新国立劇場「ワルキューレ」 日本人ソリストで好演

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楽劇「ニーベルングの指環」第一夜「ワルキューレ」ネーデルラント・オペラ1999年 [DVD] - ヘンヒェン(ハルトムート), ブレッヘラー(ヨーン), キース(ジョン), リドル(クルト), ワーグナー, ヘンヒェン(ハルトムート), ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団
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  3月14日(日)は午後2時から新国立劇場でワーグナーの『ワルキューレ』を鑑賞。予定上演時間:約5時間10分(第Ⅰ幕65分 休憩40分 第Ⅱ幕95分 休憩35分 第Ⅲ幕75分)ということだが、若干遅れ気味で、終演は19時15分だった。
 「ニーベルングの指環」のなかで『ラインの黄金』に引き続いて上演されるのが通例だが、今回は単独上演の形。人気の演目なので、それもありうる形。演出は、2016年に引き続き、ゲッツ・フリードリッヒでわかりやすく、指揮も芸術監督の大野和士氏が自ら執る。
 惜しむらくは、海外ソリストの来日が、ヴォータンのミヒャエル・クプファー=ラデツキーだけだったこと。ジークムントは第1幕と第2幕でソリストを交代させるという苦肉の策。不満は残るが、それでも、日本人ソリストの奮闘で、かなりの水準のものが楽しめたのではなかろうか。藤村実穂子はベテランの貫禄だし、池田香織はびわ湖ホールでの公演でブリュンヒルデを演じたということで健闘が光る。村上敏明のジークムント、小林厚子のジークリンデも納得だった。

 ワルキューレは、「指環」の物語は一休みという形で、「愛」の物語。そうした意味では、日本人ソリスト中心でかえってわかりやすかったのかもしれない。もっとも、『ジークフリート』では本格的なヘルデン・テノールの登場を待ちたいところ。海外ソリストはもちろんだが、日本人ソリストの成長ということも期待したい。

なお、オーケストラは、ピット内の間隔を確保するため、アルフォンヌ・アッバスがコーブルク歌劇場で1906-07年に上演した際に使用した管弦楽縮小版(管楽器全体を約半分に縮小)を使用したとのこと。響きに物足りなさがあったとしても、日本人ソリスト中心の今回の上演では、かえって良かったのかもしれない。

指揮 大野和士
演出ゲッツ・フリードリヒ
美術・衣裳ゴットフリート・ピルツ
照明キンモ・ルスケラ
ジークムント(第1幕)村上敏明(テノール)(第2幕)秋谷直之(テノール)
フンディング 長谷川 顯(バス)
ヴォータン ミヒャエル・クプファー=ラデツキー(バリトン)
ジークリンデ 小林厚子(ソプラノ)
ブリュンヒルデ 池田香織(メゾソプラノ)
フリッカ 藤村実穂子(メゾソプラノ)
ゲルヒルデ 佐藤路子(ソプラノ)
オルトリンデ 増田のり子(ソプラノ)
ヴァルトラウテ 増田弥生(メゾソプラノ)
シュヴェルトライテ 中島郁子(メゾソプラノ)
ヘルムヴィーゲ 平井香織(ソプラノ)
ジークルーネ 小泉詠子(メゾソプラノ)
グリムゲルデ 金子美香(メゾソプラノ)
ロスヴァイセ 田村由貴絵(メゾソプラノ)
管弦楽 東京交響楽団

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