府い』(燕路)、マクラからの巧さの『三年目』(談四楼)、恒例の『圓歌の道標』(圓歌)
  5月27日(日)13時〜 国立演芸場の5月の国立名人会は、満席ではなかったが、大部分は埋まっていた。しっかりした中堅どころの出演と、好きな演目が揃っている。    前座は女流落語家の三遊亭多ぼう、名前が日麻(ひま)というので多忙と名付けられたそう。最初に登場した彦いち師匠は『お見立て』。師匠らしい、モダンなものなのだが、この噺、最初に聴くのはいささか疲れる。師匠には新作を演じて欲しかったところ。次の燕路師匠の『甲府い』は注目していたが、師匠らしい味が出ている。 ...続きを見る

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2012/05/27 19:00
ねちっこい系統の名演『初天神』(春風亭一之輔の国立演芸場5月中席初日)
 国立演芸場5月中席は落語協会の真打ち昇進披露興行。春風亭一之輔氏のごぼう抜き単独昇進である。真打ち昇進披露興行は、3月下席の鈴本演芸場から始まって4月下席の池袋演芸場まで、そして10日間の休みを挟んでの11日からの国立演芸場だ。初日は満員御礼。   落語協会の幹部は、11日は、馬風師匠と小三治師匠。どちらも軽めの噺でこなす。『楽屋外伝』は、二代目への茶化し、ブラックユーモア的な漫談。『二人旅』は、「西洋の偉い人の言葉によると、人生は生まれ落ちたとたんに旅に出るようなものだ」と始まる... ...続きを見る

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2012/05/12 01:45
立川流落語会 志らくの現代版アレンジの『茶の湯』、人情の機微に触れるぜん馬の『浜野矩随』
4月28日(土)の国立演芸場は、立川流落語会の中日。談志の弟子たちだけあって個性いっぱいの芸。   平林氏は、浮世根問を名古屋バージョンで、サゲは“名古屋弁だから尾張で括るか”とし、立川流らしく踊りを披露。それも、安来節、資格審査を経て、全国大会に参加するのだという。キウイ師匠は、昇太の「リストラの宴」、中入りの間に書籍を販売する師匠に、面白かったと声を掛ける観客あり。高田文夫(漫談)の代演の対談では、吉川氏と陳平氏が家元のエピソードを披露。昭和40年のひとり会の録音を改めて聴くと、... ...続きを見る

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2012/04/28 22:24
国立名人会 聴かせる志ん輔の『明烏』、唐獅子牡丹のはん治の『百川』
4月22日(日)の国立演芸場4月の国立名人会、満員御礼である。   最初の白酒師匠は意外にも国立名人会出演は初めてだという。武家の粗忽噺である「松曳き」は師匠らしい持ち味。米多朗師匠は米助師匠の弟子だけあって野球バージョンの「時うどん」、シーズン開幕で良いタイミング。はん治師匠の「百川」は今日の注目の的であった。まだ荒削りの感じもあるが、数ある噺家の中で師匠はこの噺の適性十分、また何度も聴いてみたい。   平治師匠は、「お血脈」を最後まで。途中で切られることが多いこの噺だが、師匠ら... ...続きを見る

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2012/04/22 19:32
国立演芸場4月中席 歌丸の渋みのある人情・音曲噺『双蝶々雪の子別れ』
 4月13日(金)の国立演芸場4月中席夜席、4月中席は、主任は恒例で桂歌丸師匠が務める。最初のうちは4〜5割程度の入りだったが、最後はほぼ満席の入り。   桂夏丸氏は、マクラをうまく繋げて奈良の噺に持って行く。『開眼式』ということだが、『大仏餅』の最初の部分を膨らませたものだろう。オトナと子供の職人が工事をするというものであり、それはそれで面白く出来ている。平治師匠の『平林』も発想豊かな噺に仕上がっているのがこの人らしい。三遊亭遊雀師匠もうまみを感じさせる噺家。『堪忍袋』はサゲまで行き着... ...続きを見る

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2012/04/14 00:27
国立演芸場4月上席 うらなり風の味の喜多八の『盃の殿様』、オタク新作の小ゑんの『鉄の男』
   4月8日(日)の国立演芸場4月上席は4割程度の入りだが、中身はそれなりに良い。 ...続きを見る

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2012/04/08 18:52
国立名人会でさん喬の『花見の仇討』を愉しむ
  3月25日(日)も満員御礼の国立演芸場は、第351回国立名人会。比較的穏やかなメンバーである。   今回お目当ては、さん喬師匠の『花見の仇討』、この時期ならではの噺である。この噺、演劇の舞台を思い浮かべながら愉しむのが良い。そうなれば、さん喬師匠には一日の長がある。 ...続きを見る

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2012/03/25 20:24
4回目の圓朝に挑む! 馬石の『双蝶々』は見せて聴かせて
   3月24日(土)13時からの国立演芸場の恒例の企画公演「圓朝に挑む!」は、今年で4回目になるという。長講の落語だけを楽しむというコースは、今回も満員御礼である。    柳橋師匠の『両手に花』は初めて聴く珍しい噺である。舞台は板橋で、縁切り榎木にちなんだもの。扇好師匠と圓馬師匠は、『怪談牡丹灯籠』の『お札はがし』と『栗橋宿』を演じる。同じ日のうちに連続して聴く機会は少ないので、こういった企画もいい。どうせなら全部やる企画もいい。    トリの馬石師匠の『双蝶々』は音曲が入り立ち回りもある... ...続きを見る

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2012/03/24 19:41
紀伊國屋寄席 小三治の『小言幸兵衛』を最後まで、光る志ん輔の『愛宕山』
3月19日(月)午後6時半からの紀伊國屋寄席(紀伊國屋ホール)は満員御礼。トリが小三治師匠であるからそれもそのはず。演ずるのは5人だけ、『真田小僧』と『小言幸兵衛』が本来のサゲまで楽しめたのは収穫である。 燕路師匠の『辰己の辻占』は、根津にあった遊郭が深川洲崎弁天町に移りといった沿革から始める。もともとは上方から移植された噺であろうが、辰巳芸者の云われを聞くともっともらしくそれはそれで楽しい。文楽師匠の『時そば』は貫禄の技。そばをすする光景は絶妙。   志ん輔... ...続きを見る

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2012/03/20 00:58
あぜくらの夕べ 落語家、師匠と弟子 平治と一之輔
   3月5日(月)18時〜20時7分は、『あぜくらの夕べ 落語家、師匠と弟子』、今回は、11代目桂文治を襲名する桂平治師匠と、このたび真打ちに昇進する春風亭一之輔氏を交えてのトークと落語である。    45分間のトーク、どちらの落語家も個性派の師匠を持ち、エピソードもなかなか面白かった。10代目文治師匠は、南画の名手で、書もよくしたのだという。一方の一朝師匠は、大河ドラマや金曜時代劇で江戸言葉指導に当たるほか、笛の名手。文治師匠は内弟子をとったが、一朝師匠は通い弟子、今回の落語家二人が最初に... ...続きを見る

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2012/03/05 23:34
百栄の『バイオレンス・スコ』と阿久鯉の『徂徠豆腐』、遊馬の『蛙茶番』も迫力、花緑の『火焔太鼓』は貫禄
   3月3日(土)国立演芸場第394回花形演芸会は、桃の節句の夜。満員ではないが、8〜9割程度の客の入り。新作が二つの予定であったが、春風亭鯉枝師匠が休演となり、今回は一つ。    代演だが、遊馬師匠の『蛙茶番』は音曲を上手に使い、なかなかの盛り上がり。小遊三師匠の弟子らしいふくよかさがいい。中トリの百栄師匠は、本日の注目の噺家である。鈴本演芸場3月上席夜の部の主任だが、3日は休演して、演芸場に来ている。新作を豊かに表現し、聴いて気持ちのいい噺家だ。今日は、『バイオレンス・スコ』という野良... ...続きを見る

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2012/03/03 23:15
新作2つ『寿限たら』(夢之助)『レプリカント』(小ゑん)と雲助得意の廓噺『幾代餅』
 2月26日(日)の国立名人会(国立演芸場)は満員御礼。噺家は比較的まとまったメンバーで、聴衆の年齢層も比較的若め。   文左衛門師匠の「笠碁」は落ち着いたいい出来。小文治師匠の「殿様団子」は飄々としたところが、いい味を醸し出している。夢之助師匠は、昨年の定席では代演でお目に掛かることができなかったので、久し振り。新作の「寿限たら」は「寿限無」と「たらちね」を掛け合わせた作品。古典落語の香りのするものなので、ほかの噺家も取り上げていくのかもしれない。   小ゑん師匠の「レプリカント」は、... ...続きを見る

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2012/02/26 19:00
今年の鹿芝居は『芝浜革財布』
   2月18日(土)の国立演芸場2月中席は満員御礼。翌日曜日も満席だという。もっとも、本日は団体客も入っていたようだ。2月中席は、大喜利として鹿芝居を上演している。今回で9回目になるという。        といったようなことで、色物はなく、落語だけ。時間もそれぞれ15分、トリでも20分と短め。しかし、「鷺とり」、「寄合酒」「田能久」はなかなかお目に掛からない噺。金原亭世之介師匠の往年の名人たちのジェスチャー・声帯模写も面白い。     鹿芝居のほうは、なかなかのもの。最初の花見のシーンは... ...続きを見る

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2012/02/18 20:29
2月の花形演芸会で色気の兼好『三枚起請』、人情噺の左龍『甲府い』、上方の貫禄の吉弥『ちりとてちん』
   2012年2月4日(土)18時からの花形演芸会(国立演芸場)を観た。花形演芸会は久し振りだが、今回は満員御礼。しばらくは空席もあったので、絶対的な人気を誇っているわけではないが、古典落語の中でも人気のある演目を揃えていることもあるし、注目の噺家が多いということでもあろう。    三遊亭きつつきさんは、圓楽一門なので、寄席でお目に掛かるのは圓楽一門会(『時そば』)以来。そのほか、NHKラジオのスタパ落語会(12月25日の放送)で聴いた。このときも『孝行糖』だったので、得意の演目なのだろう。... ...続きを見る

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2012/02/04 23:06
節分は定番の小遊三『蒟蒻問答』、懐かしの昭和の右紋『ババァんち』、サゲがない噺は圓丸の『死ぬなら今』
   国立演芸場の2月上席、三遊亭小遊三師匠が恒例のトリを務める。2月3日(金)の夜席は、真冬で客の入りはイマイチ(三割程度?)、定席では金曜日に1回だけ夜席があるが、それだけに狙い目でもある。帰宅途中のサラリーマンも多い。    二ツ目の春風亭べん橋さんは、『六尺棒』、よくまとめているが、サゲと言わなければ気づかれないところが課題。噺は10分で切り上げ、後は、奴さん姐さんを踊る。三遊亭遊史郎師匠は、『お見立て』で、「お見立て」の解説を噺の中に取り入れているのは自然で良い。三遊亭右紋師匠は、柳... ...続きを見る

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2012/02/04 00:49
正月二之席で喬太郎の新作『午後の保健室』、一朝の芝居風噺『祇園祭』、小三治の色っぽい『野ざらし』
  2012年1月20日(金)は、新宿末廣亭正月二之席も、いよいよ千秋楽である。満席ではあったが、悪天候の中で、超満員というわけではない。夜の部の途中から入る。   物まねでは、江戸家猫八(4代目)師匠が昨年3月にデビューした息子の江戸家小猫(2代目)さんを連れて登場。親子の物まねデュエットを披露。好評を博す。    喬太郎師匠は新作『午後の保健室』で笑わせる。権太楼師匠は得意の『代書屋』。小満ん師匠は『あちたりこちたり』、夢の酒と思いきや、団子坂を彷徨ったり。一朝師匠は、芝居噺のノリで『祇... ...続きを見る

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2012/01/21 00:10
昼トリ『中沢家の人々』(圓歌)〜『勘定板』(雲助)『芝居の喧嘩』(一朝)夜トリ『錦の袈裟』(小三治)
2012年1月14日(土)の新宿末廣亭正月二之席は、午後1時半頃から立ち見となる大盛況。昼の部の中入り後、昼の部の終了後は、少し帰る人もいるが、引き続き立ち見が並ぶ満員御礼。聴衆は、比較的若い層が多い。男女比も6.5対3.5くらいか。女性のグループも目立つ。     昼の部の途中から入場。昼の部のトリは圓歌師匠。久々の『中沢家の人々』である。       夜の部では、三遊亭時松さんの噺は、『反対俥』だと思うが、五所川原との往復というダイナミックな噺。 雲助師匠... ...続きを見る

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2012/01/15 11:03
歌る多の『宗論』と小三治の『厩火事』が印象的 新宿末廣亭正月二之席 夜の部
   2012年1月13日(金)の新宿末廣亭の正月二之席である。二之席ともなると、客足は大部落ち着いている。持ち時間は短いが、普段ならトリを取るメンバーが揃うのが魅力。柳家喬太郎、柳家さん喬、柳家権太楼というメンバーが連続して高座に上がるというシーンはこの時期ならではのもの。    喬太郎師匠の『初音の鼓』は14分の短時間ながら、きちんとこなす。百両で売ろうとして、三太夫と殿様の泣き賃を引いて一両というのがサゲ。    権太楼師匠の『金の大黒』は、大家の猫をいたぶったとか、食べてしまったとい... ...続きを見る

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2012/01/14 00:45
新春らしい『羽団扇』(三遊亭小遊三)
 1月3日の新春国立名人会の午前の部を観た。トリは小遊三師匠である。恒例の獅子舞から始まる。初席の持ち時間は短いという寄席が多いが、国立演芸場の場合は、15分〜20分を確保しているので、落語として楽しめるのがいい。   新春らしい噺として、まずは、彦いち師匠の『初天神』、得意の噺である。歌司師匠は三平師匠などのエピソードの小咄オンパレード、『師匠と私』ということらしい。圓蔵師匠は老体に鞭打って出演ということらしいが、『反対俥』をどうにかまとめる。   市馬師匠は、まずは得意の喉... ...続きを見る

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2012/01/03 23:36
ピカイチの浜野矩随(好楽)と貫禄の紺屋高尾(歌丸)
   国立演芸場で12月25日に開催された第349回国立名人会に行く。今回のメンバーもなかなかのもの。      好楽師匠の『浜野矩随』は、得意の演目。先代の圓楽師匠が得意とし、現在の圓楽師匠もしばしば演ずるが、好楽師匠のそれもピカイチ。NHKテレビの「日本の話芸」でもお目に掛かっている。ご自身のご子息もいらっしゃるので、マクラも妙に説得力ありというのが面白い。        夢太朗師匠の『うどん屋』も、寒い時分には笑いと哀愁が漂う独特の雰囲気だ。      トリは、歌丸師匠。『紺屋... ...続きを見る

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2011/12/25 21:27
圓丈かぶき噺「髪結新三」を聴く会
  12月23日は、国立演芸場“圓丈かぶき噺「髪結新三」を聴く会”である。満員御礼。 ...続きを見る

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2011/12/23 20:03
久々の妾馬(春風亭小柳枝)
  12月17日(土)の新宿末廣亭12月中席。久々の新宿末廣亭である。昼席はかなりの入りだったようだが、夜席は、途中から入り、1階で9割程度の入りで、まあまあの人気である。この季節らしい噺としては、『河豚鍋』あたりだろうか。『犬の目』は、初めて聴いた。   トリは、春風亭小柳枝師匠。大きな身体を揺すりながらも、優しい話し振り。久々の妾馬を聴く。 ...続きを見る

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2011/12/17 23:40
燕路の泥棒噺『締め込み』から伯楽の人情噺『芝浜』で締め括る
  12月11日からは12月中席である。国立演芸場は4割程度の入りだが、身体の不自由なお年寄りの団体も鑑賞。若い女性もいて、落語人気の根強さを感じる。      中トリの三代目桂藤兵衛師匠は、上方落語の『胴乱幸助』という東京では珍しい噺。桂藤兵衛という名前自体、もともとは上方の名跡だったらしい。浄瑠璃の知識がないとなかなか難しいが、それでも楽しめる噺。お半と長右衛門のいざこざを仲裁にわざわざ東京から京都までやって来た幸助さん、とうの昔に心中しているという話を聞いて、それなら急行で来れば良かっ... ...続きを見る

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2011/12/11 18:18
商売と愛憎の人情噺『鼠穴』
  年末の寄席、上旬はまだ客足は鈍いようだ。12月4日(日)の国立演芸場12月上席も4割程度の入りだろうか。当日券で前の方の真ん中の座席が購入できる。   今日のお目当ては、トリの三笑亭夢太朗師匠である。11月中席でも代演でお目に掛かったが、今回は、本番である。火事の噺、『火事息子』では?と思いきや、兄貴と来れば、『鼠穴』だ。先日、亡くなった談志師匠が得意とした噺だが、これは兄貴の横柄ぶりが浸み出してくる迫力だ。私は少しマイルドな志の輔師匠の口演のほうがいい。立川流に比べると小三治師匠のものは... ...続きを見る

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2011/12/04 18:05
インテリアショップで落語会
  12月3日、午後7時半からの『カギロイの落語』。落語は、寄席やテレビ・ラジオだけで楽しむものではない。全国各地の到るところで、落語会は人気を博している。どういうわけか、これまでそういう機会がなかったのだが、今回、東京・自由が丘の家具店の落語会の情報を得た。   カギロイというインテリアショップ、ニッポンのインテリアを提案するお店なのだという。(http://www.orientalspace.com/) 扱っているものには、京都の北山杉がある。「居間の床柱」から「今の床柱」として使ってもら... ...続きを見る

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2011/12/03 23:12
感動の中村仲蔵(三遊亭竜楽) 巧者揃いの圓楽一門
 11月下旬には恒例の五代目圓楽一門会が開催されている。3日目の最終日に行ってきた。古典落語を演じては、なかなかの巧者揃いの圓楽一門。今回もなかなかの噺を聞かせてくれた。   前座の“こうもり”もなかなか。「雑俳」のサゲは『リンリンとすっかり取られて競輪場』というもの。最後は「りん廻し」なので、競輪が使いやすいのだろう。   “三遊亭橘也”さんは筑波大学卒の学士落語家、まだ若いが、『だくだく』もリアル。“三遊亭きつつき”さんも法政大学落研出身。『時そば』も説得力あり。   “三遊... ...続きを見る

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2011/11/27 21:09
久し振りの寄席で初めて聴く噺に出会う
  11月12日(土)、寄席に久し振りに出掛けた。国立演芸場11月中席である。4割程度の入りだろうか。トリも含め、メンバーは大幅に代演、あまり力は入っていないようだ。 ...続きを見る

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2011/11/12 21:48
やわらか初音家左橋の明烏の味わい
  新宿末廣亭の高座は、平均15分だが、それぞれにまとまって楽しめる。得てして、長い噺を途中で切ることも多いのだが、熱心に演じて、サゲも味わえると心地よい。2011年10月8日(土)の新宿末廣亭10月上席夜の部である。   古今亭菊志ん師匠の噺はこれまでは、「湯屋番」と「だくだく」、今回の「堀之内」もテンポ良く、彼の持ち味がよく出ている。   初めての落語家も何人かいた。二ツ目の金原亭馬吉、女流真打ちの古今亭菊千代師匠、伊勢崎出身という春風亭勢朝師匠、新聞学科出身という入船亭扇治師匠、ベテラ... ...続きを見る

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2011/10/09 11:05
歌蔵落語会〜其ノ八 インドの宗論と北海道の夢の酒
  8月23日、お江戸日本橋亭で「歌蔵落語会〜其ノ八」があった。歌蔵師匠のこの会も8回目。定着してきたようだ。   最初の桂夏丸さんはとぼけたところが持ち味。『置き手紙』はぴったり。   歌蔵師匠はまず二番手に登場。マクラのインドの噺もなかなか練れてきた。実際にも、今年11月に国際交流基金の事業でインドにて英語落語を演じるという。サワリの『宗論』は好きな部類の噺。この噺、賛美歌が登場するのがミソだが、今回は「蛍の光」のメロディー、賛美歌370番(2000年版209版で確認)である(なお、最... ...続きを見る

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2011/08/23 23:29
歌丸師匠の噺家生活周年記念公演で芸術協会の噺家が勢揃い
  8月20日は、国立演芸場8月中席の千秋楽。 国立演芸場8月中席は、桂歌丸師匠の怪談噺で定評がある。今回は、前半は、「深見新五郎」、後半で「豊志賀の死」。後半の演目は、一昨年と同じなので、本当は前半に生きたかったのだが、日程がとれなかった。   今回は、「桂歌丸噺家生活60周年記念公演」と名打って、メンバーも揃えており、芸談も楽しみであった。  最初の春風亭昇吉は新作。軽いがなかなかのノリ。桂平治は、「お血脈」の前半部分ともいえる「善光寺の由来」。雑談を交えてのゆっくりした展開は、トリを意... ...続きを見る

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2011/08/20 21:24
柳家権太楼の絶品『青菜』
    7月24日(日)は国立演芸場の7月の国立名人会。『たがや』、『青菜』と夏向きの噺が勢揃い。  中トリの正雀師匠は、『小間物屋政談』、聴く機会が少ない注目の噺。淡々とした語り口で人情の機微。扇好師匠の『たがや』、圓太郎師匠の『かんしゃく』もそれぞれの師匠が得意とする噺。    食いつきは、講談の紅師匠。笹野名槍伝からの『海賊退治』である。落語と違って講談は女性と男性の差異が小さい、むしろ、女性の迫力が感じられる芸能分野である。講談の手ほどきもしながら盛り上げていく。    トリの柳家... ...続きを見る

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2011/07/24 18:22
節電の寄席 夏の噺のオンパレード ちりとてちん、青菜から牡丹灯籠、志ん橋の『野ざらし』まで
  国立演芸場の夏の定席は、午前11時開始というもの。他の寄席は相変わらずの興行だが、ここだけは国策協力ということで、節電のため、午後の電力ピークの時間帯は避けるという趣向である。7月17日(日)、7月中席に行ってみた。中入り後の休憩時間を20分(通常15分)としてバランスを取っている。客の入りはどうかが気になったが、若い人も少なくなく、それなりの評価は得ているようだ。 最初は7割程度の入りだったが、最後は9割程度の入りとなった。中トリに柳家喬太郎というのも一つのポイントであろう。 ...続きを見る

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2011/07/17 21:58
本格派の兆し 三三の『らくだ』
  暑い中ではあるが、三三師匠が主任の上野鈴本演芸場7月中席夜の部に行ってみた。4割程度の入りだろうか。しかしながら、左龍師匠の『お菊の皿』や喜多八師匠の『長命』、菊志ん師匠の『湯屋番』など、それぞれ得意演目で勝負しているように思えて、楽しめた。 宝井琴調師匠の講談『いかけ屋松』は、初めて聴くが、歌舞伎でも取り上げられる有名な話のようだ。   さて、主任は、柳家三三師匠でどんな噺を取り上げるか楽しみであった。マクラなしにいきなり落語に入る。とすれば、『らくだ』である。チャレンジ精神の強... ...続きを見る

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2011/07/16 23:50
個性なのか味なのか 花形演芸大賞の受賞者たち
6月26日(日)は、恒例の花形演芸会スペシャル〜平成22年度花形演芸大賞受賞者の会である。今回も内容もさることながら、表彰式やゲストの落語など、楽しみ一杯のイベントである。     審査員講評は、産経新聞の栫井千春(かこいちはる)さん。少したどたどしいようで、司会や受賞者とのやりとりもあり、これもこのイベントの魅力である。今回の司会は、1昨年に大賞を取り損ねた入船亭扇辰師匠。金賞受賞で欠席した古今亭菊之丞師匠は金賞3回でついに大賞を獲得することなく、入門後20年という条件で卒業。押... ...続きを見る

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2011/06/26 19:52
小三治師匠の『天災』その巧さはそのデーテイルの巧みさにもある
  6月25日の夜の部も大入り満員。今回は前座から聴く。女流落語家が二人演じていたが、今回はどちらの口演にも納得。演目もふさわしいものを選択していたのかもしれない。柳亭こみちさんは初めてだが、燕路師匠の弟子だという。燕路師匠は、今回も泥棒話。『だくだく』は得意の貫禄。   高座では初めて聴く噺もいくつかあった。『町内の若い衆』は柳家権太楼師匠のものをラジオで聴いたことはあったが、なかなか演じられない噺であるという。今回、柳家小さん師匠で初めて聴く。柳家さん福師匠の『五目講釈』もそう。講談の部... ...続きを見る

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2011/06/26 00:36
古典派の遊三の火焔太鼓、鯉昇の木訥?な偽和尚に感激
   2011年6月25日(土)の国立名人会  恒例の国立名人会。古典落語中心の会でオーソドックス。唯一、三遊亭白鳥師匠が自作の新作落語を披露。惚れ薬をめぐる職場の恋愛劇で、それなりに楽しめる。今後の展開が楽しみ。初音家左橋師匠の『笠碁』は落ち着いた雰囲気で、雨の季節にマッチしたよい出来。三遊亭歌司師匠の『百川』はNHKの「日本の話芸」でも演じていた作品。なかなか聞けないもので、今回のお目当てでもある。   滝川鯉昇師匠は、目立たないが本当の実力派。これまでは小遊三師匠の『蒟蒻問答』を... ...続きを見る

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2011/06/26 00:33
新宿末廣亭6月下席夜の部は大入り満員で「馬の田楽」
  6月23日(木)の新宿末廣亭6月下席夜の部は、中入り前から立ち見でぎっしり埋まる大入り満員。桟敷の席を確保して、6時過ぎから寄席を満喫。   中入り前の順番は、少し順番が乱れて、本来は中トリのさん喬師匠から。林家種平の『お忘れ物承り所』は三枝師匠の新作だが、関東でも違和感はない。本日の高座では、燕路師匠の泥棒捌きのうまさに感心。志ん輔師匠のところでは灸というと禽太夫師匠が登場。本日は、ファンでごったがえしているので、こういう挿入もなかなかいい。   しかしなんといっても、お目当て... ...続きを見る

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2011/06/24 00:20
桂歌丸芸歴60周年記念興行 味わいのある『井戸の茶碗』
 5月1日の新宿末廣亭5月上席昼の部は満員御礼。立ち見客も一杯であふれかえる。桂歌丸師匠の芸歴60周年記念興行である。主任の歌丸師匠の時間を確保するために、他の噺家たちは手短に切り上げる。  桂歌丸師匠の『井戸の茶碗』は味わいがある。麻布茗荷谷に住む紙屑屋の清兵衛さんとくれば、この噺だ。今の六本木1丁目・2丁目あたり。そこから白金の清正公にやってきて、細川様の下屋敷にも通ったというわけだ。 笑点にも登場する噺家たちをエピソードとして活用しながら、ぐいぐいと切り込んでいく。いつの... ...続きを見る

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2011/05/01 21:35
歌丸師匠の髪結新三を楽しむ
 今年4月の国立演芸場4月中席では、桂歌丸師匠が「髪結新三」を2回に分けて演じるという。前半と後半を聴くべく行ってみた。  実話をもとにした話のようで、人形浄瑠璃や講談で語られていた話を河竹黙阿弥が歌舞伎の作品として仕上げ、これが大いにうける。落語の世界でも、古く演じられていた噺をもとに三遊亭圓生(六代目)が工夫を加えて復活。三遊亭圓生の口演は少しくどくできているので、これを桂歌丸師匠がわかりやすく再編しているというもの。  歌丸師匠は、歌舞伎の世界では、この髪結新三は中村勘三郎(先代)が得... ...続きを見る

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2011/04/16 18:20
正雀師匠の芝居噺を味わう 男の花道
  2011年3月6日(日)の国立演芸場3月上席に行った。国立演芸場は、2月は改修でお休み。久々の定席公演となる。   上席は、落語協会の番。昨年3月に真打ち昇進したばかりの桂文ぶんや理系大学卒というユニークな経歴を持つ柳家小ゑんなどの初めての噺「東北の宿」「レプリカント」を聴く収穫もあった。「レプリカント」は、とり・みきの漫画が原作らしい。場所は、自由が丘、緑が丘、都立大学と小ゑん師匠が学生時代を過ごした地域のエピソードを織り込む。桃月庵白酒は大きな身体をゆすらせながら迫力ある「代脈」。橘家... ...続きを見る

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2011/03/06 19:44
「噺と節劇」〜劇的なるものをめぐって〜伝統芸能は新たな試みで絶えず蘇る
  2011年2月26日(土)午後1時〜4時は、国立演芸場の特別企画公演「噺と節劇」〜劇的なるものをめぐって〜である。場所は国立演芸場改修中につき、国立劇場小劇場。 ...続きを見る

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2011/02/26 22:34
歌蔵落語会〜其ノ七〜は“黄金餅”
  2011年11月25日のお江戸日本橋亭で開催された歌蔵落語会〜其ノ七〜 を楽しんだ。平成22年度文化庁芸術団体人材育成支援事業とある。芸協若手特選会ということだ。   最初は前座だが、プログラムには開口一番とある。「やかん」のマクラと思いきや、「無学者論に負けず」とした。春風亭昇吉の「たけのこ」は聴いたことはあるが久々だろう。新鮮な気持ちで聴く。雷門花助の「つじ占」は関東版。音曲が入らない分だけ、上方に比べると難しい。“しばらく会わなかったね、さっき娑婆で会ったきりじゃない”というサゲも... ...続きを見る

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2011/02/26 01:06
阿刀田高と柳家小三治の賑わいと語り口
  阿刀田高さんは、短編小説で定評のある作家である。「ギリシア神話を知っていますか」といった世界の古典の読み解き随筆が最初に読んだ本。そのうち、「アラビアンナイトを知っていますか」も読んだ。ショートショート、推理小説もある。 ...続きを見る

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2011/01/17 21:16
新宿末廣亭正月二之席の初日と二日目で小三治の「千早ぶる」と「一眼国」
  11日から新宿末廣亭で正月二之席が始まった。落語協会の興行である。正月席は混み合っているが、二之席の平日となると大入りではあるが、立ち席ということはない。メンバーは本来ならトリをとるような大物ばかり。 友人を案内した11日は午後6時過ぎの入り。初めての寄席、木造の舞台に感激。初日は、名人たちも自分の得意な噺から始めている。   12日の二日目ともなると、噺の幅も広がる。猫じゃ・・・と小噺を繰り返す圓蔵師匠が前座に呼びかけると、その側には楽屋から這い上がってきた洋装の桂文生師匠がネタ帳を持... ...続きを見る

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2011/01/13 00:36
正月向きの噺で一杯の新春国立名人会
   今年最初の寄席は、2011年1月3日(月)の新春国立名人会11時半開始の席。いつもながらの満員御礼。新春寄席はめでたい話、短い噺が多く、いつものように落語を真剣に楽しむといったことはない、気楽な行事。とはいえ、新春国立名人会の場合は、長さはいつもの程度、しかし、主任は時間を長引かせることはない。特に2日、3日の場合は、昼の2回興行だからなおさら。     最初の柳亭市馬は、得意の喉で相撲の呼び声などを披露する。そして、「山号寺号」という新春向きの噺。五街道雲助も、目出度い「子ほめ」、サゲ... ...続きを見る

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2011/01/03 20:46
泣かせる好楽の『子は鎹』
平成22年11月27日(土)は、国立演芸場が毎年行っている、五代目圓楽一門会の中日である。圓楽一門は、なかなか味のある古典落語で、たっぷり楽しめた。主任の三遊亭好楽師匠も、味わいのある、泣かせる『子は鎹』を披露。 ...続きを見る

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2010/11/28 01:31
冬の流しの「うどんや」の悲哀と暖かみ
平成22年11月12日(金)午後6時〜9時5分、第558回三越落語会、主任は小三治で、恒例の満席。最初の柳家小せん(五代目)は、今年9月に真打ちに昇進して、小せんを襲名したばかり。小せんと言えば、先代を思い浮かべるので、いささかびっくりといったところだが、「あくび指南」をそつなくこなす。立川左談次の「浮世床」で古来の井戸端会議を楽しんだかと思うと、鈴々舎馬風が、「男の井戸端会議」と称して漫談風新作を、美空ひばりメドレーを含む演歌混じりで披露。    食いつきは、いつもの入船亭扇橋が... ...続きを見る

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2010/11/13 00:33
隅田川(おおかわ)の流れゆかしき  古今亭志ん輔が唐茄子屋政談で泣かす
  江戸東京博物館では、隅田川の特別展を開催している。両国界隈を歩くのもいい。 ...続きを見る

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2010/10/25 00:16
正蔵が味のある山崎屋
  国立演芸場の「正蔵 正蔵を語る3」が、2010年10月23日(日)午後2時〜4時23分であった。9代目林家正蔵師匠が演じる特別講演企画の3回目。いつもながら、照明を暗くしての演出。しかし、今回は淡々とした運び。このシリーズは今回で一応終了とのことだ。    1回目は岸柳島、火事息子、2回目は淀五郎、星野屋と古典落語を演じてきた正蔵師匠だが、今回は、穴どろ、山崎屋。山崎屋は廓噺であり、なかなか高座で聴く機会が少ないもの。正蔵師匠の魅力は、古典落語への愛着と飽くなき挑戦だ。数々のベテランたちの... ...続きを見る

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2010/10/23 18:42
落語の舞台を歩く 清正公の本丸
加藤清正公を意味する清正公が落語に登場する機会は多い。「井戸の茶碗」は、高輪にある細川邸の下級武士とその周辺で商売する紙屑屋の噺だが、近くには清正公という加藤清正を祀った神社がある。   しかし、なんといっても加藤清正とくれば熊本城である。この城は西南戦争の時に大部分は焼失しているが、宇土櫓などの一部の建物が往事のまま残っており、また、比較的記録がしっかりしていることもあり、復元が進められてきた。   そして、特徴的なのは、難攻不落の城であることを示す、その石垣である。加... ...続きを見る

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2010/10/18 00:22
落語の舞台を歩く 大仏餅のマクラで奈良の大仏
 古典落語に『大仏餅』という演目がある。三遊亭圓朝の創作とされ、もともと三題噺らしい。この噺、ますマクラがある。奈良の大仏の片眼が外れ、修理に入った職人が両眼を塞いだ後、鼻からスッと降りてくる噺だ。先代の林家正蔵(彦六)師匠の録音が実に見事。利口な人は目から鼻に抜ける。 ...続きを見る

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2010/10/10 21:57
落語の舞台を歩く 鹿政談の春日大社
  古典落語に鹿政談という演目がある。江戸時代の奈良で鹿を誤って殺めてしまった豆腐屋の主人、重罪になるということで、時の奉行が智恵を出すという噺、講釈由来のネタで、上方落語から明治時代に東京に移植されたものらしい。サゲで、奉行から、これは犬か鹿かと問われ、豆腐屋が犬鹿蝶(花札の猪鹿蝶に掛ける)と答えるあたりは、六代目三遊亭圓生が挿入したものらしい。   春日大社では秋の時期、鹿の角切りが行われる。人に馴れているが、思わぬ事故に巻き込まれることもあるらしい。クワバラ・クワバラ・・・ ...続きを見る

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2010/10/09 23:52
紙のアート“涙そうそう”(林家二楽)にカンカラもびっくり 百栄は寿司屋水滸伝
  2010年9月23日(木)国立演芸場の9月花形演芸会。若手の芸人が競う花形演芸会、通常のプログラムにはないサプライズがあるのが魅力的である。今日のプログラムの最大の収穫は、林家二楽師匠の紙切りで見せたプロジェクターを使った紙のアートである。いつもの身体を揺らしながらの紙切り、ウサギとカメ、お月見、それをプロジェクターに映し出す。プロジェクターを使うこと自体が新企画なのだが、最後に師匠が演じたのは、「涙そうそう」をBGMとして、兄に結婚を報告する妹の物語であった。観衆の一同もびっくりの大拍手。... ...続きを見る

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2010/09/23 18:54
薫り豊かな扇辰の目黒の秋刀魚
   10年9月12日(日)の国立演芸場9月中席は、6割程度の入りだが、主任の扇辰師匠が、細かな表現力と人情の味わいで、薫り豊かで美味しそうな『目黒のさんま』を演じた。殿様と三太夫のやりとりも扇辰師匠にかかっては長閑でとぼけた良い味がでる。林家正蔵の代役のはんじ師匠は任侠道の高齢化社会をベテランらしく演じる。柳朝師匠の番町皿屋敷はまだ8月と言った暑さの格好のネタ。    扇橋師匠の『心眼』は十八番、少しおぼつかないがまだまだ味は出る。小袁治師匠の『王子の狐』も秋の風らしい芸。たこ平の『金明竹... ...続きを見る

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2010/09/12 20:31
心の眼が明治の人情を映し出す柳橋の「心眼」
  10年8月29日(日)、国立演芸場の特別企画公演「圓朝に挑む」 は満員御礼である。   『三番蔵』は新作だが、もともと「質屋蔵」を基層に膨らませたものだろう。登場する丁稚は定吉、罰が故に行くことになる三番蔵はもっとも暗いところ、その中で大きな荷物の中に美しい人形を見つけ出す。その人形が生きて定吉に語りかけてくるのだ。サゲは箱入り娘に掛けたもの、「茄子娘」を得意とする扇辰師匠が創り出す可愛らしい雰囲気が心地よい。   『黄金餅』は、ブラックユーモア、江戸の名物「黄金餅」の由来というのがサ... ...続きを見る

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2010/08/29 20:57
秋には秋刀魚の薫と一緒に大根おろしでご飯(落語「さんま魚火事」) 金馬の茶金はダイナミックに大団円
  10年8月22日の国立演芸場、国立名人会である。三遊亭金馬(四代目)を主任とする名人会。満員御礼である。入船亭扇治の「さんま火事」は初めて聴く話だが、秋刀魚の季節感ということでは、目黒の秋刀魚以上の季節ネタである。長屋の連中が焼く秋刀魚の薫りでケチなしわい屋の一同が大根おろしでご飯を食べていたというサゲはすぐにも秋刀魚に食らいつきたくなる。今年の高値予想が恨めしい。   柳家一九の「酢豆腐」は古風な雰囲気、現代的な「ちりとてちん」が流行る中で、「酢豆腐は一口に限る」とサゲるのも好感。金原亭... ...続きを見る

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2010/08/23 00:08
雲助の本格的な「お札はがし」 扇辰の「団子坂奇談」も面白い
  10年8月17日、赤坂落語@レッドシアターの夜席である。昨晩に引き続いて怪談牡丹燈籠の二晩目の「お札はがし」である。演じるのは、五街道雲助師匠、人情噺では定評があるが、怪談もこなす。ベテランらしく、じわじわと話をたたみかけていく。   前夜が騒々しい、いわばポルターガイスト(騒擾霊)の場面とすれば、今晩は、ねちっこい幽霊の場面である。隅田川馬石は昼に「真景累ヶ淵」の「宗悦殺し」と「豊志賀」を2日で演じたそうで、疲れ切っての登場ということであったが、元犬も情景が生き生き浮かんでくるのはお見事... ...続きを見る

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2010/08/17 23:07
三三が淡々と演じる怪談牡丹燈籠・お露新三カ
 10年8月16日の第一回赤坂@レッドシアター 「2010夏・怪談噺」悪夢と白昼夢、16日夜の部。赤坂で落語というのは初めてだという。牡丹燈籠の重要な部分が連続して演じられるというので行ってみた。照明を暗くし、若手のホープ、三三が淡々と演じる。このような語りはお手の物だ。   今日のメンバーは、実力ある中堅若手が揃った。林家彦いちの「熱血怪談部」は彼の新作として力が入っているもの。ただし、出てくる妖怪は水木しげるが紹介したものが多い。もともと知られている妖怪も多かったらしいが、絵の上手い水... ...続きを見る

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2010/08/17 00:04
照明効果たっぷりで奥の深い歌丸の真景累ヶ淵「宗悦殺し」
  10年8月13日(金)の国立演芸場8月中席昼席である。 国立演芸場8月中席は、恒例の桂歌丸の怪談噺である。昼席ながら満員御礼。立ち見も出ていた。 ...続きを見る

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2010/08/13 19:44
三三のお化け長屋は怖くもありリアルでもあり〜白酒の替り目は本当に酔いしれる
 10年8月10日上野鈴本演芸場の8月上席。先週に引き続き久々の鈴本の定席、暑い日の夜席だが70〜80人程度の入り。主任は、今日は柳家三三、中トリは白酒と落語協会の若手中心の構成。6時30分頃に入場。    小袁治の長短は途中からだが、じっくり聴かせる。大瀬ゆめじ・うたじは、前回と同じ、鰻は養殖・洋食という噺。柳亭左龍は中堅ながら古典落語ではしっかりとした噺家。廓話の羽織の遊びも丸顔ふっくらの左龍師匠のもとで面白く仕上がっている。白酒師匠のダイナミックな替り目も魅力的、マイクは不要。ラバ... ...続きを見る

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2010/08/10 23:36
歌蔵落語会 其の六 夏の古典落語を三席たっぷり
  上野広小路亭で10年8月6日(金)18時30分〜開催された歌蔵落語会 其の六に行ってみた。歌蔵師匠は古典落語3席、ゲストはコントD51。    お客は、椅子席はほぼ埋まり、60人くらい。上野広小路亭ではしっかりと入っている方だろう。前座は、春風亭昇吉、地方大学を卒業して東大に入り直し、落研でめざめて、春風亭昇太師匠に入門したという変わり種。日本語をなんでも英語にするという噺、しゃれこうべは?ときて骸骨語というサゲ。    歌蔵師匠の最初の噺は、「元犬」。若干自虐的な動物ネタは師匠の得意と... ...続きを見る

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2010/08/07 00:43
若手の創意工夫の場〜鈴本8月中席〜パラグアイ戦延長に泣いた彦いち
  10年8月3日(火)の上野鈴本演芸場(8月上席夜席)である。久々の鈴本の定席、夜席は暑い日の平日のせいか、わずかの入り。主任は彦いち、中トリは白酒と落語協会の若手中心の構成で、そんなところかもしれない。    今回の収穫は、若手の工夫と力といったところか。きく麿の「金明竹・博多弁」は、そのとおり、関西弁の金明竹を博多弁で置き換えて、九州名物を並べ立てるというもの、上品にできあがっているわけではないので、モジリなのだが、最初に聞くとなかなかの面白さ。九州出身の落語家たちがもう少し洗練させてい... ...続きを見る

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2010/08/04 00:18
小満んの景清で夏の雷、一朝の船徳で川の夏風
  10年8月1日の国立演芸場8月上席、8月の上席が始まった。半分程度の入りだろうか。しかし、内容は悪くない。夏の噺が多い。「夏どろ」、「青菜」、「船徳」はそうである。 ...続きを見る

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2010/08/01 19:23
やきもちやきの本格派の佃祭とやわらかたくましの野ざらしを楽しむ
  10年7月31日(土)の第374回花形演芸会、久し振りの花形演芸会である。最初の三笑亭夢吉、立川志らら は二ツ目で、花形演芸会は初登場。想像力たくましくして聞く「あたま山」、最後は浮気ドラマの「風呂敷」など面白いネタ、それなりにこなしている。ひとりコントのオオタスセリは、花形演芸会は3回目だというが、1回は銀賞受賞の時に観ている。他の追随を許さぬユニークな芸が面白い。暑い噺、怖い噺、それぞれにこなす。中トリの三遊亭兼好師匠は、真打ちだけあって、歯切れが良い賑やかな「野ざらし」。志ん朝のような... ...続きを見る

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2010/07/31 22:08
夏の名人会は青菜、お化け、船
  10年7月25日(日)の国立名人会は、暑い最中、8割〜9割程度の入り。    夏にちなんだ噺が多い。林家彦いち師匠は歯切れのいい「青菜」、柳家〆治師匠の「池田大作」は佐々木政談の改作で家来にとりたてるシーンが鮮やか。三遊亭歌司師匠は、飄々と「お化け長屋」を聞かせる。    新作落語では定評のある桂幸丸師匠は、得意の「野口シカ物語」で人情味。主任は、ベテランの三遊亭遊三師匠が「船徳」黒門町の師匠、桂文楽に教わったものだという。 ...続きを見る

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2010/07/25 21:24
冷やかしのお茶汲みを小三治で楽しむ
 10年7月21日(水)6時20分〜9時24分 第547回 紀伊國屋寄席。前座は名前を聞きそびれたが「太田道灌」を演じた。中トリの桂文楽の「厩火事」は奇しくも、今週のNHKラジオ真打競演で本人が演じていた噺、ちょうど昼に録音を聞いていたところだった。その文楽師匠、今日の楽屋で初花の「悋気の独楽」がヤキモチの噺なのでマクラが重なってしまうのだと気付いたのだという。通常の寄席ならありえないケース。 ダブルの縁で面白い。なかなかの好演。   桂小文治師匠の「虱茶屋」もジェスチャーが入ると一段と笑える... ...続きを見る

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2010/07/22 00:17
夏の夢を語る志の輔、昼下がりの文左衛門、夜の白酒
  第31回読売GINZA落語会(平成22年6月29日(火)は実力派揃い、今回も、夏の雰囲気を感じさせる古典落語でたっぷり楽しめる。春風亭一之輔は二ツ目ながらキビキビした語り口、講談師の雰囲気たっぷりの「くしゃみ講釈」だ。橘家文左衛門の「青菜」も活き活きしている。笑福亭鶴光の「掛川の宿」は浪曲種でいつもながらの名人芸。桃月庵白酒の「臆病源兵衛」はめずらしい噺、以前に柳家禽太夫の高座を聞いたことがある。熱演たっぷりだが、最後の根津のところはもう少し穏やかに決めるべきかもしれない。   主任の立川... ...続きを見る

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2010/06/30 00:42
大賞の品格の三三が船徳
   平成22年6月26日(土)午後1時〜花形演芸スペシャル〜受賞者の会〜が国立演芸場であった。平成21年度の花形演芸大賞の表彰式を兼ねた受賞者の会、なかなか楽しい会である。柳家三三は、昨年度は残念ながら大賞を逃した。古典落語には定評があるが、滑稽話で物足りないとの評。三三によれば、今年は2つほど軽い噺をしての受賞ということで効率的だったと言う。桃月庵白酒は毒のある落語との評価、それが、なかなか味があるという。三遊亭兼好も毒のある噺が持ち味だが、妻子ありにもかかわらず内弟子で苦労、賞金では高校生... ...続きを見る

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2010/06/26 22:39
柳家さん喬の「らくだ」は圧巻
  平成22年6月24日18時30分〜第546回紀伊國屋寄席。紀伊國屋寄席には初めて行った。落語協会の豪華メンバーが出演する。桃月庵白酒、春風亭小柳枝、金原亭馬生、それぞれに味があったが、やはり圧巻はトリの柳家さん喬の「らくだ」である。静かな語り口で始まり、人物をそれぞれに使い分け、さらには、主客が逆転するあたり、50分というたっぷりの時間の中で聞き応えがあった。   なお、小柳枝の「大山詣り」では、マクラにフォークソング「いつかある日」のエピソード、遭難への導きが新鮮だった。 ...続きを見る

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2010/06/25 00:03
小三治の宗論は権助の奥州で
  平成22年6月21日(月)の新宿末廣亭6月下席は、1階席はほぼ満員。今月に落語協会会長に就任する柳家小三治が主任を務める。   小三治師匠に遠慮して、皆、早々と切り上げる。佃の囃子の後に、出囃子の「二上りかっこ」だが、いつもどおり、なかなか出てこない。手拭いを忘れたのだという。前の入船亭扇橋はなにを演じていたのか、そして17日の句会の話となる。入船亭扇橋師匠が主宰し、小沢昭一さんらが参加する句会。そしていつの間にか、番頭さん、とサワリに入る。宗論である。小三治師匠の宗論はCDで聴いていたが... ...続きを見る

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2010/06/22 00:04
‘春雨や雷蔵’の『寝床』に感服
  10年6月20日は、国立演芸場の6月中席。6月中席は梅雨の合間ということで、比較的ゆったり目と予測して行ってみた。半数ほどの入り。団体で参加している高齢者のグループがいた。   内容はなかなかしっかりとしていた。 初めの笑好は、「短命」と思いきや、切り返して「長命」。続いては、遊雀師匠。この順番ではあれっ?と思った。2008年の花形演芸大賞の受賞者でもある。しかし、落語協会から落語芸術協会に移籍したあたりの経緯もあるのであろう。ともあれ、前回の宗論を聞いたときにその実力派ぶりには感服してい... ...続きを見る

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2010/06/20 22:17
一朝が宗論、雲助が火焔太鼓
  平成22年4月29日(木)新宿末廣亭4月下席夜の部。4月29日は落語のハシゴ。4月下席は、落語協会の番である。春風亭一朝の高座を聴くのは久し振り(前回は、小言幸兵衛)で、演目も聴きたいと思っていた「宗論」。くどい話しぶりがなかなかいい。この演目、賛美歌を披露する場面があるので、声に自信がある噺家が好んで演ずるものらしい(正雀師匠、小三治師匠)。一朝師匠、歌はもう少しうまいはずなのにと思っていたが、賛美歌312番、今日は少しのっていなかったらしい。サゲは旦那の味方をしない番頭がウチは隠れキリシ... ...続きを見る

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2010/04/30 00:50
酒をきく〜噺、粋曲、酒造り唄
  平成22年4月29日(木)、 国立演芸場の昭和の日は、『酒をきく〜噺、粋曲、酒造り唄』という特別企画公演。酒にまつわる落語が勢揃い。トリの柳家さん喬師匠がマクラで「昔は、ラジオで落語番組がたくさんあり、そのスポンサーの多くが酒屋さんだった。朝日酒造もTBSラジオでスポンサーをやっていた。今日は、その朝日酒造をはじめとする新潟県の酒屋さんが来て、さきほど、越後の酒造り唄を披露した。「芝浜」はどちらかといえば酒に否定的な噺なのだが、それを酒造りのセットを置いたままで演じたい。」   芝浜の前に... ...続きを見る

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2010/04/30 00:48
左甚五郎のねずみは虎の本性を見抜くという歌丸師匠の噺
  平成22年4月17日の国立演芸場4月中席を観る。4月中席は桂歌丸師匠が主任を務める。(もっとも、前半は6代目三遊亭圓楽襲名披露公演で、歌丸師匠はその間は中トリ)満員御礼なのだが、なぜか空席が目立つ。朝は東京も異例の4月の雪、そして、午後には日差しがという不順な天候のせいだろうか。    今日は、わかりやすい噺が多い。桂夏丸は、本人の名前にふさわしく夏の夕立のハプニングで生まれた『茄子娘』。親しみやすい仕草の桂平治は、これも得意の『肥がめ』だ。本格派の瀧川鯉昇はモンゴル高原の朝青龍をもじ... ...続きを見る

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2010/04/17 23:19
芝居噺は上方で 繁昌亭、春之輔が質屋芝居
 初めて繁昌亭に行った。平成22年3月6日(土)昼席である。満員御礼、昼席は満員になるが、夜席はいまいちだという。東京落語とは明らかに異なるといった芸能。笑いのスピード感は、恐ろしくも心地よい。吉本興業所属でマルチタレントとして活躍する芸人も多い。見台は使ったり使わなかったり。またなんといってもハメモノ、芝居噺である。ソバではなくウドンであることもそうだ。 ...続きを見る

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2010/03/07 19:39
果敢に圓朝に挑む現代の落語家たち
  平成22年2月27日(土)の国立演芸場の特別企画公演、『圓朝に挑む!』は、昨年に引き続き2回目の企画。三遊亭圓朝作の古典落語が思う存分楽しめるという企画だ。トリを取るクラスの真打ちが、通常はトリで演じられるような演目をかける。   最初の圓太郎は円熟した「死神」を聴かせる。安心できる愉快なそして哀調のある話しぶりだ。サゲの蝋燭の火がプツッと切れる音も決まっている。   2番手の扇好の「青の別れ」は塩原多助年代記の一部、故郷で慣れ親しんだ愛馬との別れと多助をめぐる人間の敵対関係がテーマとな... ...続きを見る

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2010/02/27 22:36
小遊三が得意の『蒟蒻問答』
平成22年2月6日(土)午後1時〜国立演芸場2月上席。客はほぼ満員の入り。若手中心だが、力が入る。雷門花助の『宮戸川』は叔父さんの描写がリアル。お花ちゃんのふるさとが長万部(おしゃまんべ)ときている。   三遊亭遊馬の『禁酒番屋』も納得できる味。三遊亭圓雀の『浮世床』はベテランらしい滑稽さ豊かな噺。一矢の相撲漫談は久し振りである。東京太は栃木県、ゆめ子は門司出身という地域性を醸し出して笑わせる。   三遊亭遊史郎の『幇間腹』は線が細そうな雰囲気の中で幇間の臆病さをうまく表現している。桂... ...続きを見る

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2010/02/06 20:02
歌蔵師匠の得意の『大安売り』と『錦の袈裟』を聴く
  2010年2月3日(水)18時30分からは、お江戸日本橋亭で、桂歌蔵師匠の独演会。仕事で遅くなり19時45分過ぎに会場へ。中入り後の高座は始まっていたが、まだマクラでぎりぎりセーフ。   相撲の噺となると、これは『大安売り』だ。三遊亭歌武蔵師匠がよくやるネタなのだが、歌蔵師匠のものも新宿末廣亭で聴いたことがある。初日、二日目と負けが込んでいき、千秋楽は・・・というとサゲは「逃げるが勝ち」 『大安売り』という題は‘いつも負けている’というからなのだが、逃げるが勝ちという方がわかりやすい... ...続きを見る

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2010/02/03 23:43
物真似にも芸の重みがある 四代目江戸家猫八がSPTで襲名披露記念公演
  平成22年1月10日(日) 世田谷パブリックシアターで、小猫改め四代目江戸家猫八襲名披露記念公演が開かれた。  四代目も60歳、ようやく偉大な名を継いだわけである。四代目落語協会に所属しているが、先代は落語芸術協会に移籍していた。落語協会では、落語以外のいわゆる色物ではトリをとれないというキマリがあったためであったようだ。しかし、息子は落語協会に残留し、今回はこうしてトリをとる形となったのだという。   30分ほどの公演であるが、鶏、猫、虎、コオロギ、松虫、鈴虫、蛙、ウグイ... ...続きを見る

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2010/01/10 20:33
新春の名人会で珍しい落語を聴く そして新田義貞の兜の夢で目が覚める貞水の講談
 平成22年1月3日(日)11時30分からの新春国立名人会に行く。正月の初席は短め。サゲも途中で切る場合が多い。今日の落語でも、二人は持ち時間15分であり、明らかに途中で切っている。それでもお正月気分で酒飲み話や子供の話であるから気分も晴れやかだ。   一方、中トリの橘家円蔵師匠と落語では最後の三笑亭夢丸師匠は比較的演じられることの少ない噺。 ...続きを見る

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2010/01/03 21:12
明るい選挙でその時歴史が動いた〜木久扇の新作落語
 2009年11月23日の国立名人会(国立演芸場)で林家木久扇の楽しい新作落語を聞く。木久蔵・木久扇のダブル襲名披露は一昨年のこと、24万人の動員で4億円の経済効果があったのだとか。これまでは『その時歴史は動いた』という題で演じていたが、NHKのこの番組も終了し、一方で現実の政治で政権交代と大きな動きがあるので、『明るい選挙』というテーマにしたらしい。   木久扇師匠はこのようなテーマをそつなく柔らかくこなすことに妙味がある。   そのほか、柳亭市馬の『転宅』も迫力があったし、今日のメ... ...続きを見る

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2009/11/23 18:37
正蔵が正蔵を演じる 淀五郎は本格の風
   国立演芸場10月25日(日)の公演は、第2回目の「正蔵・正蔵を語る」。九代目林家正蔵の独演会である。林家正蔵(初代)が活躍した文政年間の雰囲気を出したいということで、照明を落とし、蝋燭の灯りで場内を照らすという趣向。    ゲストの三三は、これは‘豊志賀の死’をやりたくなる雰囲気と・・・。演目は『普段の袴』、これも彦六、圓生といった名人達が得意で演じた噺。    正蔵が演じたのは、『星野屋』と『淀五郎』。『星野屋』は高座では初めて聴く噺。男女のおかしな化かし合い。確かに林家彦六や三遊亭... ...続きを見る

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2009/10/26 00:13
幕がサゲの百栄の『疝気の虫』
   10月は異例で金曜日が国立演芸場の第365回花形演芸会は23日。ゲストは‘柳家小三治’。    意図的なのかどうかは知らないが、前半は落語でじっくりと、後半は賑やかにという趣向となっている。    最初の‘柳家ろべえ’は‘柳家喜多八’の弟子。東海道中膝栗毛の弥次郎兵衛と喜多八にちなんでいるのだが、まだ半人前ということで、弥次郎兵衛ではなく後半部分のろべえなのだという。やじをかけてもらうと弥次郎兵衛と聴衆を誘って落語に入る。追いはぎを仕掛けようとして逆に居直られるところ、“俺を相撲上がり... ...続きを見る

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2009/10/24 00:48
花緑の愛宕山は上方落語を超える、ピアニカも国府弘子とジャズタッチ
10月1日(木)19時から銀座ブロッサム中央会館で開催された花緑飛翔スペシャルVol.7柳家花緑独演会に行ってみた。1階席636、2階席264の合計900席が埋まっている。もちろん、遅れて来る人も何人かいる。   独演会なので、最初から柳家花緑が登場、落語ブーム論を展開する。まだまだブームではない、それもそのはず、今回の座席もゆっくり売れていった、常打ちの寄席では平日などまだ空きがある・・・自分で楽しむのがいいのだ・・・と言いながら、落語に入る。花緑の口演を直接聴くのは初めてだが... ...続きを見る

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2009/10/02 22:06
敬老の日にふさわしい寄席
 平成21年9月21日(月・祝)は敬老の日で、国立名人会は、この時期ならではの演目。 ...続きを見る

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2009/09/22 00:20
新緞帳披露の国立演芸場ではまず桂米丸、玉川スミといったベテランの高座
  国立演芸場も開場30周年、新たな緞帳が披露され、9月の定席は、その記念公演となっている。土曜日だが、満席で、立ち見が10名ほど出ている。   最初の桂夏丸の『表札』は、古今亭今輔の新作なのだろうか、なかなか面白くできている。夏丸は新作落語を中心に取り組む幸丸の弟子、その雰囲気が出ている。ナイツの漫才も久し振り、ジャイアンツネタは健在だ。桂米多烽フ『目黒の秋刀魚』は季節感を感じる噺。軽妙ながらもよくまとまっていた。バイオリン漫談のマグナム小林は初めてだが、タップダンスも交えてなかなかのエ... ...続きを見る

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2009/09/05 22:50
泣かせる柳家さん喬の『唐茄子屋政談』
   8月30日(日)は国立名人会で、今回も満員御礼。知らずにチケットなしで訪れる人がいた。立ち席も一人いた。    前座に続き、まずは、桂右団治。泥棒噺は短めに演じられることが多いため、しばらく“間抜け泥棒”のバージョン(履き物を取り戻すシーンでサゲ)だったが、今回、久し振りに『出来心』のフルバージョンを聴いた。桂右団治師匠は落語芸術協会では初の女性真打ちだという。たんたんとした話しぶりはわかりやすい。次の落語『佃島』は、新作。釣りに出掛けていつのまにか異国、ここは南米かと思いきや、実は... ...続きを見る

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2009/08/30 21:57
志らくのシネマ落語を楽しむ
  8月23日(日)に読売ホールで開催された‘立川志らく・林家たい平二人会’に行ってみた。2回公演で、12時からの部である。7〜8割程度の入りだろうか。    民音落語会(民音主催)ということなので、大方の客層は落語に深入りしているような様子ではなく、女性が多い。    一番手は昔の日本兵に似ているという立川らく兵。『初天神』もそれなりに新鮮。林家たい平は、『青菜』で、彼の高座は2回目で同じ演目。とはいえ、得意の演目なので、聴いて爽快だし、マクラも冴えている。ただ、びっくりしたのは、途中で三... ...続きを見る

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2009/08/23 17:07
上方落語と比べてみる面白さ 満員御礼の米團治独演会
    先の小米朝が桂米團治を襲名して以来、東京都内では初めての独演会が8月22日(土)に国立演芸場で開催された。満員御礼で立ち見も何人かいる。普段の客層とは少し異なっているようだ。 上方落語を多く聴くのは久し振り。東京落語との比較の意味でも面白い。国立演芸場には本物の見台があり、上方落語を演じるのに不自由はない。まずは、桂二乗の『普請ほめ』。“牛ほめ”の短縮バージョンなのだが、東京の秋葉神社のお札は上方では愛宕神社のお札だ。おじさんの家は、もちろん池田である。牛まで誉めることはせず、普請を... ...続きを見る

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2009/08/22 21:15
湯屋番は若旦那の妄想(第4回桂歌蔵独演会)
  毎年2回の桂歌蔵独演会、今回は、上野広小路亭で8月20日(木)の夜6時半から開催された。ここは初めてだが、昼夜と興行が行われている。ビルの3階の一室で座席は60〜70席ほどだろうか。40人強の入りである。   歌蔵師匠、今年になってから中野区野方の一軒家に引っ越した。木造二階建て、名前をモクゾウと変えようかと言いながら、フィリピン寄席の紹介をする。日本語がわかるフィリピンの人たちを相手にして、笑いの爆発力が凄いのだと言う(まさに爆笑)。セスナの運転をする?エンジンを停めても空を飛ぶ? ... ...続きを見る

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2009/08/21 00:29
研究熱心な歌丸師匠の「豊志賀の死」を聴く
  お盆の時期の寄席はいつも大入りである。国立演芸場も、8月中席は、毎年、桂歌丸師匠が主任を務め、怪談話を演じる。8月14日(金)は歌丸師匠の73歳の誕生日だが、寄席は休ませてくれないと師匠の嬉しい悲鳴。   今回は、中席の夜の部で、「新聞記事」(前座の瀧川鯉ちゃ)、「看板の一」(桂米福)という初めての噺を二つ聴いた。どちらも、もともと上方の噺で、「新聞記事」は「阿弥陀池」の改作版らしい。「阿弥陀池」なら笑福亭鶴光の口演を聴いたことがある。「看板の一」は桂米朝などが得意とする演目。   三笑... ...続きを見る

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2009/08/15 00:03
夏の江戸壕端の賑わいを愉しむ
  8月1日(土)は、国立演芸場8月上席の初日、上席は雲助夏噺「夏賑江戸壕端(にぎわいのなつえどのほりばた)」ということで、五街道雲助が主任を務め、江戸の夏の賑わいを語るというもの。客は、6から7割程度の入りである。    前座に続き、一番手は、浮世絵から抜け出てきたような‘彌助’の『夏泥』。泥棒に入るが、質屋に道具まで預けてしまうという大工の境遇に気の毒になって金を置いてきてしまうというのどかな噺。季節の替わり目にはまた来てくれというのもいい。   英語落語も手掛ける... ...続きを見る

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2009/08/02 00:30
小三治一門会は粒揃い
  7月26日(日)の国立演芸場の小三治一門会。満員御礼で立ち見が出ている。最初の柳家一琴は『真田小僧』。この噺、寄席では真田小僧と言われる所以のところは省略されることも多いが、ここでは25分間の語りの中で六文銭の下りも含めて丁寧に語る。    次の柳家禽太夫は『臆病源兵衛』で、夏の暑い盛りにふさわしい幽霊風噺。源兵衛になぐられて気絶し死んだものと思われて行李に入れられた八五郎。源兵衛を脅した博打帰りの三人組が行李を開けるとむっくり起き出す。夜の不忍池の蓮の花を見てここは天国か。近くには根津... ...続きを見る

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2009/07/26 19:47
たい平の青菜は明るく米団治のたちぎれ線香は若旦那らしく(読売GINZA落語会)
   6月30日(火)夕方、ルテアトル銀座で開催されている第27回読売GINZA落語会に初めて行ってみた。寄席と違い高級な雰囲気、聴衆もそれなりのクラスだろうか。メンバーは張り切っている。米団治を襲名した桂米団治、圓楽を襲名する三遊亭楽太郎、そして主任は林家たい平である。テレビでもお馴染みのメンバーであるし、それぞれに得意の演目である。  前座の落語はない。いきなり、入船亭扇辰の落語である。師匠の噺は土曜日のトリで聞いたばかりで立て続けというのも初めて。「茄子娘」は師匠の入船亭扇橋が得意... ...続きを見る

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2009/07/01 22:01
花形演芸大賞スペシャルは授賞式がおもしろい
 国立演芸場では、1979年の開館以来、定席のほか、若手芸人の高座の機会として、毎月、「花形演芸会」を開催している。その出演者の中から優秀な方を年度ごとに表彰している。花形演芸大賞(最初は、国立演芸場花形新人演芸会新人賞)がそれであり、20年度の「花形演芸会」のレギュラー出演者19組のうち、その中から「大賞」「金賞」が、レギュラー以外の出演者から「銀賞」が選ばれたものである。近年の落語家の大賞受賞者には、柳亭市馬(平成7年度)、橘家圓太郎(平成8年度)、春風亭昇太(平成11年度)、柳... ...続きを見る

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2009/06/28 00:13
極め付きは小三治の百川 寄席で9時間半の落語をたっぷりと味わう 
  2009年6月21日(日)の新宿末廣亭6月下席初日は、昼の部の前座のところから椅子席は満席、じきに二階席も埋まり、夜には満員御礼。   夜の部の主任の小三治は、出囃子がかかってもなかなか出てこない。話そうとしていた噺を忘れたのだという。あれこれしているうちに思い出す。新宿末廣亭の高座が終わると路地を通って近所にあった蕎麦屋に行くことにしていたのだという。遅い時間になるが、店はやっていて、味も結構いけた。ところが、その店は突然に店をたたんだのだという。そのあたりはオカマがたくさんいる(新... ...続きを見る

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2009/06/22 21:16
小三治 シャイな名人のドキュメンタリー
 ポレポレ東中野で映画『小三治』を観た。観客は50名ほどだったろうか。夜9時から2時間、東中野という点がおっくうだったのだが、上映は12日までということなので、思い切って出掛けた。  テレビにはほとんど出演することはなく、目立つことが嫌いな師匠。その記録を残すことが嫌いな人を記録したドキュメンタリー映画というのがこの映画のポイントである。落語ブームとはいっても、この映画に皆がすぐに食いつくわけではないだろう。鈴本演芸場における「歌ま・く・ら」公演の時に師匠から録音の依頼があったことをきっかけに... ...続きを見る

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2009/06/12 20:47
新宿末廣亭6月上席 昼席は大入り満員、太神楽曲芸は見事
  2009年6月6日(土曜日)の新宿末廣亭の6月上席昼席に途中から入ったが二階席も埋まり、立ち見が出る盛況ぶり。若者が目立った。 相撲取り出身の三遊亭歌武蔵が得意の相撲噺に花を咲かせる。三遊亭歌之介は、方言、外国語の小噺を駆使して爆笑龍馬伝に入るが、脱線に次ぐ脱線で本論はなかなか進まない。しかし、若者の人気は抜群。 夜席はそれほどの入りでもなかったが、そこそこの客はいた。三遊亭金馬の中トリ、三遊亭小金馬の代演ということで、先週の国立名人会と同じような師匠の噺を聞くこととはなった... ...続きを見る

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2009/06/07 18:24
佃祭を味わう
 5月31日(日)の国立名人会(国立演芸場)に行った。“佃祭”は三遊亭金馬(四代目)の得意とする演目だという。この噺、古今亭志ん朝のものをよく聴いているが、そのほかに演じている人はけっして多くない。佃祭が開かれる住吉神社は東京・月島にある。8月6日が例大祭だ。  志ん朝の噺では、マクラで、歯痛を治すために戸隠様に祈願するエピソードが紹介されている。梨の実に名前を書き、川に投げ入れて、その後、梨の実を絶って祈願するというもの。梨の実は‘有りの実’と言い換えられる。これは、最後にサゲに通じるのだが... ...続きを見る

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2009/05/31 21:06
小言幸兵衛に古川橋で出会う
     国立演芸場の5月中席は柳家権太楼が主任なのだが、5月16日は先代柳家小さんの命日。後で朝日名人会の録音があるということで中トリという扱い。先代柳家小さんも得意としていた“笠碁”。雨が降りそうな土曜日の午後、梅雨の前にてふさわしい噺である。  主任は、春風亭一朝。演目は“小言幸兵衛”。幸兵衛さんの本名は田中幸兵衛、麻布の古川橋の大家である。実は、この噺、最近、聞きたくてたまらなかった。圓生の‘小言幸兵衛’をCDで聞くのだが、なにか物足りない。古今亭志ん朝の‘搗屋幸兵衛’は独特の世界。... ...続きを見る

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2009/05/16 22:26
桂枝太郎(三代目)が登場、岩手訛りが抜けないが新作で頑張る!!
  新宿末廣亭の5月上席夜の部は落語芸術協会の新真打昇進披露興行でもある。最終日の10日(日)に行ってみた。   中入りの後は、恒例の新真打口上である。桂米助師匠の司会で、三遊亭小遊三師匠、橘ノ圓師匠、桂歌丸師匠が弟子をそれぞれ紹介する。10日の主任は、桂枝太郎。もともとは上方の名前であるが、東京で二代目を襲名した先代は、新作の旗手として、地球の裏側とか、自家用車とか、パチンコなどをテーマに活躍したようだ。このたびの襲名に当たっては一番弟子であった桂圓枝師匠の尽力があったのだという。   岩... ...続きを見る

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2009/05/10 23:53
桂歌丸の‘おすわどん’は独特の風味
  連休の最中の5月3日(日)、新宿末廣亭の5月上席昼の部に出掛けた。例年、この時期は、落語芸術協会の新真打昇進披露興行が開かれており、寄席の演し物も力が入る。新真打披露は夜の部なのだが、今日は、昼の部だけと決めて、昼過ぎには寄席に入った。もう二階席で、その後は立ち見という状況。満員御礼で出演者も力が入る。  最初の落語の春風亭べん橋については、途中の踊りから拝見した。次の漫談は代役の一矢で相撲漫談。最近の相撲界は話題も多く熱が入る。桂歌蔵は、“カレーを食べるとアルツハイマーにならない?”... ...続きを見る

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2009/05/03 20:16
竹の水仙の歌丸師匠・名人芸 遊雀の堪忍袋の手拭いが艶っぽい
 国立演芸場の開場30周年記念公演は大人気らしく4月のプログラムは品切れ近いそう。今日も、満員御礼である。そういえば、18日土曜日の日経新聞の文化欄でも紹介されていた。  4月19日の国立演芸場中席では、前座は珍しく講談。女流講談師の‘神田あっぷる’は青森県出身で平成20年に神田紫に入門したという。前座ながら、しっかりと演じている。  幕が開くと、最初は、桂花丸、五月には真打ちとなり、桂枝太郎(三代目)と改名。昇進披露を行うという。岩手県衣川出身ということで、岩手弁でヘッペスッペと語ったり、... ...続きを見る

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2009/04/19 21:57
人情噺を愉しむ(歌丸『井戸の茶碗』、幸丸『野口シカ物語』) 義経・弁慶も2度登場
国立演芸場30周年記念公演は落語芸術協会の番で4月11日が初日。今日は満員御礼である。主任は落語芸術協会会長の桂歌丸、中トリは副会長の三遊亭小遊三。主任の歌丸師匠の演目は10日間で5つを交替で行うというもの。11日は『井戸の茶碗』である。   トリで歌丸師匠が開場当時の国立演芸場を語る。国立というイメージ、半蔵門という場所から当初はお客が少なかったという。なにせ最高裁と警察施設に挟まれてという立地。近所に招待券を配るも、紺の背広に黒い鞄という出で立ちのお客じゃ笑ってももらえない・... ...続きを見る

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2009/04/12 12:03
母娘には月のウサギをプレゼント ぐるぐる廻る家をプレゼント?したのは親父(小朝)?
   “桜まつり”は東京・半蔵門にある国立劇場の恒例の春の行事、4月4日(土)は、林家今丸さんが紙切りの芸を披露している。師匠は、入学式帰りと思われる母娘連れに声を掛ける。双子の小さなお嬢さんへのプレゼントは、月のウサギだった。   国立演芸場が今年で30周年を迎えるのだという。4月は、上席が落語協会、中席が落語芸術協会で総力を結集しての公演披露である。4月4日は、落語協会で主任は春風亭小朝。満員御礼である。   小朝師匠は、マクラでミサイルの噺などを織り交ぜながら、林家一平の三平師匠襲名披... ...続きを見る

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2009/04/05 11:54
憧れの円鏡さん、橘家円蔵の高座を聴く
 学生時代に同じ寮の仲間と一緒に新宿末廣亭に出掛けた。一人は大の落語ファン、顔と雰囲気がなんとなく‘月の家円鏡’に似ている。昼の部からで、時間は長い。落語や奇術など入れ替わりで演し物は続く。しかし、落語の筋はよくわからず、カラダは落ち着かない。テレビの笑点やクイズ番組に出てくる落語家の出演を期待していたのだが、いつまでたっても出てこない。そうしているうちに、その‘円鏡もどき’を置き去りにして帰ってしまおうという気にもなってきた。そんな苦い思い出がある。   今日は、その思い出の円鏡さん、すなわ... ...続きを見る

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2009/03/21 21:48
中沢家の人々は今も健在(三遊亭圓歌)
 国立演芸場の3月上席の主任は落語協会の前会長の三遊亭圓歌。1日(日)、8日(日)と週末は休演ということもあるのか、7日(土)の定席は満員御礼。    前座の三遊亭歌五は「牛ほめ」。今年は丑年のせいか、なぜか前座でこの噺を聞くことが多い。 ウクレレ漫談のウクレレえいじさんは、寄席で演じるのは今回が初めてだという。ウクレレ漫談という芸がしっかりと受け継がれているのが面白い。物真似も拍手が多かった。  三遊亭歌奴師匠の「宮戸川」は圓歌師匠の18番でもある。硬軟を使い分けて演じるところがこ... ...続きを見る

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2009/03/08 19:43
圓朝に挑む!
2月28日(土)の国立演芸場の特別企画公演は、『圓朝に挑む!』で満員御礼。聴衆は、単なる落語のファンではなく、伝統芸能のファンというべきであろう。“もし、圓朝の噺をわざわざ聞きにきたというのでなければつらい一日”と最初の出演の柳亭左龍が、わざわざ、おことわりを入れる。もっともこのチケット、会員先行発売で瞬時に売り切れてしまうようなものであるから、そう聞いて帰るような客はいない。  最近、企画公演でも前座がある。女流落語家の三遊亭歌る美(かるび)。工学院大学出の元IT企業社員29歳が... ...続きを見る

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2009/03/01 01:40
春と雪が入り混じる国立名人会の笑い
今年2月21日(土)の国立名人会もトリは桂歌丸師匠。例の如く、満員御礼である。  今日の演し物は、冬と初春の入り交じった寒さと暖かさとでも言うべきであろうか。  中トリは円楽党の三遊亭鳳楽。予定されていた演し物は「夢金」だったのだが、この話、大雪の夜が舞台、歌丸師匠の演目と舞台が重なるというので急遽、「花見の仇討ち」に変更という。少しびっくりしたが、緑の座布団にまたがって、春の賑やかな笑いを醸し出す。長屋の四人組の一人は、耳が遠いが腕っぷしの強い伯父さんにつかまって仇討ち劇に間に合わない... ...続きを見る

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2009/02/23 22:35
蒟蒻問答の迫力はお見事 夜の2月上席(国立演芸場)
  国立演芸場の上席、中席は通常は昼の時間帯のみであるが、それぞれ1回ずつ、金曜日には夜も興行が行われている。2月6日(金)は、夜の興行がある日で、主任が三遊亭小遊三ということもあり行ってみることにした。   寒い時期でもあり、客の入りは少ないが、出し物の方は、落語もそれ以外の演芸もなかなかしっかりしたもの。前座は瀧川鯉八の“牛ほめ”。今年は丑年のせいか、この噺を聞く機会が多い。そのほか、落語は春風亭鯉枝の“アパート探し”、桂歌若の“初天神”、三遊亭笑遊の“代り目”、三遊亭圓丸の“鹿政談”... ...続きを見る

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2009/02/08 01:11
超満員の新春寄席〜平成21年1月10日(土)の新宿末廣亭正月初席を楽しむ
   平成21年1月10日(土)の新宿末廣亭正月初席、今日は、11時から始まる第1部の途中から入った。終わり頃になると、二階席も一杯となり、立ち見が出る。第2部には少し席も空いたがすぐに一杯になり、多くの立ち見客がいた。 初席は出演者がいつもより多く、持ち時間が短い。おめでたい噺、冬の噺、小咄、長い噺の前半部分といったものが多いが、よりすぐりの出演者を揃えており、力が入っている。 ...続きを見る

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2009/01/10 21:12
木久扇もびっくり 米寿・内海桂子の奴さんだよ 人間国宝・一龍斎貞水も登場 1月4日の国立名人会
 東京・隼町にある国立演芸場では、毎年、正月に特別企画公演として『新春国立名人会』を開催している。2日、3日はそれぞれ2回、4日〜7日はそれぞれ1回、合計8回の公演だ。トリを努めるのは、三遊亭小遊三、桂米丸、三遊亭金馬、鈴々舎馬風、林家木久扇、桂歌丸、入船亭扇橋、柳家小三治と当代切っての名人で、そのほかのメンバーも、恒例の公演ではトリを努めるメンバーがほとんどだ。もっとも、毎月1回開催される国立名人会のチケットはなかなか取れないので、新春公演は比較的チャンスに恵まれているともいえ... ...続きを見る

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2009/01/04 20:00
眼鏡を外すと大変身 「圓丈の百年目をきく会」で、圓生ゆずりの大作
 平成20年12月23日(火・祝日)の国立演芸場は「圓丈の百年目をきく会」。独自の実験落語を標榜し、落語界に影響を与えてきた三遊亭円丈(三代目)が古典落語を演じる機会である。弟子の三遊亭白鳥らも顔を揃え、新作落語を披露した。  最初に、出演のメンバーが勢揃い、圓丈師匠の還暦を祝う会の成功を機会に、毎年、12月23日に会を催しているのだという。昨年は、「芝浜」、今年は、「百年目」。  圓丈の師匠の三遊亭圓生(六代目)は古典落語に徹した人である。新作落語で知られる圓丈も、古典落語を演じる... ...続きを見る

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2008/12/23 22:09
こんな時代は義士祭 賑わう泉岳寺そして訪れる義士自刃の碑
 12月14日は赤穂浪士討ち入りの日。東京・高輪の泉岳寺では、義士祭が開催され、参拝客で賑わう。  あいにくの雨ではあったが、墓所へと続く道には長い行列ができていた。世の中、ぶっそうな事件が多いが、基本的には日本は平和。とはいえ、今後もどんな事件が起こるとも知らぬ。こういう時代は、義士の御利益にすがりたくなる。  外国人もちらほら見かけたが、円高のせいか、かつてのようではない。 ...続きを見る

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2008/12/14 18:50
てやん亭2008スペシャルを楽しむ 矢崎滋の古典落語!?と柳亭市馬の演歌?!
 東京・三軒茶屋にある世田谷パブリックシアターでは、毎年、寄席も企画公演を行っている。今年は、柳亭市馬、柳家三三、柳家はん治を中心とした2日間の落語ということで、最初のお昼の公演である11月1日(土)14時からのプログラムを楽しんだ。  この回の目玉は、俳優の矢崎滋さん。最近は、“世界ふれあい街歩き”のナレーターとしても人気がある。世田谷は祖師ヶ谷大蔵の生まれで、学生時代は劇団と落語クラブの両方に所属。たまたま選んだのが俳優への道であったが、もしかしたら、師匠のところに弟子入りしていたかも... ...続きを見る

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2008/11/01 20:59
正蔵 正蔵を語る という企画公演 (満員御礼)
 10月25日(土)は国立演芸場の特別企画公演『正蔵 正蔵を語る』という企画公演。  普段のステージとは少し違い、照明を暗くして、蝋燭を二本灯してという舞台がまず浮かび上がる。 ...続きを見る

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2008/10/25 21:27
庶民の夢が漂う 〜数寄屋橋と宝くじ〜
 不況に強いギャンブル といわれるが、最近はそうでもない。年金の切り下げ、医療費高騰、後期高齢者医療制度、そして最近の株価低迷など、庶民の暮らしは大打撃。そういった中で、競馬、競輪、競艇はおろか、宝くじの売れ行きも今ひとつのようだ。  ともあれ、銀座数寄屋橋の宝くじ売り場に人が並ぶ光景は、いつ見ても、庶民の夢が漂っているようで、なんとなく微笑ましい。  落語でも宝くじ、いや、江戸時代は富くじと呼ばれていたが、その富くじをめぐる噺は多い。    一つには、『宿屋の富』がある。これは、上... ...続きを見る

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2008/10/23 21:40
新宿末廣亭の10月中席もスタート 深夜寄席も長蛇の列
 新宿末廣亭でも10月中席がスタート。夜の部は落語芸術協会。主任は三遊亭円馬である。今日の演目は、「井戸の茶碗」。落語にはよく登場する紙屑屋、人がよく弱いと相場が決まっている。貧乏浪人、生真面目な武士(細川藩の藩士)など、よくある設定、場所は白金、高輪、清正公の近くである。  円馬がサワリで紹介する深夜寄席、毎土曜日には二つ目が中心となって夜の9時半から11時まで4人で演じる寄席。価格は500円と破格で楽しめる。  帰り際には今晩も長蛇の列ができていた。 ...続きを見る

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2008/10/11 23:25
雲助廓噺がいよいよスタート 10月の国立演芸場中席
 五街道雲助が10月中席のトリで登場する国立演芸場。今回は、廓噺のシリーズを予告し、展開する。  売春防止法が施行されたのは昭和33年、今年は昭和で換算すると昭和83年でそれから50年を迎える。落語の素材として多くを数える廓噺、最も代表的なのは吉原であるが、そのほかにも品川など様々な場所が登場する。キセルなど落語の素材が消えてしまっている今日、雲助は今一度、消えた素材を再現して、世の中に問いたい、そういった思いで今回のシリーズに取り組んでいる。  11日 お見立て  12日 干物箱 ... ...続きを見る

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2008/10/11 23:15
桂歌蔵が二回目の独演会(お江戸日本橋亭で) いきいき?!とした『らくだ』
 桂歌蔵師匠が第二回目となる独演会を9月16日(火)『お江戸日本橋亭』で開催。歌蔵さんの噺を聴くのは、今回で三回目である。  前座は、笑福亭羽光の『手紙無筆』。羽光は笑福亭鶴光の東京の弟子ということ。今回の独演会、予算もなく、プログラムもないと明かす。この寄席も、新宿末廣亭や国立演芸場などとは違い、若い噺家が使うところ、ただ、客層がバラエティに富んでなにを話していいかわからないが・・・との前置き。  確かに独演会であるから、基本的には歌蔵さんのファンが多いはず。女性が多く、若い人も少なく... ...続きを見る

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2008/09/17 00:08
白金の清正公様 落語の舞台にも登場
 麻布近辺を話題にした落語の噺は多く、清正公も多く登場する。その白金の清正公と呼ばれる覚林寺。日蓮宗の寺院であるが、加藤清正の位牌が祭られている。このあたりは、そもそも熊本の大名の細川氏の下屋敷があったところ。細川氏の前の大名であった加藤氏の屋敷があったのだ。そして、そこに朝鮮王朝の第14代国王宣祖の長男、臨海君の子である日延が、文禄・慶長の役の際に日本へ連れてこられたのであった。そして、寛永8年(1631年)にその日延の隠居寺として開山することとなる。  その後、幕末に火災で焼失したため... ...続きを見る

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2008/09/13 18:50
怪談の季節 今年の八月中席も満員御礼 (国立演芸場 桂歌丸)
   国立演芸場は、今年も八月中席は桂歌丸師匠がトリを努める。今日も満員御礼である。    光ったのは、まず、ものまねの江戸屋まねき猫、7年前に亡くなった江戸屋猫八師匠の長女だという。清少納言の枕草子に託しながら動物の物まねを華麗に演じていた。 ...続きを見る

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2008/08/17 20:03
猛暑の中でも落語に出掛ける 蒟蒻問答、たがや、茶の湯で盛り上がる国立演芸場7月中席
 7月19日(土)の今日はいよいよ梅雨明け。プールで泳いだ後は、ゆっくりしていたいところでもあるが、前日に予約した国立演芸場7月中席に出掛ける。  夏の三連休ということもあり、寄席は少し元気がない。それでも、前座が始まるとパラパラと客の姿が・・・  二ツ目が登場しても客はマバラ。二ツ目はいつもマクラで前座修行の厳しさを語る。その後は、いつもなら漫才となるのだが、今日は変則で落語が続く。四番手で「ひびきわたる」のキセル漫談。初めてだが、その音楽性もなかなかなもので、楽しく聴ける。中入り前の... ...続きを見る

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2008/07/19 21:44
目黒不動尊の縁日をゆく 目黒の秋刀魚の舞台
 毎月の28日は目黒不動尊の縁日である。この寺院は正式な名前を瀧泉寺(りゅうせんじ)と言い、天台宗の寺院である。江戸時代には将軍の庇護を受け、文化・文政の時代には、富籤も行われており、境内は賑わっていたよう。落語の「目黒の秋刀魚」は、この近辺の参詣者のための茶屋が舞台であるらしい。  仁王門をくぐると急な石段があり、本堂への参拝客が絶えない。石段の左下には独鈷の滝(とっこのたき)があり、これが寺院の名前の由来であるという。    落語の「目黒の秋刀魚」のおかげで目黒は秋... ...続きを見る

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2008/06/29 00:53
桃太郎と金太郎が高座で格闘するおもしろさ(六月中席の国立演芸場)
 国立演芸場の六月中席では、落語会の桃太郎と金太郎、すなわち、昔昔亭桃太郎と山遊亭金太郎が同時出演し、迫力ある噺を演じている。トリは桃太郎、出囃子はご存じ、童謡の桃太郎、金太郎も同じく童謡の金太郎である。  桃太郎の演目は、得意の「春雨宿」。本人は創作を得意とするが、この演目は、先代雷門助六が演じた古典落語の「鶯宿梅」を改作したものらしい。山奥の宿で八里遠くにある本来の宿に行くべきか、そこの小さな宿に泊まるべきか逡巡するお話。君子という女性が登場し、ケメコと訛る話など、方言ネタでも... ...続きを見る

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2008/06/15 21:36
桂歌丸の大名房五郎は圓生を超えたおもしろさ 国立演芸場の4月中席
 今年も国立演芸場の4月中席のトリは、桂歌丸師匠の『大名房五郎』である。宇野信夫作のこの噺は、もともとオール読物に連載された小説。六代目三遊亭圓生が演じ、CDもある。圓生百席(26)千両幟/蕎麦の殿様/大名房五郎  義侠心に富む棟梁房五郎。茶室をつくらせると、他に勝る者なし。また書画の鑑定となると並ぶ者なしと言われ、大名の隠し子と噂されるほど。生活は苦しいが居候をたくさん住まわせている。時は、十一代将軍家斉の時代で飢饉が起こり餓死者も出る世の中。なんとかして食料の施しをと願う房五郎... ...続きを見る

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2008/04/19 23:58
桂歌丸独演会を堪能する トリは十八番の『竹の水仙』、笑福亭鶴光師匠も上方落語で応援
 3月22日(土)午後1時〜3時30分は、国立演芸場で桂歌丸独演会。師匠の叙勲を記念してということで、初めての催し物らしい。当然のことながら満員御礼。  出し物は、前座はなしで、最初は二ツ目の柳家小蝠が「天狗裁き」、次に上方落語の笑福亭鶴光師匠が、「植木屋娘」を演じる。上方落語の専門家の話では、父娘の愛情を織り込んだこの噺はなかなか難しくて演じる人が少ないらしい。鶴光師匠、タレント活動で知られているが、古典落語でもなかなかのもの。そして、いよいよ桂歌丸師匠の登場で、「小言幸兵衛」。... ...続きを見る

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2008/03/23 21:21
小遊三が金明竹で中学生から高齢者までを翻弄 国立演芸場2月上席で立ち見が!?
   2月2日(土)の国立演芸場は満員御礼。立ち見席が出るという。上席なのに珍しいと、常連客が驚いている。  12時45分には、前座の春風亭昇々の「たらちね」が始まった。1時には、いよいよ、三遊亭遊喜の「転失気」である。入ってきたのは中学生。聞くと、柏にある麗澤中学の中学生である。この時期は、首都圏の私立中学は中学受験の時期。土曜日だが、そんな事情もあったのだろう。180名ほどが寄席の鑑賞授業なのだ。  落語はいつになくわかりやすいネタが多い。いつもの客はいるので、気を抜いてもらってはこま... ...続きを見る

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2008/02/03 22:29
上方落語の妙味 330年前に鹿野武左衛門が八重洲で始めたその近くで
今日、初めての生の上方落語を堪能した。八重洲ブックセンターの8Fで開催された「新春特別企画・上方落語三昧 桂文我の世界vol.11」である。パンフレットによると、今から330年ほど前、上方からやってきた鹿野武左衛門が現在の八重洲ブックセンターの近くで噺の場を持ったことから江戸の落語が始まったという。  演目は、桂まん我の「ちりとてちん」、桂宗助の「らくだ」、桂文我の「源平盛衰記」、最後に三人による「新春大喜利」  先週の国立名人会で三笑亭可楽が江戸落語バージョンとしての「... ...続きを見る

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2008/01/13 21:26
笑いで正月気分を楽しむ 新春国立名人会(国立演芸場の舞台)
 国立演芸場の新春国立名人会が2日から7日まで開催されている。今日も満員御礼。獅子舞から始まり、曲独楽など正月らしい演目もある。  演目も、華やかなものが多い。柳家喬太郎は「子ほめ」、春風亭小柳枝は「時そば」、三笑亭可楽は「ちりとてちん」(台湾の珍味という設定)。中入りをはさんで、澤孝子の浪曲「春日局」、三遊亭円丈の「蝦蟇の油」。あやつり人形のニューマリオネットも獅子舞が見事。  トリは、入船亭扇橋。昭和6年生まれの師匠は今年77歳になる。ネタは「鰍沢」。寒い時期にぴったり。怖い話で... ...続きを見る

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2008/01/06 21:36
古典落語の意気込みを感じる〜桂歌丸の国立演芸場8月中席公演
 半蔵門にある国立演芸場の8月中席公演は、桂歌丸師匠がトリを努めている。題目は、三遊亭圓朝作の怪談乳房榎(ちぶさえのき)で、文字通り、8月のこの時期にふさわしい。11日から20日までであるが、連日満員御礼とのこと。 ...続きを見る

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2007/08/19 00:44
こころ暖まる語り口で人生の機微を〜林家木久蔵師匠が地元でW襲名披露
 7月28日(土)世田谷パブリックシアター(三軒茶屋)で、林家木久蔵師匠と息子きくお氏のダブル襲名披露前々月祭が開催された。木久蔵師匠は世田谷区在住、世田谷パブリックシアターは開設10年目ということで、10周年記念でもあった。  木久蔵師匠は苦労人。下町の生まれだが大空襲で自宅は全焼。高校卒業後、食品会社に入るが、絵を描きたいということで、漫画家の師匠に弟子入り。しかし、そこで、話術の才を見出され、落語会に入る。木久蔵という名前は、落語界で仕えた二人の師匠の名前を頂戴したものだという。今回... ...続きを見る

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2007/07/29 22:36

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