新国立劇場「アルマゲドンの夢」 パンデミック世界の未来図

201121新国立劇場「アルマゲドンの夢」.jpg世界最終戦争の夢 ウェルズSF傑作集 - H・G ウェルズ, 阿部 知二
世界最終戦争の夢 ウェルズSF傑作集 - H・G ウェルズ, 阿部 知二

11月21日(土)は、新国立劇場の第二弾『アルマゲドンの夢』。2度の世界大戦の前に書かれた物語。見知らぬ他人同士が電車内で交わす会話を通じて、戦時下における全体主義的な世界を描き出す。
午後2時開演で、休憩なしの1時間40分の1幕物だが、シーンは9つに分かれる。台本作家によれば、独裁者ジョンソン・イーヴシャムは、現実のナショナリスト政治家の名前から採ったものらしい。「起こり得る未来、ポピュリズム、弱腰政治家、無気力で泡の中に住む都会人によって拍車がかかった未来」ということだ(公演プログラム18-19頁)。

藤倉大氏の音楽は違和感なく溶け込んでいる。シーン6+7には「Willow song(裏切りの詩/柳の歌)を登場させた。ベルディの歌劇『オテロ』にも登場するこの詩。シェイクスピアの詩なのだ。

そして、救いのテーマはネットワーク、いわば絆の重要性なのだろう。(小野俊太郎 公演プログラム35頁)

大野和士氏が藤倉大氏の委嘱したこの作品、世界初演の意義は大きい。


原作 H.G.ウェルズ
台本 ハリー・ロス(H.G.ウェルズの同名小説による)
作曲 藤倉大
指揮 大野和士
演出 リディア・シュタイアー
美術 バルバラ・エーネス
衣裳 ウルズラ・クドルナ
照明 オラフ・フレーゼ
映像 クリストファー・コンデク
ドラマトゥルク マウリス・レンハルト

ソリスト
クーパー・ヒードン ピーター・タンジッツ(テノール)
フォートナム・ロスコー/ジョンソン・イーヴシャム セス・カリコ(バス・バリトン)
ベラ・ロッジア ジェシカ・アゾーディ(ソプラノ)
インスペクター 加納悦子(メゾソプラノ)
歌手/冷笑者 望月哲也(テノール)

兵士 ボーイソプラノ

合唱 新国立劇場合唱団 
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団

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この記事へのコメント

Henry
2020年11月23日 11:43
今の時期 外国人ソリストが来て驚きました。
シュタイントギル
2020年11月23日 15:40
Henryさん、コメントありがとうございます。外国人ソリストは待機もきちんとしているようです。もっとも待機に支障があり、出演が叶わなかった人もいるそうです。