新国立劇場『ジャンニ・スキッキ』砂川涼子をはじめ日本人ソリストが好演、カルロス・アルバレスも魅力

画像


新国立劇場で4月14日(日)午後2時から、歌劇『フィレンツェの悲劇』『ジャンニ・スキッキ』のダブルビルを鑑賞。どちらも新国立劇場では初演だ。

ジャンニ・スキッキは、同じプッチーニ作品の『外套』『修道女アンジェリカ』とともにトリプルビルで上演されることも多いが、『フィレンツェの悲劇』とのダブルビルも珍しくないよう。ジャンニ・スキッキは2016年7月に新国立劇場研修所公演(オケはなくピアノ)で鑑賞したことがあり、今回は2回目。
https://steintogil.at.webry.info/201607/article_1.html
その時の演出・指導も粟国淳氏で、今回は、その成果でもあるのだろう。外国人ソリストはジャンニ・スキッキ役だけで大部分は日本人ソリスト。演出家もその効果も期待していたようだが、コミカルな点は日本で演じる分には日本人ソリストで申し分なく、嬉しい誤算とでも言うべきか。
ラウレッタ役の砂川涼子は、歌唱、可憐さの演技、共に見事。あえて言えば、外国人ソリストのえげつなさがないことが、今回のジャンニ・スキッキの魅力とも言えようか。演出家は、その点、様々な小道具で工夫をしている。
ウディ・アレン演出、ドミンゴがジャンニ・スキッキを演じたロサンゼルスの歌劇場のものをNHKBSの録画で拝見したが、コミカルさはカルロス・アルバレスもひけをとらず、演出面でも楽しさ一杯。

この作品、ダンテの神曲がオリジナル。よくもまあ、オペラに仕上げたものだ。プッチーニに敬服。

『フィレンツェの悲劇』は原作オスカー・ワイルドでともかくも逆説的。フランス在住の齊藤純子は新国立劇場初登場だが、外国人ソリストとみまちがうほどのスタイルで魅力的。

指揮:沼尻竜典
演出:粟国淳
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

『フィレンツェの悲劇』(ドイツ語上演)
原作:オスカー・ワイルド
作曲:アレクサンダー・ツェムリンスキー

【キャスト】
グイード・バルディ ヴゼヴォロド・グリヴノフ(テノール)
シモーネ セルゲイ・レイフェルクス(バリトン)
ビアンカ 齊藤純子(ソプラノ)

『ジャンニ・スキッキ』(イタリア語上演)
原作:ダンテ・アリギエーリ
作曲:ジャコモ・プッチーニ

【キャスト】
ジャンニ・スキッキ カルロス・アルバレス(バリトン)
ラウレッタ 砂川涼子(ソプラノ)
ツィータ 寺谷千枝子(メゾソプラノ)
リヌッチョ 村上敏明(テノール)
ゲラルド 青地英幸(テノール)
ネッラ 針生美智子(ソプラノ)
ゲラルディーノ 吉原圭子(ソプラノ)
ベット・ディ・シーニャ 志村文彦(バスバリトン)
シモーネ 大塚博章(バス)
マルコ 吉川健一(バリトン)
チェスカ 中島郁子(メゾソプラノ)
スビネッロッチョ先生 鹿野由之(バス)
アマンティオ・ディ・ニコーラオ 大久保光哉(バリトン)
ビネッリーノ 松中哲平(バス)
グッチョ 水野秀樹(テノール)



Gianni Schicchi [DVD]
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
2016-06-10
Placido Domingo

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト



モーツァルト:歌劇《ドン・ジョヴァンニ》全曲 [DVD]
クリエイティヴ・コア
2008-07-23
アルバレス(カルロス)

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

Henry
2019年04月28日 23:19
盛岡でも見ましたが、遺産相続を喜劇にしたのが面白かったです。
シュタイントギル
2019年04月29日 21:26
遺産相続は、今の日本でも身につまされる事件ですね。ダンテの神曲では、ジャンニ・スキッキはみんなに噛み付いているそうです。

この記事へのトラックバック