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みんなの「寄席」ブログ

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こなし『やかん』(笑遊)、映像『酢豆腐』(夢花)、楽しみ『読書の時間』(春馬)新宿末廣亭6月中席
こなし『やかん』(笑遊)、映像『酢豆腐』(夢花)、楽しみ『読書の時間』(春馬)新宿末廣亭6月中席    6月17日(土)は、新宿末廣亭6月中席に午後7時少し前に入る。中トリが神田松鯉の講談。味わいのある舞台。  およそ二時間だけであったが、それなりに楽しめる内容だった。入りは半分強程度だが、前は詰まっているし、途中で帰る人もいない。  春馬師匠は、桂文枝の新作『読書の時間』で楽しめる。夢花師匠の『酢豆腐』も少しまだるっこいが映像は浮かび上がる。 主任の笑遊師匠の『やかん』、使いこなしている演目という感じで面白い。 ...続きを見る

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2017/06/18 19:07
活躍へ期待『片棒』(遊馬) 新宿末廣亭4月中席夜の部
 活躍へ期待『片棒』(遊馬) 新宿末廣亭4月中席夜の部 新宿末広亭4月中席夜の部に7時直前に入る。2割程度の入り。神田松鯉師匠の講談は初めから聞きたかったところ。  主任は遊馬師匠で、『片棒』はなかなかの出来栄え。いずれ人気が出てくるだろう。 ...続きを見る

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2016/04/23 21:07
圓朝の語り口『鰍沢』(龍玉)、祖父譲り『粗忽の使者』(花緑)、豊かな『片棒』(志ん陽)
圓朝の語り口『鰍沢』(龍玉)、祖父譲り『粗忽の使者』(花緑)、豊かな『片棒』(志ん陽)   2月21日(日)は、第441回 花形演芸会で、通常の花形演芸会は空席があるのだが、今回は満員御礼。その理由を探れば、一つは国立演芸場の営業努力。放送大学との連携講座という旗を掲げた人も見かけた。また、一つは人気の花緑師匠。さらに、主任の蜃気楼龍玉師匠の演目の鰍沢、この時期でなければ味わいが出ない演目だ。  立川談吉の『よかちょろ』は珍しい噺。チャレンジは面白い。桂宮治の『権助芝居』も沸かせる。ただ、賑やかだけでなく濃淡がほしい。志ん陽師匠の『片棒』は、古今亭一門らしい豊かな噺に仕上がっ... ...続きを見る

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2016/02/21 19:36
納得『王子の狐』(圓馬)、上方の魅力『たちきり』(茶楽) 新宿末廣亭1月下席
納得『王子の狐』(圓馬)、上方の魅力『たちきり』(茶楽)  新宿末廣亭1月下席   1月24日は新宿末廣亭1月下席夜の部にも顔を出す。3割程度の入りだろうか。正月以外であればこんなものだろう。  圓馬師匠の『王子の狐 』はわかりやすく丁寧。主任の茶楽師匠は、『たちきり』。この演目、鳴り物入りで上方落語という感じもあるが、東京でも味わえる。 ...続きを見る

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2016/01/30 23:44
老体に鞭打っての好演『紙入れ』(歌丸)
老体に鞭打っての好演『紙入れ』(歌丸)  11月29日(日)、新宿末廣亭11月下席夜の部に行く。落語芸術協会で、主任は桂歌丸会長。1階席はほぼ満席。桂富丸の『老稚園』は、古今亭今輔の新作落語らしい。  主任の歌丸師匠、痛々しいが、老体に鞭打って『紙入れ』を好演。 ...続きを見る

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2015/12/07 22:23
二代目圓生の珍しい古典落語『怪談累草紙〜親不知の場〜』(正雀)ほか
二代目圓生の珍しい古典落語『怪談累草紙〜親不知の場〜』(正雀)ほか 9月25日(金)は、第609回紀伊國屋寄席。今回は主任が正雀師匠で珍しい古典落語を披露。『怪談累草紙〜親不知の場〜』は、二代目三遊亭圓生 作のもので、二代目三遊亭圓生は、圓朝の師匠に当たる。この人の作品では唯一現存する作品だという。ストーリーは、宿に泊まった武士が聞こえてくる唄に惚れてしまい、夜這いに そして結婚を申し込むという噺。しかし、朝、武士が観た嫁さんの姿は!!!??というもので、この時代ならさもありなんというものだ。  中トリとして演じた『親子茶屋』は、これも芸者遊びの噺。彦丸... ...続きを見る

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2015/09/26 11:50
ポカスカジャンに刺激を受けて盛り上がり 花形演芸会スペシャル〜受賞者の会〜
ポカスカジャンに刺激を受けて盛り上がり 花形演芸会スペシャル〜受賞者の会〜  6月15日(月)18時〜は、花形演芸会スペシャル〜受賞者の会〜である。平成26年度花形演芸大賞の受賞者が集い、得意の演目を演じるのと、贈賞式における受賞者たちの個性豊かな振る舞いが面白いので人気がある。今年もまた満員御礼なのである。  司会は談春師匠、大賞受賞者のみ司会者の資格ありだという。(もっとも、大賞受賞者でなくとも司会者を務めていた例はたくさんある)キッコーマン社長だった茂木理事長が賞状を授けるのだが、この会にも慣れっこで微笑ましい。受賞者の中で欠席は柳家小せん師匠だけなので、盛りだ... ...続きを見る

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2015/06/16 22:24
銭湯の落語会に初めて参加 歌蔵師匠の鷹番寄席
銭湯の落語会に初めて参加 歌蔵師匠の鷹番寄席   5月29日(金)午後7時〜東京・東急東横線学芸大学駅にある【鷹番の湯】で開催される「鷹番寄席」に行ってみた。ロビーで聴衆は16名ほどだが、満員御礼。 ...続きを見る

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2015/05/30 00:54
好感度で『藪入り』(晴の輔)、軽笑『親の顔』(志の輔)、関西弁『動物園』(雲水)
好感度で『藪入り』(晴の輔)、軽笑『親の顔』(志の輔)、関西弁『動物園』(雲水)  5月24日(土)は春の立川流落語会の中日で、満員御礼。寄席では聴けない面々だけあって、人気がある。志の輔師匠が出演することも大きい。  真打昇進襲名披露公演ということもあって、軽めの噺が続く。志の彦は、今年4月に二ツ目に昇進したばかりというが、『元犬』をそつなくこなす。志の春はイェール大学卒という国際派だが、『錦の袈裟』は無難。雲水師匠は、関西弁で情景が浮かぶ『動物園』。中トリの志の輔師匠の『親の顔』は軽い噺ながら、お見事。  談四楼師匠の『のっぺらぼう』も昇進披露の軽い噺だが、ベテラン... ...続きを見る

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2014/05/24 22:17
五代目志ん好の『大山詣り』を聴く (国立演芸場5月中席) 
五代目志ん好の『大山詣り』を聴く (国立演芸場5月中席)   5月18日(日)の国立演芸場5月中席は、落語協会の真打ち披露興行。7割程度の入りか。  最若手の志ん丸師匠の『祇園祭』はきびきびしたところが売りだが、もう少しゆとりを見せることも必要だろう。志ん彌師匠の『替わり目』は落ち着いた出来。中トリのさん喬師匠は、軽く『長命』でまとめる。マクラは月下美人の美人薄命のエピソード。  志ん橋師匠は、新真打ち 志ん好の師匠だけあって、『看板の一』は魅力。新真打ち、志ん好師匠は、藤枝の出身だという。富士にちなんで、『大山詣り』。大山は、相模国の大山で、大山石... ...続きを見る

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2014/05/18 20:47
新宿末廣亭 4月下席 新作の枠を超える『ハンバーグができるまで』(喬太郎)
新宿末廣亭 4月下席 新作の枠を超える『ハンバーグができるまで』(喬太郎)   4月26日(土)は、久々の新宿末廣亭。4月から料金は3千円に値上げ。連休に入り4月下席も連休初日といったところだろう。   昼席の最後あたりから入る。二階席は空いているそうだが、一階で立つ。夜席もほぼ満員御礼。二階席にも客が入っている。喬太郎様々だろう。若い客が目立つ。   萬窓師匠の『まぬけ泥棒』は人柄が出て親しめる。中トリの左龍師匠の『棒鱈』も飄々とした味。 食い付きの天どん師匠、新作の魅力はたっぷりだが、表現が曖昧で伝わってこないのは難点。改善をすべきだろう。膝代わりの燕路師... ...続きを見る

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2014/04/28 23:15
お見事『小間物屋政談』(歌丸)、迫力『巌流島』(夢太朗)、活き活き『三日天下』(竹丸)国立名人会
お見事『小間物屋政談』(歌丸)、迫力『巌流島』(夢太朗)、活き活き『三日天下』(竹丸)国立名人会   12月22日(日)午後6時からの国立名人会は、満員御礼。ただし、この名人会、販売後、しばらくは空席があった。23日の圓丈の落語会は早々と売り切れだったのに・・・国立演芸場の窓口も、歌丸師匠がトリなのにおかしいと言う。おそらく、11月に歌丸師匠が健康を害して2週間ほど休業したことが影響しているのだろう。  しかし、ともかくも歌丸師匠なのである。人情噺『小間物屋政談』はお見事というしかない。  そのほか、夢太朗師匠の『巌流島』は迫力があった。竹丸師匠の『光秀の三日天下』も新作の活き活きとした... ...続きを見る

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2013/12/22 23:39
巧さの『夢金』(王楽)、味わいの『紺屋高尾』(柳朝) (第415回花形演芸会)
巧さの『夢金』(王楽)、味わいの『紺屋高尾』(柳朝)  (第415回花形演芸会)  12月21日(土)午後1時からの国立演芸場・花形演芸会は満席。メンバーが揃っており、演目も面白そうということなのだろう。  朝也とたま はレギュラーではないが、若手チャレンジ。どちらも注目される。テンポが新しさを感じさせる。  中トリの王楽師匠、『夢金』は力が入るネタで、人物の使い分けも巧い。トリの柳朝師匠は淡々と『紺屋高尾』で、吉原の情景はなかなかお見事。ただし、二人の師匠とも、サゲをもう少し丁寧にしたほうが良いのではないか。  白酒師匠は、悠々自適のゲスト出演。 ...続きを見る

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2013/12/21 22:38
国立演芸場11月上席 めげるな天どん!新作の期待
国立演芸場11月上席 めげるな天どん!新作の期待  国立演芸場11月上席は、落語協会の真打昇進襲名披露公演。今回はなんと5人。昨年の一之輔、そして、文菊、志ん陽に追い越されていたメンバーと言うことらしい。しかし、これからが勝負だ。11月2日(土)は圓丈師匠の弟子、天どんが登場ということなので、新作を期待。  満員ではないものの、かなりの入り。天どん師匠は、国立埼玉大学教育学部卒で教員免許も持っているという。落語研究会出身で41歳独身ということで、若い女性客も目立つ。  さすがに新作が多い。丈二師匠の『1パーミルの恋人』は初めて聴くが、それな... ...続きを見る

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2013/11/02 21:44
第五回正蔵 正蔵を語る 木訥な魅力
第五回正蔵 正蔵を語る 木訥な魅力  なぜか、“正蔵 正蔵を語る”、毎回、聴いている。10月27日(日)の国立演芸場、入場時点では満員御礼ではないが、ほぼ満員の入り。正蔵師匠は、器用な方ではないし、3回目の後は、いったんは中断(平成23年)したのだが、翌々年から再開し、今年は2年目だ。師匠が最後にお礼を述べたところ、聴衆から、来年は6回目という声が掛かった。多くは期待しているだろう。本流の魅力があるのかも知れない。   『猫と金魚』は田河水泡の作、軽く演じられることが多いが、古典の雰囲気でまとめている。『まめだ』は、師匠が三田純... ...続きを見る

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2013/10/28 01:25
昇太が誘う落語の世界『壺算』(新宿末廣亭9月上席夜の部)
昇太が誘う落語の世界『壺算』(新宿末廣亭9月上席夜の部)    久々の新宿末廣亭である。6時以降の割引料金で入場、まだ席には余裕がある。トリが昇太ということで客層は若め。女性客も目立つ。    桂宮治は昨年二ツ目に上がったばかりであるが、古いネタの『反対俥』を体力でこなしている。春風亭柳太カ師匠の『伝説のカレー屋』は、どこかで一度聴いている新作。瀧川鯉昇師匠の枯れた『粗忽の釘』は何とも言えぬ味わい。    春風亭昇太師匠、笑点ネタ、若大将のゆうゆう散歩(テレビ朝日)を交えながらのマクラは流石。これだけで寄席にきた甲斐があるという感じ。サワリは壺算だ... ...続きを見る

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2013/09/07 00:42
楽しめる『引越の夢』(べん橋)、豊かな表現力『堪忍袋』(遊雀)、クライマックス『真景累ヶ淵』(歌丸)
楽しめる『引越の夢』(べん橋)、豊かな表現力『堪忍袋』(遊雀)、クライマックス『真景累ヶ淵』(歌丸)  国立演芸場8月中席初日は大入り満員。立ち見が出ている。  二ツ目の春風亭べん橋、北海道生まれ、少し訛りがありそれを生かしている。マクラは札幌のエピソードから始まり、サワリは『引越の夢』、なかなか楽しめる内容。  小南治師匠の大入り袋は定番のマクラ。落語も師匠らしい『鋳掛けや』。  食い付きは、遊雀師匠の『堪忍袋』、豊かな表現力で面白い。  トリは歌丸師匠。8月11日は三遊亭圓朝の131年目の命日。歌丸師匠も、谷中の全生庵にお参りしてきたという。そのほか、四谷須賀町にある五代目古今亭今輔... ...続きを見る

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2013/08/11 21:44
第583回紀伊國屋寄席 お見事『八五郎出世』(歌司)、麻雀屋で『小言幸兵衛』(小さん)
第583回紀伊國屋寄席 お見事『八五郎出世』(歌司)、麻雀屋で『小言幸兵衛』(小さん)  7月16日(火)の紀伊國屋寄席は、9割方の入り。夏らしい噺と言えば、『宮戸川』か。小文治師匠が色気のあるスタイルでまとめる。  中トリの歌司師匠の『八五郎出世』は、この噺、こんなに面白かったのかと思わせる出来映え。  トリの小さん師匠の『小言幸兵衛』、サゲは鉄砲屋ではなく、麻雀屋が登場、「どうりでポンポン言う」という下り。どうせなら三味線を入れて欲しかった噺。 ...続きを見る

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2013/07/17 20:29
個性でお大尽と花魁と『お見立て』(小助六)、名人芸『短命』(歌丸)・『蛇含草』(鯉昇)
個性でお大尽と花魁と『お見立て』(小助六)、名人芸『短命』(歌丸)・『蛇含草』(鯉昇)   国立演芸場の7月上席は、落語芸術協会の真打昇進襲名披露公演である。7月7日(日)は、梅雨が明けて暑い盛りだが、七割程度の入りはなかなかのもの。  花助改メ三代目小助六師匠、協会の幹部の面々からは会計事務所職員のようだとからかわれながらも、独特の個性があり、花助時代から注目していた。小助六の初代は、後の第四代古今亭志ん生で、第二代は、後の八代目助六。『お見立て』は、少しまだ荒削りではあるが、小助六師匠の個性が生きる作品のようだ。  歌丸師匠や鯉昇師匠のしっかりとした芸もなかなかいい。  ... ...続きを見る

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2013/07/07 22:06
颯爽とのどかな泥棒噺『転宅』(小三治) 夏の蕎麦『インド人の蕎麦屋』(一琴)新宿末廣亭6月下席二日目
颯爽とのどかな泥棒噺『転宅』(小三治) 夏の蕎麦『インド人の蕎麦屋』(一琴)新宿末廣亭6月下席二日目  新宿末廣亭6月下席はトリが小三治師匠なので、昼席から通しで聴くことにした。昼席の初めから座席は一杯。昼席の終わり頃には立ち席で超満員。  特筆は、第二番目に二ツ目昇進の落語家が登場すること。昼は「まめ平」、夜は「扇」で、確かに前座ではない聴かせる域の噺。また、近く真打ちに昇進する川柳つくしもいいノリ。 ...続きを見る

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2013/06/23 00:26
第582回紀伊國屋寄席 渋い人情と愛情〜説得力のある『不幸者』(圓窓)
第582回紀伊國屋寄席 渋い人情と愛情〜説得力のある『不幸者』(圓窓)  6月12日(水)18時30分〜は、第582回紀伊國屋寄席。当日券もあるがほぼ満席。  中堅どころが揃う落語会で、それぞれの噺もトリで語られるべきもの。しかし、やはりトリの圓窓師匠の『不幸者』は圧巻。  渋い人情噺で、親子の諍いと男女の感情が微妙に絡み合う面白さ。圓窓師匠ならではのものだろう。説得力を感じる迫力。親父のとてもいいシーンで息子の消息、「親不孝者め!」 ...続きを見る

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2013/06/23 00:21
立ち見も出る名人会 マクラもたっぷりの『やかんなめ』(小三治)
立ち見も出る名人会 マクラもたっぷりの『やかんなめ』(小三治)   6月5日(水)18時〜の国立演芸場は、第364回国立名人会で、トリは小三治。満員御礼である。3人ほどの立ち見あり。この予約、連れがいてもバラバラの席という人が目立つ。 ...続きを見る

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2013/06/08 01:04
盛大な拍手で『人情八百屋』(談修)、絶妙の『猫の皿』(志の輔)
盛大な拍手で『人情八百屋』(談修)、絶妙の『猫の皿』(志の輔) 4月27日(土)国立演芸場は、立川流の真打披露公演の中日、トリは談修、中トリは志の輔である。満員御礼は、寄席ではお目に掛からないこのグループの人気、そして志の輔人気だろう。  全体としてきびきびとした雰囲気が立川流らしい。キウイ師匠は、ぜんざい公社改作の『落語公社』、談之助師匠も『安倍晋三物語』と軽めの新作が続く。ベテランらしい龍志師匠の『笠碁』の後は、絶妙の志の輔師匠の『猫の皿』。   生志師匠の『元犬』もサゲに工夫、談四楼師匠が『権助魚』で軽く流すと、文字助師匠は時間調整で新真... ...続きを見る

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2013/04/28 00:40
新作で勝負『雨のち晴れ』(枝太郎)、持ち味『擬宝珠』(文治)、名人芸『鰍沢』(歌丸)
新作で勝負『雨のち晴れ』(枝太郎)、持ち味『擬宝珠』(文治)、名人芸『鰍沢』(歌丸) 4月19日(金)の国立演芸場4月中席夜の部、今回も引き続き、主任は桂歌丸師匠、演目は前半とは異なり『鰍沢』である。 枝太郎師匠、毎日異なった演目を演じているようだが、今回は初日の『不動坊』にしようと思っていたが、始まる前にお客にまた演じて欲しいと言われたので、やめて新作にするという。新作を得意とする師匠、『雨のち晴れ』で正解。鯉昇師匠は、『へっつい幽霊』をさらっと演じる。 文治師匠は、『擬宝珠』、あまり演じられることのない噺、崇徳院、やかん、夏の医者など、切り出しだけで... ...続きを見る

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2013/04/20 01:09
淡々と『七度狐』(花助)、深みのある『時そば』(鯉昇)、名人『中村仲蔵』(歌丸)
淡々と『七度狐』(花助)、深みのある『時そば』(鯉昇)、名人『中村仲蔵』(歌丸)  国立演芸場の4月中席の主任は恒例の歌丸師匠。11日はその初日である。  花助の『七度狐』は淡々と演じるが、味がある。枝太郎師匠の『不動坊』どこか平板、もともと得意とする噺のはずだが・・・?上方落語で吉弥師匠が演じたように鳴り物入りで行きたいところ。鯉昇師匠の『時そば』はお見事。蕎麦屋のハーフ、蕎麦処ベートーベン、甘味でココナッツと蜜と掛けて、新たな境地を開いた。   文治師匠の『肥がめ』は得意の持ち味。歌丸師匠の『中村仲蔵』は名人芸。歌舞伎にも通じているのだろう。聴衆の想像力を十分に... ...続きを見る

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2013/04/13 23:48
残り1時間で楽しむ寄席の夜席(新宿末廣亭3月下席夜の部)
残り1時間で楽しむ寄席の夜席(新宿末廣亭3月下席夜の部)    8時前、入り口は閉鎖され、御用の方はどうぞという状況。帳場は今日の日銭の計算だが、そこを押し入って入る。本来なら8時半に主任が登場というわけだが、閑散期の寄席は、あまり元気はない。     ともかくも、半額で友人と入場。1割程度の入り。『近日息子』を途中から聴いたが、初めての噺で収穫。『幇間腹』も“身体の中を針がぐるぐる回っている。こんな時計なんかいらねえや。”という独自のサゲでこれも収穫。蝙丸師匠がマクラを演じているところで、桟敷に居た小さな男の子が父親に連れられて帰る。気になったか... ...続きを見る

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2013/03/25 23:13
5回目の《圓朝に挑む!》玄人受けの『にゅう』(こみち)、納得『因果塚の由来』(圓太郎)
5回目の《圓朝に挑む!》玄人受けの『にゅう』(こみち)、納得『因果塚の由来』(圓太郎)   第5回目になる国立演芸場の企画公演《圓朝に挑む!》、毎年、聴いているが、今回は、玄人はだしの演目となったようだ。そのせいか、また演者が若手のせいか、満員御礼とはいかないが、9割以上の入りは確保。   “こみち”は身重の身体で現れる。妊娠9ヶ月だという。演目は『にゅう』、金持ちに招待された鑑定家が、気が進まず、身代わりに愚か者を派遣し、その男が失礼千万を働き、金持ちがこれも趣向か?!と驚く噺。 http://homepage3.nifty.com/nadokoro/kogai/nyu.ht... ...続きを見る

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2013/03/23 22:49
 『花見の仇討』(雲助)、『明烏』(花緑)、『猫の災難』(市馬)に並んで光る『百川』(文菊)
 『花見の仇討』(雲助)、『明烏』(花緑)、『猫の災難』(市馬)に並んで光る『百川』(文菊) 3月18日(月)の第579回紀伊國屋寄席はもったいないような布陣だが、当日券はまだあった模様。   ベテランの中にあって、若手真打ち文菊師匠の『百川』はお見事。秋田の西馬音内(ニシモナイ 盆踊りで有名)に毎年出掛ける噺をマクラに日本橋の料亭「百川」で使用人“百兵衛”と魚河岸の若者たちとのやりとりは実に活き活き。花いちの『だくだく』もソツはない。   雲助師匠の『花見の仇討』は期待に違わず、花緑師匠の『明烏』は、貧乏に生まれつき『長屋の花見』を得意とした祖父の先代小... ...続きを見る

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2013/03/18 23:54
好感の『小間物屋政談』(遊馬)、なかなかの語り口『ねずみ穴』(王楽)〜第106回花形演芸会
好感の『小間物屋政談』(遊馬)、なかなかの語り口『ねずみ穴』(王楽)〜第106回花形演芸会    3月9日(土)午後6時からの国立演芸場は、第106回花形演芸会である。好みの演目が並び、ゲストが花緑ということなので、行って観た。満員御礼の札はぶらさがっていなかったが、ほぼ満席。   馬るこ氏は、二ツ目ながら、工夫の『新牛ほめ』、サゲは“アイドルのポスターを張るといい。どこからどうみても、立派な《オタク》だと言われます”志ん陽師匠の『熊の皮』は初めて聞く噺だが、昔からの古典のようだ。妻からの口上を忘れた男が《熊の皮》の用途を聞き、尻に敷くものだと言われ、“女房がよろしくと言っていました... ...続きを見る

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2013/03/10 23:48
上方若手落語会 人気の若手揃いの迫力
上方若手落語会 人気の若手揃いの迫力  2月23日(土)午後5時からの上方若手落語会である。満員御礼。注目の落語家揃いでなかなかの迫力。  笑福亭たまは、小噺を連発し、この人ならではの作品で受ける。『花ねじ』は新作のようだ。  トリの吉弥師匠は、出囃子の真室川音頭を歌ってサービス。真室川でも吉弥師匠の落語会を開催しているのだという。『不動坊』は、近頃は東京の寄席では、お目にかかることがめっきり少なくなっている。その意味で、鳴り物入りで、講釈師まで登場する上方の噺はなかなか新鮮。銭湯のシーンは東京ではない。サゲも東京のものは宙ぶら... ...続きを見る

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2013/02/23 22:45
第578回紀伊國屋寄席 正雀が本格派の『稽古屋』、芝居噺の『鰍沢』
第578回紀伊國屋寄席 正雀が本格派の『稽古屋』、芝居噺の『鰍沢』  2月20日(水)は第578回紀伊國屋寄席。9割程度の入り。  ここの前座は名乗りをしない。名乗りをしても良いのではと思うのだが・・・    落語に入ると、『やかんなめ』『花筏』はそれなりに味わえる。  しかしなんといっても、目玉は二席を演じる正雀師匠。師匠の『稽古屋』のサゲは、“色は指南のほかでございます。” 屋根の上で“煙立つ・・・海山越えて・・・”と言うのを聞いて、“火事はそんなに遠けりゃ大丈夫”というのが東京落語のサゲなのだが、上方風なのだろう。宇治のホタル踊りの噺もあり、小噺た... ...続きを見る

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2013/02/21 00:49
大喜利の鹿芝居 人気の公演だが落語は短め
大喜利の鹿芝居 人気の公演だが落語は短め 国立演芸場2月中席は金原亭一門による恒例の鹿芝居。2月16日(土)は、団体客もあり、大入り満員。落語の時間は短く、客は、むしろ大喜利を楽しんでいたというところだろう。古今亭菊春、金原亭世之介の二人の漫才も見所。 ...続きを見る

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2013/02/17 00:33
小遊三ワールドの『厩火事』、珍しい『ドクトル』(夢花)
小遊三ワールドの『厩火事』、珍しい『ドクトル』(夢花)  国立演芸場2月上席、節分の日の今日は、豆まきの豆のプレゼント。7割程度の入り。春雨や雷太は二ツ目ながら『元犬』はこまめな身体の動きで悪くない。遊喜師匠の『宗論』、努力の作品で権助のサゲも盛岡出身とするなど一工夫あり。圓丸師匠の『締め込み』は巧さを感じる。   夢花師匠の『ドクトル』は上方の桂小南の噺で珍しい。聴く価値あり。トリの小遊三師匠は小遊三ワールドの『厩火事』、2月7日の国立名人会でもこの演目だが、先に聴かせていただいた。 ...続きを見る

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2013/02/03 20:31
ワールド形成『死神』(志らく)、貫禄の『禁酒番屋』(文治)、じっくり味わう『御神酒徳利』(権太楼)
ワールド形成『死神』(志らく)、貫禄の『禁酒番屋』(文治)、じっくり味わう『御神酒徳利』(権太楼)   1月21日(月)の第577回紀伊國屋寄席、新春の紀伊國屋寄席は中堅・ベテランどころが揃った。志ん吉も二ツ目ながら、『蟇の油』を軽妙にこなす。三平師匠『呑める』のマクラは家族ネタ、先代三平師匠はもちろんのこと、正蔵兄、帰国子女妻の国分佐智子さんも引きずり込む。マクラの途中で最前列の男性の携帯電話が鳴るトラブル、そこは、さすがの師匠のこなしだ。中トリは、志らく師匠。マクラは談志師匠の納骨をめぐる噺。『死神』のサゲは第二の人生の誕生日を祝うということでついつい蝋燭を吹き消してしまうというもの。ノリ... ...続きを見る

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2013/01/21 23:56
魅力の『宗論』(一朝)、名人芸の『蒟蒻問答』(小三治)新宿末廣亭正月二之席
魅力の『宗論』(一朝)、名人芸の『蒟蒻問答』(小三治)新宿末廣亭正月二之席   午後7時から入場した。二之席は3千円(通常2800円)だが、この時間帯は2000円。立ち席だが、このメンツでこの料金はなかなかの魅力。    金馬師匠が中トリで渋い『紙入れ』を演じていた。食い付きは、左橋師匠で、ソフトタッチの『宮戸川』、続いて、一朝師匠の『宗論』は魅力的。サゲは番頭が「親子代々隠れキリシタンで・・・」というもの。この人ならではのものだろう。賛美歌はいつもの「慈しみ深き」で、神父はフィリップ・ルイ・ヴィトンと来る。    小袁治師匠が、「お目当てはまだ楽屋入りしていません... ...続きを見る

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2013/01/19 01:22
新宿末廣亭正月二之席初日 ブラックユーモア『夜の慣用句』(喬太郎)、快調な『千早ふる』(小三治)
新宿末廣亭正月二之席初日 ブラックユーモア『夜の慣用句』(喬太郎)、快調な『千早ふる』(小三治)   膝がわりの前の落語のマクラで「お目当ては先ほど高田の馬場を出たそうです。本日はすこぶる快調とのこと。マクラは1時間でしょう。」と告げる。この位置、プログラムでは、さん喬師匠なのだが、本日は、小燕枝師匠だ。   新宿末廣亭正月二之席はいつも楽しみにしている。噺そのものは短いが、普段ならトリを努めるような落語家が大勢出演するのが魅力だ。  入船亭扇橋師匠のお弟子さんたちは独特の味わいがある。扇辰師匠もそうだが、扇遊師匠の『道灌』も色彩感覚ある演出だ。  喬太郎師匠は短い時間の中で新作『夜の... ...続きを見る

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2013/01/11 23:27
軽妙な『紙屑屋』(たい平)、愛情に満ちた『初天神』(圓楽)、貫禄の『阿武松』(金馬)
軽妙な『紙屑屋』(たい平)、愛情に満ちた『初天神』(圓楽)、貫禄の『阿武松』(金馬)  1月3日(木)新春国立名人会の11時30分からの部を鑑賞した。恒例の満員御礼、年齢層は幅広い。  新春名人会のプログラムの最初は、寿獅子。華やかさを愉しむ。次は、若手のエースを配している。今回のたい平師匠の軽快さが魅力の『紙屑屋』、次の歌司師匠の『小言念仏』は味がある。中トリの圓楽師匠は、愛情溢れた『初天神』、凧揚げのところまで。  南喬師匠の『河豚鍋』は、この時期ならではのもの。トリの金馬師匠は、噺家になって72年目だという。現役落語家では噺家歴で最古参である。貫禄の『阿武松』 ... ...続きを見る

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2013/01/03 20:44
演劇派の『鼠穴』(さん喬)、とぼけた味の『碁どろ』(小さん)
演劇派の『鼠穴』(さん喬)、とぼけた味の『碁どろ』(小さん)  12月30日(日)新宿・紀伊國屋で第576回紀伊國屋寄席があった。当日券もあったが、ほとんど満席の入りだった模様。トリは、柳家小さん(六代目)。紀伊國屋寄席では、年末は、先代の小さんもトリを取るのが恒例だったという。日本と韓国で世襲政治家がトップに輩出された年にいわば世襲落語家のトリを聴くのも悪くない。   二ツ目の入船亭遊一の『ぞろぞろ』も丁寧に演じてよくわかる。萬窓師匠の『三井の大黒』も納得できる線。しかしなんといっても、聴きたかったのは、さん喬師匠の『鼠穴』、かつて圓楽師匠のそれ... ...続きを見る

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2012/12/31 00:11
正蔵 正蔵を語る 期待の『稽古屋』、自信の『やかんなめ』
正蔵 正蔵を語る 期待の『稽古屋』、自信の『やかんなめ』 第4回目となるこの企画、国立演芸場で平成20年10月25日にスタートして、平成21年10月25日、平成22年10月23日と開催された後、この第3回目でいったんは打ちきりとなっていたが、このたび、再スタートと相成った。 満員御礼とはいかないまでも、ほぼ満席。正蔵師匠も着実に実力をつけてきたのだろう。国立演芸場が独演会の形でこういった落語会を企画するのは桂歌丸師匠の記念公演くらいのものだろう。 ...続きを見る

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2012/11/23 19:31
貫禄の十一代文治『尻餅』、講談から発掘の『善悪双葉の松』(鶴光)
貫禄の十一代文治『尻餅』、講談から発掘の『善悪双葉の松』(鶴光)  11月11日(日)からの国立演芸場11月中席で十一代桂文治襲名披露公演が始まった。初日の今日は満員御礼。昔昔亭桃太郎一門と滝川鯉昇一門、桂文治一門を中心にメンバー構成、わかりやすい噺と新機軸を混ぜ合わせた口演となった。   鯉朝師匠は鯉昇師匠の弟子らしく渋みのある味の『置き泥』。伸治師匠は、散歩の達人として場内を沸かせる。『初天神』も、凧の噺まで盛り込むもの。鶴光師匠の『善悪双葉の松』は旭堂南鱗伝授の講釈ネタのようだ。上州は桐生の武助が奉公で尽くした旦那から大金を頂き、郷里の信州に帰る途中... ...続きを見る

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2012/11/11 19:36
地道な今回の落語協会真打昇進披露(文菊、志ん陽)
地道な今回の落語協会真打昇進披露(文菊、志ん陽)   国立演芸場の11月上席の情報である。11月8日(木)は満員御礼だったという。抜てきということだが、一之輔師匠に比べれば、文菊師匠、志ん陽師匠ともに堅実なところ、地味目といったところだろうか。それぞれ圓菊、志ん朝に最初は弟子入り、師匠が他界するという中での地道な努力が実ったというところであろうか。 ...続きを見る

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2012/11/08 22:33
第575回紀伊國屋寄席 粒ぞろいの演者の口演を満喫
第575回紀伊國屋寄席 粒ぞろいの演者の口演を満喫  11月5日(月)の第575回紀伊國屋寄席、18時半からだが、15分には前座が上がる。  本日はすべて落語。満員御礼とはいかないが9割程度の入りか。  鯉昇師匠の弟子の柳若は9月に二ツ目に昇進したばかりという。一応そつなく『悋気の独楽』をこなす。私の本日のお目当ては、扇辰師匠の『甲府い』、人情噺で、温かみのある独特の味わいが何とも言えない。“甲府お参り、願ほどき”というサゲも扇辰師匠ならではの泣けてくる場面。中トリの馬桜師匠の『文違い』はなかなか聞くことが出来ない噺。難しく演者も少ないと... ...続きを見る

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2012/11/06 00:11
劇的『天使と悪魔』(百栄)、ショート天分『二階ぞめき』(志らく)、磨きを掛ける『粗忽の釘』(一之輔)
劇的『天使と悪魔』(百栄)、ショート天分『二階ぞめき』(志らく)、磨きを掛ける『粗忽の釘』(一之輔)   11月3日の夜の国立演芸場は第402回花形演芸会である。   国立演芸場は、11月26日から12月いっぱい舞台整備工事等で休館することもあって、行事を詰め込んでいる。花形演芸会も11月は3日と25日に予定されている。3日のチケット、事前の予約では比較的余裕があったが、当日は満員御礼となっていた。  らく次氏は、志らく師匠の弟子らしく『黄金の大黒』を軽妙にまとめる。傳枝師匠の『浮世床』も味がある。  本日、光っていたのは、百栄師匠。マクラで落語のネタにまつわる話で、最後に冬の大ネタの芝浜... ...続きを見る

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2012/11/06 00:00
国立演芸場11月上席 伝統の古典『壺算』(志ん陽)、工夫の『お見立て』(文菊)
国立演芸場11月上席 伝統の古典『壺算』(志ん陽)、工夫の『お見立て』(文菊)  11月2日(金)は、落語協会の真打昇進披露公演である。国立演芸場は最後の公演で、11月上席。今回の昇進も春の一之輔師匠と同様、抜擢だが、二人ということもあり、異例といった取り上げ方はされていない。押しの強い一之輔に対して、着実な文菊と志ん陽ということだろうか。  志ん陽師匠の『壺算』は、自然な語り口で、落ち着いて聴ける。トリの文菊師匠の『お見立て』は、墓参りのシーンを充実。   ○ 前座 古今亭きょう介 手紙無筆 ○ 落語 桂才紫 狸札 ○ 落語 古今亭志ん彌 宮戸川 ○ 漫才 笑... ...続きを見る

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2012/11/05 23:55
掛け合い活き活き『置どろ』(兼好)、豊富なイメージ『お血脈』(楽之介)、自信の『抜け雀』(鳳楽)
掛け合い活き活き『置どろ』(兼好)、豊富なイメージ『お血脈』(楽之介)、自信の『抜け雀』(鳳楽)    今年の国立演芸場の五代目圓楽一門会は、いつもよりひと月早い10月。12月は改修のため閉館ということで、臨時的に早まったもの。圓楽一門は、磨かれた古典落語を演じるので、その一門会はなかなかの魅力である。    二日目は、9割弱の入りで満員御礼とはいかないが、力強いしっかりした口演を聴かせてくれた。    中堅どころの兼好師匠は、テンポの良い小粋な落語で聴衆を引きつける。師匠の『置どろ』は季節を超えた長屋の人々の呼吸だ。会の終了後に示された演目は『夏どろ』だったが、今日の口演は夏のけだるい... ...続きを見る

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2012/10/27 21:37
芸術祭寄席 表現力豊かな『虱茶屋』(小文治)、十八番の『井戸の茶碗』(歌丸)
芸術祭寄席 表現力豊かな『虱茶屋』(小文治)、十八番の『井戸の茶碗』(歌丸)  国立演芸場で10月21日(日)に開催された芸術祭寄席の昼の部(落語芸術協会)を鑑賞した。夜の部(落語協会)は発売当日即時売り切れの一方で、昼の部は完売ではないところが、落語協会と落語芸術協会の実力の違いか。とはいえ、昼の部も歌丸会長も含めてしっかりとした布陣で、なかなかのもの。 ...続きを見る

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2012/10/21 21:14
とぼけた歌司の『抜け雀』(国立演芸場9月中席)
とぼけた歌司の『抜け雀』(国立演芸場9月中席)  9月14日(金)の国立演芸場9月中席の夜の部、客は少なく3割程度か。ゆったり聴ける。  入りが悪い日のせいか、オーソドックスな古典落語のみ。歌奴師匠の『金明竹』は、彼らしい工夫で味わいがあった。もう少しとげとげしいところがあっても良いような気もするが・・・。扇好師匠の『浮世床』、馬楽師匠の『替わり目』、左橋師匠の『目黒のさんま』は得意ネタだろう。  トリの歌司師匠の口演には、最近は少し違和感があったのだが、本日の『抜け雀』には師匠らしい味わいを感じることができた。この噺、さん喬師匠のものを... ...続きを見る

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2012/09/14 23:06
圓丈かぶき噺『白浪五人男』 コミュニケーションの『竹の水仙』(喬太郎)、工夫の『トキそば』(白鳥)
圓丈かぶき噺『白浪五人男』  コミュニケーションの『竹の水仙』(喬太郎)、工夫の『トキそば』(白鳥)   8月25日(土)の国立演芸場は恒例の圓丈の登場である。通常であれば12月なのだが、今年はこの期間、改修工事で休館が予定されており、夏の時期になったものだろう。    特別企画公演としては定着しており、今回も満員御礼。しかし、圓丈師匠以外の落語は定番。圓丈師匠のかぶき噺もサポートとの準備不足が目立ったのは残念。時期が早まったせいだろうか。    中トリの喬太郎師匠は、『竹の水仙』、TBSの落語研究会でも演じているもので、他の縁者と比べると、宿屋の主人とのコミュニケーションの部分に力を入れて... ...続きを見る

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2012/08/25 18:45
上方の寄席  ワッハ上方演芸資料館
上方の寄席  ワッハ上方演芸資料館   大阪難波に行って気がついた。上方の落語は、東京の落語とは異次元のものだ。友人が大阪で放送作家をしていた。落語のラジオ放送について、何を聴いているのかと尋ねられたことがある。大阪の演芸誌を観た。一つのラジオ局で落語番組がずらり、大阪は漫才だけの町ではなかったのだ。 ...続きを見る

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2012/08/17 21:04
グィーと引き込まれる『勘蔵の死(真景累ヶ淵)』(歌丸)、味のある『たがや』(夢太朗)
グィーと引き込まれる『勘蔵の死(真景累ヶ淵)』(歌丸)、味のある『たがや』(夢太朗)     8月11日(土)は国立演芸場8月中席の初日。大入り満員である。トリは、落語芸術協会会長の桂歌丸師匠で恒例の怪談話。今回は、昨年に引き続いて三遊亭圓朝作の真景累ヶ淵の『勘蔵の死』と『お累の自害』を取り上げる。    桂歌丸師匠は、以前、真景累ヶ淵を5回に分けて口演した。その際には、最も演じられることの多い『宗悦殺し』と『豊志賀の死』を実質省いている。今回は、再構成して7回に分けて演じるもので、これまで、3回目の『豊志賀の死』までを演じてきたことから、今年は、『勘蔵の死』と『お累の自害』、... ...続きを見る

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2012/08/11 19:35
新宿末広亭8月上席 花緑ならではの醍醐味『三軒長屋』、味のある正蔵の『悋気の独楽』
 8月1日、一日休んで、新宿末広亭8月上席に行く。ここは、昼夜入れ替えなしなので、9時間たっぷり楽しむというのが良い。オリンピック開催期間中のせいか、客の入りは3割程度。平日なので、こんなもんだろう。  新たに聴く話も少なくない。三三師匠の『釜泥』、志ん橋師匠の『穴子でからぬけ』、花緑師匠の『三軒長屋』だ。圓太郎師匠の『粗忽の釘』発展バージョンも面白い。  小ゑん師匠の新作は、題名は不明だが、ミニ戸建て、針金ハンガー、レースのカーテン、収納といった都市住宅の話題。さん喬師匠は期待していたの... ...続きを見る

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2012/08/04 00:24
ひと味違う上方落語は大阪繁昌亭
  天満天神繁昌亭の7月29日(日曜日)の昼席は大入り満員。さすがに上方落語、東京落語とはひと味違う。開口一番は智六の『動物園』である。見台はない。 『千早ふる』、『饅頭怖い』とわかりやすい噺が続くのは日曜日のせいか。染二師匠の『地獄八景亡者の戯れ』は、上方らしい噺。音曲付きも良い。   文喬師匠の『住吉駕籠』も上方で聴くべき噺。三扇師匠の『又も華々しき華燭の典』は、文枝師匠の創作落語で、女流らしく上手にこなす。トリの塩鯛師匠は、大作『遊山船』で、これも上方落語ならではの噺。 ...続きを見る

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2012/07/31 21:12
名人の手に掛かる大作『猫の皿』(小三治)、懐かしの『女天下』(小袁治)
7月21日(土)の国立名人会は、トリが柳家小三治師匠。国立演芸場の国立名人会に小三治師匠が登場するのは、新春を除けば久し振りのようだ。当然のことながら満員御礼。   中トリの文生師匠は『蒟蒻問答』、マクラで小三治師匠が若くして活躍していたのをラジオで聞いた話、その後の、学卒者が落語会に登場していく話、サワリはベテランらしい味のある運び。   食い付きの小袁治師匠は『女天下』、益田太郎冠者の創作落語で、師匠も先代馬楽師匠から教わった珍しい噺らしい。戦前の日本の雰囲気がある夫婦噺で、... ...続きを見る

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2012/07/21 21:08
リアルな人間落語『初天神』(一之輔)、マクラなし軽快な『天災』(兼好)、芸事プロ『幇間腹』(菊之丞)
   6月24日(日)午後6時から、国立演芸場で、平成23年度花形演芸大賞受賞者の会が開催された。ここ4回連続して行っている。今回も満員御礼。    口演もさることながら、贈賞式が面白い。今回も菊之丞師匠の司会で、受賞者たちの反応もいい。茂木理事長も出席してとてもユーモラス。    審査員講評では、今回は、上位三人が一点差のなかなかの接戦だったという。最後は、審査委員の審議で、全員一致で一之輔師匠に決まったらしいが、兼好師匠を推す意見もあったらしい。落語分野では、「青菜」の植木屋、「不動坊」... ...続きを見る

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2012/06/24 23:20
マクラのある『天災』(小三治)、沸かせる『豊竹屋』(正雀)
 6月22日(金)の新宿末廣亭6月下席夜の部、途中から入り、まずは桟敷席に座ったが、途中で椅子席が空く。7時頃からは二階席に客が入る。 新宿末廣亭では、夜の部の割引料金を始めた。通常興行の日で、2800円のところ、18時より入場の場合は2200円、19時より19時45分までに入場の場合は1400円というもの。   しかし、できるだけ観たいので、6時前ぎりぎりであったが、通常料金で入る。 ...続きを見る

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2012/06/23 00:55
人情の『二十四孝』(馬楽)、盛りだくさんの『品川心中』(志ん彌)、今流行?の『かんしゃく』(燕路)
   6月2日(土)国立演芸場6月上席は、4分の1程度の客の入り、トリも代演で、計3人が代演だが、こういうときこそ、ゆったりと中身を楽しむべき。    燕路師匠が演じる『かんしゃく』は寄席では近頃お目に掛からなかった。テレビ朝日「落語者」の6月1日の放送では圓太郎師匠が『かんしゃく』を演じていたので、協会の面々では、最近、取り上げているのかもしれない。文楽師匠が得意とした噺。小三治師匠も演じる。   志ん彌師匠の『品川心中』も同様、久々に聴く噺。源平師匠は、先代・三平師匠の弟子だという。それ... ...続きを見る

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2012/06/02 23:21
人情の『甲府い』(燕路)、マクラからの巧さの『三年目』(談四楼)、恒例の『圓歌の道標』(圓歌)
  5月27日(日)13時〜 国立演芸場の5月の国立名人会は、満席ではなかったが、大部分は埋まっていた。しっかりした中堅どころの出演と、好きな演目が揃っている。    前座は女流落語家の三遊亭多ぼう、名前が日麻(ひま)というので多忙と名付けられたそう。最初に登場した彦いち師匠は『お見立て』。師匠らしい、モダンなものなのだが、この噺、最初に聴くのはいささか疲れる。師匠には新作を演じて欲しかったところ。次の燕路師匠の『甲府い』は注目していたが、師匠らしい味が出ている。 ...続きを見る

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2012/05/27 19:00
ねちっこい系統の名演『初天神』(春風亭一之輔の国立演芸場5月中席初日)
 国立演芸場5月中席は落語協会の真打ち昇進披露興行。春風亭一之輔氏のごぼう抜き単独昇進である。真打ち昇進披露興行は、3月下席の鈴本演芸場から始まって4月下席の池袋演芸場まで、そして10日間の休みを挟んでの11日からの国立演芸場だ。初日は満員御礼。   落語協会の幹部は、11日は、馬風師匠と小三治師匠。どちらも軽めの噺でこなす。『楽屋外伝』は、二代目への茶化し、ブラックユーモア的な漫談。『二人旅』は、「西洋の偉い人の言葉によると、人生は生まれ落ちたとたんに旅に出るようなものだ」と始まる... ...続きを見る

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2012/05/12 01:45
立川流落語会 志らくの現代版アレンジの『茶の湯』、人情の機微に触れるぜん馬の『浜野矩随』
4月28日(土)の国立演芸場は、立川流落語会の中日。談志の弟子たちだけあって個性いっぱいの芸。   平林氏は、浮世根問を名古屋バージョンで、サゲは“名古屋弁だから尾張で括るか”とし、立川流らしく踊りを披露。それも、安来節、資格審査を経て、全国大会に参加するのだという。キウイ師匠は、昇太の「リストラの宴」、中入りの間に書籍を販売する師匠に、面白かったと声を掛ける観客あり。高田文夫(漫談)の代演の対談では、吉川氏と陳平氏が家元のエピソードを披露。昭和40年のひとり会の録音を改めて聴くと、... ...続きを見る

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2012/04/28 22:24
国立名人会 聴かせる志ん輔の『明烏』、唐獅子牡丹のはん治の『百川』
4月22日(日)の国立演芸場4月の国立名人会、満員御礼である。   最初の白酒師匠は意外にも国立名人会出演は初めてだという。武家の粗忽噺である「松曳き」は師匠らしい持ち味。米多朗師匠は米助師匠の弟子だけあって野球バージョンの「時うどん」、シーズン開幕で良いタイミング。はん治師匠の「百川」は今日の注目の的であった。まだ荒削りの感じもあるが、数ある噺家の中で師匠はこの噺の適性十分、また何度も聴いてみたい。   平治師匠は、「お血脈」を最後まで。途中で切られることが多いこの噺だが、師匠ら... ...続きを見る

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2012/04/22 19:32
国立演芸場4月中席 歌丸の渋みのある人情・音曲噺『双蝶々雪の子別れ』
 4月13日(金)の国立演芸場4月中席夜席、4月中席は、主任は恒例で桂歌丸師匠が務める。最初のうちは4〜5割程度の入りだったが、最後はほぼ満席の入り。   桂夏丸氏は、マクラをうまく繋げて奈良の噺に持って行く。『開眼式』ということだが、『大仏餅』の最初の部分を膨らませたものだろう。オトナと子供の職人が工事をするというものであり、それはそれで面白く出来ている。平治師匠の『平林』も発想豊かな噺に仕上がっているのがこの人らしい。三遊亭遊雀師匠もうまみを感じさせる噺家。『堪忍袋』はサゲまで行き着... ...続きを見る

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2012/04/14 00:27
国立演芸場4月上席 うらなり風の味の喜多八の『盃の殿様』、オタク新作の小ゑんの『鉄の男』
   4月8日(日)の国立演芸場4月上席は4割程度の入りだが、中身はそれなりに良い。 ...続きを見る

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2012/04/08 18:52
国立名人会でさん喬の『花見の仇討』を愉しむ
  3月25日(日)も満員御礼の国立演芸場は、第351回国立名人会。比較的穏やかなメンバーである。   今回お目当ては、さん喬師匠の『花見の仇討』、この時期ならではの噺である。この噺、演劇の舞台を思い浮かべながら愉しむのが良い。そうなれば、さん喬師匠には一日の長がある。 ...続きを見る

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2012/03/25 20:24
紀伊國屋寄席 小三治の『小言幸兵衛』を最後まで、光る志ん輔の『愛宕山』
3月19日(月)午後6時半からの紀伊國屋寄席(紀伊國屋ホール)は満員御礼。トリが小三治師匠であるからそれもそのはず。演ずるのは5人だけ、『真田小僧』と『小言幸兵衛』が本来のサゲまで楽しめたのは収穫である。 燕路師匠の『辰己の辻占』は、根津にあった遊郭が深川洲崎弁天町に移りといった沿革から始める。もともとは上方から移植された噺であろうが、辰巳芸者の云われを聞くともっともらしくそれはそれで楽しい。文楽師匠の『時そば』は貫禄の技。そばをすする光景は絶妙。   志ん輔... ...続きを見る

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2012/03/20 00:58
あぜくらの夕べ 落語家、師匠と弟子 平治と一之輔
   3月5日(月)18時〜20時7分は、『あぜくらの夕べ 落語家、師匠と弟子』、今回は、11代目桂文治を襲名する桂平治師匠と、このたび真打ちに昇進する春風亭一之輔氏を交えてのトークと落語である。    45分間のトーク、どちらの落語家も個性派の師匠を持ち、エピソードもなかなか面白かった。10代目文治師匠は、南画の名手で、書もよくしたのだという。一方の一朝師匠は、大河ドラマや金曜時代劇で江戸言葉指導に当たるほか、笛の名手。文治師匠は内弟子をとったが、一朝師匠は通い弟子、今回の落語家二人が最初に... ...続きを見る

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2012/03/05 23:34
百栄の『バイオレンス・スコ』と阿久鯉の『徂徠豆腐』、遊馬の『蛙茶番』も迫力、花緑の『火焔太鼓』は貫禄
   3月3日(土)国立演芸場第394回花形演芸会は、桃の節句の夜。満員ではないが、8〜9割程度の客の入り。新作が二つの予定であったが、春風亭鯉枝師匠が休演となり、今回は一つ。    代演だが、遊馬師匠の『蛙茶番』は音曲を上手に使い、なかなかの盛り上がり。小遊三師匠の弟子らしいふくよかさがいい。中トリの百栄師匠は、本日の注目の噺家である。鈴本演芸場3月上席夜の部の主任だが、3日は休演して、演芸場に来ている。新作を豊かに表現し、聴いて気持ちのいい噺家だ。今日は、『バイオレンス・スコ』という野良... ...続きを見る

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2012/03/03 23:15
新作2つ『寿限たら』(夢之助)『レプリカント』(小ゑん)と雲助得意の廓噺『幾代餅』
 2月26日(日)の国立名人会(国立演芸場)は満員御礼。噺家は比較的まとまったメンバーで、聴衆の年齢層も比較的若め。   文左衛門師匠の「笠碁」は落ち着いたいい出来。小文治師匠の「殿様団子」は飄々としたところが、いい味を醸し出している。夢之助師匠は、昨年の定席では代演でお目に掛かることができなかったので、久し振り。新作の「寿限たら」は「寿限無」と「たらちね」を掛け合わせた作品。古典落語の香りのするものなので、ほかの噺家も取り上げていくのかもしれない。   小ゑん師匠の「レプリカント」は、... ...続きを見る

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2012/02/26 19:00
今年の鹿芝居は『芝浜革財布』
   2月18日(土)の国立演芸場2月中席は満員御礼。翌日曜日も満席だという。もっとも、本日は団体客も入っていたようだ。2月中席は、大喜利として鹿芝居を上演している。今回で9回目になるという。        といったようなことで、色物はなく、落語だけ。時間もそれぞれ15分、トリでも20分と短め。しかし、「鷺とり」、「寄合酒」「田能久」はなかなかお目に掛からない噺。金原亭世之介師匠の往年の名人たちのジェスチャー・声帯模写も面白い。     鹿芝居のほうは、なかなかのもの。最初の花見のシーンは... ...続きを見る

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2012/02/18 20:29
2月の花形演芸会で色気の兼好『三枚起請』、人情噺の左龍『甲府い』、上方の貫禄の吉弥『ちりとてちん』
   2012年2月4日(土)18時からの花形演芸会(国立演芸場)を観た。花形演芸会は久し振りだが、今回は満員御礼。しばらくは空席もあったので、絶対的な人気を誇っているわけではないが、古典落語の中でも人気のある演目を揃えていることもあるし、注目の噺家が多いということでもあろう。    三遊亭きつつきさんは、圓楽一門なので、寄席でお目に掛かるのは圓楽一門会(『時そば』)以来。そのほか、NHKラジオのスタパ落語会(12月25日の放送)で聴いた。このときも『孝行糖』だったので、得意の演目なのだろう。... ...続きを見る

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2012/02/04 23:06
節分は定番の小遊三『蒟蒻問答』、懐かしの昭和の右紋『ババァんち』、サゲがない噺は圓丸の『死ぬなら今』
   国立演芸場の2月上席、三遊亭小遊三師匠が恒例のトリを務める。2月3日(金)の夜席は、真冬で客の入りはイマイチ(三割程度?)、定席では金曜日に1回だけ夜席があるが、それだけに狙い目でもある。帰宅途中のサラリーマンも多い。    二ツ目の春風亭べん橋さんは、『六尺棒』、よくまとめているが、サゲと言わなければ気づかれないところが課題。噺は10分で切り上げ、後は、奴さん姐さんを踊る。三遊亭遊史郎師匠は、『お見立て』で、「お見立て」の解説を噺の中に取り入れているのは自然で良い。三遊亭右紋師匠は、柳... ...続きを見る

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2012/02/04 00:49
正月二之席で喬太郎の新作『午後の保健室』、一朝の芝居風噺『祇園祭』、小三治の色っぽい『野ざらし』
  2012年1月20日(金)は、新宿末廣亭正月二之席も、いよいよ千秋楽である。満席ではあったが、悪天候の中で、超満員というわけではない。夜の部の途中から入る。   物まねでは、江戸家猫八(4代目)師匠が昨年3月にデビューした息子の江戸家小猫(2代目)さんを連れて登場。親子の物まねデュエットを披露。好評を博す。    喬太郎師匠は新作『午後の保健室』で笑わせる。権太楼師匠は得意の『代書屋』。小満ん師匠は『あちたりこちたり』、夢の酒と思いきや、団子坂を彷徨ったり。一朝師匠は、芝居噺のノリで『祇... ...続きを見る

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2012/01/21 00:10
昼トリ『中沢家の人々』(圓歌)〜『勘定板』(雲助)『芝居の喧嘩』(一朝)夜トリ『錦の袈裟』(小三治)
2012年1月14日(土)の新宿末廣亭正月二之席は、午後1時半頃から立ち見となる大盛況。昼の部の中入り後、昼の部の終了後は、少し帰る人もいるが、引き続き立ち見が並ぶ満員御礼。聴衆は、比較的若い層が多い。男女比も6.5対3.5くらいか。女性のグループも目立つ。     昼の部の途中から入場。昼の部のトリは圓歌師匠。久々の『中沢家の人々』である。       夜の部では、三遊亭時松さんの噺は、『反対俥』だと思うが、五所川原との往復というダイナミックな噺。 雲助師匠... ...続きを見る

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2012/01/15 11:03
歌る多の『宗論』と小三治の『厩火事』が印象的 新宿末廣亭正月二之席 夜の部
   2012年1月13日(金)の新宿末廣亭の正月二之席である。二之席ともなると、客足は大部落ち着いている。持ち時間は短いが、普段ならトリを取るメンバーが揃うのが魅力。柳家喬太郎、柳家さん喬、柳家権太楼というメンバーが連続して高座に上がるというシーンはこの時期ならではのもの。    喬太郎師匠の『初音の鼓』は14分の短時間ながら、きちんとこなす。百両で売ろうとして、三太夫と殿様の泣き賃を引いて一両というのがサゲ。    権太楼師匠の『金の大黒』は、大家の猫をいたぶったとか、食べてしまったとい... ...続きを見る

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2012/01/14 00:45
新春らしい『羽団扇』(三遊亭小遊三)
 1月3日の新春国立名人会の午前の部を観た。トリは小遊三師匠である。恒例の獅子舞から始まる。初席の持ち時間は短いという寄席が多いが、国立演芸場の場合は、15分〜20分を確保しているので、落語として楽しめるのがいい。   新春らしい噺として、まずは、彦いち師匠の『初天神』、得意の噺である。歌司師匠は三平師匠などのエピソードの小咄オンパレード、『師匠と私』ということらしい。圓蔵師匠は老体に鞭打って出演ということらしいが、『反対俥』をどうにかまとめる。   市馬師匠は、まずは得意の喉... ...続きを見る

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2012/01/03 23:36
ピカイチの浜野矩随(好楽)と貫禄の紺屋高尾(歌丸)
   国立演芸場で12月25日に開催された第349回国立名人会に行く。今回のメンバーもなかなかのもの。      好楽師匠の『浜野矩随』は、得意の演目。先代の圓楽師匠が得意とし、現在の圓楽師匠もしばしば演ずるが、好楽師匠のそれもピカイチ。NHKテレビの「日本の話芸」でもお目に掛かっている。ご自身のご子息もいらっしゃるので、マクラも妙に説得力ありというのが面白い。        夢太朗師匠の『うどん屋』も、寒い時分には笑いと哀愁が漂う独特の雰囲気だ。      トリは、歌丸師匠。『紺屋... ...続きを見る

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2011/12/25 21:27
圓丈かぶき噺「髪結新三」を聴く会
  12月23日は、国立演芸場“圓丈かぶき噺「髪結新三」を聴く会”である。満員御礼。 ...続きを見る

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2011/12/23 20:03
久々の妾馬(春風亭小柳枝)
  12月17日(土)の新宿末廣亭12月中席。久々の新宿末廣亭である。昼席はかなりの入りだったようだが、夜席は、途中から入り、1階で9割程度の入りで、まあまあの人気である。この季節らしい噺としては、『河豚鍋』あたりだろうか。『犬の目』は、初めて聴いた。   トリは、春風亭小柳枝師匠。大きな身体を揺すりながらも、優しい話し振り。久々の妾馬を聴く。 ...続きを見る

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2011/12/17 23:40
燕路の泥棒噺『締め込み』から伯楽の人情噺『芝浜』で締め括る
  12月11日からは12月中席である。国立演芸場は4割程度の入りだが、身体の不自由なお年寄りの団体も鑑賞。若い女性もいて、落語人気の根強さを感じる。      中トリの三代目桂藤兵衛師匠は、上方落語の『胴乱幸助』という東京では珍しい噺。桂藤兵衛という名前自体、もともとは上方の名跡だったらしい。浄瑠璃の知識がないとなかなか難しいが、それでも楽しめる噺。お半と長右衛門のいざこざを仲裁にわざわざ東京から京都までやって来た幸助さん、とうの昔に心中しているという話を聞いて、それなら急行で来れば良かっ... ...続きを見る

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2011/12/11 18:18
商売と愛憎の人情噺『鼠穴』
  年末の寄席、上旬はまだ客足は鈍いようだ。12月4日(日)の国立演芸場12月上席も4割程度の入りだろうか。当日券で前の方の真ん中の座席が購入できる。   今日のお目当ては、トリの三笑亭夢太朗師匠である。11月中席でも代演でお目に掛かったが、今回は、本番である。火事の噺、『火事息子』では?と思いきや、兄貴と来れば、『鼠穴』だ。先日、亡くなった談志師匠が得意とした噺だが、これは兄貴の横柄ぶりが浸み出してくる迫力だ。私は少しマイルドな志の輔師匠の口演のほうがいい。立川流に比べると小三治師匠のものは... ...続きを見る

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2011/12/04 18:05
インテリアショップで落語会
  12月3日、午後7時半からの『カギロイの落語』。落語は、寄席やテレビ・ラジオだけで楽しむものではない。全国各地の到るところで、落語会は人気を博している。どういうわけか、これまでそういう機会がなかったのだが、今回、東京・自由が丘の家具店の落語会の情報を得た。   カギロイというインテリアショップ、ニッポンのインテリアを提案するお店なのだという。(http://www.orientalspace.com/) 扱っているものには、京都の北山杉がある。「居間の床柱」から「今の床柱」として使ってもら... ...続きを見る

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2011/12/03 23:12
感動の中村仲蔵(三遊亭竜楽) 巧者揃いの圓楽一門
 11月下旬には恒例の五代目圓楽一門会が開催されている。3日目の最終日に行ってきた。古典落語を演じては、なかなかの巧者揃いの圓楽一門。今回もなかなかの噺を聞かせてくれた。   前座の“こうもり”もなかなか。「雑俳」のサゲは『リンリンとすっかり取られて競輪場』というもの。最後は「りん廻し」なので、競輪が使いやすいのだろう。   “三遊亭橘也”さんは筑波大学卒の学士落語家、まだ若いが、『だくだく』もリアル。“三遊亭きつつき”さんも法政大学落研出身。『時そば』も説得力あり。   “三遊... ...続きを見る

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2011/11/27 21:09
久し振りの寄席で初めて聴く噺に出会う
  11月12日(土)、寄席に久し振りに出掛けた。国立演芸場11月中席である。4割程度の入りだろうか。トリも含め、メンバーは大幅に代演、あまり力は入っていないようだ。 ...続きを見る

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2011/11/12 21:48
やわらか初音家左橋の明烏の味わい
  新宿末廣亭の高座は、平均15分だが、それぞれにまとまって楽しめる。得てして、長い噺を途中で切ることも多いのだが、熱心に演じて、サゲも味わえると心地よい。2011年10月8日(土)の新宿末廣亭10月上席夜の部である。   古今亭菊志ん師匠の噺はこれまでは、「湯屋番」と「だくだく」、今回の「堀之内」もテンポ良く、彼の持ち味がよく出ている。   初めての落語家も何人かいた。二ツ目の金原亭馬吉、女流真打ちの古今亭菊千代師匠、伊勢崎出身という春風亭勢朝師匠、新聞学科出身という入船亭扇治師匠、ベテラ... ...続きを見る

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2011/10/09 11:05
歌蔵落語会〜其ノ八 インドの宗論と北海道の夢の酒
  8月23日、お江戸日本橋亭で「歌蔵落語会〜其ノ八」があった。歌蔵師匠のこの会も8回目。定着してきたようだ。   最初の桂夏丸さんはとぼけたところが持ち味。『置き手紙』はぴったり。   歌蔵師匠はまず二番手に登場。マクラのインドの噺もなかなか練れてきた。実際にも、今年11月に国際交流基金の事業でインドにて英語落語を演じるという。サワリの『宗論』は好きな部類の噺。この噺、賛美歌が登場するのがミソだが、今回は「蛍の光」のメロディー、賛美歌370番(2000年版209版で確認)である(なお、最... ...続きを見る

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2011/08/23 23:29
歌丸師匠の噺家生活周年記念公演で芸術協会の噺家が勢揃い
  8月20日は、国立演芸場8月中席の千秋楽。 国立演芸場8月中席は、桂歌丸師匠の怪談噺で定評がある。今回は、前半は、「深見新五郎」、後半で「豊志賀の死」。後半の演目は、一昨年と同じなので、本当は前半に生きたかったのだが、日程がとれなかった。   今回は、「桂歌丸噺家生活60周年記念公演」と名打って、メンバーも揃えており、芸談も楽しみであった。  最初の春風亭昇吉は新作。軽いがなかなかのノリ。桂平治は、「お血脈」の前半部分ともいえる「善光寺の由来」。雑談を交えてのゆっくりした展開は、トリを意... ...続きを見る

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2011/08/20 21:24
柳家権太楼の絶品『青菜』
    7月24日(日)は国立演芸場の7月の国立名人会。『たがや』、『青菜』と夏向きの噺が勢揃い。  中トリの正雀師匠は、『小間物屋政談』、聴く機会が少ない注目の噺。淡々とした語り口で人情の機微。扇好師匠の『たがや』、圓太郎師匠の『かんしゃく』もそれぞれの師匠が得意とする噺。    食いつきは、講談の紅師匠。笹野名槍伝からの『海賊退治』である。落語と違って講談は女性と男性の差異が小さい、むしろ、女性の迫力が感じられる芸能分野である。講談の手ほどきもしながら盛り上げていく。    トリの柳家... ...続きを見る

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2011/07/24 18:22
節電の寄席 夏の噺のオンパレード ちりとてちん、青菜から牡丹灯籠、志ん橋の『野ざらし』まで
  国立演芸場の夏の定席は、午前11時開始というもの。他の寄席は相変わらずの興行だが、ここだけは国策協力ということで、節電のため、午後の電力ピークの時間帯は避けるという趣向である。7月17日(日)、7月中席に行ってみた。中入り後の休憩時間を20分(通常15分)としてバランスを取っている。客の入りはどうかが気になったが、若い人も少なくなく、それなりの評価は得ているようだ。 最初は7割程度の入りだったが、最後は9割程度の入りとなった。中トリに柳家喬太郎というのも一つのポイントであろう。 ...続きを見る

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2011/07/17 21:58
本格派の兆し 三三の『らくだ』
  暑い中ではあるが、三三師匠が主任の上野鈴本演芸場7月中席夜の部に行ってみた。4割程度の入りだろうか。しかしながら、左龍師匠の『お菊の皿』や喜多八師匠の『長命』、菊志ん師匠の『湯屋番』など、それぞれ得意演目で勝負しているように思えて、楽しめた。 宝井琴調師匠の講談『いかけ屋松』は、初めて聴くが、歌舞伎でも取り上げられる有名な話のようだ。   さて、主任は、柳家三三師匠でどんな噺を取り上げるか楽しみであった。マクラなしにいきなり落語に入る。とすれば、『らくだ』である。チャレンジ精神の強... ...続きを見る

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2011/07/16 23:50
個性なのか味なのか 花形演芸大賞の受賞者たち
6月26日(日)は、恒例の花形演芸会スペシャル〜平成22年度花形演芸大賞受賞者の会である。今回も内容もさることながら、表彰式やゲストの落語など、楽しみ一杯のイベントである。     審査員講評は、産経新聞の栫井千春(かこいちはる)さん。少したどたどしいようで、司会や受賞者とのやりとりもあり、これもこのイベントの魅力である。今回の司会は、1昨年に大賞を取り損ねた入船亭扇辰師匠。金賞受賞で欠席した古今亭菊之丞師匠は金賞3回でついに大賞を獲得することなく、入門後20年という条件で卒業。押... ...続きを見る

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2011/06/26 19:52
小三治師匠の『天災』その巧さはそのデーテイルの巧みさにもある
  6月25日の夜の部も大入り満員。今回は前座から聴く。女流落語家が二人演じていたが、今回はどちらの口演にも納得。演目もふさわしいものを選択していたのかもしれない。柳亭こみちさんは初めてだが、燕路師匠の弟子だという。燕路師匠は、今回も泥棒話。『だくだく』は得意の貫禄。   高座では初めて聴く噺もいくつかあった。『町内の若い衆』は柳家権太楼師匠のものをラジオで聴いたことはあったが、なかなか演じられない噺であるという。今回、柳家小さん師匠で初めて聴く。柳家さん福師匠の『五目講釈』もそう。講談の部... ...続きを見る

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2011/06/26 00:36
古典派の遊三の火焔太鼓、鯉昇の木訥?な偽和尚に感激
   2011年6月25日(土)の国立名人会  恒例の国立名人会。古典落語中心の会でオーソドックス。唯一、三遊亭白鳥師匠が自作の新作落語を披露。惚れ薬をめぐる職場の恋愛劇で、それなりに楽しめる。今後の展開が楽しみ。初音家左橋師匠の『笠碁』は落ち着いた雰囲気で、雨の季節にマッチしたよい出来。三遊亭歌司師匠の『百川』はNHKの「日本の話芸」でも演じていた作品。なかなか聞けないもので、今回のお目当てでもある。   滝川鯉昇師匠は、目立たないが本当の実力派。これまでは小遊三師匠の『蒟蒻問答』を... ...続きを見る

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2011/06/26 00:33
新宿末廣亭6月下席夜の部は大入り満員で「馬の田楽」
  6月23日(木)の新宿末廣亭6月下席夜の部は、中入り前から立ち見でぎっしり埋まる大入り満員。桟敷の席を確保して、6時過ぎから寄席を満喫。   中入り前の順番は、少し順番が乱れて、本来は中トリのさん喬師匠から。林家種平の『お忘れ物承り所』は三枝師匠の新作だが、関東でも違和感はない。本日の高座では、燕路師匠の泥棒捌きのうまさに感心。志ん輔師匠のところでは灸というと禽太夫師匠が登場。本日は、ファンでごったがえしているので、こういう挿入もなかなかいい。   しかしなんといっても、お目当て... ...続きを見る

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2011/06/24 00:20
桂歌丸芸歴60周年記念興行 味わいのある『井戸の茶碗』
 5月1日の新宿末廣亭5月上席昼の部は満員御礼。立ち見客も一杯であふれかえる。桂歌丸師匠の芸歴60周年記念興行である。主任の歌丸師匠の時間を確保するために、他の噺家たちは手短に切り上げる。  桂歌丸師匠の『井戸の茶碗』は味わいがある。麻布茗荷谷に住む紙屑屋の清兵衛さんとくれば、この噺だ。今の六本木1丁目・2丁目あたり。そこから白金の清正公にやってきて、細川様の下屋敷にも通ったというわけだ。 笑点にも登場する噺家たちをエピソードとして活用しながら、ぐいぐいと切り込んでいく。いつの... ...続きを見る

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2011/05/01 21:35
歌丸師匠の髪結新三を楽しむ
 今年4月の国立演芸場4月中席では、桂歌丸師匠が「髪結新三」を2回に分けて演じるという。前半と後半を聴くべく行ってみた。  実話をもとにした話のようで、人形浄瑠璃や講談で語られていた話を河竹黙阿弥が歌舞伎の作品として仕上げ、これが大いにうける。落語の世界でも、古く演じられていた噺をもとに三遊亭圓生(六代目)が工夫を加えて復活。三遊亭圓生の口演は少しくどくできているので、これを桂歌丸師匠がわかりやすく再編しているというもの。  歌丸師匠は、歌舞伎の世界では、この髪結新三は中村勘三郎(先代)が得... ...続きを見る

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2011/04/16 18:20
正雀師匠の芝居噺を味わう 男の花道
  2011年3月6日(日)の国立演芸場3月上席に行った。国立演芸場は、2月は改修でお休み。久々の定席公演となる。   上席は、落語協会の番。昨年3月に真打ち昇進したばかりの桂文ぶんや理系大学卒というユニークな経歴を持つ柳家小ゑんなどの初めての噺「東北の宿」「レプリカント」を聴く収穫もあった。「レプリカント」は、とり・みきの漫画が原作らしい。場所は、自由が丘、緑が丘、都立大学と小ゑん師匠が学生時代を過ごした地域のエピソードを織り込む。桃月庵白酒は大きな身体をゆすらせながら迫力ある「代脈」。橘家... ...続きを見る

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2011/03/06 19:44
「噺と節劇」〜劇的なるものをめぐって〜伝統芸能は新たな試みで絶えず蘇る
  2011年2月26日(土)午後1時〜4時は、国立演芸場の特別企画公演「噺と節劇」〜劇的なるものをめぐって〜である。場所は国立演芸場改修中につき、国立劇場小劇場。 ...続きを見る

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2011/02/26 22:34
歌蔵落語会〜其ノ七〜は“黄金餅”
  2011年11月25日のお江戸日本橋亭で開催された歌蔵落語会〜其ノ七〜 を楽しんだ。平成22年度文化庁芸術団体人材育成支援事業とある。芸協若手特選会ということだ。   最初は前座だが、プログラムには開口一番とある。「やかん」のマクラと思いきや、「無学者論に負けず」とした。春風亭昇吉の「たけのこ」は聴いたことはあるが久々だろう。新鮮な気持ちで聴く。雷門花助の「つじ占」は関東版。音曲が入らない分だけ、上方に比べると難しい。“しばらく会わなかったね、さっき娑婆で会ったきりじゃない”というサゲも... ...続きを見る

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2011/02/26 01:06
新宿末廣亭正月二之席の初日と二日目で小三治の「千早ぶる」と「一眼国」
  11日から新宿末廣亭で正月二之席が始まった。落語協会の興行である。正月席は混み合っているが、二之席の平日となると大入りではあるが、立ち席ということはない。メンバーは本来ならトリをとるような大物ばかり。 友人を案内した11日は午後6時過ぎの入り。初めての寄席、木造の舞台に感激。初日は、名人たちも自分の得意な噺から始めている。   12日の二日目ともなると、噺の幅も広がる。猫じゃ・・・と小噺を繰り返す圓蔵師匠が前座に呼びかけると、その側には楽屋から這い上がってきた洋装の桂文生師匠がネタ帳を持... ...続きを見る

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2011/01/13 00:36
正月向きの噺で一杯の新春国立名人会
   今年最初の寄席は、2011年1月3日(月)の新春国立名人会11時半開始の席。いつもながらの満員御礼。新春寄席はめでたい話、短い噺が多く、いつものように落語を真剣に楽しむといったことはない、気楽な行事。とはいえ、新春国立名人会の場合は、長さはいつもの程度、しかし、主任は時間を長引かせることはない。特に2日、3日の場合は、昼の2回興行だからなおさら。     最初の柳亭市馬は、得意の喉で相撲の呼び声などを披露する。そして、「山号寺号」という新春向きの噺。五街道雲助も、目出度い「子ほめ」、サゲ... ...続きを見る

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2011/01/03 20:46
泣かせる好楽の『子は鎹』
平成22年11月27日(土)は、国立演芸場が毎年行っている、五代目圓楽一門会の中日である。圓楽一門は、なかなか味のある古典落語で、たっぷり楽しめた。主任の三遊亭好楽師匠も、味わいのある、泣かせる『子は鎹』を披露。 ...続きを見る

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2010/11/28 01:31
冬の流しの「うどんや」の悲哀と暖かみ
平成22年11月12日(金)午後6時〜9時5分、第558回三越落語会、主任は小三治で、恒例の満席。最初の柳家小せん(五代目)は、今年9月に真打ちに昇進して、小せんを襲名したばかり。小せんと言えば、先代を思い浮かべるので、いささかびっくりといったところだが、「あくび指南」をそつなくこなす。立川左談次の「浮世床」で古来の井戸端会議を楽しんだかと思うと、鈴々舎馬風が、「男の井戸端会議」と称して漫談風新作を、美空ひばりメドレーを含む演歌混じりで披露。    食いつきは、いつもの入船亭扇橋が... ...続きを見る

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2010/11/13 00:33
隅田川(おおかわ)の流れゆかしき  古今亭志ん輔が唐茄子屋政談で泣かす
  江戸東京博物館では、隅田川の特別展を開催している。両国界隈を歩くのもいい。 ...続きを見る

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2010/10/25 00:16
正蔵が味のある山崎屋
  国立演芸場の「正蔵 正蔵を語る3」が、2010年10月23日(日)午後2時〜4時23分であった。9代目林家正蔵師匠が演じる特別講演企画の3回目。いつもながら、照明を暗くしての演出。しかし、今回は淡々とした運び。このシリーズは今回で一応終了とのことだ。    1回目は岸柳島、火事息子、2回目は淀五郎、星野屋と古典落語を演じてきた正蔵師匠だが、今回は、穴どろ、山崎屋。山崎屋は廓噺であり、なかなか高座で聴く機会が少ないもの。正蔵師匠の魅力は、古典落語への愛着と飽くなき挑戦だ。数々のベテランたちの... ...続きを見る

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2010/10/23 18:42
紙のアート“涙そうそう”(林家二楽)にカンカラもびっくり 百栄は寿司屋水滸伝
  2010年9月23日(木)国立演芸場の9月花形演芸会。若手の芸人が競う花形演芸会、通常のプログラムにはないサプライズがあるのが魅力的である。今日のプログラムの最大の収穫は、林家二楽師匠の紙切りで見せたプロジェクターを使った紙のアートである。いつもの身体を揺らしながらの紙切り、ウサギとカメ、お月見、それをプロジェクターに映し出す。プロジェクターを使うこと自体が新企画なのだが、最後に師匠が演じたのは、「涙そうそう」をBGMとして、兄に結婚を報告する妹の物語であった。観衆の一同もびっくりの大拍手。... ...続きを見る

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2010/09/23 18:54
薫り豊かな扇辰の目黒の秋刀魚
   10年9月12日(日)の国立演芸場9月中席は、6割程度の入りだが、主任の扇辰師匠が、細かな表現力と人情の味わいで、薫り豊かで美味しそうな『目黒のさんま』を演じた。殿様と三太夫のやりとりも扇辰師匠にかかっては長閑でとぼけた良い味がでる。林家正蔵の代役のはんじ師匠は任侠道の高齢化社会をベテランらしく演じる。柳朝師匠の番町皿屋敷はまだ8月と言った暑さの格好のネタ。    扇橋師匠の『心眼』は十八番、少しおぼつかないがまだまだ味は出る。小袁治師匠の『王子の狐』も秋の風らしい芸。たこ平の『金明竹... ...続きを見る

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2010/09/12 20:31
心の眼が明治の人情を映し出す柳橋の「心眼」
  10年8月29日(日)、国立演芸場の特別企画公演「圓朝に挑む」 は満員御礼である。   『三番蔵』は新作だが、もともと「質屋蔵」を基層に膨らませたものだろう。登場する丁稚は定吉、罰が故に行くことになる三番蔵はもっとも暗いところ、その中で大きな荷物の中に美しい人形を見つけ出す。その人形が生きて定吉に語りかけてくるのだ。サゲは箱入り娘に掛けたもの、「茄子娘」を得意とする扇辰師匠が創り出す可愛らしい雰囲気が心地よい。   『黄金餅』は、ブラックユーモア、江戸の名物「黄金餅」の由来というのがサ... ...続きを見る

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2010/08/29 20:57
秋には秋刀魚の薫と一緒に大根おろしでご飯(落語「さんま魚火事」) 金馬の茶金はダイナミックに大団円
  10年8月22日の国立演芸場、国立名人会である。三遊亭金馬(四代目)を主任とする名人会。満員御礼である。入船亭扇治の「さんま火事」は初めて聴く話だが、秋刀魚の季節感ということでは、目黒の秋刀魚以上の季節ネタである。長屋の連中が焼く秋刀魚の薫りでケチなしわい屋の一同が大根おろしでご飯を食べていたというサゲはすぐにも秋刀魚に食らいつきたくなる。今年の高値予想が恨めしい。   柳家一九の「酢豆腐」は古風な雰囲気、現代的な「ちりとてちん」が流行る中で、「酢豆腐は一口に限る」とサゲるのも好感。金原亭... ...続きを見る

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2010/08/23 00:08
雲助の本格的な「お札はがし」 扇辰の「団子坂奇談」も面白い
  10年8月17日、赤坂落語@レッドシアターの夜席である。昨晩に引き続いて怪談牡丹燈籠の二晩目の「お札はがし」である。演じるのは、五街道雲助師匠、人情噺では定評があるが、怪談もこなす。ベテランらしく、じわじわと話をたたみかけていく。   前夜が騒々しい、いわばポルターガイスト(騒擾霊)の場面とすれば、今晩は、ねちっこい幽霊の場面である。隅田川馬石は昼に「真景累ヶ淵」の「宗悦殺し」と「豊志賀」を2日で演じたそうで、疲れ切っての登場ということであったが、元犬も情景が生き生き浮かんでくるのはお見事... ...続きを見る

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2010/08/17 23:07
三三が淡々と演じる怪談牡丹燈籠・お露新三カ
 10年8月16日の第一回赤坂@レッドシアター 「2010夏・怪談噺」悪夢と白昼夢、16日夜の部。赤坂で落語というのは初めてだという。牡丹燈籠の重要な部分が連続して演じられるというので行ってみた。照明を暗くし、若手のホープ、三三が淡々と演じる。このような語りはお手の物だ。   今日のメンバーは、実力ある中堅若手が揃った。林家彦いちの「熱血怪談部」は彼の新作として力が入っているもの。ただし、出てくる妖怪は水木しげるが紹介したものが多い。もともと知られている妖怪も多かったらしいが、絵の上手い水... ...続きを見る

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2010/08/17 00:04
三三のお化け長屋は怖くもありリアルでもあり〜白酒の替り目は本当に酔いしれる
 10年8月10日上野鈴本演芸場の8月上席。先週に引き続き久々の鈴本の定席、暑い日の夜席だが70〜80人程度の入り。主任は、今日は柳家三三、中トリは白酒と落語協会の若手中心の構成。6時30分頃に入場。    小袁治の長短は途中からだが、じっくり聴かせる。大瀬ゆめじ・うたじは、前回と同じ、鰻は養殖・洋食という噺。柳亭左龍は中堅ながら古典落語ではしっかりとした噺家。廓話の羽織の遊びも丸顔ふっくらの左龍師匠のもとで面白く仕上がっている。白酒師匠のダイナミックな替り目も魅力的、マイクは不要。ラバ... ...続きを見る

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2010/08/10 23:36
歌蔵落語会 其の六 夏の古典落語を三席たっぷり
  上野広小路亭で10年8月6日(金)18時30分〜開催された歌蔵落語会 其の六に行ってみた。歌蔵師匠は古典落語3席、ゲストはコントD51。    お客は、椅子席はほぼ埋まり、60人くらい。上野広小路亭ではしっかりと入っている方だろう。前座は、春風亭昇吉、地方大学を卒業して東大に入り直し、落研でめざめて、春風亭昇太師匠に入門したという変わり種。日本語をなんでも英語にするという噺、しゃれこうべは?ときて骸骨語というサゲ。    歌蔵師匠の最初の噺は、「元犬」。若干自虐的な動物ネタは師匠の得意と... ...続きを見る

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2010/08/07 00:43
若手の創意工夫の場〜鈴本8月中席〜パラグアイ戦延長に泣いた彦いち
  10年8月3日(火)の上野鈴本演芸場(8月上席夜席)である。久々の鈴本の定席、夜席は暑い日の平日のせいか、わずかの入り。主任は彦いち、中トリは白酒と落語協会の若手中心の構成で、そんなところかもしれない。    今回の収穫は、若手の工夫と力といったところか。きく麿の「金明竹・博多弁」は、そのとおり、関西弁の金明竹を博多弁で置き換えて、九州名物を並べ立てるというもの、上品にできあがっているわけではないので、モジリなのだが、最初に聞くとなかなかの面白さ。九州出身の落語家たちがもう少し洗練させてい... ...続きを見る

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2010/08/04 00:18
小満んの景清で夏の雷、一朝の船徳で川の夏風
  10年8月1日の国立演芸場8月上席、8月の上席が始まった。半分程度の入りだろうか。しかし、内容は悪くない。夏の噺が多い。「夏どろ」、「青菜」、「船徳」はそうである。 ...続きを見る

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2010/08/01 19:23
やきもちやきの本格派の佃祭とやわらかたくましの野ざらしを楽しむ
  10年7月31日(土)の第374回花形演芸会、久し振りの花形演芸会である。最初の三笑亭夢吉、立川志らら は二ツ目で、花形演芸会は初登場。想像力たくましくして聞く「あたま山」、最後は浮気ドラマの「風呂敷」など面白いネタ、それなりにこなしている。ひとりコントのオオタスセリは、花形演芸会は3回目だというが、1回は銀賞受賞の時に観ている。他の追随を許さぬユニークな芸が面白い。暑い噺、怖い噺、それぞれにこなす。中トリの三遊亭兼好師匠は、真打ちだけあって、歯切れが良い賑やかな「野ざらし」。志ん朝のような... ...続きを見る

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2010/07/31 22:08
夏の名人会は青菜、お化け、船
  10年7月25日(日)の国立名人会は、暑い最中、8割〜9割程度の入り。    夏にちなんだ噺が多い。林家彦いち師匠は歯切れのいい「青菜」、柳家〆治師匠の「池田大作」は佐々木政談の改作で家来にとりたてるシーンが鮮やか。三遊亭歌司師匠は、飄々と「お化け長屋」を聞かせる。    新作落語では定評のある桂幸丸師匠は、得意の「野口シカ物語」で人情味。主任は、ベテランの三遊亭遊三師匠が「船徳」黒門町の師匠、桂文楽に教わったものだという。 ...続きを見る

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2010/07/25 21:24
冷やかしのお茶汲みを小三治で楽しむ
 10年7月21日(水)6時20分〜9時24分 第547回 紀伊國屋寄席。前座は名前を聞きそびれたが「太田道灌」を演じた。中トリの桂文楽の「厩火事」は奇しくも、今週のNHKラジオ真打競演で本人が演じていた噺、ちょうど昼に録音を聞いていたところだった。その文楽師匠、今日の楽屋で初花の「悋気の独楽」がヤキモチの噺なのでマクラが重なってしまうのだと気付いたのだという。通常の寄席ならありえないケース。 ダブルの縁で面白い。なかなかの好演。   桂小文治師匠の「虱茶屋」もジェスチャーが入ると一段と笑える... ...続きを見る

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2010/07/22 00:17
夏の夢を語る志の輔、昼下がりの文左衛門、夜の白酒
  第31回読売GINZA落語会(平成22年6月29日(火)は実力派揃い、今回も、夏の雰囲気を感じさせる古典落語でたっぷり楽しめる。春風亭一之輔は二ツ目ながらキビキビした語り口、講談師の雰囲気たっぷりの「くしゃみ講釈」だ。橘家文左衛門の「青菜」も活き活きしている。笑福亭鶴光の「掛川の宿」は浪曲種でいつもながらの名人芸。桃月庵白酒の「臆病源兵衛」はめずらしい噺、以前に柳家禽太夫の高座を聞いたことがある。熱演たっぷりだが、最後の根津のところはもう少し穏やかに決めるべきかもしれない。   主任の立川... ...続きを見る

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2010/06/30 00:42
大賞の品格の三三が船徳
   平成22年6月26日(土)午後1時〜花形演芸スペシャル〜受賞者の会〜が国立演芸場であった。平成21年度の花形演芸大賞の表彰式を兼ねた受賞者の会、なかなか楽しい会である。柳家三三は、昨年度は残念ながら大賞を逃した。古典落語には定評があるが、滑稽話で物足りないとの評。三三によれば、今年は2つほど軽い噺をしての受賞ということで効率的だったと言う。桃月庵白酒は毒のある落語との評価、それが、なかなか味があるという。三遊亭兼好も毒のある噺が持ち味だが、妻子ありにもかかわらず内弟子で苦労、賞金では高校生... ...続きを見る

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2010/06/26 22:39
柳家さん喬の「らくだ」は圧巻
  平成22年6月24日18時30分〜第546回紀伊國屋寄席。紀伊國屋寄席には初めて行った。落語協会の豪華メンバーが出演する。桃月庵白酒、春風亭小柳枝、金原亭馬生、それぞれに味があったが、やはり圧巻はトリの柳家さん喬の「らくだ」である。静かな語り口で始まり、人物をそれぞれに使い分け、さらには、主客が逆転するあたり、50分というたっぷりの時間の中で聞き応えがあった。   なお、小柳枝の「大山詣り」では、マクラにフォークソング「いつかある日」のエピソード、遭難への導きが新鮮だった。 ...続きを見る

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2010/06/25 00:03
小三治の宗論は権助の奥州で
  平成22年6月21日(月)の新宿末廣亭6月下席は、1階席はほぼ満員。今月に落語協会会長に就任する柳家小三治が主任を務める。   小三治師匠に遠慮して、皆、早々と切り上げる。佃の囃子の後に、出囃子の「二上りかっこ」だが、いつもどおり、なかなか出てこない。手拭いを忘れたのだという。前の入船亭扇橋はなにを演じていたのか、そして17日の句会の話となる。入船亭扇橋師匠が主宰し、小沢昭一さんらが参加する句会。そしていつの間にか、番頭さん、とサワリに入る。宗論である。小三治師匠の宗論はCDで聴いていたが... ...続きを見る

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2010/06/22 00:04
‘春雨や雷蔵’の『寝床』に感服
  10年6月20日は、国立演芸場の6月中席。6月中席は梅雨の合間ということで、比較的ゆったり目と予測して行ってみた。半数ほどの入り。団体で参加している高齢者のグループがいた。   内容はなかなかしっかりとしていた。 初めの笑好は、「短命」と思いきや、切り返して「長命」。続いては、遊雀師匠。この順番ではあれっ?と思った。2008年の花形演芸大賞の受賞者でもある。しかし、落語協会から落語芸術協会に移籍したあたりの経緯もあるのであろう。ともあれ、前回の宗論を聞いたときにその実力派ぶりには感服してい... ...続きを見る

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2010/06/20 22:17
一朝が宗論、雲助が火焔太鼓
  平成22年4月29日(木)新宿末廣亭4月下席夜の部。4月29日は落語のハシゴ。4月下席は、落語協会の番である。春風亭一朝の高座を聴くのは久し振り(前回は、小言幸兵衛)で、演目も聴きたいと思っていた「宗論」。くどい話しぶりがなかなかいい。この演目、賛美歌を披露する場面があるので、声に自信がある噺家が好んで演ずるものらしい(正雀師匠、小三治師匠)。一朝師匠、歌はもう少しうまいはずなのにと思っていたが、賛美歌312番、今日は少しのっていなかったらしい。サゲは旦那の味方をしない番頭がウチは隠れキリシ... ...続きを見る

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2010/04/30 00:50
酒をきく〜噺、粋曲、酒造り唄
  平成22年4月29日(木)、 国立演芸場の昭和の日は、『酒をきく〜噺、粋曲、酒造り唄』という特別企画公演。酒にまつわる落語が勢揃い。トリの柳家さん喬師匠がマクラで「昔は、ラジオで落語番組がたくさんあり、そのスポンサーの多くが酒屋さんだった。朝日酒造もTBSラジオでスポンサーをやっていた。今日は、その朝日酒造をはじめとする新潟県の酒屋さんが来て、さきほど、越後の酒造り唄を披露した。「芝浜」はどちらかといえば酒に否定的な噺なのだが、それを酒造りのセットを置いたままで演じたい。」   芝浜の前に... ...続きを見る

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2010/04/30 00:48
左甚五郎のねずみは虎の本性を見抜くという歌丸師匠の噺
  平成22年4月17日の国立演芸場4月中席を観る。4月中席は桂歌丸師匠が主任を務める。(もっとも、前半は6代目三遊亭圓楽襲名披露公演で、歌丸師匠はその間は中トリ)満員御礼なのだが、なぜか空席が目立つ。朝は東京も異例の4月の雪、そして、午後には日差しがという不順な天候のせいだろうか。    今日は、わかりやすい噺が多い。桂夏丸は、本人の名前にふさわしく夏の夕立のハプニングで生まれた『茄子娘』。親しみやすい仕草の桂平治は、これも得意の『肥がめ』だ。本格派の瀧川鯉昇はモンゴル高原の朝青龍をもじ... ...続きを見る

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2010/04/17 23:19
芝居噺は上方で 繁昌亭、春之輔が質屋芝居
 初めて繁昌亭に行った。平成22年3月6日(土)昼席である。満員御礼、昼席は満員になるが、夜席はいまいちだという。東京落語とは明らかに異なるといった芸能。笑いのスピード感は、恐ろしくも心地よい。吉本興業所属でマルチタレントとして活躍する芸人も多い。見台は使ったり使わなかったり。またなんといってもハメモノ、芝居噺である。ソバではなくウドンであることもそうだ。 ...続きを見る

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2010/03/07 19:39
果敢に圓朝に挑む現代の落語家たち
  平成22年2月27日(土)の国立演芸場の特別企画公演、『圓朝に挑む!』は、昨年に引き続き2回目の企画。三遊亭圓朝作の古典落語が思う存分楽しめるという企画だ。トリを取るクラスの真打ちが、通常はトリで演じられるような演目をかける。   最初の圓太郎は円熟した「死神」を聴かせる。安心できる愉快なそして哀調のある話しぶりだ。サゲの蝋燭の火がプツッと切れる音も決まっている。   2番手の扇好の「青の別れ」は塩原多助年代記の一部、故郷で慣れ親しんだ愛馬との別れと多助をめぐる人間の敵対関係がテーマとな... ...続きを見る

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2010/02/27 22:36
小遊三が得意の『蒟蒻問答』
平成22年2月6日(土)午後1時〜国立演芸場2月上席。客はほぼ満員の入り。若手中心だが、力が入る。雷門花助の『宮戸川』は叔父さんの描写がリアル。お花ちゃんのふるさとが長万部(おしゃまんべ)ときている。   三遊亭遊馬の『禁酒番屋』も納得できる味。三遊亭圓雀の『浮世床』はベテランらしい滑稽さ豊かな噺。一矢の相撲漫談は久し振りである。東京太は栃木県、ゆめ子は門司出身という地域性を醸し出して笑わせる。   三遊亭遊史郎の『幇間腹』は線が細そうな雰囲気の中で幇間の臆病さをうまく表現している。桂... ...続きを見る

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2010/02/06 20:02
歌蔵師匠の得意の『大安売り』と『錦の袈裟』を聴く
  2010年2月3日(水)18時30分からは、お江戸日本橋亭で、桂歌蔵師匠の独演会。仕事で遅くなり19時45分過ぎに会場へ。中入り後の高座は始まっていたが、まだマクラでぎりぎりセーフ。   相撲の噺となると、これは『大安売り』だ。三遊亭歌武蔵師匠がよくやるネタなのだが、歌蔵師匠のものも新宿末廣亭で聴いたことがある。初日、二日目と負けが込んでいき、千秋楽は・・・というとサゲは「逃げるが勝ち」 『大安売り』という題は‘いつも負けている’というからなのだが、逃げるが勝ちという方がわかりやすい... ...続きを見る

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2010/02/03 23:43
物真似にも芸の重みがある 四代目江戸家猫八がSPTで襲名披露記念公演
  平成22年1月10日(日) 世田谷パブリックシアターで、小猫改め四代目江戸家猫八襲名披露記念公演が開かれた。  四代目も60歳、ようやく偉大な名を継いだわけである。四代目落語協会に所属しているが、先代は落語芸術協会に移籍していた。落語協会では、落語以外のいわゆる色物ではトリをとれないというキマリがあったためであったようだ。しかし、息子は落語協会に残留し、今回はこうしてトリをとる形となったのだという。   30分ほどの公演であるが、鶏、猫、虎、コオロギ、松虫、鈴虫、蛙、ウグイ... ...続きを見る

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2010/01/10 20:33
新春の名人会で珍しい落語を聴く そして新田義貞の兜の夢で目が覚める貞水の講談
 平成22年1月3日(日)11時30分からの新春国立名人会に行く。正月の初席は短め。サゲも途中で切る場合が多い。今日の落語でも、二人は持ち時間15分であり、明らかに途中で切っている。それでもお正月気分で酒飲み話や子供の話であるから気分も晴れやかだ。   一方、中トリの橘家円蔵師匠と落語では最後の三笑亭夢丸師匠は比較的演じられることの少ない噺。 ...続きを見る

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2010/01/03 21:12
明るい選挙でその時歴史が動いた〜木久扇の新作落語
 2009年11月23日の国立名人会(国立演芸場)で林家木久扇の楽しい新作落語を聞く。木久蔵・木久扇のダブル襲名披露は一昨年のこと、24万人の動員で4億円の経済効果があったのだとか。これまでは『その時歴史は動いた』という題で演じていたが、NHKのこの番組も終了し、一方で現実の政治で政権交代と大きな動きがあるので、『明るい選挙』というテーマにしたらしい。   木久扇師匠はこのようなテーマをそつなく柔らかくこなすことに妙味がある。   そのほか、柳亭市馬の『転宅』も迫力があったし、今日のメ... ...続きを見る

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2009/11/23 18:37
正蔵が正蔵を演じる 淀五郎は本格の風
   国立演芸場10月25日(日)の公演は、第2回目の「正蔵・正蔵を語る」。九代目林家正蔵の独演会である。林家正蔵(初代)が活躍した文政年間の雰囲気を出したいということで、照明を落とし、蝋燭の灯りで場内を照らすという趣向。    ゲストの三三は、これは‘豊志賀の死’をやりたくなる雰囲気と・・・。演目は『普段の袴』、これも彦六、圓生といった名人達が得意で演じた噺。    正蔵が演じたのは、『星野屋』と『淀五郎』。『星野屋』は高座では初めて聴く噺。男女のおかしな化かし合い。確かに林家彦六や三遊亭... ...続きを見る

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2009/10/26 00:13
幕がサゲの百栄の『疝気の虫』
   10月は異例で金曜日が国立演芸場の第365回花形演芸会は23日。ゲストは‘柳家小三治’。    意図的なのかどうかは知らないが、前半は落語でじっくりと、後半は賑やかにという趣向となっている。    最初の‘柳家ろべえ’は‘柳家喜多八’の弟子。東海道中膝栗毛の弥次郎兵衛と喜多八にちなんでいるのだが、まだ半人前ということで、弥次郎兵衛ではなく後半部分のろべえなのだという。やじをかけてもらうと弥次郎兵衛と聴衆を誘って落語に入る。追いはぎを仕掛けようとして逆に居直られるところ、“俺を相撲上がり... ...続きを見る

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2009/10/24 00:48
敬老の日にふさわしい寄席
 平成21年9月21日(月・祝)は敬老の日で、国立名人会は、この時期ならではの演目。 ...続きを見る

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2009/09/22 00:20
新緞帳披露の国立演芸場ではまず桂米丸、玉川スミといったベテランの高座
  国立演芸場も開場30周年、新たな緞帳が披露され、9月の定席は、その記念公演となっている。土曜日だが、満席で、立ち見が10名ほど出ている。   最初の桂夏丸の『表札』は、古今亭今輔の新作なのだろうか、なかなか面白くできている。夏丸は新作落語を中心に取り組む幸丸の弟子、その雰囲気が出ている。ナイツの漫才も久し振り、ジャイアンツネタは健在だ。桂米多烽フ『目黒の秋刀魚』は季節感を感じる噺。軽妙ながらもよくまとまっていた。バイオリン漫談のマグナム小林は初めてだが、タップダンスも交えてなかなかのエ... ...続きを見る

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2009/09/05 22:50
泣かせる柳家さん喬の『唐茄子屋政談』
   8月30日(日)は国立名人会で、今回も満員御礼。知らずにチケットなしで訪れる人がいた。立ち席も一人いた。    前座に続き、まずは、桂右団治。泥棒噺は短めに演じられることが多いため、しばらく“間抜け泥棒”のバージョン(履き物を取り戻すシーンでサゲ)だったが、今回、久し振りに『出来心』のフルバージョンを聴いた。桂右団治師匠は落語芸術協会では初の女性真打ちだという。たんたんとした話しぶりはわかりやすい。次の落語『佃島』は、新作。釣りに出掛けていつのまにか異国、ここは南米かと思いきや、実は... ...続きを見る

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2009/08/30 21:57
志らくのシネマ落語を楽しむ
  8月23日(日)に読売ホールで開催された‘立川志らく・林家たい平二人会’に行ってみた。2回公演で、12時からの部である。7〜8割程度の入りだろうか。    民音落語会(民音主催)ということなので、大方の客層は落語に深入りしているような様子ではなく、女性が多い。    一番手は昔の日本兵に似ているという立川らく兵。『初天神』もそれなりに新鮮。林家たい平は、『青菜』で、彼の高座は2回目で同じ演目。とはいえ、得意の演目なので、聴いて爽快だし、マクラも冴えている。ただ、びっくりしたのは、途中で三... ...続きを見る

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2009/08/23 17:07
上方落語と比べてみる面白さ 満員御礼の米團治独演会
    先の小米朝が桂米團治を襲名して以来、東京都内では初めての独演会が8月22日(土)に国立演芸場で開催された。満員御礼で立ち見も何人かいる。普段の客層とは少し異なっているようだ。 上方落語を多く聴くのは久し振り。東京落語との比較の意味でも面白い。国立演芸場には本物の見台があり、上方落語を演じるのに不自由はない。まずは、桂二乗の『普請ほめ』。“牛ほめ”の短縮バージョンなのだが、東京の秋葉神社のお札は上方では愛宕神社のお札だ。おじさんの家は、もちろん池田である。牛まで誉めることはせず、普請を... ...続きを見る

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2009/08/22 21:15
湯屋番は若旦那の妄想(第4回桂歌蔵独演会)
  毎年2回の桂歌蔵独演会、今回は、上野広小路亭で8月20日(木)の夜6時半から開催された。ここは初めてだが、昼夜と興行が行われている。ビルの3階の一室で座席は60〜70席ほどだろうか。40人強の入りである。   歌蔵師匠、今年になってから中野区野方の一軒家に引っ越した。木造二階建て、名前をモクゾウと変えようかと言いながら、フィリピン寄席の紹介をする。日本語がわかるフィリピンの人たちを相手にして、笑いの爆発力が凄いのだと言う(まさに爆笑)。セスナの運転をする?エンジンを停めても空を飛ぶ? ... ...続きを見る

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2009/08/21 00:29
夏の江戸壕端の賑わいを愉しむ
  8月1日(土)は、国立演芸場8月上席の初日、上席は雲助夏噺「夏賑江戸壕端(にぎわいのなつえどのほりばた)」ということで、五街道雲助が主任を務め、江戸の夏の賑わいを語るというもの。客は、6から7割程度の入りである。    前座に続き、一番手は、浮世絵から抜け出てきたような‘彌助’の『夏泥』。泥棒に入るが、質屋に道具まで預けてしまうという大工の境遇に気の毒になって金を置いてきてしまうというのどかな噺。季節の替わり目にはまた来てくれというのもいい。   英語落語も手掛ける... ...続きを見る

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2009/08/02 00:30
小三治一門会は粒揃い
  7月26日(日)の国立演芸場の小三治一門会。満員御礼で立ち見が出ている。最初の柳家一琴は『真田小僧』。この噺、寄席では真田小僧と言われる所以のところは省略されることも多いが、ここでは25分間の語りの中で六文銭の下りも含めて丁寧に語る。    次の柳家禽太夫は『臆病源兵衛』で、夏の暑い盛りにふさわしい幽霊風噺。源兵衛になぐられて気絶し死んだものと思われて行李に入れられた八五郎。源兵衛を脅した博打帰りの三人組が行李を開けるとむっくり起き出す。夜の不忍池の蓮の花を見てここは天国か。近くには根津... ...続きを見る

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2009/07/26 19:47
たい平の青菜は明るく米団治のたちぎれ線香は若旦那らしく(読売GINZA落語会)
   6月30日(火)夕方、ルテアトル銀座で開催されている第27回読売GINZA落語会に初めて行ってみた。寄席と違い高級な雰囲気、聴衆もそれなりのクラスだろうか。メンバーは張り切っている。米団治を襲名した桂米団治、圓楽を襲名する三遊亭楽太郎、そして主任は林家たい平である。テレビでもお馴染みのメンバーであるし、それぞれに得意の演目である。  前座の落語はない。いきなり、入船亭扇辰の落語である。師匠の噺は土曜日のトリで聞いたばかりで立て続けというのも初めて。「茄子娘」は師匠の入船亭扇橋が得意... ...続きを見る

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2009/07/01 22:01
花形演芸大賞スペシャルは授賞式がおもしろい
 国立演芸場では、1979年の開館以来、定席のほか、若手芸人の高座の機会として、毎月、「花形演芸会」を開催している。その出演者の中から優秀な方を年度ごとに表彰している。花形演芸大賞(最初は、国立演芸場花形新人演芸会新人賞)がそれであり、20年度の「花形演芸会」のレギュラー出演者19組のうち、その中から「大賞」「金賞」が、レギュラー以外の出演者から「銀賞」が選ばれたものである。近年の落語家の大賞受賞者には、柳亭市馬(平成7年度)、橘家圓太郎(平成8年度)、春風亭昇太(平成11年度)、柳... ...続きを見る

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2009/06/28 00:13
極め付きは小三治の百川 寄席で9時間半の落語をたっぷりと味わう 
  2009年6月21日(日)の新宿末廣亭6月下席初日は、昼の部の前座のところから椅子席は満席、じきに二階席も埋まり、夜には満員御礼。   夜の部の主任の小三治は、出囃子がかかってもなかなか出てこない。話そうとしていた噺を忘れたのだという。あれこれしているうちに思い出す。新宿末廣亭の高座が終わると路地を通って近所にあった蕎麦屋に行くことにしていたのだという。遅い時間になるが、店はやっていて、味も結構いけた。ところが、その店は突然に店をたたんだのだという。そのあたりはオカマがたくさんいる(新... ...続きを見る

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2009/06/22 21:16
新宿末廣亭6月上席 昼席は大入り満員、太神楽曲芸は見事
  2009年6月6日(土曜日)の新宿末廣亭の6月上席昼席に途中から入ったが二階席も埋まり、立ち見が出る盛況ぶり。若者が目立った。 相撲取り出身の三遊亭歌武蔵が得意の相撲噺に花を咲かせる。三遊亭歌之介は、方言、外国語の小噺を駆使して爆笑龍馬伝に入るが、脱線に次ぐ脱線で本論はなかなか進まない。しかし、若者の人気は抜群。 夜席はそれほどの入りでもなかったが、そこそこの客はいた。三遊亭金馬の中トリ、三遊亭小金馬の代演ということで、先週の国立名人会と同じような師匠の噺を聞くこととはなった... ...続きを見る

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2009/06/07 18:24
佃祭を味わう
 5月31日(日)の国立名人会(国立演芸場)に行った。“佃祭”は三遊亭金馬(四代目)の得意とする演目だという。この噺、古今亭志ん朝のものをよく聴いているが、そのほかに演じている人はけっして多くない。佃祭が開かれる住吉神社は東京・月島にある。8月6日が例大祭だ。  志ん朝の噺では、マクラで、歯痛を治すために戸隠様に祈願するエピソードが紹介されている。梨の実に名前を書き、川に投げ入れて、その後、梨の実を絶って祈願するというもの。梨の実は‘有りの実’と言い換えられる。これは、最後にサゲに通じるのだが... ...続きを見る

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2009/05/31 21:06
小言幸兵衛に古川橋で出会う
     国立演芸場の5月中席は柳家権太楼が主任なのだが、5月16日は先代柳家小さんの命日。後で朝日名人会の録音があるということで中トリという扱い。先代柳家小さんも得意としていた“笠碁”。雨が降りそうな土曜日の午後、梅雨の前にてふさわしい噺である。  主任は、春風亭一朝。演目は“小言幸兵衛”。幸兵衛さんの本名は田中幸兵衛、麻布の古川橋の大家である。実は、この噺、最近、聞きたくてたまらなかった。圓生の‘小言幸兵衛’をCDで聞くのだが、なにか物足りない。古今亭志ん朝の‘搗屋幸兵衛’は独特の世界。... ...続きを見る

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2009/05/16 22:26
桂枝太郎(三代目)が登場、岩手訛りが抜けないが新作で頑張る!!
  新宿末廣亭の5月上席夜の部は落語芸術協会の新真打昇進披露興行でもある。最終日の10日(日)に行ってみた。   中入りの後は、恒例の新真打口上である。桂米助師匠の司会で、三遊亭小遊三師匠、橘ノ圓師匠、桂歌丸師匠が弟子をそれぞれ紹介する。10日の主任は、桂枝太郎。もともとは上方の名前であるが、東京で二代目を襲名した先代は、新作の旗手として、地球の裏側とか、自家用車とか、パチンコなどをテーマに活躍したようだ。このたびの襲名に当たっては一番弟子であった桂圓枝師匠の尽力があったのだという。   岩... ...続きを見る

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2009/05/10 23:53
桂歌丸の‘おすわどん’は独特の風味
  連休の最中の5月3日(日)、新宿末廣亭の5月上席昼の部に出掛けた。例年、この時期は、落語芸術協会の新真打昇進披露興行が開かれており、寄席の演し物も力が入る。新真打披露は夜の部なのだが、今日は、昼の部だけと決めて、昼過ぎには寄席に入った。もう二階席で、その後は立ち見という状況。満員御礼で出演者も力が入る。  最初の落語の春風亭べん橋については、途中の踊りから拝見した。次の漫談は代役の一矢で相撲漫談。最近の相撲界は話題も多く熱が入る。桂歌蔵は、“カレーを食べるとアルツハイマーにならない?”... ...続きを見る

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2009/05/03 20:16
竹の水仙の歌丸師匠・名人芸 遊雀の堪忍袋の手拭いが艶っぽい
 国立演芸場の開場30周年記念公演は大人気らしく4月のプログラムは品切れ近いそう。今日も、満員御礼である。そういえば、18日土曜日の日経新聞の文化欄でも紹介されていた。  4月19日の国立演芸場中席では、前座は珍しく講談。女流講談師の‘神田あっぷる’は青森県出身で平成20年に神田紫に入門したという。前座ながら、しっかりと演じている。  幕が開くと、最初は、桂花丸、五月には真打ちとなり、桂枝太郎(三代目)と改名。昇進披露を行うという。岩手県衣川出身ということで、岩手弁でヘッペスッペと語ったり、... ...続きを見る

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2009/04/19 21:57
人情噺を愉しむ(歌丸『井戸の茶碗』、幸丸『野口シカ物語』) 義経・弁慶も2度登場
国立演芸場30周年記念公演は落語芸術協会の番で4月11日が初日。今日は満員御礼である。主任は落語芸術協会会長の桂歌丸、中トリは副会長の三遊亭小遊三。主任の歌丸師匠の演目は10日間で5つを交替で行うというもの。11日は『井戸の茶碗』である。   トリで歌丸師匠が開場当時の国立演芸場を語る。国立というイメージ、半蔵門という場所から当初はお客が少なかったという。なにせ最高裁と警察施設に挟まれてという立地。近所に招待券を配るも、紺の背広に黒い鞄という出で立ちのお客じゃ笑ってももらえない・... ...続きを見る

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2009/04/12 12:03
母娘には月のウサギをプレゼント ぐるぐる廻る家をプレゼント?したのは親父(小朝)?
   “桜まつり”は東京・半蔵門にある国立劇場の恒例の春の行事、4月4日(土)は、林家今丸さんが紙切りの芸を披露している。師匠は、入学式帰りと思われる母娘連れに声を掛ける。双子の小さなお嬢さんへのプレゼントは、月のウサギだった。   国立演芸場が今年で30周年を迎えるのだという。4月は、上席が落語協会、中席が落語芸術協会で総力を結集しての公演披露である。4月4日は、落語協会で主任は春風亭小朝。満員御礼である。   小朝師匠は、マクラでミサイルの噺などを織り交ぜながら、林家一平の三平師匠襲名披... ...続きを見る

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2009/04/05 11:54
憧れの円鏡さん、橘家円蔵の高座を聴く
 学生時代に同じ寮の仲間と一緒に新宿末廣亭に出掛けた。一人は大の落語ファン、顔と雰囲気がなんとなく‘月の家円鏡’に似ている。昼の部からで、時間は長い。落語や奇術など入れ替わりで演し物は続く。しかし、落語の筋はよくわからず、カラダは落ち着かない。テレビの笑点やクイズ番組に出てくる落語家の出演を期待していたのだが、いつまでたっても出てこない。そうしているうちに、その‘円鏡もどき’を置き去りにして帰ってしまおうという気にもなってきた。そんな苦い思い出がある。   今日は、その思い出の円鏡さん、すなわ... ...続きを見る

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2009/03/21 21:48
中沢家の人々は今も健在(三遊亭圓歌)
 国立演芸場の3月上席の主任は落語協会の前会長の三遊亭圓歌。1日(日)、8日(日)と週末は休演ということもあるのか、7日(土)の定席は満員御礼。    前座の三遊亭歌五は「牛ほめ」。今年は丑年のせいか、なぜか前座でこの噺を聞くことが多い。 ウクレレ漫談のウクレレえいじさんは、寄席で演じるのは今回が初めてだという。ウクレレ漫談という芸がしっかりと受け継がれているのが面白い。物真似も拍手が多かった。  三遊亭歌奴師匠の「宮戸川」は圓歌師匠の18番でもある。硬軟を使い分けて演じるところがこ... ...続きを見る

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2009/03/08 19:43
圓朝に挑む!
2月28日(土)の国立演芸場の特別企画公演は、『圓朝に挑む!』で満員御礼。聴衆は、単なる落語のファンではなく、伝統芸能のファンというべきであろう。“もし、圓朝の噺をわざわざ聞きにきたというのでなければつらい一日”と最初の出演の柳亭左龍が、わざわざ、おことわりを入れる。もっともこのチケット、会員先行発売で瞬時に売り切れてしまうようなものであるから、そう聞いて帰るような客はいない。  最近、企画公演でも前座がある。女流落語家の三遊亭歌る美(かるび)。工学院大学出の元IT企業社員29歳が... ...続きを見る

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2009/03/01 01:40
春と雪が入り混じる国立名人会の笑い
今年2月21日(土)の国立名人会もトリは桂歌丸師匠。例の如く、満員御礼である。  今日の演し物は、冬と初春の入り交じった寒さと暖かさとでも言うべきであろうか。  中トリは円楽党の三遊亭鳳楽。予定されていた演し物は「夢金」だったのだが、この話、大雪の夜が舞台、歌丸師匠の演目と舞台が重なるというので急遽、「花見の仇討ち」に変更という。少しびっくりしたが、緑の座布団にまたがって、春の賑やかな笑いを醸し出す。長屋の四人組の一人は、耳が遠いが腕っぷしの強い伯父さんにつかまって仇討ち劇に間に合わない... ...続きを見る

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2009/02/23 22:35
蒟蒻問答の迫力はお見事 夜の2月上席(国立演芸場)
  国立演芸場の上席、中席は通常は昼の時間帯のみであるが、それぞれ1回ずつ、金曜日には夜も興行が行われている。2月6日(金)は、夜の興行がある日で、主任が三遊亭小遊三ということもあり行ってみることにした。   寒い時期でもあり、客の入りは少ないが、出し物の方は、落語もそれ以外の演芸もなかなかしっかりしたもの。前座は瀧川鯉八の“牛ほめ”。今年は丑年のせいか、この噺を聞く機会が多い。そのほか、落語は春風亭鯉枝の“アパート探し”、桂歌若の“初天神”、三遊亭笑遊の“代り目”、三遊亭圓丸の“鹿政談”... ...続きを見る

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2009/02/08 01:11
超満員の新春寄席〜平成21年1月10日(土)の新宿末廣亭正月初席を楽しむ
   平成21年1月10日(土)の新宿末廣亭正月初席、今日は、11時から始まる第1部の途中から入った。終わり頃になると、二階席も一杯となり、立ち見が出る。第2部には少し席も空いたがすぐに一杯になり、多くの立ち見客がいた。 初席は出演者がいつもより多く、持ち時間が短い。おめでたい噺、冬の噺、小咄、長い噺の前半部分といったものが多いが、よりすぐりの出演者を揃えており、力が入っている。 ...続きを見る

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2009/01/10 21:12
木久扇もびっくり 米寿・内海桂子の奴さんだよ 人間国宝・一龍斎貞水も登場 1月4日の国立名人会
 東京・隼町にある国立演芸場では、毎年、正月に特別企画公演として『新春国立名人会』を開催している。2日、3日はそれぞれ2回、4日〜7日はそれぞれ1回、合計8回の公演だ。トリを努めるのは、三遊亭小遊三、桂米丸、三遊亭金馬、鈴々舎馬風、林家木久扇、桂歌丸、入船亭扇橋、柳家小三治と当代切っての名人で、そのほかのメンバーも、恒例の公演ではトリを努めるメンバーがほとんどだ。もっとも、毎月1回開催される国立名人会のチケットはなかなか取れないので、新春公演は比較的チャンスに恵まれているともいえ... ...続きを見る

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2009/01/04 20:00
眼鏡を外すと大変身 「圓丈の百年目をきく会」で、圓生ゆずりの大作
 平成20年12月23日(火・祝日)の国立演芸場は「圓丈の百年目をきく会」。独自の実験落語を標榜し、落語界に影響を与えてきた三遊亭円丈(三代目)が古典落語を演じる機会である。弟子の三遊亭白鳥らも顔を揃え、新作落語を披露した。  最初に、出演のメンバーが勢揃い、圓丈師匠の還暦を祝う会の成功を機会に、毎年、12月23日に会を催しているのだという。昨年は、「芝浜」、今年は、「百年目」。  圓丈の師匠の三遊亭圓生(六代目)は古典落語に徹した人である。新作落語で知られる圓丈も、古典落語を演じる... ...続きを見る

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2008/12/23 22:09
てやん亭2008スペシャルを楽しむ 矢崎滋の古典落語!?と柳亭市馬の演歌?!
 東京・三軒茶屋にある世田谷パブリックシアターでは、毎年、寄席も企画公演を行っている。今年は、柳亭市馬、柳家三三、柳家はん治を中心とした2日間の落語ということで、最初のお昼の公演である11月1日(土)14時からのプログラムを楽しんだ。  この回の目玉は、俳優の矢崎滋さん。最近は、“世界ふれあい街歩き”のナレーターとしても人気がある。世田谷は祖師ヶ谷大蔵の生まれで、学生時代は劇団と落語クラブの両方に所属。たまたま選んだのが俳優への道であったが、もしかしたら、師匠のところに弟子入りしていたかも... ...続きを見る

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2008/11/01 20:59
正蔵 正蔵を語る という企画公演 (満員御礼)
 10月25日(土)は国立演芸場の特別企画公演『正蔵 正蔵を語る』という企画公演。  普段のステージとは少し違い、照明を暗くして、蝋燭を二本灯してという舞台がまず浮かび上がる。 ...続きを見る

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2008/10/25 21:27
新宿末廣亭の10月中席もスタート 深夜寄席も長蛇の列
 新宿末廣亭でも10月中席がスタート。夜の部は落語芸術協会。主任は三遊亭円馬である。今日の演目は、「井戸の茶碗」。落語にはよく登場する紙屑屋、人がよく弱いと相場が決まっている。貧乏浪人、生真面目な武士(細川藩の藩士)など、よくある設定、場所は白金、高輪、清正公の近くである。  円馬がサワリで紹介する深夜寄席、毎土曜日には二つ目が中心となって夜の9時半から11時まで4人で演じる寄席。価格は500円と破格で楽しめる。  帰り際には今晩も長蛇の列ができていた。 ...続きを見る

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2008/10/11 23:25
雲助廓噺がいよいよスタート 10月の国立演芸場中席
 五街道雲助が10月中席のトリで登場する国立演芸場。今回は、廓噺のシリーズを予告し、展開する。  売春防止法が施行されたのは昭和33年、今年は昭和で換算すると昭和83年でそれから50年を迎える。落語の素材として多くを数える廓噺、最も代表的なのは吉原であるが、そのほかにも品川など様々な場所が登場する。キセルなど落語の素材が消えてしまっている今日、雲助は今一度、消えた素材を再現して、世の中に問いたい、そういった思いで今回のシリーズに取り組んでいる。  11日 お見立て  12日 干物箱 ... ...続きを見る

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2008/10/11 23:15
桂歌蔵が二回目の独演会(お江戸日本橋亭で) いきいき?!とした『らくだ』
 桂歌蔵師匠が第二回目となる独演会を9月16日(火)『お江戸日本橋亭』で開催。歌蔵さんの噺を聴くのは、今回で三回目である。  前座は、笑福亭羽光の『手紙無筆』。羽光は笑福亭鶴光の東京の弟子ということ。今回の独演会、予算もなく、プログラムもないと明かす。この寄席も、新宿末廣亭や国立演芸場などとは違い、若い噺家が使うところ、ただ、客層がバラエティに富んでなにを話していいかわからないが・・・との前置き。  確かに独演会であるから、基本的には歌蔵さんのファンが多いはず。女性が多く、若い人も少なく... ...続きを見る

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2008/09/17 00:08
猛暑の中でも落語に出掛ける 蒟蒻問答、たがや、茶の湯で盛り上がる国立演芸場7月中席
 7月19日(土)の今日はいよいよ梅雨明け。プールで泳いだ後は、ゆっくりしていたいところでもあるが、前日に予約した国立演芸場7月中席に出掛ける。  夏の三連休ということもあり、寄席は少し元気がない。それでも、前座が始まるとパラパラと客の姿が・・・  二ツ目が登場しても客はマバラ。二ツ目はいつもマクラで前座修行の厳しさを語る。その後は、いつもなら漫才となるのだが、今日は変則で落語が続く。四番手で「ひびきわたる」のキセル漫談。初めてだが、その音楽性もなかなかなもので、楽しく聴ける。中入り前の... ...続きを見る

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2008/07/19 21:44
桃太郎と金太郎が高座で格闘するおもしろさ(六月中席の国立演芸場)
 国立演芸場の六月中席では、落語会の桃太郎と金太郎、すなわち、昔昔亭桃太郎と山遊亭金太郎が同時出演し、迫力ある噺を演じている。トリは桃太郎、出囃子はご存じ、童謡の桃太郎、金太郎も同じく童謡の金太郎である。  桃太郎の演目は、得意の「春雨宿」。本人は創作を得意とするが、この演目は、先代雷門助六が演じた古典落語の「鶯宿梅」を改作したものらしい。山奥の宿で八里遠くにある本来の宿に行くべきか、そこの小さな宿に泊まるべきか逡巡するお話。君子という女性が登場し、ケメコと訛る話など、方言ネタでも... ...続きを見る

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2008/06/15 21:36
桂歌丸独演会を堪能する トリは十八番の『竹の水仙』、笑福亭鶴光師匠も上方落語で応援
 3月22日(土)午後1時〜3時30分は、国立演芸場で桂歌丸独演会。師匠の叙勲を記念してということで、初めての催し物らしい。当然のことながら満員御礼。  出し物は、前座はなしで、最初は二ツ目の柳家小蝠が「天狗裁き」、次に上方落語の笑福亭鶴光師匠が、「植木屋娘」を演じる。上方落語の専門家の話では、父娘の愛情を織り込んだこの噺はなかなか難しくて演じる人が少ないらしい。鶴光師匠、タレント活動で知られているが、古典落語でもなかなかのもの。そして、いよいよ桂歌丸師匠の登場で、「小言幸兵衛」。... ...続きを見る

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2008/03/23 21:21
小遊三が金明竹で中学生から高齢者までを翻弄 国立演芸場2月上席で立ち見が!?
   2月2日(土)の国立演芸場は満員御礼。立ち見席が出るという。上席なのに珍しいと、常連客が驚いている。  12時45分には、前座の春風亭昇々の「たらちね」が始まった。1時には、いよいよ、三遊亭遊喜の「転失気」である。入ってきたのは中学生。聞くと、柏にある麗澤中学の中学生である。この時期は、首都圏の私立中学は中学受験の時期。土曜日だが、そんな事情もあったのだろう。180名ほどが寄席の鑑賞授業なのだ。  落語はいつになくわかりやすいネタが多い。いつもの客はいるので、気を抜いてもらってはこま... ...続きを見る

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2008/02/03 22:29
上方落語の妙味 330年前に鹿野武左衛門が八重洲で始めたその近くで
今日、初めての生の上方落語を堪能した。八重洲ブックセンターの8Fで開催された「新春特別企画・上方落語三昧 桂文我の世界vol.11」である。パンフレットによると、今から330年ほど前、上方からやってきた鹿野武左衛門が現在の八重洲ブックセンターの近くで噺の場を持ったことから江戸の落語が始まったという。  演目は、桂まん我の「ちりとてちん」、桂宗助の「らくだ」、桂文我の「源平盛衰記」、最後に三人による「新春大喜利」  先週の国立名人会で三笑亭可楽が江戸落語バージョンとしての「... ...続きを見る

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2008/01/13 21:26
笑いで正月気分を楽しむ 新春国立名人会(国立演芸場の舞台)
 国立演芸場の新春国立名人会が2日から7日まで開催されている。今日も満員御礼。獅子舞から始まり、曲独楽など正月らしい演目もある。  演目も、華やかなものが多い。柳家喬太郎は「子ほめ」、春風亭小柳枝は「時そば」、三笑亭可楽は「ちりとてちん」(台湾の珍味という設定)。中入りをはさんで、澤孝子の浪曲「春日局」、三遊亭円丈の「蝦蟇の油」。あやつり人形のニューマリオネットも獅子舞が見事。  トリは、入船亭扇橋。昭和6年生まれの師匠は今年77歳になる。ネタは「鰍沢」。寒い時期にぴったり。怖い話で... ...続きを見る

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2008/01/06 21:36
こころ暖まる語り口で人生の機微を〜林家木久蔵師匠が地元でW襲名披露
 7月28日(土)世田谷パブリックシアター(三軒茶屋)で、林家木久蔵師匠と息子きくお氏のダブル襲名披露前々月祭が開催された。木久蔵師匠は世田谷区在住、世田谷パブリックシアターは開設10年目ということで、10周年記念でもあった。  木久蔵師匠は苦労人。下町の生まれだが大空襲で自宅は全焼。高校卒業後、食品会社に入るが、絵を描きたいということで、漫画家の師匠に弟子入り。しかし、そこで、話術の才を見出され、落語会に入る。木久蔵という名前は、落語界で仕えた二人の師匠の名前を頂戴したものだという。今回... ...続きを見る

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2007/07/29 22:36

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