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情熱のアルレッキーノ〜ミラノ・ピッコロ座の公演おおいにうける
2009年7月3日、世田谷パブリックシアターでミラノ・ピッコロ座の公演があった。演目は、『アルレッキーノ〜二人の主人を一度に持つと(Arlecchino Servitore di due Padroni)』である。演出はジョルジョ・ストレーレル、7月3日(金)の公演の主役のアルレッキーノは、フェルッチョ・ソレーリ、アルレッキーノを初めて演じたのは1960年の米国ブロードウェイにおける公演の際というから、なんと50年のキャリアである。
ミラノ・ピッコロ座はこの演目を何回か来日公演しており...
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2009/07/04 01:13 |
たい平の青菜は明るく米団治のたちぎれ線香は若旦那らしく(読売GINZA落語会)
6月30日(火)夕方、ルテアトル銀座で開催されている第27回読売GINZA落語会に初めて行ってみた。寄席と違い高級な雰囲気、聴衆もそれなりのクラスだろうか。メンバーは張り切っている。米団治を襲名した桂米団治、圓楽を襲名する三遊亭楽太郎、そして主任は林家たい平である。テレビでもお馴染みのメンバーであるし、それぞれに得意の演目である。
前座の落語はない。いきなり、入船亭扇辰の落語である。師匠の噺は土曜日のトリで聞いたばかりで立て続けというのも初めて。「茄子娘」は師匠の入船亭扇橋が得意...
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2009/07/01 22:01 |
カフカと聖職者のことの覚書き
聖職者のことをドイツ語でGeistlicheという。ドイツ市民生活におけるキリスト教のウエイトはとても大きいので、この言葉も通常、用いられる言葉として知っていて損はない。
この言葉を自覚したのは、カフカの審判の中の大聖堂の章である。出てくる僧は、教誨師なのだが、聖職者とも表記されており、むしろ、そういった用例の方が多い。
ドイツ人と話していて初めてこの言葉を用いたのはG・Rとであった。Rさんはドイツにある民間博物館の館長であった。そこはRさんのコレクションをもとにつくられ...
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2009/06/28 21:21 |
修善寺物語をオペラで観る 坂田藤十郎の演出を味わう
『修善寺物語』は、日本人の手による日本語オペラである。原作は岡本綺堂、演出は上方歌舞伎の第一人者の坂田藤十郎である。鎌倉幕府の第二代将軍源頼家の悲劇の物語、その中に面作師の‘夜叉王’とその娘‘かつら’の芸術と愛と人生の物語が横糸として織り合わされる。舞台は、その名前のとおり現在は静岡県の修善寺。今なお、伊豆の山中という風情が残る温泉地である。
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2009/06/28 19:43 |
花形演芸大賞スペシャルは授賞式がおもしろい
国立演芸場では、1979年の開館以来、定席のほか、若手芸人の高座の機会として、毎月、「花形演芸会」を開催している。その出演者の中から優秀な方を年度ごとに表彰している。花形演芸大賞(最初は、国立演芸場花形新人演芸会新人賞)がそれであり、20年度の「花形演芸会」のレギュラー出演者19組のうち、その中から「大賞」「金賞」が、レギュラー以外の出演者から「銀賞」が選ばれたものである。近年の落語家の大賞受賞者には、柳亭市馬(平成7年度)、橘家圓太郎(平成8年度)、春風亭昇太(平成11年度)、柳...
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2009/06/28 00:13 |
『アンコール・ドイツ語講座U応用編』を愉しみに
NHKの語学講座、2008年度に大幅な番組改編があり、英語以外の語学については、20分番組・週6日放送から15分番組・週5日放送に短縮された。その代わりというか激変緩和措置というのか、2008年度については、過去の番組をアンコール放送することとなり、それがなぜか2009年度も続いている。
2008年度のアンコール・ドイツ語講座は応用編だけで構成されていたが、2009年度は入門編・応用編の2部構成、私にとってメリットは縮小したが、それでも生のドイツ語を聴けるのはいいので、今年度も応用編だ...
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2009/06/23 23:16 |
極め付きは小三治の百川 寄席で9時間半の落語をたっぷりと味わう
2009年6月21日(日)の新宿末廣亭6月下席初日は、昼の部の前座のところから椅子席は満席、じきに二階席も埋まり、夜には満員御礼。
夜の部の主任の小三治は、出囃子がかかってもなかなか出てこない。話そうとしていた噺を忘れたのだという。あれこれしているうちに思い出す。新宿末廣亭の高座が終わると路地を通って近所にあった蕎麦屋に行くことにしていたのだという。遅い時間になるが、店はやっていて、味も結構いけた。ところが、その店は突然に店をたたんだのだという。そのあたりはオカマがたくさんいる(新...
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2009/06/22 21:16 |
『チェネレントラ』(新国立劇場)は愉しめる
2009年6月14日(日)午後2時〜5時15分(休憩25分1回)でロッシーニのオペラ『チェネレントラ』(新国立劇場)を観た。
この演目、ちょうど14年前にザクセン州立歌劇場で観た。ギリギリに駆けつけたので、3幕構成の1幕目はスクリーンで鑑賞。2幕目から4階席に入って観た。この劇場の天井には美しい絵が描かれている。その魅力に釘付けになってしまい、さらには疲れてぐったりした幼子を抱えたままでは、遠く離れた舞台にはなかなか集中できない。そのうちに大団円となり、気球に飛び乗った王子とシンデレラが上...
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2009/06/14 21:35 |
劇団Labo公演 「眠レ、巴里」(美しい街並みと星空の奈落)
パリのホテルの1室の中の姉妹。時差呆けでどこにも出たくないおっくうな妹。積極的でパリの街並みを語る姉。姉妹の台詞のやりとりは続く。幼い頃に妹の口に指をしゃぶらせたことを語る。エッフェル塔からこの部屋が見えるだろうか。レストランで注文できるだろうか。英語は?母に電話をかける。切れているはずなのにと妹は言う。
劇団Laboは、今回の上演でも、ピアノ演奏を随所に盛り込んでいる。ヤナーチェクの「草かげの小道にて」(チェコ語Po zarostlém chodní...
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2009/06/13 23:03 |
『掟の問題(Zur Frage der Gesetze)』を読む
カフカの八折りのノートの二冊目に記されてあった小編である。
‘残念ながらわれわれの掟はあまりよく知られていない。支配者である小さな貴族間の秘密であるからだ。’で始まる奇妙な物語である。
この場合の『掟』に相当するドイツ語は『das Gesetz』、相当する日本語は、“法、法規範、法律、法令、法規;(一般に)おきて;(聖書・ユダヤ教)律法、トーラー”(小学館「独和大辞典」)と広義なのである。
ハプスブルクのオーストリア帝国が崩壊に瀕し、貴族社会が終末にさしかかり、ブルジョア社会...
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2009/06/12 21:58 |
小三治 シャイな名人のドキュメンタリー
ポレポレ東中野で映画『小三治』を観た。観客は50名ほどだったろうか。夜9時から2時間、東中野という点がおっくうだったのだが、上映は12日までということなので、思い切って出掛けた。
テレビにはほとんど出演することはなく、目立つことが嫌いな師匠。その記録を残すことが嫌いな人を記録したドキュメンタリー映画というのがこの映画のポイントである。落語ブームとはいっても、この映画に皆がすぐに食いつくわけではないだろう。鈴本演芸場における「歌ま・く・ら」公演の時に師匠から録音の依頼があったことをきっかけに...
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2009/06/12 20:47 |
シュトルムの文学を毛沢東が好んだのは政治家のリアルな切実感?
ドイツの作家・詩人として日本でも知られてきた存在として19世紀に北ドイツで活躍したテーオドーア・シュトルムがいる。翻訳も岩波文庫などでいくつかの作品を読むことができる。
1989年には、没後100年を記念して日本シュトルム協会がシュトルム文学論集を刊行している。その中で、高橋健二氏が「シュトルム・毛沢東・ツルゲーネフ」という論文を寄稿し、‘毛沢東がシュトルムの『みずうみ』を愛読していることを、ドイツのテレビで知った時、私は少なからず驚いた。’と述べている。毛沢東は優れた詩人でもあるとし...
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2009/06/07 19:59 |
新宿末廣亭6月上席 昼席は大入り満員、太神楽曲芸は見事
2009年6月6日(土曜日)の新宿末廣亭の6月上席昼席に途中から入ったが二階席も埋まり、立ち見が出る盛況ぶり。若者が目立った。
相撲取り出身の三遊亭歌武蔵が得意の相撲噺に花を咲かせる。三遊亭歌之介は、方言、外国語の小噺を駆使して爆笑龍馬伝に入るが、脱線に次ぐ脱線で本論はなかなか進まない。しかし、若者の人気は抜群。
夜席はそれほどの入りでもなかったが、そこそこの客はいた。三遊亭金馬の中トリ、三遊亭小金馬の代演ということで、先週の国立名人会と同じような師匠の噺を聞くこととはなった...
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2009/06/07 18:24 |
岸田劉生の『麗子像』の謎に迫る
最初、後期印象派に学んだ岸田劉生は、その後、北方ルネッサンスに影響を受けたのだという。アルブレヒト・デューラーやファン・ダイクだ。そういえば、麗子像も、いくつかの作品を並べてみると、その影響がよくわかる。その写実性、内面に潜む力強さ。夫人の肖像画には、よりそれらしい雰囲気がある。
新宿の損保ジャパン・東郷青児美術館で開催されているのは、『没後80年‘岸田劉生’肖像画をこえて』という展覧会。入り口のステージは自画像が並び、ゴッホのそれと対比される。そして、首狩りと称した友人たちの肖像画づく...
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2009/06/07 18:02 |
心は古代ギリシャ
帰りの電車でK教授と乗り合わせた。最近は、ギリシャとか、トルコに出掛けているのだという。教授のホームページには、その地域の写真が最近、豊富であったが、昔に撮ったものかと思っていた。
教授はペルガモン博物館に触発されていたし、古代ギリシャ語も勉強していた。アクロポリスの写真も拝見していた。そういえば、以前に電車で乗り合わせたときは、プラトンを読んでいた。「国家」もそうだし、「法律」もそうだ。そして、ペルガモンは現代のトルコに位置する都市である。
ツアーで旅行すると、肝心なところも、...
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2009/06/02 22:35 |
佃祭を味わう
5月31日(日)の国立名人会(国立演芸場)に行った。“佃祭”は三遊亭金馬(四代目)の得意とする演目だという。この噺、古今亭志ん朝のものをよく聴いているが、そのほかに演じている人はけっして多くない。佃祭が開かれる住吉神社は東京・月島にある。8月6日が例大祭だ。
志ん朝の噺では、マクラで、歯痛を治すために戸隠様に祈願するエピソードが紹介されている。梨の実に名前を書き、川に投げ入れて、その後、梨の実を絶って祈願するというもの。梨の実は‘有りの実’と言い換えられる。これは、最後にサゲに通じるのだが...
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2009/05/31 21:06 |
カフカのデァ・プロツェス(審判)最終章の犬
優れた文学作品には、読者を魅了する殺し文句、呪いの言葉がある。カフカのデァ・プロツェス(審判)最終章の一文もそうだ。
»Wie ein Hund!« sagte er, es war, als sollte die Scham ihn überleben.
台詞の部分»Wie ein Hund!«は、高校時代に読んだのは角川文庫の本野亨一・訳の翻訳で“犬のようにくたばる”というもの。当時、ちょうどNHKテレビでカフカの文学作品の特...
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2009/05/24 11:18 |
小言幸兵衛に古川橋で出会う
国立演芸場の5月中席は柳家権太楼が主任なのだが、5月16日は先代柳家小さんの命日。後で朝日名人会の録音があるということで中トリという扱い。先代柳家小さんも得意としていた“笠碁”。雨が降りそうな土曜日の午後、梅雨の前にてふさわしい噺である。
主任は、春風亭一朝。演目は“小言幸兵衛”。幸兵衛さんの本名は田中幸兵衛、麻布の古川橋の大家である。実は、この噺、最近、聞きたくてたまらなかった。圓生の‘小言幸兵衛’をCDで聞くのだが、なにか物足りない。古今亭志ん朝の‘搗屋幸兵衛’は独特の世界。...
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2009/05/16 22:26 |
オペラの新演出(ムツェンスク郡のマクベス夫人)
新国立劇場で5月10日まで上演していた『ムツェンスク郡のマクベス夫人(ショスタコーヴィッチ)』、14日の日本経済新聞では辛口の批評だったが、15日の朝日新聞では全く逆の甘めの批評、最近のオペラ上演に関しては演出をめぐって評価が大きく分かれるようだ。(もっとも日経の批評は、演出家の立ち会いがなかったために歌手の演技や群衆の扱いに疑問といったものであったが・・・)
かつて、シュトゥットガルトの歌劇場で、“ニュルンベルクのマイスタージンガー”を観た。目と耳の肥えたドイツ人は新演出好み、...
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2009/05/15 23:56 |
桂枝太郎(三代目)が登場、岩手訛りが抜けないが新作で頑張る!!
新宿末廣亭の5月上席夜の部は落語芸術協会の新真打昇進披露興行でもある。最終日の10日(日)に行ってみた。
中入りの後は、恒例の新真打口上である。桂米助師匠の司会で、三遊亭小遊三師匠、橘ノ圓師匠、桂歌丸師匠が弟子をそれぞれ紹介する。10日の主任は、桂枝太郎。もともとは上方の名前であるが、東京で二代目を襲名した先代は、新作の旗手として、地球の裏側とか、自家用車とか、パチンコなどをテーマに活躍したようだ。このたびの襲名に当たっては一番弟子であった桂圓枝師匠の尽力があったのだという。
岩...
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2009/05/10 23:53 |