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zoom RSS 花形演芸大賞スペシャルは授賞式がおもしろい

<<   作成日時 : 2009/06/28 00:13   >>

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 国立演芸場では、1979年の開館以来、定席のほか、若手芸人の高座の機会として、毎月、「花形演芸会」を開催している。その出演者の中から優秀な方を年度ごとに表彰している。花形演芸大賞(最初は、国立演芸場花形新人演芸会新人賞)がそれであり、20年度の「花形演芸会」のレギュラー出演者19組のうち、その中から「大賞」「金賞」が、レギュラー以外の出演者から「銀賞」が選ばれたものである。近年の落語家の大賞受賞者には、柳亭市馬(平成7年度)、橘家圓太郎(平成8年度)、春風亭昇太(平成11年度)、柳家花緑(平成9・12年度)、立川談春(平成15年度)、柳家喬太郎(平成16〜18年度)、三遊亭遊雀(平成19年度)といった面々がいる。
   今回は、大賞はなかったが、金賞が3人と1組あった。大賞がなかったのは、今年の審査は審査員の意見が割れたためだという。賞そのものは4月に発表されていたが、6月27日(土)は表彰式で、その受賞者による公演が一緒に行われたというものである。

 授賞式では審査員の講評があったが、なかなか手厳しい。時代劇コントの‘カンカラ’には、ネタの使い回しが見受けられるとその安易さを指摘する。最近注目の柳家三三は大賞の器だが、今後を期待したいという。ということで、トリはといえば、花形演芸会には入門から20年以内という制限があり、今回でその資格を失う入船亭扇辰が主任を務めた。
 公演の方はといえば、最初の‘古今亭菊志ん’は長髪で登場(受賞後の挨拶では、賞金は、床屋に使うと言う)し、泥棒噺である「だくだく」を歯切れ良く演じる。貧しい独身者のところに泥棒が押し入る噺、若手が演じやすい演目なのかもしれない。ひとりコントの‘オオタスセリ’はシンガーソングライターでもありマルチタレントだが、コントも見事だった。演劇から寄席の世界に勝負に出たということであろうか。‘柳家三三’は師匠にならったのかゆうゆうとした足取りで高座に向かう。若いながら堂々とした「短命」だが、やはり年齢という衣が欲しいところ。‘古今亭菊之丞’は甘いマスクと声を活かして「幾代餅」で人情の機微と笑いを誘う。ゲストの‘橘家圓太郎’の「たがや」はスケールが大きい。時代劇‘カンカラ’も新鮮。
   主任の‘入船亭扇辰’も師匠にならったのかこれもゆうゆうとしている。「天狗裁き」は最高の金賞らしい出来であった。
   国立演芸場も、ほかの寄席とは違う趣向を凝らしていかなければ生きていけない。今日の演目、それぞれに面白かったが、表彰式は芸人のそれらしく台本なき間合いの勝負となり、これが最も収穫だったといえようか。来年はもっと堅さがとれたものになっているのだろうか。


○ 前座 入船亭辰じん 寿限無
○ 落語 古今亭菊志ん(銀賞) だくだく
○ ひとりコント オオタスセリ(銀賞) 朝のラジオ体操、選挙応援
○ 落語 柳家三三(金賞) 短命
○ 落語 古今亭菊之丞(金賞) 幾代餅
(中入り)
平成20年度 花形演芸大賞 表彰式
○ 落語 橘家圓太郎(ゲスト) たがや
○ 時代劇コント カンカラ
○ 落語 入船亭扇辰(金賞) 天狗裁き

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