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zoom RSS 研究熱心な歌丸師匠の「豊志賀の死」を聴く

<<   作成日時 : 2009/08/15 00:03   >>

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  お盆の時期の寄席はいつも大入りである。国立演芸場も、8月中席は、毎年、桂歌丸師匠が主任を務め、怪談話を演じる。8月14日(金)は歌丸師匠の73歳の誕生日だが、寄席は休ませてくれないと師匠の嬉しい悲鳴。
  今回は、中席の夜の部で、「新聞記事」(前座の瀧川鯉ちゃ)、「看板の一」(桂米福)という初めての噺を二つ聴いた。どちらも、もともと上方の噺で、「新聞記事」は「阿弥陀池」の改作版らしい。「阿弥陀池」なら笑福亭鶴光の口演を聴いたことがある。「看板の一」は桂米朝などが得意とする演目。
  三笑亭可龍の「締め込み」も夫婦喧嘩の描写に迫力があって面白い。また、桂小南治の「ちりとてちん」も、腐った豆腐をそれらしい食品に仕立て上げる描写や、それぞれの人物描写がとても印象的。雷門助六は、踊りの上手さでも定評があるが、今回は、恒例のあやつり人形以外の踊りも披露してくれた。
  桂歌丸師匠の「真景累ヶ淵」はCDですべて聴いているが、寄席で実際に聴くのは初めて。師匠は、これまでの口演5回で、先人が演じなかった「お熊の懺悔」まで演じているのだが、実は、「豊志賀の死」の部分はサラッと逃げてきた。ところがそれに気づいた国立演芸場の方から、是非、これを演じて欲しいとの依頼があったのだという。この演目、六代目三遊亭圓生、八代目林家正蔵、五代目三遊亭圓楽、古今亭志ん朝など多くの名演がある。なにも自分が演じなくともいいのではと思ったのだという。ということで、今回は、幸運にも、最も劇的な「豊志賀の死」を寄席で聴くことができた。
  8時22分に始まり、9時17分までの55分間の口演であったが、研究熱心な歌丸師匠らしい様々な工夫がみられる。圓朝の口述筆記そのままでは、今の聴衆には少し距離を感じるであろう。古今亭志ん朝などは自らも認めているように、怖さがあまり感じられないものとなっている。その点、今回の歌丸師匠のものは、劇場の照明を微妙に落としつつ、豊志賀や弟子たち、新吉、お久の人物描写を微妙に描き上げ、因果応報のこの作品の怖さを豊かに演じていると感じた。
 

○ 前座 瀧川鯉ちゃ 新聞記事
○ 落語 三笑亭可龍 締め込み
○ コント コントD51
○ 落語 桂米福 看板の一
○ 漫才 Wモアモア
○ 落語 雷門助六 浮世床 (踊りは、「おいとこ」、「あやつり人形」)
(中入り)
○ 落語 桂小南治 ちりとてちん
○ 音曲 松乃家扇鶴
○ 落語 桂歌丸 豊志賀の死(「真景累ヶ淵」より)



桂歌丸「真景累ヶ淵」
テイチク
2006-02-22
桂歌丸

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円熟の高座ですが…  ...
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