新国立劇場『さまよえるオランダ人』エフゲニー・ニキティンのオランダ人と合唱団に拍手

  新国立劇場で、3月11日、14時~17時(うち休憩25分)の『さまよえるオランダ人』を鑑賞した。ワーグナーの比較的初期の作品だが、その後のオペラの要素がいっぱいに詰まっていること、豊かな序曲、その後の作品でも見られないような合唱の多用、オランダ人の登場の場面にうかがえるような演劇的要素など、その魅力はたっぷりだ。演出は、2007年に引き続きマティアス・フォン・シュテークマンで、オーソドックスながらもダイナミックなもの。
   今回の上演では、事前のトークにおける演出家の紹介のとおり、オランダ人のエフゲニー・ニキティンが素晴らしかった。
また、いつも感じていることだが、新国立劇場の合唱団の力量である。この作品ならではの迫力であった。音楽性もさることながら、言語指導が良いのであろう。公式パンフレットで合唱指揮の三澤洋志さんが「言葉による表現というのが、オーケストラと合唱の最大の違い」として合唱指揮をするうえで言語に通じていることが大事だと語っている。
 トマーシュ・ネトピル指揮の東京交響楽団も気になるところがなかったわけではないが、豊かなワーグナーを聴かせてくれた。

○ 指揮 トマーシュ・ネトピル
○ 管弦楽 東京交響楽団
○ ソリスト
・ ダーラント ディオゲネス・ランデス
・ ゼンタ ジェニファー・ウィルソン
・ エリック トミスラフ・ムツェック
・ マリー 竹本節子
・ 舵手 望月哲也
・ オランダ人 エフゲニー・ニキティン

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